2007
1/30  安倍政権支持率急落

事務所費問題、伊吹文科相と松岡農相が「不正はない」

 資金管理団体での多額の事務所費計上が指摘されている伊吹文部科学相と松岡農相は25日、自民党伊吹派の総会に出席し、「不正はない」と主張した。

 伊吹氏は民主党の小沢代表にも同様の問題が持ち上がっていることを踏まえ、「法律で禁止されているカネの計上は一切ない。民主党の大幹部も(事務所費が)多いか、少ないかという議論をしてもらわないといけない。早く国会で質問してもらい、しっかりとお答えしたい」と強気の姿勢を見せた。

 松岡氏も「法律に基づいて誠実に(経費を)積み上げた結果だ」と説明した。(読売新聞)

---------------


“産む機械”発言 国会審議にも影響か──日テレニュース

 柳沢厚労相が「女性は子供を産む機械」と発言した問題で、安倍首相は沈静化に必死となっている。野党各党は引き続き辞任を求める考えで、31日からの国会審議にも大きな影響が出そうだ。

 30日の衆院代表質問でも野党側はこの問題を厳しく追及した。社民党・辻元議員が「私はすべての女性を代表して柳沢厚労相の辞任を求めます。今ね、ヤジ飛ばしてはりますけど、これは深刻な問題ですよ」と述べたのに対し、柳沢厚労相は「誠に申し訳なく、深くおわびを申し上げます」と述べた。

 一方、民主党など野党3党は30日、党首会談を開き、柳沢厚労相の辞任を求めることで合意した。また、柳沢厚労相が辞任するまでは、代表質問の後の補正予算審議には応じない方針で一致し、首相官邸に辞任を申し入れた。しかし、与党側は野党が審議拒否をしても与党単独で審議を進める方針。

 安倍首相は30日夜、「反省を踏まえた上で、大切な職責を担っている。職責を果たしてもらいたい」と述べ、辞任は必要ないとの考えをあらためて強調したが、安倍政権のイメージダウンは避けられない情勢。


============================================


 若い船長にはしたが年齢のバランスをとるため慾得尽くの古い船乗りを大勢乗せたため起きるべくして起きた不祥事連発で安倍丸転覆寸前である。へたにバランスを取った人事をやったことの宿命だ。やらざるを得なかったことは理解できるにせよ……。この他にもアメリカを批判した久間防衛庁長官の発言もあるし、佐田玄一郎前行革担当相の辞任もあった。もうボロボロである。

 支持率調査によると政権の支持率は下がる一方だが安倍首相の人柄の評価は依然高水準だとか。それは自慢できることか。「顔の見えない首相」になってしまったのはやはり首相自身の責任だろう。ただ支持率40%はそれほど悲観するほどではない。あんなもの新聞社やテレビ局が1000人に尋き、回答のあった600人を分析した程度である。先日のテレビなど街角で100人に尋いて分析していた。

 今日見ていたテレ朝のワイドショーでは小泉政権をボロクソに言っていた評論家連中が「こんなとき小泉さんなら」と何度も口にしていたのが印象的だった。
 今日、中国残量孤児の保証訴えが敗訴した。すぐに小泉さんならドミニカ移民の訴訟にすぐに反応した、となり、ハンセン病患者にも、となる。在任時ボロクソに言っていた連中だけに気味が悪かった。
 
 とにかく安倍首相の顔が見えない政権なのはたしかである。
 さてこれからどうなるのか。麻生太郎に譲った方が良いか。

---------------

 柳沢の言った「女性は子供を作る機械」が外国の新聞でも取り上げられたと紹介されたので、どう表記するのだろうと注目した。英語なんて興味がないので機械=マシンとしか思いつかない。するとBaby making deviceとなっていた。なるほど「子供を作る装置」か。最初から装置と言われたらわかるけど、「機械」だと無知はmachineに行ってしまう。

 柳沢の失言は問題だが発言そのものより、私にはこのことによって大嫌いなあのツジモトやフクシマに発言の場を与えてしまったことがたまらない。まさに久々の水を得た魚、鮒みたいな顔のツジモトが受け口をパクパクしてはしゃいでいた。見たくない。さっさと辞任してこいつらの発言の機会を減らしてくれ。でもやっとなった大臣だししがみつくのか。首相も任命の責任を問われるからこのままで逃げ切る気か。

 しかしまあ当初からどうにもつまらん組閣メンバだと思ったが惨たるものである。
 つまらんということでは小泉政権のタナカマキコなども最悪だったが、結果としてそれはあの女がどの程度の人間かをよく世間に知らしめる結果となった。この効果は大である。日本初の女性首相と期待されていたのがただの漫談おばさんなのが誰にもわかった。怪我の功名とはいえ。

 結局安倍さんてのは、小泉さんのような人のしたで光る名秘書型ってことなのだろうか。
 安倍政権が誕生することでリーダーの座が一気に若返ると言われたが、むしろ結果的にはやはり五十ではまだ若すぎるってことで、首相適齢期として酸いも甘いもかみしめた六十前後が見直されることになるだろう。

 今の布陣ではこれからも不祥事はまだ連続する。ここはひとつ安倍首相に居直ってもらい、思いっきり強権発動の好き放題をして花道を飾って欲しい。


============================================


 機械はマシンでいいのか!?
 というわけで英語を知らない私は「機械=マシン」としか思いつかない自分を恥じたのだが、どうやらマシンと表した外国メディアもあったのだと知る。

birth-giving machines

 いくつかのサイトではそう伝えていた。私のbaby making deviceは、テレビのワイドショーが映した外国の新聞で見たものだが、いろいろと言いかたはあるのだろう。ともあれべつにマシンでも間違いではないのだと知ったのは勉強になった。(2/25)
2/5
 麻生太郎の愉快 Part.2




記者「アメリカのイラク政策や、沖縄の基地問題について久間大臣(防衛相)の一連の発言でですね、
    アメリカ側が久間大臣に不信感を持っているとされているのですけど、麻生大臣はこれについて
    はどのように思われますか」
麻生外相「…不信感を持っておられると、お宅の新聞で書いているのかもしれませんけど、
    正面切って『不信感』といわれた…(聞き取り不能)…聞いてんだよ。そっちだけ聞いてこっちの
    質問には答えないっていうのは一方的ではありませんか。誰か聞いたことはあります?」
記者「…」
麻生外相「いや、聞いてるんだって。」
記者「…」
麻生外相「ありません?ありません、って声を出せ声を」
記者「あ、私がですか」
麻生外相「(頷きながら)あなたに、あなたに質問してるんだ
記者「それを聞いたことはあります
麻生外相「ありま『す』。誰に?
記者「それは…申し上げられません
麻生外相、笑いながら立ち去る

元ソース:ASAHI NEWSTAR 速報!!記者会見
麻生外相 2日8:40 国会内


---------------

 2ちゃんねるの「ニュース速報+」で教えてもらい、Youtubeで映像を見た。快感である。
 こういうニュースには目配りしているつもりなのだが見落としてしまった。2月2日の朝だという。
 やりとりは2ちゃんねるからコピーさせてもらった上記の通り。外相に質問した記者は、聞き返されると黙ってしまう。それを麻生太郎は「あなたに質問してるんだ」と問いつめる。最高である。

 この記者はどこの人なのだろう。ジャーナリスト宣言のアサヒか(笑)。いや産經でもどこでもいい。記者のこういう質問の仕方は常道だ。いつしかそれに誰も疑問を感じなくなっている。それを麻生太郎は見事に一歩踏み込んで切り返した。それは記者の想定外だったろう。そのことに意味がある。「私的小泉首相のいちばん印象的なことば」を早く書かないと。それもこのことに関係があるから。

 私は是非彼に総理になってもらいたいが、もしもそうなったらアサヒに代表されるサヨクマスコミは徹底して足下すくいに出てくるだろう。今のアサヒに対する胸の空くような辛辣な言いかたも、あくまでも外相だから通じているのであり、総理になったらアブナイ。揚げ足を取られる。あいつらはどんな手を使っても引きずり落としにかかってくる。でもどんな短命に終ろうと、売国奴サヨクマスコミにこういうふうに言い放つ総理大臣を見てみたい。
 どうなのだろう。安倍政権が持続し、外相として活躍してもらうのが良いのか。

 興味のあるかたはYoutubeご覧になってください。毎度のことながらYoutubeに感謝。上記のような再現文章があったとしても捏造も容易だからもう一歩信用がならない。その点編集のない映像は雄弁で信頼できる。
 佐藤栄作首相が引退のとき、新聞記者は信用できないと言い、記者の方も席を蹴って全員退席し、首相がテレビカメラだけを信用して国民に語りかけたのを思い出した。

http://www.youtube.com/watch?v=TumEhzGRGf4


---------------


 麻生太郎の愉快Part.1
 Part.1は安倍内閣発足時に書いたもの。私は、安倍内閣のアキレス腱は中川幹事長の女問題と書いている。実際当時はそうだった。あとマツオカは絶対問題になると思っていた。しかしそれを遙かに凌駕して閣僚が問題ばかり起こしている。寄せ集め内閣はやっぱりダメである。再編成した方が良い。
3/8
 マツオカを辞めさせろ!

 安倍政権が発足したとき、最も失望したのが旧悪の象徴のようなマツオカを農水相に起用したことだった。ぜったいにやって欲しくない人事だった。案の定、問題ばかり起こしている安倍政権の閣僚の中でもダントツのスキャンダラス度合いである。早く辞めさせろ。

---------------

「松岡農水相の秘書が照会」の文書押収…安倍青息吐息

 出資法違反容疑で福岡県警の家宅捜索を受けた資産運用コンサルティング会社「エフ・エー・シー」(福岡市)の関連団体「WBEF」の特定非営利活動法人(NPO法人)申請をめぐり、松岡利勝農水相=顔写真=の秘書から審査状況の照会を受けたとする内閣府の文書が、同県警に押収されていたことが、5日までに分かった。

 松岡氏の事務所は「WBEF関係者から依頼を受けることはあり得ず、NPO法人申請に関し働き掛けをした事実もない」とのコメントを出している。

 関係者によると、文書は昨年3月28日付。松岡事務所の秘書を名乗る人物から同月13日に照会があり、担当職員は「審査中」と回答、秘書から「よろしく」と連絡があったとの内容が含まれていたという。

 WBEFは平成17年12月、松岡氏の資金管理団体に、パーティー券購入代金として100万円を支出していたが、収支報告書に記載がなかった。

 松岡氏はこの問題が明らかになった昨年9月の記者会見で、パーティー券について「後援者が購入をお願いした」と説明、自身や事務所とWBEFのつながりはないとしている。

 内閣府の西達男国民生活局長は「秘書と称する人から電話で問い合わせがあったと聞くが、依頼するとか働き掛ける内容とは聞いていない」と話している。

 WBEFのNPO法人申請をめぐっては、自民党の魚住汎英(ひろひで)参院議員が内閣府に7回にわたって審査状況を問い合わせていたことが分かっているほか、魚住議員に対しエフ社側から2000万円が提供された疑いも浮上している。

 郵政造反組の復党に始まり、本間正明・前政府税調会長と佐田玄一郎前行革相のスキャンダル辞任などで支持率が低下し続けている安倍内閣。「スキャンダル 爆弾で安倍内閣は青息吐息。次の爆弾が弾けたら終わり。松岡氏の件も、疑惑のある会社からカネをもらって、しかも口利きをしていたことが事実であれば問題 だ」(自民党幹部)といわれるだけに、新年早々、前途は多難といえそうだ。

ZAKZAK 2007/01/05

============================================

 今度は光熱費等はただの議員会館で年に500万も光熱費を使っていたと申告していたことがバレて大騒ぎ。国会中継を見ていたが、ひどいザマだった。
 安倍首相はすぐに罷免すべきだ。
 熊本県民もこんなヤツに投票しないでくれ。

松岡農水相らの出席巡り審議2時間ストップ 衆院予算委

2007年03月02日12時09分

 与野党の国会対策委員長会談が2日午前開かれ、07年度予算案を同日夕に衆院通過させる日程を決めている与党に対し、野党側は撤回を求めるとともに、松岡農林水産相、伊吹文部科学相の事務所費問題を解明すべきだと主張した。野党側は、偽装請負が発覚したキヤノンの会長の御手洗冨士夫・日本経団連会長らの参考人招致も要求した。しかし、与党は拒否し、協議は決裂した。

 一方、この日の衆院予算委員会では馬淵澄夫氏(民主)が質問し、松岡農水相と、内閣府の高市担当相の出席を求めた。金子一義委員長は「事前通告がない」と応じず、馬淵氏が反発。2時間ほど審議が空転した後、松岡氏と高市氏が出席した。


議員会館なのに「多額の光熱費」、民主が農水相を追及

2007年03月05日20時41分

 5日の参院予算委員会で、小川敏夫氏(民主)は、松岡農林水産相の資金管理団体のただ一つの事務所が水道代や暖房代のかからない議員会館にあるにもかかわらず、05年に光熱水費として507万円を計上していることは「虚偽ではないか」と指摘。詳細な説明を求めた。松岡氏は「きちんと使ったものを計上している」と強調したが、民主党は今後、事務所が複数ある伊吹文部科学相と切り離し、松岡氏の追及を強める構えだ。

 小川氏の質問に対し、松岡氏は、事務所は「議員会館の一つ」と認めた上で「水道は何とか還元水というものを付けている。光熱にも暖房なりなんなり別途そういうものも含まれている」と説明した。ただし、詳細の公表は「各党各派で平等に公表するということになればそうする。必要な範囲で答える」と拒んだ。

 光熱水費は政治資金規正法施行規則で「電気、ガス、水道の使用料及びこれらの計器使用料等」と規定されている。事務所費や人件費とともに経常経費に計上され、領収書の添付は不要だ。松岡氏は光熱水費とは別に事務所費に3359万円を計上している。


松岡農水相「適切」23回繰り返す 光熱水費問題

2007年03月07日19時49分

 松岡農林水産相は7日の参院予算委員会で、自らの政治資金管理団体の光熱水費をめぐる問題について「適切に報告している」などと繰り返した。5日に「きちんと確認してから答えたい」と答弁しており、野党側が詳細な説明を求めたが、松岡氏は「(内容の)開示は現行制度が予定していない。差し控えさせていただきたい」と応じなかった。

 「確認したところ、適切に報告しているということだった。現行制度に基づいてすでに報告すべき点は適切に報告している」。松岡氏はこの日、芝博一(民主)、井上哲士(共産)両氏の質問に「適切に報告」と23回繰り返した。

 松岡氏は5日に「水道は『何とか還元水』とかいうものを付けている。暖房なりなんなり、別途そういうものも含まれている」と答弁した。これに対し、7日に質問した芝氏は「浄水器やストーブは(光熱水費ではなく)備品・消耗品費だ」、井上氏は「松岡氏の熊本の二つの事務所の光熱水費が66万円、38万円なのに、なぜ無償の議員会館の事務所の光熱水費がそれよりも多額なのか」と追及したが、松岡氏は頑として内容を明かさなかった。

 党内には「会計責任者の記載ミスとして乗り切る」(幹部)との考えもあった。だが、松岡氏は5日の答弁で「どういう金額でどうだということについては、私も承知して了解したものとして報告している」と明言し、会計責任者の責任にはできなくなっている。
(以上、asahi.netより)


---------------

 中川幹事長が、総理を迎えるとき起立しない閣僚に、総理に敬意を払えと発言した、美しい国・日本を作る閣僚としてふさわしくないと。実際映像で見ると起立しないのもいれば、好き勝手に隣のヤツと世間話をしているのもいて、ひどい状態だった。小泉首相時代と映像で比較したからよけいにそのたるんだ雰囲気が目立った。こういうとき映像は正直である。若い首相が軽んじられているのが一目瞭然だった。
 だがこの発言自体も、みんなから尊敬されない弟をもっと敬えと兄ちゃんがでしゃばって言ったようなもので、そもそもがかっこわるい。言われた首相がいちばんかっこわるい。

 でもその後、イブキ文科相がそれに対して、「あれはロビーのような場所であり、閣議はあのあとの別室で行われる。その様子は中川さんも知らないわけでね(=知らない人にあんなことを言われてもね)」とほくそ笑みながら言っているのを見たときは心底気分が悪くなった。こいつも最低である。
 とにかく安倍政権の閣僚は最悪だ。それもこれも支持されたあちこちに気遣っての八方美人組閣をしたからである。でも支持した側もそうして欲しくて支持したのであり、と考えると前途多難なのは見えていた。盟友?であるらしい官房長官も役不足。あの人、官房長官という役職に向いていない。
 しかし総論としては、そういうろくでもない人事をした安倍首相のセンスが悪いとなる。
 麻生太郎ならどんな人事をするだろう。彼個人は好きだが、組閣となると彼もまたあちこちに気を遣ってろくでもないものになるか。彼もまた外務大臣だからこそ、なのかもしれない。とにかく安倍首相の期待外れに何もかも疑心暗鬼。

 小泉さんの場合もサプライズ人事とかやっていたが、ずいぶんと問題ありの人事だった。でもこんな不満を感じなかったのは彼自身のリーダーシップが際だっていたからだった。
 となるとやはり問題は「顔の見えない」安倍首相にあるのか。



============================================


松岡農水相が使用していた!?庶民感情を逆なでする「1本5000円」の超高価水


松岡利勝農水相の資金管理団体が高額な光熱水費を計上していた問題で、「何とか還元水」と
国会答弁で窮した松岡氏は1本5000円のミネラルウオーターのペットボトル(500ミリリットル)を使用していたとの情報が永田町を駆けめぐっている。庶民感情を逆なでする、超高価な水っていったい…。

このミネラルウオーターは「ナノクラスター有機ゲルマニウム水」。
販売元のオーガニックゲルマニウム社のホームページ(HP)によると、疲労、老化の要因を取り除く効用のある「有機ゲルマニウム」を、体内に吸収しやすくするため、小さな水分子の集合体でできている「ナノクラスター水」と融合させているという。
採水地は鹿児島県志布志町で、税込みで5250円。


松岡氏は資金管理団体の事務所を、光熱水費が無料であるはずの議員会館に置きながら、2005年に光熱水費として約507万円を計上。単純計算で、このミネラルウオーターを1日2.7本使用していたことになる。
しかし、このHPには、「健康維持のための1日の飲用量の目安」は「1日約100ミリリットルを3回に分けて」とあり、もし、この水を使用していたのが事実ならば、相当多くの人に高価な水を振る舞っていたことになる。

もっとも、高価なミネラルウオーター使用説を信じる議員はほとんどいるはずもなく、ある自民党関係者は、「疑惑追及をかわすためのアリバイ作りと疑われないか心配だ。仮にこの水を使っていたとしても、光熱水費に計上するのは不自然」と指摘する。

「今、水道水を飲んでいる人はほとんどいない」と公言しながら、国会での追及には「詳細の公表は差し控える」「適切に報告した」と言い逃れを続ける松岡氏。

疑惑は深まるばかりで、野党サイドは「松岡問題」を突破口に、安倍政権に打撃を与えようと必死だ。民主、共産、社民、国民新の野党4党の幹事長は、松岡氏の証人喚問を要求することで一致。民主党の鳩山由紀夫幹事長も「(証人喚問で虚偽答弁をすれば)偽証罪に問うことができる」と鼻息は荒い。(zakzakより)


---------------

これが500mlで5250円の水。マツオカは一日4本飲んでいた計算になる(笑)。
「水道水飲んでいる人はほとんどいないでしょう」と発言したり、最悪である。
 この高級水を作っている会社は、特製なので注文者はすべてわかっており、その中にマツオカはいないと、とんだ飛び火に怒っている。

 首相は今回もマツオカを庇いきる気でいるらしい。となると本当に暗愚である。
 私の安倍首相支持感覚はマツオカを閣僚にしたときにドッチラケになってしまったのだが、これでまたこいつを庇うとなると不支持になるしかない。

 民主党のオガワトシオ(市毛佳枝の元亭主。イタリアンカラー等の馬主)の「内閣支持率低下に関してどう思うか」と問われ、「内閣支持率低下より、民主党の支持率を気にした方が良いのではないか」と切り返した辺り、居直った安倍首相はなかなかのものである。今も内閣不支持の多くは、「首相は好きなのだが」となっているらしい。(だいたい私はこういう輿論調査を信じていないのだが。)
 だけどどんなに首相に好意的であろうと、こういう閣僚を庇うなら支持者は離れて行くだろう。いいかげん目覚めてもらいたい。小泉さんに「鈍感力も必要」と言われたそうだが、鈍感すぎる。マツオカを庇うことで得るものはなにもない。

 11日のNHK「日曜討論」を見ていると、目がせわしなく泳いでいた。この番組はいつもは論客を呼んで討論するのだが、この日は首相ひとりにアナが質問する形式だった。内閣擁護のような構成になっていた。なのに首相は、一点を見つめて話すべき時でも、目が泳いでいたのである。ふてぶてしく構えているようでいて、相当精神的に参っているのだろう。長生きできる仕事ではない。

 ヴァラエティ番組に出た小泉孝太郎が最近の父について、「首相を辞めたら、音楽が、景色がこんなにも違うのかと言っていた」と語っていたのは印象的だった。

 大事な政治的な問題が山積みなのに、朝から晩まであのマツオカの悪相がアップになり、水の値段ばかりである。こういうことをやっているのがわかっていた政治屋なのに、なんで首相は閣僚に入れたのか。あまりに豫測したとおり事件になっている。くだらん。(3/14)


============================================


5/28 マツオカ自殺!

 5月28日午後1時半、仕事に一息ついてテレビをつける。テレ東の午後の洋画劇場を見ようと思った。するとニュース速報。マツオカが自殺を図ったという。この時点では「はかった」だった。未遂なのかと思った。でもホテルから救急車で運ばれる姿はどう見ても「遺体」だった。

 日テレの「ザ・ワイド」に回すと中継中。ホテルでドアのフックに紐をかけての首つり。秘書が見つけ、救急車が来た時点ですでに新ハイテイし状態(よく使われることばなのに最新のATOKでも出ない)心肺停止状態だったとか。じゃ、死んだろう。
 というところにニュース速報で「死亡を確認」と出る。現職国会議員の自殺だと中川一郎と新井将敬を思い出す。現職閣僚では初か。

 話題となった高熱水道費問題があったが、これは逃げられると読んでいたらしい。そこに緑資源機構問題が出てきた。献金も受けている。これは逃げ切れない。自殺の原因はこれだろう。

 同情する気はない。それどころかきわめて卑怯な迷惑な行為であると不快に思う。自殺するような弱い人は代議士になるべきではない。
 日本人は死人は責めない。しかしこれはあまりに無責任であり、かばってくれた首相に対しても裏切りになる。ひどい話だ。首相が口角泡を飛ばして彼をかばう感覚がまず理解できないが、実際そこまで熱心にかばっていた。それに対して現職閣僚のままの自殺である。いやはや呆れたものだ。


============================================


★前農水相問題で発言、撤回~山本農水副大臣<7/21 19:35>

 自殺した松岡前農水相の事務所費問題について、山本拓農水副大臣は20日の講演で「本人から芸者の花代として使ったと聞いた」と発言した。しかし、その後、不適切な発言だとして撤回している。
 「前の松岡さんだってね、事務所500万の使い道…たいした話じゃない。本人に聞いたが、もう死んじゃったし。新聞記者がいるか知りませんが、死んじゃったから…『何に使ったの』と言ったら、あの人、昔から『赤坂で大臣になったら飲ませる』と、赤坂の芸者に行く際に…20万、30万って花代だけど…花代は領収書がくれんのですよ。それを事務所費で払っていたという話だった」
-これは山本副大臣が20日、地元の福井・坂井市で開かれた演説会で述べたもの。

 この発言の真意について、山本副大臣は21日、「きのうの発言を含めて…ウソというか、ウソをついた覚えはないけども、発言は適切じゃなかったということで、誤解を受けるということで取り消させていただきたい」と説明した。(Yahooニュースより)

3/19
都知事選話


選挙話  カンナオト、逃げる逃げる(笑)

 カイエダバンリだレンホーだと民主党候補は最初から勝てるはずのない泡沫候補の名が連発され迷走していたが、なにが可笑しいといってそれらの責任を取ってカンナオトが出るべきとなる中、カンナオトの必死の逃げ具合は笑えた。エリマキトカゲの命を賭けた逃走劇を見るようだった。
 そりゃもう出て石原に負けたら国会議員の地位も失い無職である。そのぶん好きなだけ八十八カ所周りは出来る(笑)。出て落選して永遠に廻っていて欲しいと願った。
 あのこすっからい権力亡者が負けるとわかっている闘いに出るはずがない。イトコのおしゃべり女房も必死で反対したことだろう。
 ハトヤマユキオが言った「あの奥さんだから浮気もしたくなるんですよ」は冗談を通り越していて笑えなかった。カンの浮気相手のあの女はいまどうしているのだろう。トベヨウコさん。
 「さんまのまんま」に夫婦で出たのも思惑と違ってイメージダウンだった。あのおしゃべり女房はひどい。でも亭主以上に出しゃばりで政治家にむいているというのなら、たしかにあの夫婦は「日本のクリントンとヒラリー」である(笑)。

 今のままなら民主党幹部としてでかいツラをしていられるのだ。心臓病のオザワは体が持たない。次はまた代表になれそうな流れにある。自前候補の責任もクソもあったものか。絶対に出ない。出てたまるものか。それこそ無駄死にだ。カンの死にものぐるいの「200%出ることはない」は笑えた。
 私はもちろん東京選出国会議員の責任として、侠気(笑)でもって出てもらい、壮絶に散って欲しかった。ここでカンナオトが出て落ちると政治家としてとどめを出すことが出来た。返す返すも残念である。


---------------


選挙話  出たくてたまらない人、動き始める(笑)

 懸命に逃げ、否定するカンナオトに代わっておいしい人が出てきた。出ない出ないと言いつつ出たくてしょうがないのが見え見えの人。東北の方で知事をやっていたそうな。

都知事選、参院議員擁立認めぬ=「浅野氏は出馬意思ない」-小沢民主代表

 民主党の小沢一郎代表は17日、津市内で記者会見し、東京都知事選の候補者選びについて「(民主党は)参院選で過半数(獲得)を目指し ている。したがって、参院の議席を減らすような結果になることは避けてほしい」と述べ、選挙区選出の同党参院議員の擁立は認めない考えを示した。候補者と して名前が取りざたされている蓮舫氏らを念頭に置いているとみられる。

 小沢氏はまた、党都連が出馬を打診した浅野史郎前宮城県知事について「多分、出馬の意思はないだろう」と指摘。待望論が根強い菅直人 代表代行に関しても「今までわたしに代わって国会論戦や選挙応援など(の役割)を果たしてくれた。今後もそういうことでやっていきたい」として、擁立しな い方針を重ねて示した。(時事通信-2/17日)


 オザワとアサノは宮城県知事の時にひと悶着あったからなあ。オザワが顔を潰されたと怒っていたっけ。それを支援するようになるとは皮肉だ。ほんと駒不足民主党。寄せ集めだからねえ。


<民主党>都知事選候補、議員・前議員で…鳩山幹事長

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は17日、甲府市で記者会見し、浅野史郎前宮城県知事が4月の東京都知事選への出馬を否定したことについて 「浅野さんが不出馬の時は、基本的には議員・前議員に限られると思う」と述べた。菅直人代表代行は出馬を否定しており、他には海江田万里前衆院議員らの名 が取りざたされている。(毎日新聞-2/17日)



 もうこの人の一連の動きは細かく見てしまった。暇人で恥ずかしい。だってワイドショー、ニュースショーに出まくるんだもの。そして出馬を否定する。でも「フリーズしていた心が動き始めた」とわざとらしい言い回し。やがて「フリーズがプリーズになった」とわけのわからんことを言って出馬する(笑)。そのきっかけとなったのが市民の応援集会。この人たちの熱い心が凍っていたアサノシローの心を動かした、という筋書き。
 さてアサノ候補の心を動かした市民のみなさんとは。


============================================


選挙話  アサノ候補、本領発揮!

 出馬宣言したアサノ候補は本領を発揮し始める。そりゃ上記の人たちに指示(いやこれ支持のまちがいだけど指示でもいいか)されているのだから、従軍慰安婦でも南京事件でもどんなことを考えているかは明白。

浅野氏、特派員協会で講演 慰安婦問題にも言及

 東京都知事選出馬を表明している前宮城県知事の浅野史郎氏(59)は19日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で講演。米国勤務経験がある浅野氏は、出馬の理由やマニフェストについて、英語でジョークも交えながら説明した。

 その後の質疑で、浅野氏は慰安婦問題について、「日本が外国人を少なくとも一部は強制的に引っ張ってきて、従軍慰安婦という形で使ったのは歴史的事実。平成5年の河野談話であるように、政府として遺憾の意を表すのは当たり前のこと」との認識を示した。

(2007/03/19 19:02)


============================================


選挙話  アサヒの記事だからねえ(笑)

・朝日新聞社は17、18の両日、東京都内の有権者を対象に都知事選に関する第2回情勢調査を行い、取材で得た情報をあわせて告示前の情勢を探った。

 現職の石原慎太郎氏(74)の支持が前回調査(10、11日)から拡大し、前宮城県知事の浅野史郎氏(59)にやや差をつけている。石原氏は幅広い層に浸透し、特にcが伸びた。ただ、3割以上の人が誰に投票したいか答えておらず、選挙戦によって大きく様相が変わる可能性もある。

 22日告示の都知事選には、両氏に加え元足立区長で共産推薦の吉田万三氏(59)、建築家の黒川紀章氏(72)ら10人前後が立候補する見通しだ。

 投票先を明らかにした人は65%で、前回の61%からやや増えた。その回答をもとに分析すると、石原氏は無党派層で浅野氏をリードし、民主支持層の一部からも支持を得ている。前回、浅野氏支持が多かった「都政が大きく変わってほしい」と答えた層でも浅野氏と拮抗(きっこう)する。

 浅野氏は無党派層での支持が伸びておらず、選挙に「大いに関心がある」層の支持が低下。
 2016年の東京五輪招致を「再検討すべきだ」と答えた層でも石原氏への支持に及ばない。
 吉田氏は共産支持層以外には浸透しておらず、黒川氏は支持に広がりが見られない。

 石原氏の都知事としての支持率は48%、不支持は32%で、前回調査(支持42%、不支持37%)から支持が回復した。(asahi.com)


---------------

 アサヒの記事が石原優勢と伝えている。投票前に優勢と伝えられると票が減るのは選挙の常識。だからみな自ら劣勢を強調する。アンチ石原のアサヒが石原優勢と伝えると以下のような勘ぐりが産まれるのは自然(笑)。

6 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 06:08:39 ID:ZCVEaYps0

これって、朝日が書いてるだけに、アサノ側の危機感を煽るためとか、石原票いれる予定の都民に石原有利報道流すことで安心感を与えて他候補へ票を流すための工作と勘ぐってしまうねw

15 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 06:28:04 ID:Ltz6d/uz0

以前テレビでどっかの評論家が「選挙前に有利報道された方が不利」とか言ってたな。
本当かどうか知らんが。

19 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2007/03/21(水) 06:46:25 ID:vvRRcZcq0
選挙前世論で不利とされた方に無党派の票が増える傾向がある。
つまりこの朝日のニュースで浅野氏の票が若干増える。



 おしゃれな遊びだこと

 以下は2ちゃんねるで見かけた遊びの文。石原をボロクソ言うようにしての支持声明。洒落ている。
 いつも思うのだが、こういう投稿の原文はどこにあるのだろう。どうにもこの投稿者が作った人とは思えないのだが。コピー&ペーストなんだろうなあ。ほんとにこの人が作って、これが最初の公開なのだろうか。でもとにかくこの文は洒脱である。

3 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2007/03/20(火) 02:47:16 ID:14KVgdvc0

中国様に差し出すどころか、沖ノ鳥島を都管轄の領土と主張し
ゴミを荒らすカラスを集中捕獲して、自然の生態系を崩し
都内デーゼル車の都会的な空気を、田舎の澄んだ空気にし
都内全公立小中学校のグラウンドを芝生化し、これも田舎にし

大久保界隈から外国人売春婦を一掃、治安強化で特亜人も追い出し都内を過疎化させ
老朽化した都内のインフラ整備に、血税を浪費するためオリンピックを招致し
朝鮮福岡の見方をする外国人を、都政に口出す「怪しげな外国人」と賞賛し
東京マラソンの名のもとに生命線と言える都心の道路を、物流の少ない休日に封鎖し

「憲法を曲げてでも都民を守る」と戒厳令なみの治安維持計画で大災害に備え
共産党には交際費計算等の、やりがいのある政治活動を押し付け
都立大学を改編して、キチガイ左翼系の学者を辞めさせ
都庁の幹部登用への道を、利権にタカる在日朝鮮人から奪い

徴収を強化して、都税滞納者に支払いを強要し
密造軽油を徹底的に摘発して、三国人含む暴力団の資金源を断ち
君が代・日の丸を強制して、反日キチガイ教職員をノイローゼに追い込んだ(抜粋)

前回の都知事選結果(総得票数436万票)で
保守系ドケチの石原慎太郎     308万票(70%)    ← ポイント
極左のミンスババア           81万票(18%)
狂気の共産党              36万票( 8%)と

こんな無能で横暴で非道な都知事を選んだ都民は、次の3期目など絶対に再選させてはならない!
極左プロ市民の星、前宮城県知事で3期もやった浅野氏を応援しようではないか!



都知事話資料──アサノ候補の心を動かした人々

「アサノと勝とう!女性勝手連」
http://www.janjan.jp/election/0703/0703181915/1.php
【呼びかけ人】2007/3/18現在  (「てらまち・ねっと」より)

辛淑玉・人材育成技術研究所所長/上野千鶴子・社会学者/
若桑みどり・千葉大名誉教授・ジェンダー文化研究所長
石坂啓・漫画家/橋本育・アジア女性資料センター/
赤石千衣子・ふぇみん婦人民主クラブ上原公子・国立市長/
鄭暎惠・大妻女子大学/中山千夏おんな組いのち元祖世話人/
木村民子・文京区議会議員、全国フェミニスト議員連盟元共同代表/
櫛渕万里・NGOピースボート事務局長/北原みのり・ラブピースクラブ/
三井マリ子・ファイトバックの会/川田文子・ノンフィクション作家/
落合恵子・作家/銀林美恵子・戦争への道を許さない下町の女たちの会
三木睦子・三木武夫記念館館長/澤地久枝・ノンフィクションライター/
宮本なおみ・九条でつながろう・めぐろ/柚木康子・労働組合役員/
安積遊歩・ピアカウンセラー/望月すみ江・女性ユニオン東京/
駒野陽子・元国際婦人年をきっかけとして行動する会/福士敬子・都議会議員/
吉田恵美子・東京都の人権意識を考える市民の会/俵萠子・俵萠子美術館館長/
坂本洋子・mネット・民法改正情報ネットワーク/深澤純子・日本女性学会/
天野正子・お茶の水女子大学名誉教授/井上輝子・和光大学教授/
青木道代・障碍を負う人々・子どもたちと「共に歩む」ネットワーク/
甘利てる代・ノンフィクションライター/森田ゆり・エンパワメント・センター/
阿部愛子・特定非営利活動法人海から海へ/稲邑恭子・(有)フェミックス/
大熊由紀子・障害者の欠格条項をなくす会共同代表/皆川満寿美・大学非常勤講師/
黒岩秩子・社会福祉法人桐鈴会理事長/加納実紀代・敬和学園大学教員/
田中喜美子・ファム・ポリティク編集長/酒井和子・ぐるーぷ赤かぶ/
寺町みどり・「む・し」ネット/森まゆみ・地域雑誌 谷根千編集人・作家・農家/
橋本ヒロ子・十文字学園女子大学/森屋裕子・(有)ウィメンズブックストアゆう/
山崎朋子・女性史・ノンフィクション作家/瀬野喜代・荒川区議会議員/
ごとう尚子・日進市議会議員/漢人明子・小金井市議/丸山美子・檜原村議会議員/


 これ見ただけでアサノシローを担ぎ上げたあの市民の集いが「プロ市民」であることが一目瞭然。臭い芝居だった(笑)。私の大嫌いな国立市の女市長もしっかり名前が入っている。三木睦子はまだ生きていたのか。いくつになる?
 私のこの世で大嫌いな女全員集合という感じである(笑)。明確にしてくれないとわからなかった。ハッキリしてもらってじつにありがたい。

============================================


浅野氏選挙費公開「1900万円足りん」

アメ横でおどける浅野氏

 前宮城県知事の浅野史郎氏(59)は24日、今回の都知事選における選挙費用の予算を、お得意の情報公開で明らかにし「お金が足りません」と窮乏を訴えた。

  浅野氏によると、今選挙の費用予算は2500万円。同氏は「公費で600万円は出るんですが、残りの1900万円はどうしよう」とSOS信号を発した。陣 営では「100円カンパ」として寄付を募集しているが、200万円しか集まっていないという。同氏は「誰か同情してくれないかな」と瞳を潤ませる。

 選挙管理委員会によると、知事選の選挙費用は有権者の数によって上限があり、東京都は約6000万円という。

  この日、浅野氏は巣鴨、上野、小岩など下町地区で選挙活動。“おばあちゃんの原宿”の異名を取る巣鴨では、多くの黄色い声に囲まれ「55歳以上の女性人気 には自信があるんです」と「ババア」発言で鳴らす石原知事との違いを強調した。上野では民主党・菅直人代表代行の伸子夫人、鳩山由紀夫幹事長の幸夫人が別 動隊としてビラなどを配布。両夫人の夫2人が応援に入るかどうかも注目されるが、浅野氏は「ドラマですね。楽しみです」とはぐらかした。

(2007年3月25日06時02分  スポーツ報知)

 宮城県知事の退職金は1億5千万円でしたね(笑)。どうしたんですか。



『作業日誌』に書いてきた都知事選話の抜粋

 都知事選話(3/18)

 まだ文章にしていないが都知事選は興味津々なので候補者が出そろう前から毎日関連番組を見まくっている。でもまだなにも書いていない。すこし出遅れたか。

 やっと主立った候補者が出揃ったことから土曜朝の番組は四人があちこちに出ていた。日テレもフジも見たが、フジのヅラオグラの番組の「誰かが誰かに質問する形式」という仕掛けはおもしろかった。四人がそれぞれ候補の誰かに質問する形にしたのである。ここで石原以外の三人が皆石原に質問したら、彼ばかりが目立ち発言回数時間が多いことになる。実際現職の石原が話す機会が多くライバル心旺盛なアサノが「石原さんの演説になっている」とクレームをつける場面もしばしば。
 かといって共産党の候補に質問して大切な自分の時間を使うのももったいない(笑)。じゃあ誰にする? という腹のさぐり合いがおもしろかった。笑えた。クロカワキショーの立候補は楽しい。ドクター中松が今回は出ないので心配していたがあらたなトリックスターが出てくれた。

 そういえば前回の都知事選で、私は新橋駅前で遊説中のドクター中松と遭遇しやたら肩書きの多い名刺をもらったのだった。あれどっかにあったな。当時『作業日誌』にスキャンして載せた。

 と探したらありました。早いなあ、これを新橋駅前でもらってからもう丸四年か。

---------------

 いま気づいたがシラキュース大学とある。ザ・デストロイヤーことディック・ベイヤーの出身校ですな。先日デストロイヤーとブッチャーが何かのイベントに出ていた。デストロイヤーは若ハゲだが三十代からもう覆面なので関係なし。ブッチャーも若いときからスキンヘッドなので関係なし。これは結果的に老いを隠すうまい方法だ。デストロイヤーの娘はダニー・スパイビーと結婚したけど離婚してしまった。自由ケ丘でスパイビーと会ったことがあるけど大きかった。あいつは公称で197センチか。だらしない性格で馬場に嫌われクビになったが。
 ってプロレスの話じゃない都知事選。

---------------

 桜金造が出馬宣言。両親とも創価学会の筋金入り。熱心な信者だ。創価の票は入るのか。山本リンダからヒサモトマサミ、ケンナオコ、キシモトカヨコ、モンキッキー、ナガイヒデカズと信者総出で応援だとおもしろいな。外国からスティービー・ワンダーとかも来たらいいな(笑)。

---------------


 ドクター中松、出馬!(笑)(3/19)

ドクター中松が「都知事3要素」で採点 意外なトップとは?

 発明家のドクター中松こと中松義郎氏(78)が、4月の東京都知事選を前に、「中松流・都知事選びの3要素」をサンケイスポーツに緊急提言した。都知事選に3度出馬した経験から「有権者の正しい判断が東京を変える」と主張。3要素で今回の主な立候補予定者を“採点”した。結果、現職の石原慎太郎氏(74)がトップとなったが、実はその上にもう1人…。

 都知事選の常連で、世界の発明王が都民のために、理想の都知事を選ぶ“法則”を完成させた。

 その名も「中松流・都知事選びの3要素」=表参照。東京都世田谷区の「ドクター中松創研」で取材に応じた中松氏は、各項目について、(1)は「やはり江戸っ子がベスト」。(2)は「世界一の国際都市にするにはまず、世界が注目する知事でなければ」。(3)は「問題解決には固定観念にとらわれない発明力が必要」と解説した。

 中松氏が3要素で今回の主な候補者を分析した結果、3期目を目指す石原氏が計0・7ポイント(満点は計3・0ポイント)でトップ。建築家の黒川紀章氏(72)、前宮城県知事の浅野史郎氏(59)と続いた。

 見事“当選”の石原氏について「(1)は逗子在住らしいがおまけ」、「(2)は五輪誘致で世界的注目を浴びる可能性がある。期待度も込めて」、「(3)はこれまでの都知事の中で、最も行動力がある」などと説明した。

 次点の黒川氏については「(2)は評価できるが、業界でしか知られていない」。(3)については「マニフェストで『無給宣言』をしたが、私のパクリだ」と声を荒らげ、「前回(平成15年)の都知事選で私が宣言した。パクリは発明の敵」と切り捨てた。

 浅野氏に関しては「全部零点。(2)は浅野氏がニューヨークを歩いても、街の人は誰も振り向かないでしょう。(3)も『福祉だ、透明度だ』と言うが、やって当たり前」などと厳しい見解が飛び出した。

 ほかに出馬表明している元足立区長で共産党推薦の吉田万三氏(59)、教育評論家の古川のぼる氏(72)、立候補に必要な書類を入手した弁護士の丸山和也氏(61)については「知らないので採点不能」とした。

 最後に、記者から聞いたわけでもないのに「この人を忘れたらいかん」と自己採点を開始。「うちの祖先は徳川幕府の旗本で、東京に住んで約400年になる。米ハリウッドも私を題材にしたドキュメンタリー映画(11月完成予定)を撮影中で…」などと分析したところ、全項目で満点を獲得。大どんでん返しの結末で、石原氏を“圧倒”した。

 「理論上では私が都知事に最も適任ということです」とナント“勝利宣言”まで。今回の知事選についてはこれまで無関心を装ってきた中松氏だが、前回は告示3日前に出馬表明しただけに、もしかしたら4度目の出馬があるかも!?

 
と、これは3月12日のニュース。知らなかった。これを読んでいれば出ると思った。
 そして18日、以下のニュース。


---------------

 3月19日午前0時。

ドクター中松氏、都知事選に出馬へ

「ドクター中松」の愛称で知られる発明家、中松義郎氏(78)が東京都知事選に無所属で出馬することが18日、分かった。同氏は「今回の候補予定者は能力や政党などとのしがらみで考えると及第点に達してない」と話した。19日にも正式表明するという。
 中松氏は1999年と2003年の都知事選に立候補し落選。01年にも参院選比例代表で自由連合から出馬したが落選している。同氏は一昨年、人を笑わせる研究で科学への関心を高めた功績に贈られる「イグ・ノーベル賞」の栄養学賞に選ばれている。


---------------

 今回は動きがなかっただけに出ないのかと思っていた。うれしいなあ。公開討論が楽しみだ。
 日曜18日朝、フジの「報道2001」での四人の論争はおもしろかった。ここに桜金造やドクター中松が加わるのかと思うと楽しみだ。
 心配なのは放送局によっては石原とアサノの一騎討ちになるだろうと二人だけを特集する傾向があることだ。それはよくない。やはり桜金造とドクター中松も同等に扱ってもらわないと。

 あちこちの討論会を見ていていちぱんおもしろいのはクロカワキショウのトンデモ発言なのである。今朝も笑わせてもらった。ゆりかもめや東京ビッグサイトに隠し赤字があると発言。わたしの計算だとその額は20兆円と言うので石原も苦笑。アサノにいい加減な数字は言わない方がいいとたしなめられる。石原が3600億円の赤字があったが今は1000億円まで減らしてと言っても20兆円を譲らない。おもしろかった。

 東京都の予算は6兆6千億円。国家予算がこれ以下の国がいくつあることか。100以上は確実だ。以前は中国の国家予算よりも上だった。
 私がこういう数字のことでいつも思うのは「カリフォルニア州はフランスのGDP以上」ということ。やはりアメリカはすごいのである。
 そしてまた思うのは「北朝鮮は島根県並」ということ。
 たかが島根県並の国家予算しかない国家もどきにみんなが腫れ物に触るように(というかありゃ悪質な腫れ物そのものだけど)接している。ゴネ得で、あちらが有利な立場にいる。狂った世の中だ。

---------------

 ウチダユウヤは出ないのか。やはり都知事候補にロケンローラーは必要だ。トウゴウケンはどうした。ゲイの人権のためにも立ち上がらないと。羽柴秀吉は? 秋山祐徳太子は?
 赤尾敏の後継を目指す国士はいないのか。

 元宮城県知事と元足立区区長が出ているのだから落選した元長野県知事も出ないとなあ。
 なんといっても残念なのはカンナオトが逃げたこと。あの逃げっぷりは今回の都知事話でいちばん笑えた。責任とって出なければならなくなったら石原に負けて国会議員でもなくなるし、必死だった。都知事選はおもしろいな、毎回。
 石原の次は誰なのだろう。桝添なんかも石原さえいなけりゃと思っているだろうし、鳩山邦夫も同じ考えだろうから、次は大乱戦だろう。ドクター中松には長生きしてもらって次も出てもらいたい。


============================================


 「朝ズバ!」で都知事候補討論会(3/20)

 みのもんたの「朝ズバ!」に都知事候補四人が出ていつもの討論会。なかなか盛り上がっておもしろかった。クロカワキショーがクアラルンプールに行っているとかで中継出演。でも本格的カメラは行ってないので、れいのテレビ電話映像。ひどく乱れて映りが悪い(笑)。これはキショー先生絶対的不利。
 案の定、スタジオの三人で盛り上がる。キショー先生も必死に口を挟むが、適当に切られてCMになったりする。やはりどんなに忙しくても現場にいなきゃダメだ。

 キショー先生の意見も一理ある。たとえば「液状化現象の起きる可能性が高いお台場なんてところをあんなふうに開発して何を考えているのか」は私も同意見である。
 昨年江東区でバイトしていたとき、毎日「いまここで地震が起きたら、津波で確実に死ぬなあ」とそればかり考えていた。東陽町あたりからビッグサイト方面をクルマで走ると(親しい営業マンのクルマに同乗してドライブした)オランダの景色を思い出した。海抜ゼロメートル地帯ということで似ているのである。真っ平らなのが。あちらもこちらも埋め立て地のようなものだ。数メートルの津波で沈没だろう。
 どんどんビルが建っている。新ウォーターフロントなのだそうな。地震が来たらみんなズブズブだ。そうそう、いま田舎に住んでいて唯一、東京大地震が来ても津波で死ぬことはないなというのがうれしい点。
 お台場なんてのも東京新名所らしいが地震が来たらどうなるかは目に見えている。行きたくないところだ。入管があっちのほうにあって妻のビザ申請に行ったことがある。
 キショー先生の意見はもっともなのだが、でも先生、お台場の象徴であるあの奇妙なかっこうのフジテレビは先生のデザインだ。
「お台場なんて危ない地域を開発してどうする!」のとき、「だから私はフジテレビのデザインを頼まれたが断った」ならかっこよかったのにね。彼がお台場を否定しているときこう突っ込んだらキショー先生はなんというのだろう。まあ安藤忠男憎しだけで立候補したのは見え見えの人だから。私怨だわ(笑)。
 私はこの人の設計した中山競馬場に絶望してからこの人を受け付けない。その意味で確かに建築物は生きている。設計した人間の根性と発想がよくあらわれている。

 プロ市民にかつがれて見え見えの芝居の果てに出馬したアサノシローの左翼性がよく出てきた。従軍慰安婦だ朝鮮、中国だといよいよ本領発揮である。

 憲法を守れと叫ぶ共産党候補もらしさ全開である(笑)。
 石原をそうして攻撃したので、石原が「あの憲法は日本語がおかしい。敗戦に乗じて占領国が押しつけた日本語にすらなっていない憲法を」と反論すると、「日本語なんてどうでもいいんです。問題は精神です、憲法の精神です」と喚いていた。

 石原が今秋から横田基地の空港が稼働する、なおざりにされていた多摩地区がこれで発展する、3兆円の経済効果と力説していた。
 現職と新人の争いだと、どうしても現職の缺点探しの論争になるが、逆に石原都政の功績が表に出てきておもしろい。
 桜金造のテレビ登場はいつになるだろう。
 あのタレント弁護士の参院選狙いは見え見えだったが(笑)。


---------------


 テレ朝で都知事候補四人の討論会

 今日の都知事候補討論会はテレ朝。時間は1時間以上あったが昨日のみのの番組や日曜のフジと比べるとたいして中身はない。みんなもう厭きてきている(笑)。毎度おなじみのメンバーで毎度おなじみの言い争いだから。
 マレーシアから帰国したキショー先生(忙しいね、たいへんだ)は大阪かどこかにいてまたもテレビ電話出演(笑)。汚い画像で「自分で思う自分の長所と短所」のフリップの文字がキショー先生だけよく見えない。
 でもたしかキショー先生は自分の短所を「完璧を求めすぎる」と書いていたが、カンペキのペキの字の下が玉じゃなくて土、「壁」になっていたような。ま、どうでもいいんだけど、誤字なんてのは。

 桜金造とドクター中松は立候補したと紹介はされたが泡沫扱いで(実際そうなんだけど)テレビ出演はなし。がっかり。
 その代わりテレ朝は過去の泡沫候補の特集をやっていて、秋山祐徳太子やウチダユウヤ、ヒグチケイコらがコメントしていた。
 8年前の都知事選は、石原に鳩山、桝添、自民の推す明石元国連大使、その他大勢の泡沫候補と豪華だった。4年前は石原の強さにみんな逃げて史上最低の5人のみ。
 その意味じゃ今回も物足りない。それでも4年前の石原300万票と違って今回は投票率60%は行くだろうとの豫想。

3/22
 そしていよいよ本番!

 今日3月22日は都知事選の告示日。今日から昨日までのようにテレビでは楽しめない。公正を保つため、街頭演説風景も候補者の名を隠したり、もちろん顔も見せないようにするので、あらためて昨日までの舌戦の楽しさを思い出すことになるだろう。
 昨日のテレ朝で「明日の街頭第一声の予定」を尋いていた。石原は立川だという。横田基地のことから多摩地区にアピールするのだろう。
 アサノ、キショーは新宿都庁前。共産党は……どこだっけ。忘れた。どうでもいいや。落選した足立区でないのはたしか。区長になれないのに都知事ってのはすごいな。だからこそ落選した長野県知事も出てくりゃいいのに。

都知事選が告示、12人が立候補…前回を7人上回る

 東京都知事選は22日告示され、元足立区長で新人の吉田万三氏(59)(無=共産推薦)と3選を目指す現職の石原慎太郎氏(74)(無)、前宮城 県知事で新人の浅野史郎氏(59)(無)、建築家で新人の黒川紀章氏(73)(諸派)、発明家で新人のドクター・中松氏(78)(無)らが立候補を届け出 た。

 都知事選では過去最少の立候補者だった前回の5人を上回り、立候補者は12人(午後0時25分現在)となった。投開票は4月8日。(年齢は投票日現在)

(2007年3月22日12時37分  読売新聞)

 12人? 4人と桜金造、ドクター中松の6人しか知らない。ふくろう博士は直前に取りやめた。あと6人は誰なのだろう。供託金300万円を出して名乗りを上げた泡沫候補は。いくら調べても今の時点では載っていない。まあ明日になればわかるか。オカマは出てるかなあ。羽柴秀吉は今回は夕張市長選らしい(笑)。


---------------


◎『週刊文春』『週刊新潮』より
▼石原第一声は立川
 今日発売の『週刊文春』も『週刊新潮』も大々的に都知事選を特集。さして読むところなし。ここまで毎日彼らの動向を見ていると今更新鮮な情報はない。
 ただ、石原が告示当日第一声の地に立川を選んだ経緯は、石原が望んだものと思っていたがそうではなく、れいの青梅マラソンの開催日を変更させた東京マラソンのように多摩地域には反石原の雰囲気が強く、このままでは苦戦すると地元市議から意見を受けて、という情報はなるほどと思った。第一声が立川であることに地元市民は悪い気はしまい。他はみな新宿渋谷だ。

▼アサノがキショーに表に出ろ!
 それともうひとつ、『週刊文春』だったか、「テレビ討論会でキショーがアサノに対し、『フリーズです、あなたはフリーズしている』を連発したため、四人の控え室で、アサノがキショーに『表に出ろ!』と気色ばみ、石原、共産党候補があっけにとられるという事件」があったのだとか。これはキショー発言。文春はアサノ候補、事務所に確認の問い合わせをしたが返事はなかったとのこと。

 事実だろう。こんなことを捏造してもしょうがないし。なにより毎日我ながらよく見るなあと思いつつ四人の討論会を朝から晩まですべての局で見ていた私には、アサノにとってはお気に入りのフレーズなのであろう「フリーズしていたが、市民集会の熱い声援でプリーズになってきた」を逆手に取り、「あなたはフリーズしてますよ」を連発するキショーにアサノが苛立っているのが見えていた。石原批判と共にキショーはアサノに対し宮城県の借金を倍にしたと激しい批判を繰り返した。これに対してアサノは、キショーの石原批判の時に、「なにもわからない素人がそんなことを言うものではない」と石原擁護のような形を取ってまでキショーに反論していた。四人の討論会でいちばんギスギスしていたのがアサノとキショーであり、それも言いたい放題しているキショーに、短気なアサノが我慢ならんと憤っているのが見えていた。
 この「表に出ろ」も、アサノは本気ケンカモードで、キショーは呆気にとられたらしい。
 アサノという人の自信家の部分、短気さはテレビ画面からもよく伝わってきた。

---------------

 夕方のニュースでアサノと石原陣営の様子を流していた。59歳の若さを強調するアサノはわざとらしく街を走り回る。そのまんまの真似か。討論会でも自己紹介の時、必ず「アサノシロー、59歳です」と年齢を言って若さを主張していた。それを好意的に取る人もいるのだろうが私には目障り。イヤミにしか思えない。とにかくこの人の我の強さは尋常じゃない。同じ我の強さでもキショー先生には微笑ましいものを感じるが、この人のは硬くて暑苦しい。

 石原にはなんと埼玉県知事と神奈川県知事が応援に。これは強烈。「三人で国にたちむかって行きます」。このトリオは強烈だ。当然神奈川の方には石原が顔を出してお返しをするんだろうな。これで千葉がまともになれば首都圏も安泰なのだが……。

 民主党にいたときはろくでもない国会議員でも地方自治の首長となると本心を吐露して真っ当な政治家になったりする。大きな政党に属しているために仮面を被っているということなのだろう。民主党から自民党に来るべき政治家、逆も多い。再編成は必要だ。

 キショーや桜金造、ドクター中松を見たいのだが。
 12人が一覧になって出ていた。注目すべき泡沫候補はいないようだ。

 23日朝、最終的に14人と確認。でもここに列記する必要もないと判断。

3/23(金)


意外に映像はあったけれど

 選挙戦が始まりもう候補者の顔は見られないかと思ったが意外に映像が見られる。ただし告示前と比べると一気におとなしくなった。告示前の舌戦が懐かしい。

 それぞれ気を遣っているのか思惑があるのか候補者紹介の順序がヘンだ。某局は東京の地図を表示し、渋谷のドクター中松、新宿のアサノ、キショー、立川の石原と地理的な順番?で流していた。現職(正しくは元か)の石原から流すと問題があるのだろう。だったら出馬順が正当なのではないか。候補者一覧は届け出順なのだから。

 ドクター中松は4度目の出馬なので一目置かれている?のか映像になっていたが桜金造は流れない。告示前に紹介されたのは公園で手書きのマニフェストをレポーターに見せているのと、アサノの発言をもじった「フリーズがプリーズになり、そしてブリーフを履いたぼくが登場したわけです」のみ(笑)。

---------------

 アサノが第一声から「私は福祉を充実させます。私の本籍地は福祉です」と連呼。むかしから安易に福祉を連発するのにはろくなもんがいない。福祉のばらまき行政が地方自治体赤字の元兇である。そんなのはまともな人間なら誰もが解っていることだ。

 先日の「朝ズバ!」都知事候補四人の討論会で、パラリンピックの味方を標榜するみのもんたがとんでもなくオロカなことを言っていた。パラリンピックの予算がとてもすくない。通常のオリンピックと同じぐらいの予算を組んで欲しい、と。
 障碍者の味方をするのはいいが人口の比率はどうなのだ。健常者(何度書いてもいやなコトバだ)と障碍者の。なんでパラリンピックをオリンピックと同等に扱う。バカらしい。石原が都知事だったら真正面から「みのさんね、オリンピックとパラリンピックは違いますよ」と言ったろうが、今回は一候補の立場だったので何も言わなかった。

 JRで車椅子の客を何人もの駅員で面倒を見ているのを目にするとたいへんだなと思う。今の時代、それをしなかったらたいへんなことになる。そこいらじゅうに垂直移動のエレベーターを設置している。がんじがらめの世界だ。こんなことに異を唱えたら一斉攻撃を受ける。
 福祉国家って何なのだろう。乙武君のような人を何人もの健常者の税金で養うことが理想的な福祉国家なのか。私は乙武君のような赤ん坊が産まれたらすぐに間引かれていた時代の方を正当と思う。今も発展途上国ではそれが常識だろう。インドのように乞食のカーストが健常者をあえてかたわにするようなのは例外としても。

 ガチンコで始まったプロレスがショーとして極限まで行き、ガチンコへの先祖返りがあったように、人間の進化?による慈愛に満ちたヒューマニズムも、そのうち先祖返りするだろう。足の遅いシマウマ、骨折したシマウマがライオンに食われ、足の速いシマウマ、骨折しにくいシマウマが生き残ってきた流れは生物の根源だ。ライオンもまた獲物の捕れないライオンは淘汰されてきたように。
 なんだか人間だけが違う方向に進んでいる。それこそが人間らしさなのだろうが、当然のごとく矛盾も噴出する。まともに働いている低賃金の人より上手に生活保護を受けている人のほうが良い暮らしをしているのがその典型だ。福祉は「充実」よりも「見直し」の時期に来ている。だからこそ今、「福祉」を連呼する候補はうさんくさい。

---------------

 都知事選のニュースを求めてチャンネルを替えていたら、日テレワイドショーにさかもと未明が出演していた。レギュラーなのか? 麻木久仁子がやめて極楽とんぼの加藤司会になってから日テレは見ていない。それでも金曜日のレギュラーコメンテータがかとうかず子であることはそのまんま関係から知っていたりする。さかもと未明が出ているなら見ようかな。この人は『諸君』の常連だ。今日も「石原さんは福祉もしっかりやってます」と発言していた。

 思ったより候補者の映像はあったが、選挙戦が始まったから一気に都知事選話は薄味になりつまらなくなった。
 桜金造は都知事になれるとは思っていないと最初から発言し、自分の意見を伝えられるなら300万円の供託金は大きいけれどそれだけの価値があると語っていた。ならもっと早く出馬宣言すべきだった。ドクター中松も同じ。そうだったなら四人のテレビ討論会は六人にせざるを得なかったろう。賑やかにもなった。桜金造が假に無知だったとしても(假にじゃないか)それはそれでアサノの高慢な態度とのコントラストはおもしろかったはずである。
 ぎりぎりに出馬する「後出しじゃんけん」は八年前の石原がそうであるように、知名度のある人が最後の最後にやるから意味があるのであって、泡沫候補のタレントがそれをしても意味はない。肝腎の目立つ場であるテレビ出演が出来ない。どうせ供託金を捨て銭とする挑戦ならもっと早く動くべきだったと思う。

---------------

 今日の白眉はこれ。アサノさん、いよいよ全開である(笑)。
 統一日報は一面で報道。在日パワー結集か。

都知事選 浅野史郎さん 民団と懇談 より

 都知事選への立候補を表明している前宮城県知事の浅野史郎さん(59)が16日、東京・南麻布の民団本部を訪れたさい、「志を同じくするのであれば(都知事選に)支援してほしい」と要請した。幹部らとの懇談の席上、質問が知事選に及んだのに答えたもの。
 浅野前宮城県知事は93年からの3期12年間、韓国・江原道との交流を進めた。この日、韓国観光公社の「観光名誉広報大使」就任(今月5日)のあいさつに民団を訪れた。
 宮城県は、仙台市が2002年の日韓共催ワールドカップサッカーの開催地だった。中央本部、傘下団体、東京本部の幹部約30人と懇談した浅野さんは「スポーツに限らず日韓の市民交流を」と持論を語った。
 東京本部の李時香団長は「浅野さんはこれから激戦を迎える。私たちは都民として応援する態勢にある」とエールを送り、24日の定期大会前日に予定しているイベントへの招待状を手渡した。
3/24(土)
 そりゃ、ええことです(笑)

神奈川知事選:松沢氏の都知事選応援、民・社に波紋

 神奈川県知事選で民主、社民両党の支援を受ける現職の松沢成文氏が告示日の22日、東京都知事選で自民、公明両党の支援を受ける現職の石原慎太郎 氏と相互に応援演説を行ったことが波紋を広げている。社民党の福島瑞穂党首は23日の記者会見で「石原氏を応援する松沢氏は支持できない」と述べ、党県連が決めた支持方針を撤回する考えを表明した。

 松沢氏が衆院議員時代に所属していた民主党の鳩山由紀夫幹事長も同日の会見で「はなはだ残念だ」と不快感を表明したが、松沢氏支援は継続する考えを示した。【山田夢留】

毎日新聞 2007年3月23日 21時48分


 よかったなあ、松沢知事。これで社民党と縁が切れて(笑)。民主党は継続支援か。こっちも縁を切っていいんじゃないの。松沢もその気だろうし。


============================================


 8年も使ったパソコン?──3/35

浅野氏が上野公園で宴会に飛び入り

 浅野史郎氏(59)は、花見客でにぎわう上野公園をジョギングシューズを履いた徒歩遊説作戦で回った。上野公園の桜の大半はまだつぼみだが、宴会 に飛び入りしては「よろしくお願いします」と繰り返した。「とにかく名前を覚えてもらう」(陣営)ため、フルネームを連呼。何度も記念撮影に応じた。その 後、アメ横に移動。約45分間、買い物客に交じって狭い路地を進み、ひたすら頭を下げる“どぶ板”に徹した。

 街頭演説ではマイクの調子が悪く、別のマイクに取り換えると「マイクを変えれば音も良くなる。8年も使ったパソコンは誤作動がある。再起動ではなく、浅野という新しいパソコンに買い替えましょう」と、石原氏のキャッチフレーズ「東京再起動」を皮肉った。

[2007年3月25日8時26分 紙面から]


8年も使ったパソコン
 アサノパソコンは宮城県で12年も使った中古だと思いますが(笑)。しかも宮城では誤作動していたという(笑)。

3/28(水)  まったく見えなくなりました(笑)

 告示日以降まったく選挙が無くなってしまった。テレビはなにも伝えない。私の生活から都知事選は22日に忽然と消えてしまった。都内で生活している人は日常的に選挙に接しているだろう。各候補の選挙カーが街中を走り回っているだろうし、繁華街では候補者を見かけることも日々の光景だろう。
 しかしこの山奥では何もない。4月8日の投票日までシンとしたままだ。複雑な心境である(笑)。

4/3(火)
 千葉県知事、アサノ候補を応援(笑)

★都知事選 堂本千葉知事、浅野氏を応援


 東京都知事選(8日投票)で、前宮城県知事の浅野史郎候補(59)が2日、JR渋谷駅前で行った街頭演説に、千葉県の堂本暁子知事が応援に駆けつけた。
首都圏ではこれまで神奈川、埼玉両県知事が3選を目指す石原慎太郎候補(74)を応援。
浅野陣営にとっては石原候補がいう「首都圏知事連合」にくさびを打ち込んだ格好だ。

 選挙カー上で浅野氏と並んだ堂本知事は「東京は、いい日本を地方と一緒につくるセンターの役割を果たすべきで、それができるのは浅野さんだ」と訴えた。
これを受け浅野氏は「友情出演していただき、涙が出るほど感激している」と述べた。

 堂本知事は民主、公明、社民各党の県組織の支持を得て、2005年に再選された。
堂本知事は取材に対して「浅野さんは私の選挙で何度も応援に来てくれた。
『選挙の借りは選挙で返す』ですから」と浅野氏の持論を引用して、応援の理由を説明した。
一方、神奈川、埼玉両県知事の動きについては「人のこと」と言及を避けた。

 知事選では22日、元民主党衆院議員で神奈川県知事選で再選を目指す現職松沢成文氏と、同じ元民主党衆院議員の上田清司埼玉県知事が石原氏の応援演説に立った。


河北新報 http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/04/20070403t71022.htm

 べつにありません(笑)。
4/5(木)
 アサノ氏、「パッチギ」舞台挨拶に乱入

東京都知事選に立候補中の浅野史郎氏が4日(水)夕方、東京・新宿で行われた映画『パッチギ!LOVE&PEACE』(5月19日公開)の舞台挨拶で“乱入アピール”を決行した。

井筒監督はじめ主演の井坂俊哉、中村ゆりらの舞台挨拶後に突如登場した浅野氏は「現在、私は注目の“お祭り”に参加していますが・・・」と、冒頭から公職選挙法スレスレのアピール。

「今、私は怒ってる!映画の見どころのように短期間に(怒りを)ぶつけたい!」と訴えたが、キャスト陣は舞台上で苦笑。前作からファンだと聞かされていた井筒監督も「大変でしょうね」とコメントするにとどまった。

オリコン・スタイル:http://career.oricon.co.jp/news/43544/


 イヅツの「パッチギ」に接近か。わかりやすい構図だ。上記「民団と結託」と一貫していて良い(笑)。在日コリアンパワーを結集せよ! ってか。
4/7(土)


石原氏と浅野氏“最後のお願い”


<東京をどうする 都知事選4・8投開票>

<東京都知事選は今日7日、選挙戦最終日を迎える。事実上の一騎打ちとなっている石原慎太郎氏(74)と浅野史郎氏(59)が、JR新宿駅を挟んで西口と東口に陣取り、同時間帯に“最後のお願い”で激突することが分かった。都庁のおひざ元。現職とチャレンジャーは、聴衆(有権者)獲得で戦いのフィナーレを迎えることになりそうだ。同駅では、黒川紀章氏(72)も妻で女優若尾文子(73)を伴い、最終演説に臨む

7日夜の新宿。浅野氏は、石原氏との「最終決戦」に先んじて乗り込む。東口で午後6時10分から同8時まで1時間50分、弁士を交えて街頭演説に臨む。先月22日の告示日も、新宿(都庁前)で第一声のマイクを握り、都庁のおひざ元へのこだわりは強い。告示日に石原氏の選挙事務所がある新橋で演説したが、期間中に両陣営が同時間帯にニアミスするのは初めてだ。

初の接近戦を前に、浅野氏は「私は私のやり方でやる」と淡々と話したが、石原氏との違いがはっきり出る戦略を、自ら決めた。午後8時以降はマイクを使った訴えができないが、選挙運動が可能な8日午前0時まで、新宿駅周辺で辻立ちして支援を訴える。大規模な選挙の主要候補が、街頭でギリギリまで選挙運動するのは珍しい。7日の始動は午前8時。各社世論調査で優勢が伝えられる石原氏に体を張って、16時間のラストランに臨む。

この日、世田谷区などでの演説でも、都庁に週3日しか登庁しない石原氏を「パートタイム知事」とこき下ろした。「私は宮城県知事の時からフルタイム。選挙のあり方が知事をつくると思う。フルタイムの知事になるには、選挙もフルタイムだ。気力、体力が試されるが(16時間)やってみる」と、意気込んだ。

浅野氏の応援に入った土井たか子元衆院議長(78)は「政治家で、にこにこ笑っている人に限ってくせ者。選挙でにこにこと笑う人は、もっとくせ者だ。選挙が終われば態度が変わるんですよ」。今回の選挙期間中、“独裁”批判をかわすためスマイル作戦を展開している石原氏を暗に批判し、浅野氏を援護射撃した。ニッカンスポーツ

---------------

★浅野氏のもとには土井たか子氏が応援に

 浅野氏のもとにはこの日、土井たか子元社民党党首(78)が応援弁士として駆けつけた。世田谷区の三軒茶屋駅近くでの街頭演説に登場し「ニコニコ笑う政治家はクセモノ。選挙中に笑うのはさらにクセモノだ」と、選挙ポスターで笑顔の石原氏を批判。また映画「武士の一分」になぞらえて「皆さん、都民の一分を発揮してください」と浅野氏支持を訴えた。

 浅野氏はきょうは『山が動いた』の土井さんが動いたんですよ。山が動く気がしました」と喜んでいた。サンスポより


 「日本人拉致はない」と言い切って金日成のお誕生会に毎年出席していたドイ先生だ。こんな人を呼んだらアサノ候補を支持する、ただでさえヘンな形のちいさな山が崩れてしまうのではと心配になる(笑)。

 あのとき(消費税のときですな)、社会党は百議席以上も取って大躍進した。ドイは「山は動いた」と勝利宣言をした。しかしそのあと、結局消費税導入は止められないし、社会党というのはいくら応援してもクソの役にも立たないとはっきり解ったことから支持者を失い、社会党は解体に至った。自民党と社会党という日本の二大政党の流れが終った(とはいえ社会党に小遣いをやって食わせていたのは自民党だともうわかってしまったが。)
 たしかに「山は動いた」が、それは「社会党解体」という山崩れだった。とてもとても縁起のいいコトバとして引用すべきものではない。アサノ候補、センスが悪すぎる。縁起でもない(笑)。

 客観的に見て、アサノ候補の民団との結託やこのドイタカコの応援演説ってのはどうなんだろう。投票権を持つ帰化人やドイタカコシンパ?の票が集まってプラスに出るのだろうか。私には、反石原であり、アサノ候補にでも投じようかと思っていた無党派層は、これらのことからどっちらけどん引きになってしまったのではないかと思える。アサノ候補の取るべき戦術は、反石原票を「イメージ戦略」で取り込むことではなかったのか。この「具体性」が良い目に出るとは思えない。結果が楽しみだ。

---------------

トークでは誰がトーカク?“珍言・迷言”で振り返る都知事選

 統一地方選の第1弾となる13都道県知事選などが8日、投開票される。注目はやはり東京都知事選。主要候補者が街頭演説などで漏らした“珍言・迷言”で、先月22日告示以降のアツい選挙戦を振り返る。

◆石原慎太郎氏

「黒川くんなんか、以前は『東京オリンピックやれ!』って言ってたんだけどなあ」(五輪招致の話題で)
「私も47歳になりました…ヘヘヘ、数字逆にして下さい」(珍しい?オヤジギャグ)

◆浅野史郎氏

「ただの『着たきり』です」(常に着用の青いジャケットはゲン担ぎ?と問われて)
「妻から『腰を振っている、と新聞に書かれた』と言われて…」(プレスリー熱唱の記事に夫人が激怒?)

◆黒川紀章氏

「『太陽の季節』のころはカッコ良かった。今はアソコで障子も破れない『夕日の季節』だ」(石原氏について)
「焼酎会社の社長から『石原派の人が飲まなくなったら困る』と言われた」(「下町のナポレオン」の自称に対し)

◆ドクター・中松氏

「最近の若い人はこの場所を『ハチ公前』ではなく『ドクター中松前』と呼んでいる」(渋谷での演説で)
「前回11万票取った人を落とすのは異常だ」(主要候補の討論番組で中松氏が呼ばれなかったことに怒り心頭)

◆吉田万三氏

「庶民の味方、下町のドラえもんです」(丸顔に太めの体から作ったキャッチフレーズ)

◆桜金造氏

「黒川さんのクルーザーに乗りたい」(独特の選挙戦に興味津々)

(サンスポより)

---------------


◆ドクター・中松氏
「前回11万票取った人を落とすのは異常だ」(主要候補の討論番組で中松氏が呼ばれなかったことに怒り心頭)

 その通りだと思う。実蹟もある。怒って当然だ。つまりそれはテレビ討論会が公正を目的でやっているのではなく、視聴率のためのショーってことだ。ヴァラエティ番組である。中松先生は視聴率を取れるタレントとして認められなかった。お怒りはごもっともだが現実はそういうことである。


 結果

【統一地方選】東京都知事選結果

山口節生 3,589 諸派

吉田万三 629,549 無所属

外山恒一 15,059 無所属

[当選] 石原慎太郎 2,811,486 無所属

浅野史郎 1,693,323 無所属

黒川紀章 159,126 共生新党

ドクター・中松 85,946 無所属

高橋満 5,558 無所属

佐々木崇徳 2,845 無所属

桜金造 69,526 無所属

高島龍峰 3,240 無所属

内川久美子 21,626 無所属

鞠子公一郎 1,373 無所属

雄上統 4,020 無所属

10/12  黒川紀章氏死去

 10月12日、午後五時のニュースで建築家の黒川紀章氏が死去したと報じられた。
「ああ、やっぱり」と思い、上記の都知事選の話を読み直してみた。
 あの当時から「黒川癌説」はあり、突如として政治の世界に参入した黒川を妻の若尾が許したのはそのためではないかと言われていた。その後、参院選でも共生新党から若尾を立候補させている。若尾がこれを受けたのも夫の最後の我が儘を聞いてやろうと思ったのだろう。

 だが私はその後も意外に元気な彼を見ているうちに、「癌説」はガセかもと思い始めていた。そこに届いた訃報だった。

 果たして当時から若尾は彼の間近な死を知っていたのか、黒川も自覚していたのか、それは明日以降の記者会見で明らかになる。それを見てから附記しよう。

---------------


 当初死因は、「多臓器不全」と報道されたが、やがて正規に病院から発表された「心不全」に統一された。「多臓器不全」だと、いわゆる「全身に癌が転移していた」のような可能性もあるわけだが、心不全に統一されるとそういう憶測は引っ込む。どうなのだろう。

 若尾さんよると、最後に言葉を交わしたのは10日。「私はいい奥さんじゃなかった」と話しかけると、黒川氏は「そんなこと、そんなこと…」と言葉を詰まらせたという。「その時『本当に好きだったんだから』と言ってくれた。それが遺言みたいなもの。それだけは忘れません」。(スポーツ報知)

 という若尾のことばが紹介され、そちらのほうが話題になっていた。ふたりのいい関係を表していて、夫婦の別れの言葉としては最上級であろう。とはいえ結婚にいたる流れをリアルタイムで知っているので手放しで礼賛する気もない。いわゆる成り上がった男が貧しいときから尽くしてくれた糟糠の妻と子供を捨てて、美人女優とつきあい始めた話だった。いまで言う不倫である。なにも知らなきゃ話は違ってくる。やたらこの話に感動している若者がいたので嗤った。

× 建築家の美意識

 私はとにかく彼のデザインした中山競馬場で、「よくぞここまでみんなが迷惑する、人の心を無視した建物を造ったものだ」と、数え切れないほど怒り、呆れ、腹立ったので、あの人を評価する気持ちはまったくない。その他の作品にも、見た目には斬新な、かっこいいものが多い。だけど使い勝手としてはどうだったのだろう。すくなくとも自分が何千回と通った中山競馬場は、最低最悪のものだと言い切れる。
 ただし、それはそこに出入りするものの使い勝手の話であり、建築家にはそんなものは関係ない、と言われれば、そうなのかもしれないとも思う。つまり、すぐれたデザインより使い勝手が大事な、多くの人が出入りする競馬場のデザインを、彼に任せたほう(=客のことなど考えていない競馬会のお役所感覚)が悪いのだとなる。

---------------

 餘談ながら競馬のことなどまったく知らない友人も読んでいるので、なぜそんなに彼がデザインした競馬場に憤慨しているのか書いておく。
 黒川氏のデザインによって新中山競馬場がオープンしたときは興奮した。今までの競馬場とはまったくちがった新しいタイプの、競馬ファンであることが誇らしくなるようなかっこいい建物だった。その後、全国の中央競馬場が次々と新装されて行く。中山が最初の全面建て替えだった。

 しかしそれが表面的なかっこよさだけを追い、人の流れという効率をまったく考えていないとんでもない缺陥品だと気づくのに時間はかからなかった。
 広いフロアに細身の上下エスカレーターがある。未来っぽい。かっこいい。そんなことですら当時は感激ものだった。だがその広いフロアに階段はなく、ひとりだけで幅が一杯になる細いエスカレーターだけだった。いつも人が並んでいた。せめてそれが駅にあるような二人分の幅のものなら、左側を追い抜いて行ける。しかしそれではデザイン的に不恰好になる。それは私にもわかった。ひとり分の細身だからかっこいい。だがそれはおそろしく効率が悪い。混雑時には延々とエスカレーターに並ぶ列が出来た。ばからしい。せっかちな人なら階段を駆け上がりたくなる。でもないのだ。並ぶしかない。大げさじゃなく、昇りエスカレーターに20メートル以上並んでいた。最後尾がどこか探すのに苦労するほどだった。最悪である。もしもこれがデパートだったりしたら客の苦情が殺到しすぐに改築だったろう。いやデパートのような客のことを考える場所なら、そもそもこんなデザインを許さなかったろう。

 かと思えば、レースがよく見えない、つまらない場所だから誰も行きたがらないような4コーナーのあたりに広いスペースが取ってあり、身動きできないほど混雑するときでも、いついってもそこはがらんとしていた。おそろくし効率の悪い建物だった。
 競馬ファンからは悪評が続出した。しかしそこはお役所、対応などするはずもない。それでも苦情は耳に届いたのだろう、その後の競馬場改築はその辺の反省がすこしはなされたらしく、新しいモノになるほど、そういうとんでもない無神経は減っていった。

 善意に解釈するなら、黒川紀章という人は藝術家であり、閃きとか美的とかにこだわったのだろう。岡本太郎のオブジェのように。ただすくなくとも、現実にそこで生きる人が暮らしやすいように、のような視点はなかった。だから美的センスが大事な美術館のようなものは彼に任せてもいいが(それでも目玉商品が展示されて混雑するとき困るだろう)、人の流れが大事な駅のようなものは彼に頼むべきではないと、私は思っている。

---------------

 またまた餘談ながら、立川駅前が同じ事になっている。未来風のデザインになり、コンコースと呼ばれる上階と道路への昇降はエスカレーターだ。かっこいい駅前である。しかしこれが誰がデザインしたものか、前記の中山競馬場と同じで独り用の狭いものだ。土日などいつも並ぶ列が出来ている。階段があれば駆け上がりたいのだがそれもない。なんでこんなことをするのか理解できない。幅の広い階段があればいい。階段は昇りの人が多いとき、下りの人が多いとき、フレキシブルに対応できる。エスカレーターはそれが出来ない。昇りに長い列が出来ているのに下りにはひとりもいなかったりする。階段がたいへんなお年寄りや体の不自由な人のためというかもしれないが、そんなの詭辯である。それには別手段を講じればいい。デザインを優先し効率を無視した無神経である。

 先日など酔っぱらったオヤジ(体調不調のホームレス?)が、エスカレーター乗り口の手すりにしがみついたままずっと動かないので、ビックカメラの前に20メートル以上の列が出来ていた。
 そのオヤジにどけというか、あるいは大丈夫かと声を掛けるかして対応すればなんとかなるのに、だれもそれをせず、空いている彼のかたわらのほんの30センチほどの隙間をせまそうにすり抜けて行くのだった。関わりを持ちたくないという都会人?の感覚がよくでている。
 じゃあおまえはどうなんだと言われそうだが、列の後尾に並んでいた私は、自分の番が来たら、「どうしましたか、大丈夫ですか」と声を掛けるつもりでいた。見過ごす気はない。おそらく酔っぱらいが眠くなっている程度の話だ。真に具合が悪いのなら救急車を呼んでやる。すると私の3メートルほど手前で、そのおじさんは一歩踏み出してエスカレーターにしがみつくようにして昇り始めたのだった。間近で見るとかなり見た目が汚かったので、普通人の酔っぱらいというよりは、体調の悪いホームレスだったように思う。
 まったくこの機能を無視した未来型デザインははた迷惑である。これもそれを受け入れた行政が悪い。

---------------

 「こんなに突然、急変するとは」という若尾さん。「あらかじめ、覚悟といっても…、こんなに人間が簡単に死んでしまうなんて、やっぱり思わないものですから、本当につらかったです」。

 関係者は「15年前からは酒もたばこもやめて、健康に気をつけてきた。『90歳まで生きる』と言っていたのに本当に残念。やはり選挙で体力を使い果たしたのだと思う。悲しい」と語った。

 8月中旬には建築の仕事のため、ロシアに10日間滞在するなど、建築家として仕事も精力的にこなしていた。今月20日には都内の寺で講演も行う予定だった。(スポーツ報知)

 これらのコメントから、末期癌に冒されていて死期が間近いから好き勝手をしようと選挙に出た、というのは誤った見方なのだろう。だったらトリックスターとしてもっと政治の世界で活躍して欲しかった。残念である。
 都知事選で、ドイタカコに近づいたり、在日朝鮮人と結託したり、なりふりかまわなくなったアサノを真正面から批判したときのこの人は魅力的だった。出馬に関してアサノが、「フリーズしていたが、みなさんの声でプリーズになってきた」と気に入っているらしいフレーズを得意げに語るのに、「いまもフリーズしてますよ」と言い、アサノに「表に出ろ!」と言わせるほど逆上させた(フジテレビの控え室に於ける実話らしい)のは痛快だった(笑)。
 ご冥福を祈ります。

---------------

× 建築家の美意識──丹下健三氏の場合

(11/17記入)
 M先輩の事務所の引っ越しを手伝ったとき、黒川氏のデザインした中山競馬場の話をした。すると先輩がおもしろいことを教えてくれた。黒川氏の師匠、大御所丹下健三氏の話である。
 丹下氏は愛媛県で育った郷土の英雄らしい。市民会館だかなんだかそんなものを建てるとき、関係者は丹下氏に依頼したいと考えた。まあこれはよくある話。丹下氏の仕事一覧を見れば正しい建物の名はすぐに解るがそんなことはどうでもいいので、とりあえず市民会館で話を進める。

 出来上がったものは(デザインがかっこよかったのかどうかは知らないが)、トイレがどこにあるかわからないことを始めとする、どうしようもなく不親切な建物だったそうだ。ご本人には自信作だったのだろう。
 しかし市民会館であるからトイレの場所がわからないのでは困る。大先生の作品とはいえ市民から苦情が寄せられ、役所側は矢印のようなものを設置しようとした。おそるおそるお伺いを立ててみる。即座に却下された。先生としては自分の作品内部に なんて不粋なものを何カ所も着けられことは断じて許せない。この件に関するタンゲセンセーのご意見は「ああいうものは、このへんかなと思って探していれば見つかる、というのがよい」だったそうだ。漏れそうで苦しむ人のことなど考えていない。おそらくトイレ内部も使いにくかったことだろう。

 これはよくもわるくも建築デザイナーの美意識を顕した話だ。自分の作品へのこだわり、利用者の無視、見事に丹下、黒川という師弟の感覚は一致している。

 この話を聞いてM先輩に言った私の意見は中山競馬場に関するものと一緒だった。「頼むほうが悪い」である。郷土のそういう建物に郷土出身の高名な人にデザインしてもらいたいと願う感情は自然だ。大先生故たかが市民会館など引き受けてくれないかもしれない。ギャラもとんでもなく高額だろう。だが出身地だからと情で迫れば引き受けてくれるかもしれない。そうなったら万々歳だ。そう結論し、代表がおそるおそるお伺いに出かけたのだろう。そうして実現した夢の設計だった。

 もしも担当者に高名な建築家のそういう美意識に思いをはせる気遣いがあれば、入札制にしただろう。そこには無名だけれど誰もが利用する市民会館のことを考え、お年寄りに優しく、子供に安全な、すぐれたデザインを提供するデザイナーがいたはずだ。それをしない出来ない発注者側が悪い。それが私の考えになる。老境の大先生に頼んだなら、そんな「作品」が出来ることは解っていた。そしてその「作品」が、田舎の年寄りや子供のことなどなにも考えていないことも。

 競馬場も同じ。ファンのための競馬場を作ろうと心がけたなら、あんなものが出来るはずがない。これも「新装中山競馬場だ。世界に自慢できるものにしよう」となり、こちらはたっぷりと金があるから、最初からファンの使いやすい競馬場なんて発想はなく、世界的に有名な人に頼もう、金なら幾らかかってもかまわん、世間的にも話題になる建物にしよう、とそればかりが先行したのだろう。

 両方に共通しているのは「お役所仕事」ということだ。私が親しくして頂いているJRA内部の何人かはとても競馬が好きな人たちなのだが、周囲から伝え聞くと、それはとても特殊であるという。競馬ブーム以後に入社した若い世代はともかく、年配層で競馬が好きなJRA職員なんてほとんどいないらしい。上の方は相変わらず農水省からの天下りだ。そういう人たちが考え、決断し、発注したものだから、血が通っていないのは当然だった。

 結局市民会館は丹下先生のお心とプライドより市民の苦情を優先し、トイレマークをつけたそうである。

------------------------------

 安部譲二のエッセイ──建築家批判

 図書館で安部譲二のエッセイを二冊ほど読んだ。簡単に読めてしまう(笑)。この人の小説はとるにたらないものだが(もっとキツいことを言いたいが言って怖い目に遭った友人がいるので口を濁す)、世の中に対する一言居士としては買うべきものがある。「女が日本をダメにする」という日本の女のダメさ加減を手厳しく批判した内容は全面的に賛成できるものだった。運転中、すれ違うのが困難な細い路で道を譲って待っていると、ほとんどの人が手を挙げたり、クラクションを鳴らしたりして感謝して行くのに、シランフリするのが女、しかも四十代、というあたりには激しく同意した。当時暇だった安部さんは追いかけていって説教するのである。もちろん女はヒステリックに反発し謝りなどしないけれど。
 書かれた時代から読むとこの「四十代女」はいわゆる「団塊の世代」である。あの世代は史上稀に見る(というか人類史上空前の)競争時代に育ったので、男も女も(優れた人がいるかわり)コワレている人も多い。

 世界中を歩き回った安部さん(元は日航のパーサーである)が、空港の使いにくさを嘆き、いったい建築家とは何を考えているのだ、と一刀両断していた。黒川だか丹下だか知らんけど、たいしたもんじゃないと思う、と。

 しかしそれはそのあとの自分の山小屋をデザインしてくれた建築家がすばらしい人だったという話への前振り。それには納得する。私も建築家全員に不満を持っているのではない。痒いところに手の届くデザインをしてくれるすばらしいかたはいっぱいいるだろう。

 希硝酸も(すごいなATOK)、紀章さんもマレーシアの空港をデザインしていた。まあ空港になると私なんかの口を出す世界じゃないけれど、せめて市民会館のようなものは、利用する人に気配りしたデザインであって欲しいと思う。発注者は、そういうデザイナーを選んで欲しいと。
 競馬場に関しても、その後の建て替えでは中山のようなひどい缺陥は直されてゆき、最新の東京競馬場など、納得できる造りになっているから、「人は失敗して学ぶのだ」と思えば、腹立っていてもしょうがない。でも、たぶん最後までタンゲさんもクロカワさんも、「あの建物は使いづらい設計をしてしまった。申し訳ない」とは絶対に反省しなかったと思う。そういうものだろう。

4/19
 長崎市長選の後釜候補

・17日夜、長崎市長選(22日投開票)の選挙運動中に銃撃された現職の伊藤一長氏 (61)が18日午前2時28分、収容先の病院で大量出血のため死亡した。非常事態を受け、伊藤氏の娘婿で現役の新聞記者、横尾誠氏(40)が急きょ会見、立候補表明した。
 伊藤氏の遺族が「身内からの出馬」を強く希望したためだが、横尾氏は政策を「今から勉強する」と述べるなど、準備不足は明らかだ。対立候補も明確な争点を失った。
 突然の“本命”不在に、残り3日の選挙戦は混乱必至だ。

 18日未明に伊藤氏が死亡してわずか半日。横尾氏は午後4時から、長崎市役所で会見に臨んだ。「あんなに長崎が好きだと言っていた人が、なぜこんな仕打ちに遭うのか。政治家の娘を妻にもらい、記者の立場上、父(伊藤氏)とは距離を置こうとしてきた。出馬を考えたこともなかったが、ここで知らんぷりはできない。伊藤の遺志が途絶したままでいいのか」と、とつとつと訴えた。

 横尾氏は、長崎赴任中の95年、伊藤氏の長女優子さん(37)と結婚。現在西日本新聞東京報道部で首相官邸を担当。17日夜、伊藤氏が凶弾に倒れた一報も官邸で聞き、東京から飛行機とタクシーを乗り継ぎ、病院で伊藤氏と対面した。悲しみに暮れる間もなく、伊藤氏の後援会会合で18日午前、擁立が決まった。

 しかし、ドタバタの擁立劇を物語るように横尾氏の口は重い。19日から残り3日の選挙戦で何を訴えるのかと聞かれ、「長崎をいいものにしたいという1点だけ」。
 後援会幹部は「後継者を出さない選択肢はなく、できれば身内からというのが遺族の希望」と、横尾氏擁立の舞台裏を明かした。“世襲”批判も覚悟の上だった。優子夫人は「(後継者不在は)父がかわいそう。今から勉強というのは甘いかもしれないが、夫が父の遺志を受け 継いでくれたことで、ご理解いただけると思う」とかばった。横尾氏も「取材で政治家の2代目3代目を見てきたが、いざ自分がそうなっても結論はまだ出ない」と、後継の立場に複雑な表情をみせた。(ニッカンスポーツ)


---------------

テレビでこの娘婿40歳の立候補会見を見たが、こいつはダメ。一目でわかる。地方新聞のボンクラであろう。突然の境遇激変に戸惑うのはわかるがニヤついた顔は醜悪。こんなのを弔い合戦だとばかりに当選させたら長崎市民が笑われる。とはいえ現職の4選が堅いとあとは泡沫候補ばかり。同情票で当選の可能性は高いのか?
 すぐに2ちゃんねるであれこれ追求されボロクソに書かれていた。映像は雄弁である。映像がなかったらこの人の中身は読み切れない。
 悪意の巣窟のような2ちゃんねるだが、なんでもかんでも否定ではない。この娘婿には厳しい視線も、以下の人には好意的。

★長崎市長選は5人の戦い 市課長も立候補

 長崎市の伊藤一長市長が選挙運動中に射殺されたことに伴う市長選の補充立候補受け付けで19日午後、長崎市統計課長の田上富久氏(50)が無所属で立候補を届け出た。受け付けは同日午後5時で締め切られ、5人による戦いが確定した。22日に投開票される。
 田上氏は市役所で記者会見し「行政経験を生かし、市役所内を改革したい」と表明。伊藤市長の長女の夫で、西日本新聞記者の横尾誠氏(40)が立候補したことについて「肉親の情は分かるが、それと自治とは違う。
長崎市の課題をしっかりとらえている人が出馬すべきだ」と疑問を呈した。
 田上氏は九州大卒。1980年に長崎市役所に入り、広報課や観光振興課などを経て現職。公選法の規定により、立候補と同時に自動失職した。
 市長選には田上、横尾両氏のほか、無所属の大学講師前川智子(59)、共産党の元市議山本誠一(71)、無所属の主婦前川悦子(57)の新人3氏も立候補している。
 田上氏は長崎県五島市出身で九州大法学部を卒業後、長崎市役所入り。秘書課などで勤務し、04年4月から現職。「想像できない事態の中で、長崎市の中から新しい候補者が出てもいいはず」と立候補する理由を語った。
長崎新聞(04/19 18:15)
http://www.nagasaki-np.co.jp/f24/CN20070419/ma2007041901000523.shtml


 当然こういう人は出てくると思った。これが本筋だろう。わからんけどね、九州大を出ていて市役所でこの出世の遅さはプロ市民かもしれんし、背景がわからない内はよけいなことは言わないようにしよう。それでも、現職市長が兇弾に倒れたからと政治になどいっさい興味のない娘婿新聞記者が出てくるよりは筋が通っている。
4/23

 統一地方選の結果


長崎市長選の結果

 一方、伊藤市長の長女の夫で西日本新聞記者の横尾誠さん(40)は22日午後11時50分ごろ、長崎市内の選挙事務所に伊藤市長の長女で妻優子さん(36)とともに喪服姿で現れ、涙ぐみながらあいさつ。伊藤市長の大きな遺影が掲げられた会場で、横尾さんは「伊藤市政への期待をあんな卑劣な暴力で止めるわけにはいかないと立候補した。私のいたらなさでこんな結果になり、本当に申し訳ございませんでした」と頭を下げた。

 優子さんは「本当にありがとうございました。
父伊藤一長はこの程度の存在でしたか。父は浮かばれないと思います。残念です。父の愛する長崎でこんな仕打ちを受けるとは思いませんでした」と声を詰まらせた。

 横尾さんは、東京での記者生活を休職して補充立候補した。1000を超える団体推薦や伊藤市長の後援会組織を受け継ぎ、遺族が喪服姿で街頭に立つなど、徹底して情に訴えたが及ばなかった。  毎日新聞 2007年4月23日

---------------

 しかしまあ女ってのは度し難い。よくもまあこんなことを言えるものである。あの魅力のない四十の娘婿が一応「私のいたらなさで」とまともなことを言っていたのとは対照的だ。まあ基本として女ってのはこんなものであり、だからこそ子育てが出来るのだと解釈しているが。
 映像を見た。「声を詰まらせる」なんかじゃない。「泣きわめいた」に近い。そして失神である。なんとも醜いものを見た。たった953票差であったがこの娘婿が当選しなくてよかった。この女が市長夫人にならなくてよかった。

 私は世襲が悪いとは思わない。政治家は崇高な仕事である。だが今の時代、決しておいしい職業ではない。金ならIT関連の起業家にでもなったほうがよほど儲かる。そして尊敬もされないように誘導されている。マスコミは濡れ手に粟の汚い職業であるかのようなマイナスイメージばかりを増幅する。これでは日本のために総理大臣になるんだと夢見る子供が育たない。こういう報道もまたアナーキズムである。
 その点で政治家の使命を間近で見て育った二世は政治家に適している。もっともこの場合、その政治家の質が重要だ。利権を漁った政治屋の利権保持のための世襲では意味がない。
 小泉元首相の地盤はいま政治学を勉強中の次男が次ぐらしい。私はその世襲に賛成である。彼は総理大臣である父を間近に見て政治家の誇りと使命を学んでいるはずだ。

 今回のこの問題は「長崎とはまったく無縁の娘婿、四十の新聞記者」が問題だった。もしも弔い合戦の候補が殺された長崎市長とこの十二年間をともにがんばってきた秘書であったなら楽々と当選しただろうし円満解決だった。このよそ者の的はずれな娘婿でも950票の僅差なのだから。
 この娘婿は、ジャーナリストとして政治家の義父とは距離を置くようにしてきたと明言している。事実してきた。彼が新聞記者としてどういう活動をしてきたかは西日本新聞に詳しい。どうにも南朝鮮に近すぎる人だ。読書傾向も偏っている。そんな人が義父が殺されたからといって立候補ではいくらなんでも、だろう。
 喪服を着て選挙カーに立ち、負けたらこんなことばを吐く女の亭主が当選しなくてよかったと思う。長崎市民の良心だ。

---------------

 この娘婿よりは市役所の課長の感覚を支持するが、これもまた人生激変である。あの市長が殺されなかったら四選はまちがいなかった。彼は課長のままだった。「もしも」の世界である。
 九州唯一の帝大を卒業していて五十で課長は決して出世街道ではないだろう。だが一足飛びでトップになってしまった。会社で言うなら昨日までの万年課長がいきなり社長になったようなものである。この課長をいびっていた部長や専務は戰々兢々としている。昨日までの部下が今日から社長なのだ。いやはやとんだ下尅上である。
(いまニュースで知った。73人抜きだとか。追い抜かれた人には複雑な思いの人も多いことだろう。)

---------------

 というところで、あたらしい記事を読んだ。(発行は20日だけれど西日本版限定版なので読んだのは今日が初めてになる。)

凶弾:長崎市長射殺事件/中 市長選候補擁立 弔い合戦、様相複雑

 ◇後援会、独自に動く

 長崎市長選の最有力候補と目された伊藤一長市長(61)が選挙事務所前で凶弾に倒れて2日後の19日、2人の補充立候補者が届け出た。いずれも市長の「後継」を自任。22日の投票日を目前にしての“弔い合戦”は複雑な様相を見せている。

 19日夜、長崎市内の小学校体育館であった自民現職の市議選候補の個人演説会には「弔い合戦」を掲げる新人2人が顔をそろえた。伊藤市長の長女の夫で西日本新聞記者の横尾誠さん(40)と、元市課長の田上富久さん(50)は互いに「よろしくお願いします」と頭を下げ、それぞれが5分ずつ支持を訴えた。後援会と政党の主導権争いの余波で“後継”が2人になった。

  ■   ■

 関係者によると、18日午前まで、自民が調整した後継に民主、公明も相乗りする県レベルでの“約束”ができていた。本命とみられたのが内田進博・副市長。市生え抜きで特定の政党色もなく、行政手腕も証明済み。市議会、市当局内部にも異論はなかった。

 ところが、伊藤市長の後援会から打診を受けた内田副市長は固辞。市議会の主要4会派が後援会と連携し、再度説得することを確認し、慌ただしく動いた。

 一方、自民党内には一部で中央官僚擁立の動きが出たほか、国会議員経験者の名前も浮上。倉成正和・元衆院議員は山崎拓・元幹事長と会談したが、態度を明らかにせず立ち消えになった。こうした動きを警戒した同党県連長崎支部は「後援会の意向を尊重する」との方針を決めた。

 しかし、主導権を確保したい市長後援会が独自に動き、事態は急転する。午前11時に幹部が集まった会合で市長の妻十四子さん(61)が「ぜひ(横尾さんを)出したい」と申し出て幹部も同意した。

 調整に乗り出そうと、久間章生防衛相が18日午後、長崎入りしたが、弔問に訪れた伊藤市長の自宅で娘婿擁立を突然、聞かされた。久間防衛相は同日夕、会見し「市長選にはかかわらない」としたうえで「市政の私物化の面も否定できない」との見方を示した。

 県都の衆院長崎1区で議席を持つ民主党も相乗りを白紙にし、自主投票を確認した。政党関係者からは「主導権を確保したい後援会の先走り」との不満の声ももれる。

  ■   ■

 市長選には、横尾さん、田上さんに加え、15日の告示日に届け出た大学非常勤講師、前川智子さん(59)▽共産党地区副委員長、山本誠一さん(71)▽主婦、前川悦子さん(57)の3人が立候補している。

毎日新聞 2007年4月20日 西部朝刊

 なるほど、こんな動きがあった中で、未亡人が娘婿にこだわったわけか。やはり「世襲」と批判されてもしょうがない。副市長が出馬して、それに遺族が同意すればなにも問題はなかった。しかし女として、生きていれば確実に四選され、自分たちのモノであった市長という座を、他人には渡したくなかったのだ。
 この未亡人は故人よりふたつ年上だし、故人の市長時代にもきっとそういうタイプであり、夫の尻を叩いていたのだろう。邪推かもしれないが与えられた材料からはそう読みとれる。


============================================


★東洋町長選、核処分場調査反対派の候補が初当選確実に

 一般市長選や市議選など、統一地方選後半戦の開票が22日夜、始まった。このうち、高レベル放射性廃棄物最終処分場の立地調査をめぐり、町長が辞職した高知県東洋町の出直し町長選では、反対派で前同県室戸市議の沢山保太郎氏(63)が、前町長の田嶋裕起氏(64)を破って、初当選を確実にした。朝日新聞 2007年04月22日





---------------


 これは完全な敗北である。しかしせっぱ詰まった町政に先はない。辞任した町長も好んでしたのではない。苦汁を飲む思いで政府の出した調査費という金に申し込んだのだ。否定するのは簡単である。そりゃあ誰だって自分たちの土地に核廃棄物なんてものを埋められるのはいやだ。だが町の収入は行き詰まっていた。破綻寸前だった。拒んで、そのあとはどうなるのか。

 新町長になって立地調査を拒んだ東洋町の財政がそのごどうなったかはマスコミは報じてくれない。だが今はインターネットがある。地方新聞を簡単に読むことも出来る。今後も興味を持って見届けたい。


============================================


夕張市長選

羽柴秀吉氏「泡沫」の形容詞ぬぐい去る!?

 財政再建団体となった北海道・夕張市長選。新人7人の激戦の末、地元出身の元会社社長、藤倉肇氏(66)が当選した。東京都知事選や衆院選など12回の落選経験を持つ名物候補、羽柴秀吉氏(57)は、私財の投入や企業誘致を訴えてトップに342票差に肉薄する2988票を獲得。「すべて私の不徳の致すところ」とうなだれたが、常にまとわりついた「泡沫(ほうまつ)」の形容詞はぬぐい去れたか。ZAKZAK 2007/04/23

---------------

 夕張市長の給料は26万円。交際費は0。全国でも最低だ。市議でも40万はもらっている。難問山積みで最悪の状態。不況から店はつぶれて不便であり、公共料金は高い。誰もこんなところに住みたいとは思わない。300億を超える借金返済が責務だ。再建は可能なのか。
 ここでもいにかも地元代表みたいな市議が有力と見られていたがきちんと落ちた。ある市民が長年市会議員をやって夕張をこんなふうにした責任者のひとりなのに立候補する感覚がわからないといっていた。その通りである。市民はそんな人よりも青森からやってきたこの人のほうをまだ支持した。これまたまともな市民感覚と思う。

 夕張は全国的に注目された。しかしそれは財政破綻したみっともない市としてである。連敗記録で注目を浴びたハルウララみたいなものだ。引退してもディープインパクトは注目を浴びるがハルウララはあっという間に忘れ去られる。
 好奇の視線が消えたなら、夕張市長にあるのは解決すべき難問の山と全国一低い給料という現実だ。

 当選者は夕張出身。札幌で成功した人。前途多難だが健闘を祈る。
5/7
 あらかじめ用意された結論

★幸兵衛だらけ=元村有希子

・教育再生会議の「親学」緊急提言を見て、落語の小言幸兵衛を連想した。幸兵衛は 口うるさい大家で、朝から晩まで長屋中に小言を言って回る。うるさいから店子 (たなこ)が逃げ出す。落語なら笑えるが、これを政策立案につながる有識者会議にやられてはかなわない。

 特にびっくりするような内容ではない。大人なら言われなくても分かる。分かっているが、諸般の事情で難しい人は大勢いる。心配なのは、お上がこういう価値観を金科玉条のごとく振り回すことで、そうしない人が「けしからん」と扱われることだ。

 そもそもこの世は割り切れないことだらけなのだ。ところがこの「親学」は妙に明快だ。母乳はよくてミルクは悪い、テレビは悪くて芝居はいい。子守歌がいいならロックは悪い? 決め付けが過ぎて居心地が悪い。

 再生会議の幸兵衛さんたちに言わせれば、最近の親はなってない、だから忠告してあげるということだろう。親切心はありがたいが、国がやることはほかにある。

 再生会議に始まったことではない。外に出れば小言の嵐である。日本ほど、ひとの振る舞いに指図する社会は珍しいのではないか。
 券売機で切符を買えば「切符をお取りください!」と電子音に繰り返しせかされ、電車に乗れば「奥へ進め」「詰めて座れ」「荷物は網棚に」。そのうち「漫画は読むな」「つり革は右手で」となりかねない勢いだ。

 戦時中は「ぜいたくは敵だ」「お国のため」というスローガンに国民が従い、反する行いは排斥された。私は戦争を知らないが、同じにおいを感じる。(科学環境部)


元村有希子 - 毎日新聞科学環境部記者。1966年生まれ。 個人サイトは「理系白書ブログ」。 九州大学教育学部卒業.

---------------



 敗戦によって品格を失くした日本からは嫌われても小言を言う小言幸兵衛が姿を消した。それを機械に代用させたのがこうるさい駅の放送になる。
 それすらも無理矢理「軍靴のひびき」に結び付けてしまうこの種の人の発想は病気としか言いようがない。

 もしも現代にみんなに嫌われる小言幸兵衛がいるとしたら、それは見るに見かねて立ち上がった教育再生会議の面々ではなく、毎度毎度こんな滑稽な論を繰りかえしているモトムラユキコさんのような方々であろう。

6/10
小泉さんちの次男

 週刊誌で小泉元首相の後継者と目される次男の写真を見た。「長男と同じイケメン」と書いてあるが、男としてはこちらのほうがいい。というのは、長男は母親似なのだろう、かわいい大きな目である。次男は父親に似て細い目だった。
 むかしから「男の目には糸を引け、女の目には鈴を張れ」と言う。女は愛嬌のあるおおきな目がいいが、男は意志の強そうな細い目がいいのである。長男の顔はかわいらしすぎて政治家としての迫力に欠ける。その点次男は細い目で、長男よりずっと男っぽい顔だちだった。政治家の顔としてはこちらのほうがずっといい。

 関東学院大学卒で留年経験あり、というのもいい。父親はあれだけの長期政権を実現した。引退するときも人気は高かった。続投可能なのに自らおりた。いまだに再登板の期待が高い。だが以前から口にしているように六十五歳で引退するのはかなりの確率だという。
 小泉首相は、吉田茂、佐藤栄作に次ぐ長期政権を築いた。中曽根政権を越える長期政権になると誰が予測しただろう。吉田茂の在任時は戦前戦後の混乱期、佐藤栄作はこわい物知らずの高度経済成長期だった。小泉首相の任期は、時代背景を考えたら両雄よりも偉大とすら言える。

 その父親を見て育った後継者が東大卒の優等生だったりしたら怖い。弱者の心が判らず勘違い独走をするだろう。
 二流の私大卒で留年経験あり、がいい。父も勝てるはずのない泡沫候補のような存在から首相になった。後援者からは、次男は後継者としての不安が多く、顔の売れている長男のほうがいいのではという意見もあったとか。それがアメリカ留学し、あちらのシンクタンクに関わることによってしっかりしてきた。今回の週刊誌記事は、帰国したそのときを捕らえたものだった。

 小泉さんは今年六十五になった。次の衆院選は二年後と言われている。そこで息子と交替するとの噂だ。そのとき次男は二十八か。個人的には秘書を経験させ、三十を過ぎてからで充分と思うが、さてどうなるか。

【附記】
 小泉家をリードしてきた姉、信子さんがいま六十八。二年後の選挙では七十。このかたが元気なうちに(まだまだ元気だろうけど)四代目をしっかりデビュウさせたいとの思いがあるらしい。
 となるとやはり二年後に親子は交代するのだろうか。


============================================


 小泉新党?

 というところに小泉新党の噂。前々からよく流れているが今回のはすこしだけリクツがある。
 参院選で大敗した自民党は数を保つために国民新党を取り入れる→与党になりたい国民新党はそれに飛び付く→その際の条件として郵政民営化の見直しを課題とする→自民党は呑む→すると小泉さんも黙っていられずチルドレンを率いて新党結成へ!
 というものである。
 
 実現したらおもしろい。私にとっての興味はただ一点「民主党議員の取り込み」である。本来は自民党から立ちたかった保守系思想の持ち主なのにしかたなく民主党から立候補した人は多い。金の問題である。地盤、看板、カバンの三バンのない候補が自民党から立つには自己資金一億、党から一億の二億が必要と言われている。これが民主党なら五分の一、十分の一で可能になる。松下政経塾出身の民主党議員にはこの縛りから泣く泣く順ったのが何人もいる。
(一方、看板のあるオオニタのようなのには党から一億を与えているのだからくだらない。)

 小泉新党が出来たら彼らはそこに集うだろう。政界再編である。後に新党が解散してもワンクッションおいて実績も積んだから今度は堂々と自民党にゆける。それだけでも小泉新党の価値はある。どうにも自民党で活動すべき議員が民主党で不自然ならしき発言をしているのを見るのはつまらない。

 民主党議員を取り込んだ小泉新党は自民党政権と連立する。それによって数あわせの国民新党との連立は必要なくなる。どう転んでもいい話である。

 だけど数あわせで頼る国民新党ってどれぐらいあるのだろう。三か四? たかが参議院である。あんなものは一日も早く廃止すべきだ。衆議院は圧倒的多数なのだから参議院の劣勢など気にする必要はない。その三四人の数欲しさに現政権がぶれるなんてことがあるのだろうか。小泉新党はぜひ見てみたいが、どうにも理由としては脆弱な気がする。

 今の小泉さんが重責から解放されて日々を楽しんでいるのは間違いない。それでも泡沫候補のような時代から首相への意欲を見せた人だ。しばらく間をおいたらまたその気になるかもしれない。
 石原新党と同じで噂に終ってしまうような気がする。小泉新党実現のために必要なのは日本新党の実力である。あらまちがえた。国民新党か。新党日本てのもあるし紛らわしい。国民新党が無視できないだけの当選者を出し、参議院における与党の立場を揺るがすだけの存在になったら話はまた違ってくる。しかしどうしても新党日本に、いや、えーと、国民新党に、それだけの力があると思えないのだが。

7/16
日本核武装考

・毎日新聞が参院選の全立候補者を対象に実施したアンケートで、自民党候補の32%が日本の核武装の検討を容認していることが分かった。04年の前回参院選の同党候補より7ポイント増えた。久間章生前防衛相が「原爆発言」で辞任に追い込まれ、改めて核兵器のあり方が問われる中、自民党内で核武装論議がタブーでなくなりつつあることがうかがえた。

 アンケートでは、日本の核武装について(1)将来にわたって検討すべきではない(2)今後の国際情勢によっては検討すべきだ(3)検討を始めるべきだ (4)核兵器を保有すべきだ--という四つの選択肢を用意して質問した。

 「検討すべきでない」を選択した自民党候補は57%にあたる41人。
 過半数を占めたものの、全体の82%よりは大幅に低い数字となった。
 このほかの自民党候補は「国際情勢によっては検討」が24%(17人)、「検討を始めるべきだ」が8%(6人)。04年にも全く同じ質問をしており、その際の自民党候補の回答は「国際情勢によっては検討」が25%で、「検討を始めるべきだ」はゼロだった。

 昨年10月に北朝鮮が核実験を実施したことを受け、麻生太郎外相らが核武装の
 議論を容認する姿勢を示したことなどが3年間での増加の要因になったとみられる。

 民主党候補は94%にあたる72人が「検討すべきでない」を選択。「国際情勢によっては検討」「検討を始めるべきだ」はそれぞれ1%(1人)、3%(2人)にとどまった。公明、共産、社民3党は全員が「検討すべきでない」と回答した。
(マイニチシンブン 7/15)


============================================


 評論家がワイドショーでこの件に関して発言していた。要点は三つ。
①日本はアメリカの核の傘のしたにいる
②インドやパキスタンの核保有、開発に関してはあまり非難しない(=③と矛盾)
③北朝鮮の核の脅威に関しては神経質だ(=②と矛盾)






2007年夏、参院選話

7/19


前田日明氏、吠えた!

民主党応援演説で自民をメッタ斬り

鈴木寛候補(左)の応援演説に駆けつけた前田日明氏。自民党を徹底批判した=18日午後、東京都新宿区

鈴木寛候補(左)の応援演説に駆けつけた前田日明氏。自民党を徹底批判した=18日午後、東京都新宿区

 政界入り、あるか!? 格闘家の前田日明氏(48)が18日、参院選の複数の民主党候補の応援に駆け付けた。都内と横浜市の計3カ所でマイクを握り、安倍晋三首相(52)のことを「何の取りえもない世襲議員だ」とバッサリ切り捨てるなど、自民党批判を炸裂(さくれつ)。プロ顔負けの超過激演説で、演説後の取材には将来の政界入りにも意欲を示した。

 “最強”の助っ人が、民主党のもとにやってきた。「格闘王」の異名で知られ、現在は格闘技イベントHERO’Sのスーパーバイザーを務める前田氏だ。

 この日午後2時から横浜市で神奈川選挙区の水戸将史氏(45)、午後5時から東京・新宿駅前で東京選挙区の鈴木寛氏(43)、午後7時からは新橋駅前で同選挙区の大河原雅子氏(54)の街頭演説に合流。3カ所を駆けめぐる獅子奮迅の活躍ぶりだった。

 都内の演説で前田氏は「『政治家=悪人』のイメージの張本人は、自民党なんです!!」と語気鋭く一喝。年金、食糧自給率、少子化など幅広い分野の問題点を次々と指摘して、「安倍首相は何の取りえもない世襲議員」「政策をチャチなものにして私利私欲を満たしている」「こんなハイエナ連中に日本の大事な未来は託せない」などと、完全にケンカ腰で熱弁をふるった。

 党関係者によると、前田氏側から「民主党を応援したい」と打診があったという。公示当日の12日には岐阜選挙区の平田健二氏(63)の応援に。比例候補の「さくらパパ」こと横峯良郎氏(47)との親交の深さも知られている。

 「郵政選挙」といわれた17年衆院選でも民主候補を応援。政界と格闘界のつながりは強く、馳浩氏(46)や大仁田厚氏(49)、神取忍氏(42)が所属する自民党が一歩リードだが、前田氏はかねてから民主党と関係が深いようだ。

 前田氏は昨年結婚し、今年5月に第1子の長男が誕生。このことにも触れて「息子の将来を考えると、今後の日本がどうなるのか、すごく気になります」とも。パパとなったことで政治への関心も高まったのか。

 最後は「この選挙で民主党を政権与党にしていただきたい!!」と絶叫。前田氏との強力タッグ結成で、民主党は安倍政権を蹴散らせるか。

★将来的に出馬も

 演説後に取材に応じた前田氏は、政界入りについて「考えたことはない」と否定したものの、「成すべきことを成した上で、10年ぐらいたっても応援してくれる人がいれば」と将来的な出馬には含みを持たせた。

 今回の参院選を含めてこれまで自民党や民主党などから出馬の打診があったことを明かしたが、「総合格闘技でやり残したことがいっぱいある、と断ってきた」という。前田氏は「一番いいのは官僚との癒着をなくすため、米国のように2大政党にして、与党が替わるたびに官僚が替わるシステムにすること」と政界の理想像を熱く語るなど、政治への関心の高さをうかがわせた。(サンスポより)

---------------

 う~む、前田は民主党だったか。でも帰化した在日候補としては今回も民主党はひとり擁立したし、白さんという議員もいるし、将来出馬するとしたら民主党のほうがいいのか。
 自民党だと新井将敬がいたが、彼は帰化人であることを隠していたし、最期はあんな形の自裁だ。縁起が悪い。
 でも安倍首相を二世議員と批判するのは矛盾。鳩山幹事長なんてもっとだし、小沢も二世、しかも二十六で当選のバリバリ二世。民主党にもいくらでも二世議員はいるからそこからの攻撃は無理。

 この「アメリカのような二大政党なって」という意見はよく聞く。たしかに官僚の腐敗を防ぐにはそれがいちばんいいのだけれど、かといって無理矢理「二大政党」にしようと寄せ集めの大きな党を作ることの矛盾、そのことの害悪のほうが今は大きいように思う。そのことに最も熱心なのは新進党時代から小沢であり、分裂して自由党になってからも、やはりこれではだめだとまたも合併して、いま民主党代表まで返り咲いた。だが旧社会党を含んでいる民主党はあまりにいびつだ。
 社民党の横光は民主党に転向した。誘ったのは横路である。こんな形で民主党議員が増えてもそれがなんになるだろう。

 自由党のようなこぢんまりした保守党が好きだった私としては、「なんとしても二大政党」とばかりに、むりやりくっついて大きな党にすることに疑問である。かつて自民党と社会党はたしかに「二大政党」だったが……。
 その点、新進党から脱退して公明党にもどった公明党は、思想的宗教的にもスッキリしている。公明党が民主党と合併してその名を消し、民主党の中に「元公明党」が紛れてしまうことの方が困る。

 そういう意味でも「小泉新党」ノヨウナモノが出現し、民主党の有志者をすくい上げ、何十人規模の保守新党が出来ることは望ましい。自民党に行きたいが民主党で我慢している民主党政治化も数多い。それと自民党が連立しての政治が理想になる。


7/20


★丸川珠代氏大泣き

 元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代氏(36)=自民・東京選挙区=が19日、みそぎの黒いスーツ姿で涙を流し、選挙の投票に行っていなかった「選挙権問題」からの出直しを誓った。武蔵小山駅前の演説では涙をぬぐい、同行した片山さつき衆院議員に抱きつき、号泣。
また、遊説場所が重なった女優の若尾文子氏(73)=共生新・比例代表=の前では存在感を示せないなど、逆風はまだやみそうにない。

 珠代、涙がでちゃう―。武蔵小山駅前に立った午後6時過ぎ、丸川氏は前日同様「投票権を行使していなかったこと、恥ずかしい思いでいっぱいであります」と演説を始めた。23秒間、頭を下げ続けたところで、聴衆から励ましの声。つぶれた声で何とか演説を終え再び頭を下げたが、顔を上げられない。下を向いたまま袖で2回、涙をぬぐった。
 演説後の握手を終え、向かったのは応援に駆けつけたさつき氏の腕の中。ほおをうずめて涙する後輩を抱いたさつき氏は「こういう人間味のある人だから! どうぞよろしく!」と絶叫した。
 「本当に恥ずかしいばかりで」丸川氏は涙の理由を説明してまた涙。いつもの白ではなく、黒いツーピースを着たことには「みなさんに反省の気持ちが少しでも伝われば」と、絞り出した。
 夕暮れの感動劇場で、出直しの決意を存分に表現した丸川氏。この日はさつき氏、塩崎恭久官房長官とともに、商店街を1時間45分かけて練り歩いた。さつき氏は「(選挙権問題から)再チャレンジさせてほしいわね」と語ったが、立ちはだかる壁は一つではなかった。

 またこの日、浅草雷門前で演説した川田龍平氏=無所属・東京選挙区=からは「政治を志すものとして、投票に行ってないなんて信じられない。これはきちんと有権者に判断してほしい」と厳しく非難された。今週末には、安倍首相、石原慎太郎都知事が応援に来る予定。選挙権問題ショックからの巻き返しはなるか。

(2007年7月20日06時02分 スポーツ報知)

 武蔵小山に先立ち、歩いた戸越銀座商店街では、待ちかまえていたかのようなタイミングで若尾氏が出現。「ああ若尾さん!」(塩崎官房長官)、「きれいねぇ~」(さつき氏)と話しかけられ「あら、まぁ」と優雅な笑顔で3ショットに応じた。
 だが丸川氏は同じ候補者同士とあってか素通り。若尾氏陣営によると、当初は練馬区に行くはずだったが、18日の巣鴨・とげ抜き地蔵商店街での遊説が大盛況だったため、「団地より商店街」にと照準を変えただけで、丸川氏の存在は意識していなかったという。「ごあいさつしようと全員で必死に探したけど見つからなかった。丸川さんはいたんですか?」と元女子アナのオーラは感じ取れ
なかったとした。

 ◆丸川氏の選挙権問題 発端は16日に行った新宿区役所での期日前投票。意気揚々と出向いたが、04年6月に海外勤務から帰国していたのに、今年4月まで転入届を未提出だったことが判明。転入届提出後3か月が経過しないと区の選挙人名簿に登録されないため、選挙権がない形となり門前払いされた。住民税も払っていなかったのでは、との“疑惑”に対しては、テレビ局勤務時代の源泉徴収票のコピーを公表。支払いを証明したが、05年衆院選などの選挙に行かなかったことが明らかになった。


---------------

 懐かしい地の話

 武蔵小山と戸越銀座はつながっている。私が三十年暮らしたところであり、というか私にとって東京とはイコールここであり、ここしか知らない。思い入れは格別だ。記事を読んでいたら自分があの懐かしい商店街にいて、頭を下げる丸川やおばあさんになった若尾文子を見ているような気になった。

 新婚当時の川崎麻世とカイヤ夫妻も戸越銀座に住んでいたと、以前テレビでカイヤが語っていた。当時恐妻として芸能界デビュウしていなかったカイヤは、あまり収入のない家計を助けるため英会話学校で働いていたとか。戸越銀座を人情のある街として絶賛していたのがうれしかった。

---------------

 丸川のミスは許されるものではない。必死に隠匿していたならまだしも、平然と新宿区役所に期日前投票に行き、そこで拒否され、今までの選挙も投票していなかったことがバレたという流れもお粗末である。そこまでの自覚すらなかった。これはひどい。その人が国政参加とはいくらなんでもいいかげんすぎる。

 かくいう私も先日の都知事選で以前住んでいた所から投票用紙が届いた。意味がわからない。なぜいま住んでいるところから来ないのか。もう何ヶ月も住んでいるのに。そこと今の住まいはとても離れていたし、時間的にも出かけられず私は都知事選で投票できなかった。のちに現在選管の仕事をしているらいぶさんに上記の「住んで三ヶ月以上」という話を教えてもらいやっと納得した。ほんの数日三ヶ月に足りなかった。

 選挙に関する無知で私と丸川と同じである。しかし市井のただのバカオヤジである私と自民党から国政に打って出たテレ朝の元アナ丸川では立場が違う。これらのことから丸川が国政になど元々なんの興味もなく、薹が立った女子アナからの再就職先として議員を選んだことが見て取れる。
 まあバカ女の系譜はタマルミスズ、ナガノトモコ、みな同じである。

 あのテレ朝でテレ朝的発言をしていた丸川だから選挙に出るなら誰もが民主党からと思う。なぜか自民党だった。いやなぜかではなく、「勝つため」と割り切ったら当然自民党だったのだろう。
 この点で小沢自由党からの提示予算六千万円の話を自民党に持って行き、自民党の一億円に乗り換えた大仁田と本質的に変らない。今回の選挙でやっと大仁田を見なくてすむようになると思うとうれしい。でもあいつのことだから今度は「元参院議員」としてヴァラエティに出まくるだろう。とはいえ臨機応変の対応とそれなりの中身がないと長続きしない。どうなることやら。臨機応変はともかく中身はない。そういや末期の「11PM」でウイスキー運びをやったりもしていた。これまた懐かしい。全日引退後大仁田は風俗店をマルチ経営して成功していたのだが店の女に全部手を出してしまう癖がありつぶしてしまう。病的な女好きである。まあ大仁田のことはどうでもいいや。

 丸川は最近になって自分が母子家庭の育ちであり、だからこそわたしたちのような者にとって年金問題は重要、とそっち路線をアピールしていた。東大卒の才媛から庶民的な母子家庭路線に切り替えたわけだ。
 東京は定員五人のところに二十五人が立候補しており、そのうち三人は当確。残りふたつの椅子の奪い合いだという。当所丸川はトップ当選ぐらいの意気込みだったが、今では五人目に滑り込めるかどうかあやしいと言う。かなり落選の可能性がある。絶対に当選すると確信して自民党を選んだのだろうに、こういう人は落ちたらどうするのだろう。あと何年か次の機会を待つのか。でもテレアナなんてのはあっという間に鮮度と知名度が落ちる。そりゃもう畑恵が泡沫候補なのを見てもわかる。自民党が公認しない可能性もある。再就職はどうするのだろう。

---------------

 若尾文子に「きれいねえ」って、七十三のおばあさんなのだけれど(笑)。遠目の写真だと華やかだけど、ちょっとアップになると年相応のおばあさんだ。あたりまえである。
 若い頃は華のあるほんとにきれいな人で、同時期に同地区で高校時代を送ったイノウエヒサシによると宮城県じゃ伝説的な美人女子高生だったという。

 若尾文子の心意気は見直した。夫唱婦随である。変人黒川とほんとに仲良かったんだな。七十三になり、同い年の扇千景が引退するご時世に、彼女が突如国会議員になりたくなったとは思わない。亭主に口説かれ、自分が立候補することが亭主のためになるなら、と応じたのだろう。それがたとえ喜劇であれ亭主のためのけなげはうつくしい。


---------------


 キショー癌説

「クロカワキショーは癌であり、残された命は長くない。残された時間を好き勝手に生きて、最後の一花を咲かせようとしている。それを知っている若尾は夫のわがままに順っている」という噂を聞いた。

 真贋は知らないけれど、キショーさんはドクター中松のようにどこにでも出てくる人ではなかった。むしろマスコミ的には謎の人だった。私は彼の名を何十年も前から知っているが、映像で見たのは今年の都知事選が初めてだった。それをなぜだろうと思う気持ちはある。若尾との結婚生活はベールにくるまれていた。いま、突如として自宅を公開したり、こんな形で露出してくるのは不思議だ。
 みょうに説得力のある噂である。

 とはいえそれが私が不思議に思うように、突然のキショーさんの方針変化から来たのも確かだろう。そうとでも思わない限りこの突然の変身は理屈がつかない。

 人の死は願わない。健康であることを祈る。今後もおもいっきりトリックスターであり続けて欲しい。

 ただ、ずっと前から主張していたという「共生新党」の字面はよくない。日本は「共」の時を見たら共産党を思い出す。イメージがわるい。本家の共産党にすら改名が囁かれるご時世に、「共生新党」は響きがわるい。キショーさんは何十年も前からこの名で運動してきたらしいので、ぜったいに引っ込めないだろうけど。


 夫唱婦随

 30日昼、黒川若尾夫婦がテレビに出ていた。テレ朝、昼のワイドショー。そこで若尾が本音を語っていた。すべて予想されたとおり。黒川のためになるなら、とのこと。黒川の夢だからなんとしても彼には受かってもらいたかった。でも自分はもしも受かってしまったらどうしようと思っていたとか。
 黒川には建築の仕事だけやってほしいとの希望。黒川のやっている政治活動は「蟷螂の斧」と痛烈。

 黒川は今年末に衆議院選があると断定し、それに出るとか。とはいえ都知事選で15万票とったが今回は半分。しかもドクター中松の9万2千に後れをとる7万票。前途は険しい。
 比例区トップの若尾の票は6万5千票。全国の年寄りがもっと入れると思ったがこんなものか。

 今になって議員になりたいと奇矯な振る舞いを始めたからこの有様だけど、この人、五十ぐらいの時にその気になったら、自民党公認で楽々当選していたろう。今になってだからこそ楽しいのだろうが。

7/30
 自民党、歴史的惨敗!

与党惨敗・過半数割れ、

民主第1党に…安倍政権に打撃

 第21回参院選は29日、投開票が行われた。

 安倍首相が率いる自民党は焦点の1人区で相次いで敗れ、比例選でも改選議席を大きく下回り、30議席台の歴史的惨敗を喫した。公明党も振るわず、自公両党の連立与党は、非改選議席を含め参院の過半数を初めて割り込んだ。

 民主党は選挙区、比例ともに自民党を大きく上回り、初めて参院の第1党となった。安倍首相は29日夜、引き続き政権を担う意向を表明し、人心一新のため内閣改造と自民党役員人事を行う考えを示した。参院議長は民主党から選ばれる公算だ。民主党は参院で主導権を握って政権を揺さぶり、早期の衆院解散・総選挙に追い込みたいとしている。与野党の議席が参院で逆転したことで、政府・与党の国会運営は一段と難しくなりそうだ。

 自民党は、宇野政権下の1989年の参院選で、リクルート事件などが響き36議席にとどまって以来の惨敗となった。参院での議席は、55年の結党以来初めて非改選を含めて80議席台となり、参院での第1党の座を失った。

 選挙区選(改選定数73)は、29の1人区で、自民党が6勝23敗と大きく負け越した。過去の参院選で圧倒的に強かった山形や鳥取、島根、愛媛、宮崎などで民主党や野党系無所属候補などに競り負けた。

 象徴的だったのは、四国で自民党候補が全敗し、岡山で自民党の片山参院幹事長が民主党新人に敗れたことだ。東北も1人区では全敗し、これまで「金城湯池」とされた選挙区の多くを落としたことが自民党の惨敗を決定づけた。

 今回の結果は、年金記録漏れ問題や閣僚の不祥事に対する政権の対応について、有権者の不信感が高まったためと見られる。景気回復が遅れている地方が多く、公共事業の削減などへの反発があったことなども自民党に不利に働いた。

 読売新聞社などの出口調査では、1人区を含めて全国的に、自民支持層が自民党から離反する傾向がうかがえた。

 これに対し、民主党躍進の原動力は、1人区で政府・与党批判票の受け皿となったことだ。民主党の小沢代表は昨年来、1人区を重点的に回り、社民党や国民新党との共闘態勢を整えた。民主党は、農家の「戸別所得補償制度」など農村向けの政策を打ち出して支持を広げ、自民党を抜き去った。

 複数区では、自民党は複数の候補者を擁立した千葉と東京で2議席獲得に失敗し、都市部での退潮も目立った。民主党は積極的に候補者を立て、埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知の5選挙区で2議席を獲得した。公明党は5選挙区に候補を擁立したが、埼玉、神奈川、愛知では敗れた。共産、社民両党は選挙区で全敗した。

 選挙区選の女性当選者は過去最多の14人となった。

 比例選(改選定数48)でも自民党は過去最低だった98年と同数の14議席となり、公明党も伸び悩んだ。民主党は過去最多となり、20議席台に乗せた。共産党は比例の改選4議席の獲得を目指した。社民党は2議席で改選議席を下回った。国民新党は1議席を獲得し、新党日本も田中康夫代表が議席を得た。(2007年7月30日3時55分 読売新聞)



============================================


 惨敗は予想されていた。あれだけの不祥事が続いているのだから当然だ。
 それでも片山虎之助が「姫の虎退治」とかで落選したこと、竹下から青木と続く牙城である島根で国民新党の亀井の娘(顔がそっくり)が当選したこと、四国で自民が全滅したこと、いくつかには愕いた。
 武見敬三も落ちたんだな。医療関係の武見ラインは盤石と思ったが。次点。米田建三もまったくダメ。この辺の「TVタックル」常連が軒並み落ちているのは不思議な気がする。

 民主党のオカザキトミコは韓国で日本の国旗が焼かれる場に参加していた国賊。あんなのが当選する宮城はだめだ。

---------------

 いわゆるタレント候補が苦戦したのは好ましい。もういいかげんやめてもらいたい。
 自民比例区一位は、前回150万票とった舛添。今回は三分の一以下の47万票。前回40万票の大仁田が出ていても落選だった。当時はまだプロレスファンの中に幻想があったが今は完全にさめている。10万もとれず落ちたろう。とすると、またも逃げ上手だったことになる。民主党のモリユウコの応援に行ったりしていた(笑)。あの国会乱闘のコンビである。
 ヒゲの隊長は当選した。自衛隊票は堅いから当然か。彼が防衛大臣になる日はいつか。

 丸山弁護士27万票。ゴルフのさくらパパ22万票。なんだかね。

 黒川キショーが出るべき時に自民党から出れば楽々当選していたのに対し、丸山は以前自分たちの党から出て出て落選している泡沫候補だった。テレビで人気者になり自民党公認で議員になる。ねじれ現象だ。

---------------

 中川幹事長辞任、首相は続投。閣僚再編成となる。
 麻生幹事長の線が濃厚だというのだが、空いた外相には誰がなるのだろう。麻生さんとしても次を狙うのに幹事長は大喜びかもしれない。私としては外相のままでいいんだけど。

 安倍首相の任命センスにはうんざりしている。どうせまた期待はずれだろう。それとも前回はあちこちの思惑を気にした半端なものだったが、こんどは居直って自分好みにするか。あまり期待していないけど……。

---------------

 民主党圧勝に沸く中、体調を崩したとかでオザワが寝込んでいて出てこないのが笑えた。あの人、心臓病だし絶対に首相の激務はこなせない。それをわかっているからカンも浮き浮きなんだろうけど(笑)。

 公明党が議席を減らした。その原因は投票率が高かったからだという。高いと固定票のみでもっている宗教団体は不利になる。めでたいことである。
 マツアキラとかいうのが落ちていたが、なんであんなのが国会議員なのか、そのことのほうがわからない。次はヒサモトが出るのか。それともリンダか。
 名誉会長もそう長くはないだろうし、あそこはどうなるのだろう。世襲?

---------------

 テレビはシマダシンスケが出演した日テレを中心に見た。日テレはシンスケがメインキャスターを勤めるかのような売りだったがさすがにサブだった。
 テレ朝のサンプロ以来ひさびさのこの種の番組出演だ。すこしは成長しているかと期待したがダメ。やはりヴァラエティ番組での芸人いじりのようにはゆかない。
 こまめにチャンネルをかえてチェックしたが、TBSは気味が悪かった。トリゴエとタマルミスズ。
8/15
全閣僚、靖國参拝せず

★安倍首相・全閣僚が見送り=小泉氏、昨年に続き-靖国参拝

安倍晋三首相と16人の閣僚全員は終戦記念日の15日、靖国神社を参拝しない考えだ。終戦記念日に全閣僚が同神社への参拝を見送るのは極めて異例。参院選での自民党惨敗で政権の求心力が低下する中、態勢立て直しを最優先に参拝しない意向の首相に配慮しているとみられる。首相は同日午前、首相官邸での閣議に臨んだ後、東京・三番町の千鳥ケ淵戦没者墓苑を訪れ献花する。

 一方、小泉純一郎前首相は同日朝、靖国神社を訪れ、本殿に上がって参拝した。
 肩書なしで「小泉純一郎」と記帳し、供花した。昨年は現職首相として21年ぶりとなる終戦記念日の参拝に踏み切った小泉氏は、今年も警護官(SP)に囲まれ、モーニング姿。
 参拝後、記者団から「どういう気持ちで参拝したか」と質問が飛んだが、終始無言で足早に立ち去った。 

 安倍内閣の閣僚のうち、高市早苗沖縄北方担当相が15日午後、靖国神社を参拝する見通しとなった。当初、2007年は、全閣僚が終戦の日の参拝を見送る構えだったが、高市沖縄北方担当相は15日朝の会見で、「参拝は、閣僚それぞれが判断すべき」との考えを強調していた。FNN Headline



---------------

【産経抄】

 むかし、むかし。子供(臣下)は、父(主君)の言葉にそのまま従うのが「孝」の道かと問うた弟子に孔子は、「何ということを言うのじゃ」と叱(しか)った。諸侯に争臣五人有れば、無道と雖(いえど)も、其(そ)の国を失わず、と(「孝経」全訳注・加地伸行)。

 ▼争臣とは、主君を諫(いさ)める諫臣(かんしん)。昔は諸侯に諫臣が5人もいたため、諸侯が自分勝手なことをしても地位を保ったという意味で、諫言の大切さを説いたものだ。されば、小池百合子防衛相にクビを言い渡されても抵抗する守屋武昌事務次官は、諫臣かはたまた奸臣(かんしん)か。

 ▼それにしてもこの主従2人が相次いで首相官邸に駆け込んだのは、いただけなかった。2人の言い分を交互にたっぷり聞かされた安倍晋三首相もたまったものじゃあなかったろうが、「美しい国」の内閣は、醜悪な内閣になり果ててしまった。

 ▼なんといっても情けないのは、終戦記念日のきょう、靖国神社に参拝しようという気骨ある大臣がいないことだ。確かに靖国参拝を政治的に利用しようという動きは厳に慎まねばならない。だが、過去半世紀で初めて誰も大臣が参拝しないというのは、異常な事態だ。

 ▼心ならずも散華した幾百万の先人に真っ先に頭(こうべ)を垂れるべき防衛大臣にとって、九段の杜(もり)は、ワシントンのアーリントン墓地よりも遠いらしい。山本有二金融担当相に至っては「公的参拝は歴史的経緯からアジアの政治的安定を害する」と妄言を吐いている。

 ▼争臣とはほど遠い大臣たちを任命した責任は、安倍首相にある。自身の靖国参拝について「行くか行かないか言わない」という曖昧(あいまい)戦術も大失敗だ。参院選大敗で崖(がけ)っぷちに立った首相に失うものは何もない。きょうは、自らの心のままに行動されるべきだろう。(2007/08/15 05:05)

---------------

8・15靖国*参拝見送りは当然だが(8月12日)

 安倍晋三首相が八月十五日の靖国神社参拝を見送る方針を固めた。

 首相に右ならえするかのように、閣僚も全員が参拝しないと表明した。

 参院選で惨敗し、政権批判が一段と強まる中、いらぬ波風は立てたくない。改善に向かっている中国や韓国との関係も悪化させたくない-。首相や閣僚にはそんな思惑があるようだ。

 毎年、首相が参拝するかしないかばかりに関心が向きがちだが、他の閣僚なら見過ごしていいという問題ではない。靖国神社の性格や靖国が掲げる歴史観、憲法の政教分離原則を考えれば参拝見送りは当然のことだ。

 ただし、これがその場しのぎのものなら参拝はいずれまた復活する。

 この半世紀、終戦記念日に閣僚が一人も参拝しなかった年はない。今年は異例ということになるが、異例のままで終わらせてはいけない。

 靖国には侵略戦争を指導したA級戦犯が合祀(ごうし)されている。その戦争を「自存自衛の戦い」と正当化する歴史観も靖国ならではのものだ。政治家の参拝が歴史認識を問われるゆえんである。

 とりわけ終戦記念日の参拝は象徴的な意味を持って受け止められる。一市民が戦没者を慰霊するために靖国に足を運び手を合わせることと、同列に論じるわけにはいかないのだ。

 昨年は小泉純一郎氏が中曽根康弘氏以来二十一年ぶりに首相として終戦記念日の参拝を強行し、国内外から厳しい批判の声が上がった。

 中曽根氏の後の歴代首相がこの日の参拝をしてこなかったのは、政治家としての配慮があったからだろう。

 安倍首相は小泉氏以上に靖国への思い入れが強い。過去には毎年のように終戦記念日の参拝を重ねてきた。

 官房長官だった昨年は、秋に首相のいすを賭けた自民党総裁選を控えて論議を呼ぶのを避けようとしたためか、早々と四月に済ませている。今年の春の例大祭には、私費で「真榊(まさかき)」と呼ばれる供え物を奉納した。

 そうした私情を抑え参拝を控えてきながら、首相は参拝についてするともしないともいわない「あいまい戦術」を貫いている。

 なぜ「参拝しない」と明言できないのか。日ごろ、自分の思いを声高に言い立てる首相らしからぬ態度だ。

 首相は、中国や韓国などの外国の意向に参拝が左右されるべきではない、との考えも示している。

 侵略や植民地支配の歴史を忘れない近隣の国々の感情を無視するような物言いに聞こえる。

 そこに漂うのは国家主義的、復古主義的な気配だ。参院選の結果は、首相のそんな政治理念の危うさに警戒心を抱いた民意の反映でもあった。

 首相らに靖国参拝を見送らせたのは国民だったといってもいい。(北海道新聞社説)


---------------

終戦の日に格別の意味があるわけではない。神社としては春秋の例大祭のほうが重要だ。だからこの日に全閣僚が参拝しなくてもそれはそれでどうでもいいことと思う。そういう閣僚を安倍総理大臣が選んだのだ。個人的にぜひ行って欲しいと思う人もいない。ほんとにもうどうしようもない顔ぶれである。

 昨年、小泉首相が参拝したときは快哉を叫んだが、それは八月十五日だったからではなく、それが小泉さんの約束だったからだ。約束を履行したことがうれしかった。

 今回の件で私がこだわりたいのは首相その人と、それを支持した人の感覚である。
 小泉首相時代、次代の首相として安倍総理を願った人は、安倍政権になったら、首相を筆頭に全閣僚が参拝するのではと期待したはずだ。ところが現実はかつてないひどいこととなった。これほど無惨なことはない。安倍首相は首相以前と以後があまりに違いすぎる。

 支持率も20%台になり森政権末期と同じになっている。こういうときだからこそ支持してくれている20%の人々のために参拝すべきではなかったのか。その支持者が全員それを願っていたのは明らかだ。

 なんでこの人はこんなに縮こまってしまったのだろう。一説によると「再登板の目もあるからここは潔く」という説得に、「総理大臣は二度となれるものではない」と応えたとか。不遇だった父の姿を見ているし、一度退いても若いからもう一度なんて甘い考えはないのだろう。それはそれで真実であろうが、今のままではこの人に期待した人が惨めである。かくいう私もそのひとりだ。もっとも私の場合、最初の組閣のメンバーを見て、こりゃだめだと思ったから(マツオカはその筆頭だった)未だに支持している人たちと比すと傷は浅い。まして人前で女房と手を繋ぐバカオヤジぶり(考え抜いたパフォーマンスだというのがなさけない)を見せられたら支持どころの話ではない。

 今も安倍政権、というか安倍首相個人を支持している人は、この首相はもとより全閣僚不参拝という現実をどう受け止めているのだろう。

---------------

 ドーシンの赤っぷりは毎度見事だ。こんな新聞が熱く支持されている北海道という地に疑問を持つ。まあ開拓の地だからこんなものか。中川昭一もいるし一概には言えないとしても。
8/20
 小池百合子の変転

 いま話題の人、コイケユリコについてである(笑)。防衛大臣だ。なんだかね。(この項を書き始めたときはまだ防衛大臣だった。書き終えるときには内閣改造があり無役になっていた。)
 
 防衛大臣の肩書きでアメリカを訪問し、ライス国務長官との親密さをアピールした。しかしそこでやったパフォーマンス、「ライス」長官の名から、「私はジャパニーズ・ライス」「ジャパニーズ・ライスはスシ」「私のことはマダム・スシと呼んで欲しい」はオヤジギャグの世界。見ていて恥ずかしい。
 早速今までの時の権力者べったりの世渡りから、「マダムスシというより、マダム廻転寿司ではないか」とやくみつるが揶揄する。うまいなあと思っていたら、翌日にはこのことば、いくつものメディアで紹介されていた。みな自分の手柄にはせず「やくみつる氏の言った『マダム廻転寿司』」とやくを立てていたのはえらい。

---------------

 私はコイケユリコを好きではないけれど、今から書く二題は肯定的な意見である。

 ひとつめ。
 モリヤ事務次官を辞めさせたのは快挙である。それにいたる手続きには問題があり、どのメディアも否定的であったが、結果としてのこれの価値は誰もが認めていた。
 キャリアの最高地点に事務次官がある。官僚はみな政治家を軽んじている。それは当然だ。エリートである彼らは文字通りの「一所懸命」で階段を一段ずつ上ってきている。選ばれし者である誇りに「一所懸命」の堅固な甲冑をつけるのだから無敵である。その最強が事務次官だ。
 対して政治家イコール大臣はたらい回しである。外交、防衛、農水、厚生、何も知らない田舎大臣がやってきて、長くても二年もいない。早ければ半年でいなくなる。こちらは東大卒の頭脳に上級試験突破、それ一筋に何十年なのである。実力は甲冑で防御した無敵の将軍と赤子ぐらいの違いがある。ケンカにすらならない。あのタナカマキコですらわざとらしい涙まで見せて外務次官のまえに玉砕した。そこいら中ラスプーチンだらけである。

 しかし形上は大臣のほうが強い。クビに出来る。だけどだれもそれには触れない。触れたら、いや触れようと試みただけで、あっという間に裏工作されて自分のクビが飛ぶ。誰も触れない。大臣が事務次官をクビに出来るなんてただの能書きだった。それをコイケユリコは行使した。モリヤはたまげたことだろう。
 結果的にコイケの推した警察官僚は採用されず、痛み分けのような形になり、留任に色気たっぷりだったコイケも辞職した。防衛大臣の地位のまま事務次官を更迭するという快挙はならなかったが、とにかく誰も逆らえない地位にいるモリヤをその座から引きずりおろした。これはやはりスゴいことである。歴史的快挙とすら思う。

 コイケはモリヤの不備(=職務怠慢?)として、「夜、携帯電話に電話しても連絡があるのは翌朝だった」と発言した。いくつかのメディアはこれは彼女の陰謀だと指摘している。事務次官にとって、防衛上の緊急連絡用電話は寝るときでも常に側にあり、1回鳴れば飛び起きて取る態勢だという。そうだと思う。そうでないと困る。コイケはそれではなく、モリヤの私的な携帯電話に深夜ワン切りで掛け、翌朝まで返答がなかったとやったらしい。もちろんワン切りは作戦である。掛けた事実のみ残り、呼び出し回数は記録されない。
 そのことをいかにもモリヤの失態であるかのようにマスコミの前で発言するコイケに対しモリヤ側が反論した。その抗議で陰湿な作戦が明らかになる。それを報じたメディアもコイケのやりかたには批判的だった。
 しかしその「コイケ批判が主目的であるメディア」ですら、モリヤのクビを切ったのは快挙だと認めている。

 むかし「蜂の一刺し」というのがあった(笑)。調子にのって汚い裸まで披露したのにはまいったが。
 結果として大臣の座もおり、その露骨なやりかたが話題となって「女を下げた」コイケのやったことは、この「蜂の一刺し」程度でしかない。だがこれは今まで誰もがやりたいと願いつつ官僚支配の世界で出来なかったことなのである。いかにも傲岸不遜な面立ちのあのモリヤも、選ばれた自分が一所懸命に築いてきた難攻不落な牙城から、まさかあんな女との関わりで陥ちることになるとは夢にも思わなかったろう。縦型社会できっちりと年功序列の枠組みができあがっているから、いかな実力者のモリヤであろうと、一度その枠組みからはみ出したら、もとの形にはもうもどれないのである。学生時代から現在まで、すべての人生設計を一点の狂いもなく築いてきたモリヤにとって、仕上げとも言うべきこの時期に、まさかあんな女と差し違えることになるとは思わなかったろう。生涯の大誤算、憎んでもあまりある女になる。
 それは堅固な官僚支配の現実にうんざりしていた私には、攻略不可能な難攻不落の城を見事に瓦解させて見せた快挙に映る。

 視点を変ると、よく言えば状況判断が出来て冷静、悪くいえば地位に恋々とする臆病な男の、やりたくても出来なかったことを、よく言えば度胸があり恐いもの知らずの、悪くいえばヒステリックで感情的な、女があっさりとやってのけたのである。感情的な女でなければ出来なかったことかもしれない。

 今後もこの種の問題が語られるとき、必ず「むかしコイケユリコさんが防衛大臣時代にそれをやって」と例題として出るだろう。官僚と政治家の対立は日本の政治の中核である。尽きることがない大命題だ。それこそコイケユリコがこの世から消えても、この話題の時には必ずその名は登場するだろう。だが果たして、またこれをやれる政治家が出てくるのか。多くの政治家にとって、事務次官が支配しているその世界に反発しつつも、在任期間は波風立てず彼とうまくやって勤め上げることが主題になる。虎の尾を踏まないように、狼のふぐりに触れないようにと、戦う前から負けている。だからやはり、誰がなんと言おうと(いやじつは前記したようにコイケ嫌いの人たちも誰もが礼賛しているのだが)これはすんごいことなのだ。

 飼い主にこびるのが上手な愛玩犬が、野生の虎と相討ちしたぐらいの壮挙である。


============================================


 ふたつめ。経歴の変転について。元々このことを書こうと思っていたら事務次官更迭と「マダム廻転寿司」が出てきてしまったのだった。
 
 日本新党で細川護煕に、新進党、自由党で小沢一郎に、保守党を経て、自民党で小泉純一郎に、それぞれすりよってコイケは出世してきた。それが「マダム廻転寿司」の由来になる。本人も「日本初の女性総理候補」とマイクを向けられると、「わたしは亜流ですから、小魚ですから」と謙遜したりする。事実その通りであり、マスコミがそんなくだらないことで騒ぐとき、自民党本流の連中は苦々しく思っていることだろう。たとえばオブチユウコもノダセイコも心中では「あんな流れ者」と思っているはずだ。

 ただ私は、前記したように彼女が好きではないし、こういう変転はかっこわるいと思うけれど、流れとしては必然だったのではないかと思っている。


============================================


 モリヤ顧問として残る!

 八月三十一日、モリヤが防衛省の顧問として残ることになった。それを新聞で読み、事務方からその連絡を受けていない新防衛大臣の高村が不快感と怒りを全面に出してインタヴュウに応えていた。これまた大臣がこけにされたわけである。
 モリヤと相討ちになって見事とコイケユリコを賞賛していたのだが、まだモリヤが防衛省に残るとは無念である。強いよなあ、官僚は。

---------------

 餘談ながら「防衛」時代に購入した私のATOKは「防衛」を変換できなかった。当然だ。ないのだから。
 それと「高村(こうむら)」を変換できなかった。これは問題だろう。彼は外相経験者だ。入れるべき名字である。もっともこれはタカムラで変換できてしまうから苦労はないが。

 毎度のATOKへの不満だが、アイドルタレントの名前なんかどうでもいいから、もっと政治的なこと、相撲や歌舞伎のような伝統的なこと、氏名、江戸時代の人名のような表記を強化してもらいたい。
 八兵衛と打とうとしても八部画と出てくるのだからいやになる。投書なんてしたことないけど、ジャストシステムにまじめに手紙を書こうか。どう考えてもATOKの単語感覚は偏向している。異常に差別用語を削除しているのと同様に。


============================================


 守屋スキャンダル発覚!

2007年10月19日、商社山田洋行元専務宮﨑元伸(現日本ミライズ社長)との間で、防衛庁航空機課長だった1990年ごろから事務次官として在職中の2005年にかけ、自衛隊員倫理規定(いわゆる「背広組」の防衛官僚も法的には「自衛隊員」である。自衛隊の項も参照)に反し、長年接待を受け、ゴルフ接待は200回超であることが報道される。さらにその見返りとして防衛装備品の調達等において山田洋行を有利にしていた疑惑も浮上している。

---------------

 やっぱりというか当然というか、役職を利用した汚職が発覚し守屋は罪に問われた。国会にも証人として登場した。今後追求は厳しくなるだろう。監獄にぶちこめるまで追い込めるかどうか。(10/20)

---------------

 守屋、夫婦で逮捕!

守屋前防衛次官、妻を収賄容疑で逮捕
 守屋武昌・前防衛次官(63)が次官在任中、航空・防衛分野の専門商社「山田洋行」元専務・宮崎元伸容疑者(69)からゴルフ旅行で総額約389万円の接待を受けていたとして、東京地検特捜部は28日、守屋容疑者を収賄容疑で、妻の幸子(さちこ)容疑者(56)を同容疑の共犯として逮捕するとともに、東京都新宿区内の自宅を捜索した。

 また、宮崎容疑者を贈賄容疑で再逮捕した。特捜部は守屋容疑者が接待の見返りに、宮崎容疑者側に防衛装備品の発注などを巡って便宜を図ったとみており、事件の全容を解明するため、29日にも防衛省の捜索を行う。

 戦後の汚職事件で、事務次官経験者が在職中にわいろを受け取ったとして逮捕されたのは、リクルート事件の加藤孝・元労働次官と高石邦男・元文部次官、旧厚生省汚職事件の岡光序治(のぶはる)・元厚生次官に次いで4人目。

 守屋容疑者は読売新聞の取材に、「接待についての収賄容疑は認める」と話しており、特捜部の調べにも逮捕容疑を認めているとみられる。宮崎容疑者も容疑を全面的に認めている。

 調べによると、守屋容疑者は次官在任中の2003年8月~06年5月、山田洋行が陸上自衛隊の生物剤検知装置や航空自衛隊の次期輸送機(CX)エンジンなど装備品の受注などで有利な取り計らいを受けた謝礼と知りながら、宮崎容疑者から計12回にわたり、幸子容疑者とともに北海道や福岡などへのゴルフ旅行の接待を受け、プレー代や宿泊、交通費など計約389万円を宮崎容疑者に負担させた疑い。旅行の大半は2泊3日の日程で、費用は山田洋行の経費で処理された。

 03年8月9日の接待旅行は、守屋容疑者が議長を務めた旧防衛庁の装備審査会議で、山田洋行が販売代理店を務めていた米メーカー製のCXエンジンが採用された翌日に行われた。

 守屋容疑者は約11年前から計300回以上のゴルフ接待を受けていたが、特捜部は、このうち収賄罪の時効にかからない過去5年間分を精査。次官就任後のゴルフ旅行の接待費は「社会的儀礼の範囲を超えている」として、次官の職務に絡むわいろと判断した。ゴルフ旅行に同行した幸子容疑者についても、接待が夫へのわいろだと認識していたとして、公務員ではないが、「身分なき共犯」とした。

 守屋容疑者は次官在任中、宮崎容疑者から現金計約400万円を受け取っていたことも判明しており、特捜部は現金授受の経緯や趣旨についても追及する。

 守屋容疑者は1971年に旧防衛庁に入庁。官房長や防衛局長を歴任し、今年8月までの約4年間、防衛次官を務めた。

          ◇

 特捜部は28日、宮崎容疑者を業務上横領などの罪で、山田洋行元執行役員・今治(いまじ)友成容疑者(57)を有印私文書偽造・同行使の罪で起訴した。

(2007年11月29日3時3分 読売新聞)


---------------

 やっと逮捕された。ついでに女房までついてきた(笑)。
 軍部は多額の予算があり機密事項が多いから、最も腐敗しやすく、しかもそれが漏れにくい汚職の宝庫である。こういうタイプが実権を握ったら必ず起きる事件だ。
 大臣なんてのは一年二年で代わるから、どっしりと根を下ろしたキャリアから見たらなんとでも扱える。相手にならない。絶対的官僚優位の世界だ。だからこそ私は守屋を引きずりおろすために小池百合子のやったことを支持した。あれは女でしか出来ない蜂の一刺しだった。鞏固な官僚の壁を突き破った例として特筆される。8月20日の辞任騒動から三ヶ月、小池の勝ちが確定した。今頃鼻高々だろう。著書は売れているかな(笑)。

 自民党のせめてもの救いは守屋に丸め込まれていたキュウマを病院に格納し(笑)、不仲の石波を大臣にしていたことだ。
 ともあれこれで守屋のようなタイプの官僚支配に、わずかではあれブレーキがかかったのは確かで、国民としてうれしいことである。

 東北大という官僚としてはマイナーな大学出身なのによくがんばった。私の従兄弟は東北大から日銀に入ったが東大閥が強くてとても出世の見込みはないと早々に辞めてしまった。キャリアの世界は東大である。京大卒までが劣等感をもつ世界だ。
 守屋は彼らに負けじとよくがんばったけど、最後がこれじゃね。女房もってのがなんとも。でもあれか、東北大が東大に負けじとがんばったからいろんな歪みが出たとも言えるのか。

9/12
 安倍首相辞任

 朝、相撲協会が元相撲アナの杉本さんから取材章を剥奪したというニュースが流れた。なんとも愚かなことをしたものだ。そのニュースを追っていたら、昼、0時50分、テレ朝のワイドショーに「安倍首相、辞任を自民党幹部に漏らす」とのニュース速報が流れた。すぐに番組もその特集に切り替わる。
 各局を見るとNHKはもちろんとして、日テレのみのもんたの番組もすぐに対応していた。フジは「ごきげんよう」、テレ東は時代劇を流していた。
 午後二時から首相の会見があるという。午後二時になると全局がこれにシフトしていた。日テレとTBSはもともとワイドショーの時間である。

 テレ東も午後一時半からの洋画劇場を中断して特番とした。むかしは他局がそうなるのを尻目に通常番組を流して視聴率を稼いだものだった(笑)。昭和天皇危篤の時に演歌番組は有名である。いまはプライドがあるらしくこんなことをする。でもいつも各局中最低の0.何パーセントかだ。だったらすなおに洋画劇場を流していた方が数字が稼げていいと思うけどね。世を揺るがす大事件が起きたらNHKを見ようとするのが普通だ。まあ私はそうでもないけれど。わざわざテレ東でそれを見ようとするひとはまずいない。空き巣狙いに徹した方がいいと思う。

 テレ朝は「徹子の部屋」を中止しての特番、フジも特番を組んだ。フジのこの時間は元々はなんだったっけ? 朝鮮のドラマだったか。まったくああいうものを誰が見ているのだろうと目にするたびに思う。好きな人がいるのだろうけど。
 NHK教育テレビ以外はみな首相辞任の特番となった。それはその後も続き、だいたい各局とも午後五時から夕方のニュース枠にはいるのだが、TBSは四時からの『水戸黄門』再放送もやめて連続してこのニュースにこだわった。ここには「しおじい」こと塩川さんが出ていて、とてもキツいことを安倍首相退陣に言っていた。まるでサヨクのような。「ずっと応援してきた、支えてきたのに」と恨み辛みのようなことまで言っていたから、それだけ塩川さんにとっても突然の出来事だったのだろう。塩川さんが出ていたので珍しくTBSのこの種の番組を見てしまった。

 それからは間近と思われた退陣に併せて準備されていたのであろう秘蔵フィルムのオンパレード。母方祖父の岸信介首相とのモノクロフィルムや父の秘書時代の映像等、各局とも趣向を凝らしていた。
 首相はテロ特措法に関してオザワとの党首会談を断られ、それが自分の無力を知った一因であるかのように言ったが、これにはすぐにオザワがそんなものは受けていないと反論した。悪者にされてはたまらないとあの悪者顔で思ったのだろう(笑)。
 後の民主の原口の意見などから考えるに、首相側はきょう午前中にそれを提出はしたらしい。しかしそれがオザワのところまで行き、そこから来る返事を待たずに会見となったようだ。つまり打診した、要請した、という事実のみを作ることが必要であり、もちろんオザワのところまで行ってもオザワが断ったのは間違いないのだが、いわゆる形作りのようだ。まあ子供っぽいと言われても仕方ない。

---------------

 午後五時、与謝野幹事長が会見し、首相が自分では一切触れなかった健康問題に触れ始めた。(首相がそのことに触れるよう幹事長に示唆したらしい。)
 昨日の今日の話なのでこれからどんな展開になるがわからないが、いまのところ一番の原因は健康に自信が持てなくなったから、であるらしい。ここ数日お粥と点滴だけ、という話も伝わってきた。

 私個人の感想としては、参院選大敗で引かなかったのだから、ここまで来たならもっと突っ張れば良かったのに、なぜこの時期に? が正直なところだ。だって所信表明演説をして、すぐ、はないよねえ。やめるならその前だろう。

 ただ安倍さんというひとには期待が大きかっただけにしみじみと失望していた。残念とう気持ちはまったくない。それはもう今までさんざん書いてきたけど、中韓への腰の低さまでは戦略として許せても、靖國への参拝のようなところだけは信念を通して欲しかった。そういう一点があれば中韓へのおもねりも、これが政治のバランスをとるうえでの戦略なのだろうと耐えられる。だけどそれすらみなやめてしまったらもう顔が見えない。風に吹かれてふわふわしているだけだ。安倍政権の渾名はいくつも生まれたが、私からすると一貫して「顔の見えない内閣」だった。みんなのっぺらぼうである。

 小泉政権時代の彼があまりに輝いていただけに、なんとも無惨な首相時代となった。しかしそれは意外ではない。支持者だった私から言うと、理想的なことを期待しすぎていたこちらの問題である。
 それはすぐに最初の組閣のメンバーを見て、女房と手を繋いでタラップを降りてくる姿を見て、気づいた。過剰な期待をしすぎていたと。あれほどひどい内閣の布陣を知らない。まさかの最悪メンバーだった。それが良い意味で裏切られればいいと思ったが、案の定そんなことはなく思った通りの結果になっている。官房長官としてまったく無能のシオザキから自殺したマツオカまで。なんともお粗末だった。そのマツオカのあとにアカギ、そして今回のエンドー、かなしくて笑えない。

 これら閣僚のスキャンダルを仕掛けたのはみなアサヒシンブンだ。異常な安倍降ろしの執念だった。だがそれは私のこの内閣嫌いには関係ない。彼らがアサヒが掘り出してきた金銭的なミスをしていたとしても、その程度のことで好きな政治家に対する態度は変わらない。むしろつまらんことをほじくって鬼の首でもとったかのようにはしゃぐなとアサヒを笑う。だけどそうじゃない。閣僚自身の品格の問題だ。マツオカからその後のアカギとか、見るだけで厭だった。安倍首相の任命センス自体が理解不可能だったから、アサヒがほじくり返した彼らの脇の甘さは私には関係ない。

 手繋ぎパフォーマンスも、子供のいない夫婦としてつい出てしまった愛情表現ならまだしも、あれをかっこいいと思ってどこでもかしこでも連発しているのだからもう語る気にすらならない。自分が人からどう見られているかを考えたらいい。父方母方ともに三代続く政治エリートだ。母方祖父はあの岸信介だ。サラブレッド、エリートと自他共に認められていると同時に、「ひ弱」「坊ちゃん」とも思われている。そして戦後生まれ初の若い首相だった。だったらイメージ戦略としてやるべきは、女房と仲良く手を繋いで幼稚園児のような雰囲気を醸すより、口元引き締め、女房におれについてこいとばかりに前を進む、「意外に亭主関白」の像だったろう。まあこの辺は周囲の演出の失敗でもある。セコウあたりはどう考えていたのか。誰の進言演出か知らない。本人の望みなのかもしれない。それでも本人に「若いから甘く見られがちだ。甘く見られてはマズい」という自覚があったなら、あんなことをするはずがない。私の「公的な人前で女房と手を繋ぐような首相は嫌いだ」は、単に好き嫌いの問題ではない。国のトップがやった自己演出としてお粗末だからである。

 今回の辞意のずっとまえに愛想を尽かしていたひとなので、午後からニュースを見続けたが、個人的に残念とかそういう思いはまったくない。むしろ小泉さんの時代に切れ者秘書のように活動していた彼を過大評価していた自分が恥ずかしい。

 麻生さんは長期政権は無理だろうけど、自分をつらぬいた組閣をして、思い通りの活動をして欲しいと願う。へたに長期を狙うとこのひとも変節しそうで心配だ。


---------------


 特措法

 とくそほうが特措法とすんなり出たのでおどろいた。特別措置法の略だが{電卓}並みに略語として認知されているのだと知る。日本人は好きだからなあ、こういう省略が。いや電卓よりももっと早くから使われていたのか。私がこの文字をキイボードで打ったのは今回が初めてになる。日常ではつかわない。

 オザワ的発想

 しかしテロ特措法に反対するオザワ民主党にはしらける。湾岸戦争時、日本は金だけ出して手を汚さず世界の笑いものになった。戦争後クウェートが新聞に出した感謝国一覧に、一番金を出した日本だけ載らなかった。屈辱である。あの130億ドル(1兆7千億円)という世界一の大金を出し、援軍は出さなかったのが当時の「自民党のオザワ幹事長」である。当時の日本は「ドラえもんのキザ男」とか、いろいろ揶揄されたものだった。どうでもいいことだが(いやどうでもよくはないのだが)、その大金の大半を捻出させられたのが、当時絶好調だった競馬の売り上げ(=農水省管轄)だった。
 オザワは、立場を異にすると、今までの主張とは逆のことを平然とする。出来る。あのノナカが「悪魔」と罵ったことがよくわかる。勝つためなら何にでも変化する人はこわい。

 かつてオザワ自由党はノムラサチヨを担ぎ出した。作り笑いをしてオザワが応援に来ていた。主義主張を問われ、「そんなの当選してから考える」と応えたおばば。そういうのを担ぎ出すのだから怖い人だ。見事落選。
 オーニタも自由党から出るはずだった。利にさとい彼はそこから自民党に乗り換える。オザワに逆らった人間は多々いるが、ニンゲンとして、コイケユリコとオーニタは歴史に刻まれるだろう。
 今回のヨコミネの愛人問題、賭けゴルフ騒動、ヒメイの不倫話、偶然ではない、みなオザワ的体質の象徴である。彼はヨコミネもヒメイも人間とすら認めていないだろう。でも票を集めて自分の役に立つならどんなヤツでもいいのである。利用するだけだ。なにしろ首相に担ぐ海部を「担ぐ御輿はバカで軽いほうがいい」と言った人だ。勝つためならためらいなく変節する。だから私はそれはおかしいと自由党を飛び出して保守党に走ったコイケユリコのほうをまだ信頼できるのである。(あれはあれで引き留め工作があったらしい。)


============================================


 福田出馬!

 麻生首相誕生で間違いないと思われていたのに、福田が出馬を表明すると各派閥がそれに続き、小泉さんまでそれを支持すると表明して、きょう(9/13)の夕方は、きのうまでとちがってほぼ福田首相確定の様相となってきた。いやはやなんとも。たった一日で世の中がぐるっと変った。

 麻生さん、今でこそ「麻生派」になっているが、元々はコーノヨウヘイ一派である。ここのところがこの人、わからない。宏池会の分裂はわかる。カトーコーイチを嫌ったのもわかる。でも親方がコーノヨーヘイである。中国問題を語ってふたりに意見の一致があるとはとても思えないのだが……。

 福田首相で、また中韓にへこへこする外交か……。はああ。
 北朝鮮拉致問題解決にもこの人は消極的だし、それどころか被害者の会をこころよく思っていない。うるさくて目障りだというような対応をする。会のみなさんはがっかりしていることだろう。でもまあ短期だ。すぐに終る。このあとのガラガラポンに期待するしかない。

 タカ派の安倍(首相時代、いったいどこがタカ派だったのかと思うが)からの揺り戻しでハト派の福田なのだそうな。だったら次はまたタカ派に戻ってくるだろう。そう期待するしかない。

---------------

 どうせ次の解散までの政権だからこれはこれでいいのかもしれない。
 小泉バブル人気でいまの自民党は膨れあがっている。次の衆院選でも大敗(というか本来当選すべきではなかったひとが落選するだけだ)は確実だから、そうなると本当に民主党との政権交代が起きる可能性が高い。
 三年後の参院選で民主党は大きく議席を減らす。今回の大勝はいまの小泉バブルで増えすぎた衆院と同じだ。だからオザワとしても、参院で多数を取っていて、衆院で議席を増やせる次の選挙が最初で最後の大勝負になる。今の読みだと民主党が政権を取れる計算になっている。自民党ピンチである。
 唯一それを防ぐには、自民党所属のままでは落選確実の小泉チルドレンを引き連れて小泉さんが小泉新党を立ちあげ、当選後、自民党と連立することだろう。自民、公明、小泉新党でなんとか過半数を保てるはずだ。
 しかし小泉さんはそれをやるだろうか。もう権力の座には興味がないようであり、いまだに充分に生臭いようであり、わからん。でも今回請われても出ないのは当然。なにも短命政権とわかったこんな時期に火中の栗に手を出す必要はない。

 興味は次の衆院選だ。
 もしも民主党政権が誕生したら、国民の多くはその無力ぶりを知るだろう。そりゃあ野党ならなんでも言える。高速道路だってぜんぶただにすると言える。消費税も上げないと言える。政権を取ったら変る。ころっと変る。変らざるを得ない。
 一度取らせてやればいいともいえる。口当たりのいいことばかりいっていた化けの皮が剥がれるし一度経験すれば民主党もおとなになるだろう。だけどあれは一度渡ったらなかなか取り戻せないものでもある。だから自民党もなんとしても渡したくない。どうなることやら。


============================================


雪崩現象

 9/14。麻生、福田の出馬が確定となる。噂されていた何人かは福田確勝で身を引いた。
 しかしその時点で派閥がみな福田支持に走り、福田の方は300票を超す勢い。麻生は自派の16票だけだ。いやはやとんでもないことになった。党員の票が全部麻生に行っても勝てない。そんなことはありえないけれど。

 麻生に対して「安倍政権の中枢だったのだから責任を取れ」という意見がある。それを麻生側の、たとえば鳩山邦夫は「幹事長として働いていない。責任論はおかしい」と反論している。
 鳩山と言えば改造安倍内閣で法務大臣にしてもらっていながら、その立場でその数日後に、「一日も早く麻生首相の実現を」とテレビで語っていたのは、いくら「麻生太郎を総理にする会」の代表だとしてもメチャクチャである。自分を大臣にしてくれた首相がまだ在任中なのだから。安倍首相の求心力がどうのこうのと言われているが、このときほど呆れたことはない。今までなら舌禍事件としてすぐに罷免されたろう。

 安倍首相が「麻生と与謝野にやられた」と嘆いたという。幹事長と官房長官に自分を無視して突っ走られ人事権も握られて行き場を失くした、との恨み辛みだ。これは事実だろう。二人の就任した新内閣が動き始めたら、取り上げるのはどこもそれが中心で、政治風刺の一口マンガにも「(顔のでかい)二人のあいだで存在感が稀薄な(顔のちいさな)首相」が目立った。だけど事実であるなら尚更そうなってしまう首相がなさけない。ともだとのシオザキと中川でなきゃだめだったのか。

安倍首相はそんなことは言っていないとの情報が流れた。現在入院中なので本人からの弁はないが、この情報がマスコミで流れたことが、一気に「麻生離れ=福田人気」につながったのだとか。麻生陣営はこの「デマ」を首相本人が否定してくれれば麻生人気復活に繋がると期待しているとか。ではこれを流したのは誰なのだろう。福田陣営か?
 ただし、麻生さんが次はもう自分で確定とばかりに自信満々にふるまい、その態度が多くの連中にカチンときたのは事実だろう。それで「アンチ麻生」が一気に福田に結実した。肝腎の場で「詰めをかいた」と言われているがまさにその通りだと思う。安心しすぎ、はしゃぎすぎだった。)

 これから閣議が始まるというとき、首相の前だというのに閣僚がワイワイガヤガヤと好き勝手なことをしゃべっていて首相を無視している。それに対し幹事長の中川が「首相の前では敬意を払って静かにすべき」と公的に発言したことがあった。これがこのダメ内閣の最も象徴的な発言だろう。中学校の生徒会長なのに生徒会でみんなを静かにさせられない弟に高校生の兄貴が口を出したようなものだ。みっともない。
 それでみなが静かになるならまだよかった。伊吹が平然と反論した。「あれは会議が始まる前の風景だ。室内に入って会議が始まったらそんなことはない。会議に参加しない幹事長はそれを知らないのだから黙っていろ」と。これまたひどい話だった。
 この伊吹を改造内閣でもまだ文科相においている。こんな発言だけではなくあれまた最低の文科相だった。それをまた選ぶのだからどうしようもない。それは多くの有識者も指摘していた。なぜこの人が留任なのかと。ホントにこの人の組閣センスは最低である。選んでゴミを集めている。

 感覚的に合わないことは具現的なすれ違いより重症である。私は安倍首相の実際の行動や発言のひとつひとつではなく、この人がかっこいいと思ってやることがかっこわるく思えてしまうのだから支持のしようがなかった。思うのはただ小泉政権時代にそれを見抜けなかった自分の愚かさである。


---------------


 もったいない小指

 きょう読んだスポニチに、「ヤクザの親分(54歳)が、終戦の日に靖國に参拝しなかった安倍首相に、自分の詰めた小指を送りつけて抗議し、ナントカカントカの罪で逮捕された」と載っていた。すぐに50万円の罰金だか保釈金を払って釈放されたらしい。ナントカカントカは、業務上威力妨害とかそんな罪名だった。あとで調べて正確に書く。自分の切った小指を他人に郵送するとどんな罪になるのだろう。この場合、もう生えてこない小指と生えてくる髪の毛では罪状は違うのか。

 親からもらったもう生えてこない小指を詰まらんことで詰めたものだ。ってシャレじゃなくて。あんたの誠意はあの人には伝わらない。私はほんとにもったいないと思った。一生に一度のことだから、どうせするならもっと役立つ場があったろう。安倍首相が靖國に行かないことに抗議して指を詰めるのはもったいない。何故なら、あの閣僚選びのセンスとその後のスキャンダルに対する対応から、それは充分に読めたではないか。
 このヤクザの親分の気持ちがわかるだけに、一度しかできないことをここでしたのはもったいないと心底から思う。

 だけどまたこういう人は、詰めたくてたまらず、常にその機会を探しているともいえる。彼が「いまだ!」と決断してやったことだから、他人がもったいないなどと口を出すべきではないのか。どのみちこの人が指を詰めたであろうことは間違いない。そういうふうになってしまったベクトルは変られない。
9/21  福田内閣の顔ぶれ

 きょうは21日。自民党総裁は明後日である。しかし週刊誌はすでに福田内閣の顔ぶれを推測し、それはもうほぼ確定の様相だ。
 森が麻生を嫌い福田擁立を決めたとき、早速京都からノナカヒロムが上京し、コガ派を協力させることを約束したという。コガ幹事長の可能性がかなり強い。あの顔を見るのはいやなので、ニュースを見なくなりそうだ。テレビ離れはいいことなのだが。

 元々森は順序を重んじ安倍のときも福田にこだわっていた。順序を力尽くで変ると後にその歪みがのしかかってくる。いちばんの例が田中角栄だ。佐藤の次は福田と決まっていた順番を金の力で強引にひっくり返した。結果は惨めな最後である。森は自派のプリンスである安倍を早く総理にして短命で終ることを懸念していた。年配の福田を先にしてやり、満を持しての安倍登板が理想と、安倍の総裁選出馬に最後まで反対していた。しかし小泉改革の流れは戦後生まれ初の若い首相誕生を後押ししていた。本来慎重な安倍も成りたくても成れず病に倒れた父の姿を間近に見ていたから、成れるときに成るべきと判断した。
 結果は森の案じたとおりになってしまったが、かといって昨年出馬しなかったら、今後成れたというものでもない。出るべきと判断し、出馬して首相になったのは、それはそれで正しかったのだろう。
 この結果に、森はますます自分の判断に自信を持ったに違いない。安倍降板に、早くも次は自分で決まりのような自信過剰の麻生に怒りをぶつけ、福田を擁立して根回しをした。小泉も福田支持を表明して一気に八派閥全部が福田支持という異常な事態が出現した。
 これで森は名実ともにキングメイカーになった。どうも角栄や竹下のときとちがってあの「鮫の脳みそ」と言われた人に似合う呼称とも思えないのだが。

 派閥が福田支持に雪崩をうった理由には安倍内閣による一気の「若返り」に対する反動だったろう。このまま安倍年齢の時代になったら今の六十代の政治家に明日はない。異常に若返ってしまった内閣を元の自民党に戻さねばならなかった。そのためには七十一歳の福田支持は絶対だった。それなら六十代の自分たちもまだ若手になれる。
 安倍首相のひ弱さ、シオザキ官房長官の存在感のなさ。それらは六十代政治家にとってほくそ笑む事態だったに違いない。

---------------

 しかしまあ小泉憎しから、自分の被差別部落出身であることを戦略として明かし、議員辞職をかけて闘い、敗れて去った過去の人であるはずのノナカヒロムがまた人事に口を出し、話題の人となっているのだから、一気にまた小泉以前に戻ってしまった。

 福田内閣のメンバーは、町村外相、額賀財務相、高村防衛相が留任は確定か。伊吹文科相も派閥で支持したのだからそのまま居座るのか。舛添は国民的人気が高いので留任させそうだ。あとはコガを幹事長にして、谷垣や二階で党三役を堅め、あちこちの派閥の顔を立てた旧態然としたものになるのだろう。クビになるのは麻生を支持した鳩山と甘利か。
 昨年の安倍内閣の布陣もひどかったから今更それには驚かないが。それでもコガがまた幹事長になる時代が来るとは思わなかった。ひどい揺り戻しである。

幹事長に伊吹。よくわからん。コガは党三役から四役に格上げされた選対委員長。谷垣が政調会長。二階が総務会長。町村が官房長官になって外相に高村。防衛相に小泉時代の石破が復帰。麻生が入閣を断り、そのぶん鳩山と甘利が留任。)

---------------

 早くも週刊誌は福田首相確定として、その人柄を伝える記事を満載している。好意的なものはない(笑)。テレビ的なメディアが「穏和」「誠実」「安定」のようなイメージを伝えるのに対して、「実はこんなイヤなヤツですよ」という路線で走っている。それが正解だ。
 あの人を穏和と思う人の気が知れない。見ていれば、皮肉屋で、根性が曲がっていて、やたらプライドが高くて、癇癪持ちで、という性格がわかるではないか。それは官房長官時代の受け答えでも明白だった。あのときはその皮肉に「ふふっ」と笑ってごまかす方法が良い方に作用した。今度はどうか。本人もわかっているようで、首相確定となってからは、やたら愛想がいい。気味が悪いほどだ。

 北朝鮮問題でも、蘇我ひとみさんたち五人を、北朝鮮との約束を守って一度帰国させようとした。そんなことをしたら二度と日本には戻ってこられないと反対したのが安倍副幹事長だった。そのもつれから福田は官房長官をやめている。
 なにもかもが小渕さんが亡くなって五人談合で森を総理にした時代に戻る。

 希望の星が、あの女癖が悪く、尊大で自己中心なマスゾエだというのだから、こんな内閣見たくない。
 と、組閣前に書いてみた(笑)。
9/21(金)
自民党総裁選公開討論会──於・日本記者クラブ

 午後二時から記者クラブでふたりの討論会がありNHKが完全中継した。この時間、日テレとTBSがワイドショーをやっている。念のため回したらどこも中継していなかった。それはそれで正解だろう。CMなしのNHKが完全中継し、民放はあとでダイジェストで流せばいい。

 ここで大事なのは私のようなこういうことに意見を言おうとするものは完全中継の方を見なければいけないということ。ニュースショーは自分たちの都合のいいように切り刻む。編輯というマジックでどのようにでも出来る。TBSなど石原都知事の発言を音声をかえて内容まで改竄したことがある。
 意見を言うならダイジェストはダメ。きちんと全体をリアルタイムで見ないと。
 でも現実的には難しい。金曜日の午後である。
 私はそれが出来る。そして夕方から夜、各局のニュースショーを見て、いかに都合良く切り刻んでいるかを確認できる。SOHOの数少ない楽しみである。

---------------

 立候補からきょうまで、というか立候補以前、立候補を噂されてからきょうまで、ふたりの意見はたっぷり聞いてきたが、なんの意味もない地方遊説とは違い、きょうは「対決」であるから、今まででいちばんおもしろかった。
「キャラが立ちすぎて古い自民党のあいだでは評判の悪い麻生太郎です」という麻生のあいさつや、「自民党の信頼をとりもどさねばなりません」とソフトに語る福田も、直接対決のない地方での顔売りでしかない。どんなに麻生の演説が人気を集めても総裁選とは関係がない。しかしきょうは違う。直接対決で踏み込む。

 ひとり10分の持ち時間で相手に質問を行う。一対一の対決である。こんなのは今までなかった。北朝鮮拉致問題に関しても、ふたりの姿勢の違いを司会者が問うような形でしかなかった。それはなんとでもごまかせる。特に福田はあいまいなまま質問をはぐらかす天才だ(笑)。だが今回は、麻生が直接福田に「五人を帰せといいましたよね」と切り込む。福田がてきめんに気色ばんだ。それは国民的人気を得るために最も触れられたくない部分である。麻生からすると最も攻めやすい部分になる。そのへんが自分の弱点とわかっているから福田もついつい、きのうの地方遊説では「私の政権で解決したい」とまで発言してしまった。勇み足である。する気もないくせに。

 麻生につっこまれ気色ばんだ福田は、外務大臣まで務めていたかたなのだからもうすこし事実関係を正しくつかんでから発言していただきたいと反論する。でもまあ何を言おうと事実は事実。福田が拉致問題に冷たいこと、拉致被害者の会を嫌っていること、嫌われていることは真実だ。けんめいに「子供さんも向こうにいることだし、返すと約束したなら、それもそれでひとつの選択肢であるのではないかと思った」のように言葉だけは重ねるが歯切れが悪い。悪いはずだ、真剣に考えていないのだから。

 このあとの代表者質問で早速「私の政権で解決したい」につっこまれた。本意かと。福田は必死でごまかす。とにかくこの人の言っていることは竹下のときに言われたが「言語明瞭意味不明」の典型である。あれこれしゃべるのだが肝腎の質問には答えていない。拉致問題に関しても「官房長官をやめてからはこの問題に関わっていないのでそれ以後の動きに関しては発言を控えたい」になってしまった。これじゃ直接関わっていないことには発言できないことになる。ただの議員ならいいが自民党総裁=日本の首相になるひとが、そんなその場しのぎを言ってはいけない。

 翌日のテレビ番組では「では小泉首相のように北朝鮮に直接出かけることもありえますか?」と問われ、うろたえていた。行く気などないがそうも明言できない。それで、「それはですね、いろいろな状況がありますから、それらを総合的に判断して、簡単に言えることではないんですよ、これは、そういうふうに考えております」のようにごまかしていた。本音は「わたしゃ行きませんよ」なのが見え見えだった。)

---------------

 一般に麻生がわかりやすく明確に語る=演説上手だけどすこし軽いのではないか。福田が穏やかな静かに語りかける=こういう時代にはこんなひとが信じられるのではないか。
 のように取られがちだが、それは違う。
 真剣にふたりの発言を聞いていると、麻生が自分の考えを明確に出しているのに比して、「福田は肝腎なことに何も応えていない」というのがよくわかる。
 消費税のこと、地方格差のこと、何を問われても言葉数だけは多いが、明確なことはなにも答えない。それはこれから各派閥推薦の連中をひっくるめてごった煮内閣をやるのだから揚げ足を取られないようにしているのだろうが、何一つ明確に答えないのだから聞いていてなんとも気分が悪い。

---------------

 23日。
 ということでいま23日の午後二時前。もうすぐ福田自民党総裁、福田首相が誕生し、福田内閣の組閣が始まる。コガ幹事長なんてのは聞くだけでも気分が悪いのでしばらくは政治的話題から離れよう。

 今朝のテレビ番組で、「基礎年金を税金から出す」との意見に関して、財源を問われ、福田は5%消費税のアップはしかたないと答えていた。これも彼は何も言おうとせず、ごまかそうとするのを、司会者が「そのためには消費税の5%アップは必至だし、それは認めるということですね」とつっこんだため、「財源がないんだからしょうがないでしょ」とふてくされ気味に認めただけである。なんともこのひとは、表と裏のちがいが見えすぎて信じられない。この人を穏和だとか、やさしそうだとか言っている人は人を見る目がない。

 私は消費税5%アップを悪いことだとは思わない。それはそれで彼の政策であり意見だ。だからこそ全国各地での顔見世興行でも、「基礎年金は税金から出すようにして、誰もが安心して暮らせる日本にします。その代わり消費税の5%アップは仕方ない。どうかそれをご理解願いたい」と語るのが政治家だろう。すくなくとも麻生は「消費税を1%あげると2兆5千億の税収がある。それを福祉目的税に限定して使用する。現在の100円ショップでの買い物が105円から106円になるが、どうかそれを認めていただきたい」と明確に数字をあげて語っていた。

 自民党政治がまたもとの魑魅魍魎の世界に戻るのは確実だ。でもそれは今の自民党政治がみんなが望んでいたことなのだからしょうがない。小泉、安倍と続いた時代は、ぬるま湯自民党で生きてきた旧型政治家には不快な時間だったのだろう。
 時計の針は戻ったが、これにもまた揺り戻しがあるはずだ。
 伝え聞くところによると、小泉元首相は、思いっきり過去の派閥政治に戻った方がおもしろいと発言したとか。旧態然とした内閣が出現したら、国民がその愚かさに気付き真の瓦解が早まると読んでいるらしい。
 たしかにこのままで行くと、あの五人組が暗躍した「密室政治」が戻ってくる。官房長官は町村か細田と言われているが、幹事長としてあの悪党面のコガが頻繁に顔を出すようになれば、国民の不快感も高まるだろう。今でこそ「ソフト」「穏和」と言われているが、あの人も話をそらす官房長官としては適役であっても、毎日表に立つ総理大臣のキャラではない。化けの皮が剥がれるのは早い。
 次の次を期待して待つことにしよう。しかし次がまだ始まっていないのに早くも次の次というのも国民として虚しいものである。

9/20  総裁選の陰で

 安倍首相の辞任、自民党総裁選で「参院選民主党大勝」が一気にふっとんでしまった。これは民主党にとって誤算だった。ニュースはみな自民党絡み。民主党の話題などなにひとつない。これは参院選大勝で話題の中心にいたかった民主党には誤算だったろう。

 唯一プラスに働いたのがヨコミネの愛人賭けゴルフスキャンダル、姫井の不倫スキャンダルがその話題で消えたこと。
 姫井の不倫スキャンダルに関しては、みなすねに疵を持っているからか自民党の連中が庇っていたのが笑えた。「教育問題に懸けたいという議員があんなことをしていてはいかん」と言うべきなのだが、みな口を揃えて「寝顔の写真を公開するような男が最低だ」と不倫相手を非難していた。『週刊文春』の二週にわたる特集もあっというまに忘れ去られて行く。時の流れるのは早い。いずれにせよこれは時間で消えるものだから姫井はほんとに助かった。

 ヨコミネも「ごめんなさい、すみません」路線だったなら、うまくここで消えたのに、何を血迷ったのか『週刊新潮』相手に「徹底的に戦う!」とやってしまったものだから、これは総裁選が終ったらまた出てくる。私はあんなのが国会議員をやっているのはたまらん気持ちなので、なんとか辞職までもっていってもらいたい。

 オーニタが「自称政治評論家」としてデビューすると騒いだとか。だがそのとき「自称」が漢字で書けなかったそうだ。事実らしい。わらえん。

10/12  「首相」福田対「無所属」マキコ初対決

 午前中、国会中継で福田首相とタナカマキコの質疑応答があった。マキコの発言が34分、首相の答弁が6分と分析されていた。私は見そびれて、最後の10分ぐらいしか見られなかった。午後のニュースショーではどこでも取り上げていたがダイジェストはつまらない。あちらの好みで編輯する。テレビが切った部分に私には最高におもしろい場があったりする。だからこういうものはリアルタイムで見なければならない。失敗した。
 
 その理由は、しばらくネットから離れていたためそういう情報に疎くなっていたからである。きょう、スポーツ紙のサイトを見てみると、すでに昨日の時点から「福田対田中」が予告され盛り上がっていた。それに触れていれば、私は目覚ましを掛けても留守録しても必ず見たはずである。悔やまれる。

 ワイドショーのダイジェストで見ると、相変わらずタナカマキコがひとりで漫談をやっていたようだ(笑)。それはもう見飽きているので興味はないのだが、福田のとぼけぶりは絶妙なので、やはりこの対決はおもしろい。見たかった。失敗した。

 私の観た部分では、マキコが小泉政権をボロクソに言っていた。当時は「生みの親」だと自慢していたものだが(笑)。

 あのころ、福田官房長官にタナカ外相だった。同じ内閣の中で犬猿の仲だった。ほんの数年の時の流れだが、片方は総理大臣、片方は自民党も追われ無所属である。ずいぶんと開いたものだ。
 小泉首相の「結果的功績」として、この漫談おばさんの正体を世に知らしめたことがある。協力してもらって首相になったので、このおばちゃんの「外務大臣になりたい」という要求を拒めず、その椅子を与えた。あとはかってに転んでくれたのでなにもしなくてよかったが、軽薄な連中が「日本初の女総理大臣に」などと持ち上げていたこのおばさんの無能ぶり、無能どころかヒステリックな人の上に立ってはいけない資質を、満天下に晒したことは大きな功績である。運が強い。

---------------

 見解の違いは色々あるようで(笑)
 

 冷静に見てふたりの対決は、「キャンキャン吠え立てて噛みつこうとするマキコを、うんざりしつつ福田が相手にしなかった」というのが正当な評価だろう。日テレもTBSでさえも「福田の勝ち」と評していた。
 ところが夕方のテレ朝のニュースを見ていたら、「一方的に責め立てる田中氏に首相は防戦一方」だと(笑)。マキコ圧勝と報じている。解釈はさまざまである。

 マキコが「背水の陣内閣、成立おめでとうございます」と言ったときも、「それは私への励ましの言葉だと解釈しています」とれいの「ふっふっ」という笑い顔で応じ、そのあとの記者会見で、「マキコさんに安倍康夫内閣と言われましたが?」と問われると、またも「ん? まちがえたんじゃないの」とコバカにしたように笑っていた。どちらも好きな政治家じゃないがそんなこととは関係なく、きょうの対決はあきらかに福田の勝ちである。

 タナカマキコは福田の弱点を突いたつもりなのか、しつこく北朝鮮拉致問題を取り上げていた。しかし北朝鮮に何十万トンでも米をやれといったり、外務大臣時代に不法入国していた金正男を帰国させてしまったり、福田も拉致被害者家族会に嫌われているが、それ以上に嫌われているのがタナカマキコである。自分に対する自覚がまったくない。女の厚顔を絵に描いたようなバカ女である。よくも恥ずかしくなく拉致問題に触れたり出来るものだ。

 ところで、「福田対マキコ」の対決を知ったことから、「よおし、午後からは国会中継を見るぞ」と思ったのだが午後からはなかった。金曜の午前中に国会中継があり、午後からはない。というか、しない。と考えると、やはりこれは「福田対マキコ」が視聴率をとれると踏んでの判断なのだろうか。

 以前この種のことをNHK広報にメールで問い合わせたことがある。いつもそんなことをしているのかと思われるのは心外なので書くと、テレビ局への問い合わせメールというのはこれが最初でその後もしていない。私にとって国会中継はそれぐらい好きな番組なのである。
 その日の番組欄にあり楽しみにしたら、いきなりなくなっていた。それで私は「国会中継の予定とはどのように組まれるのですか」と問うた。平然となくなったり忽然と現れたりして、つかみづらいのだ。なんだかよくわからない返事しかもらえなかった。それでも割合迅速にくれたので応対そのものには不満は感じなかった。

 どう考えても「目玉商品」があるとき、視聴率狙いでやっているとしか思えない。でもいくら何でもそんなことはないようにも思う。ということは、NHKの国会中継があるときを狙い澄まして、マキコが満を持して出てきたということなのか。いや、議員の質問順番は決まっているから、やはり福田対マキコという話題にNHKが照準を合わせたと思えるのだが……。

 ともあれ金曜の午前中に国会中継を生で見られるというのはフリーランスの数少ない特権である。テレビ局の思惑で編輯されたニュースを見るのとはまったく意味が違う。その特権を今日は使い忘れてしまった。失敗である。
11/7
 大連立が見たかった!

 自民党と民主党によるいわゆる「大連立」は、オザワが元の鞘に収まることになり、幻に終ってしまったようだ。仕掛け人のナベツネ、中曽根、福田総理の密使として暗躍したモリシンキロウとか、残念だったことだろう。

 私はこの大連立を見たかった。それは当面の政治の安定だとか、ドイツのように、ではない。もっと先のことが楽しみだった。連立を経ての政界再編成である。私の願うのはそれになる。民主党的自民党議員もいれば、自民党議員より自民党的なのに民主党にいる議員もいる。一度大同団結して、それからガラガラポンになれば、だいぶスッキリする。
 とはいえ自民党が与党でいる限り、自民党内の媚中派のような連中は絶対に出て行かない。媚中派の役得(=中国から甘い汁を吸う)も政権政党にいるからだから出るはずがない。出たら中国に見捨てられる。

 閣僚ポストの割り振りは、自民10、民主6、公明1と、具体的に語られたらしい。期待するのはこの「民主6」の部分である。民主の切れ者が担当することだろう。すくなくとも「残留社会党」ではない(笑)。
 しばらくの蜜月のあと、連立解消というもめ事が起きる。そのときポストについていた連中は思うはずだ。与党の閣僚ポストにすわり、政治家を志してからずっと願っていた自分の政策を国民に問うことが出来た喜び、満足感。成果もあった。まだやり足りない。政権与党にいなければなにもできない。もう万年野党に戻るのはいやだ、と。

 ここで政界再編成が起きるだろう。親から地盤を引き継いだだけのボンクラ自民党議員より自民党らしい野育ちの民主党議員は多い。彼らは連立を解消し最大野党に戻る民主党より、どんな手を使っても与党に関わっての議員生活を願うだろう。
 自民党議員になるべき人がなぜ民主党議員になったかは資金の問題である。自民党も民主党も選挙に出る資金は自己資金1と党が出してくれる1の合計2だ。だが自民党だとその1は1億、民主党だと同じ1でも1千万だ。三バンのない在野の候補は自民党から出たくても金がない。民主党から出るしかない。せいぜい揃えられる自己資金は一千万がやっとだ。松下政経塾出身の金なしにはそんなのが多い。
 自民党的資質を持った民主党議員を、本来行きたかった自民党へ引っ張るのがこの「大連立」からの「再編成」になる。だから「大連立」が見たかった。

---------------

 もうひとつ、公明党の問題がある。今回の連立模索でもオザワは「公明党を切れ」を強引に主張し、福田は「それは出来ない」と拒んだ。それはまあいくらなんでも、いきなり「民主党と連立することになったのでさようなら」とは行かないだろう(笑)。
 自民党支持者で公明党との連立を喜んでいる人はいない。基本政策で対立するものが多い。不自然な連立だ。だけどせざるを得ない。当面の過半数維持もあるが、より怖いのは、あちらに着かれることだ。だから別れられない。愛もなく冷えた関係なのに別れられない夫婦。不毛である。
 それが大連立からの再編成で強力な第二保守党が出来れば縁を切れる。それとの連立で盤石となる。そのために必要なのは民主党の右派が独立することだ。まあ自民党への鞍替えでもいいのだが、これは彼らも有権者を意識して安易にはしないだろう。新生党、新進党、日本新党、そういうところからの自民党入党者はいるが、ほとんどは出戻りだ。純粋な民主党育ちから自民党へ、はイメージが悪い。

 オザワが代表辞任から離党、新党結成か、と噂されたときは、それでもいいと思った。私はかつての「自・自連立」のような形を望んでいる。だがこれだとオザワに着いてくるのはかつての自民党員ばかりである。いまの民主党育ちの切れ者中堅は動くまい。やはり「大連立」からの「連立解消」→「政界再編成」がいちばんだった。消えて残念である。でもまだ可能性はあるらしい。それを楽しみに待つことにしよう。

12/8
マイクロソフト、竹島不可、独島OK

・マイクロソフトの人気家庭用ゲーム機「Xbox 360」に、「竹島」という地名が登録できない不具合が見つかった。
 韓国の新聞「国民日報」のウェブサイトには、「竹島はNO! 独島(ドクト)はOK!」、「久しぶりの温かなニュース」と書き込まれていた。

 問題が発覚したのは、Xboxのユーザーが、インターネット上でゲームのダウンロードやユーザー同士の交流ができる「Xbox Live」の入力画面。
 12月に入り、Xboxユーザーの「名前」や「国や地域」などの情報を入力できるようにしたところ、なぜか「竹島」という地名が登録できないという。
 実際に「竹島」と打ち込んでみると、「ご利用いただけない言葉、特定の国や地域で不適切な表現となってしまう言葉が含まれています」とのエラーメッセージが表示され、登録できなかった。
 しかし、「独島」と打ち込むと、登録ができた。

 日韓両国が領有権を主張している、日本固有の領土「竹島」。
 独島とは、日本側が竹島と称することに対して、韓国側がつけた島の名称。
 竹島がある島根県民は「わたしは、竹島は島根のものだと思うので」、「抗議が必要だと思います」などと話した。
 今回判明したXboxの問題は、ゲーム機が端を発した問題とはいえ、日韓の領土紛争にからむ名称が飛び出し、ネット上で話題沸騰となっている。

 ネット上の掲示板では、「これは駄目だろ」、「これはひどい」などと書き込まれていた。
 また、動画投稿サイトでも、この問題を検証するページが登場した。
 今回の問題に、街の人は「なんか悔しいですね。何であかんやろって」、「日本の人はもっと強く言わなきゃいけないと思う」、「納得いかないわね」などと話した。
 Xboxの販売元であるマイクロソフトでは、「お客さまに混乱を招き、ご迷惑をおかけして おりますことを深くおわび申し上げます。システム更新の際、人為的なミスにより誤った設定がなされたことが原因で、現在、修正作業に着手しております」とコメントしている。
 http://www.fnn-news.com/headlines/CONN00123247.html


------------------------------

 たいしたことじゃないけどすぐに風化するからメモしておこう。
 「人為的なミスによる誤った設定」と釈明しているけど、これはあきらかな「意図的な操作」である。マイクロソフト内部の人による。好きなんだ、この会社は。こういうことが。それはこういう事件に関して「逆がないじゃないか!?」と考えればわかる。マイクロソフトの朝鮮人の社員が確信を持ってやったことだ。偶然の事故を装うのはちょっとね。すなおにはしゃいでいる韓国の新聞がただしい姿勢だ。

 朝鮮人の書き込みによるWikipediaの乱調が問題になっている。これからも揉めるだろう。歴史解釈の整合点はむずかしい。それは、歴史の必然とはいえ両国にとって不幸な歴史的事実があるのだからしょうがない。朝鮮がロシアの植民地になっていたら、今の世界はどうなっていただろう。すくなくとも日本は朝鮮人に恨まれていない。
 ロシア語のWikipediaでも、チェチェン紛争等に関して、書き込みが荒れているのだろう。北欧だってロシアとの関わりでは揉めるだろうし、アメリカのネイティブに関しても同じだ。世界中のウイキの問題か。「みんなで作るWikipedia」の出口のない難題である。解決策はない。
12/26
ヨコミネの品格、民主党の責任

本日21時から放送された日本テレビの「爆笑問題の証人喚問 太田内閣がアノ関係者とっちめちゃうぞSP」で、現職の国会議員である横峯議員がとんでもない発言を繰り返していました。こんな礼儀のなってないような人間が、国民の代表という現実はとても悲しいものです。

発端はやくみつる氏が横峯議員と姫井議員に対し、「今日の証人の中で一番サプライズなのは、横峯証人と姫井証人だと思うんですよ。よく出てこられたなと。」と発言したことから始まります。

この発言に対して横峯議員が「何?」と噛みつき、「お前らさ、さっき民主党がね。ね?民主党が偉そうなこと言ってるって、コメンテーターっちゅうのは、ホントにね。好き放題勝手放題何も調べずに、ガンガンガンガン言ってるじゃねーか。」と、とても国会議員とは思えない言葉遣いでやくみつる氏に文句を付けています。

その後、「お前ら」「法でも犯したのかよ」「腹立つ」「なんか知ってんのかよ」などなど、本当はヤクザだろ?と思わず聞きたくなるような言葉遣いの数々。この人、本当に現職の国会議員なんですか?

原口議員が必死にフォローしますが、横峯議員は全く聞く耳を持たず。その後テリー伊藤氏が「国会議員ってのは税金でやっぱしね、生活していくわけですよ。」と発言した際に「私なんか月に300万なんか税金してますよ。(税金を納めてますよ。)寄付もしてますよ。」と爆弾発言。払った額は問題じゃありませんし、誰もそんなことは聞いてません。

その発言にやくみつる氏が「看過ならないことをおっしゃってますよ。」と言うと「アホじゃねーかおめー。」と発言。さらにやくみつる氏が「寄付してたってのはちょっとまずくないですか?」と聞き返すと「なんや?」と横峯議員の喧嘩腰は収まりません。

先に言っておきますが、国会議員の寄付は法律で禁止されています。政治資金規正法違反です。それにやっと気づいたのか横峯議員は自分の娘で、プロゴルファーである横峯さくら氏が行っていると弁明しますが、自分の娘の功績をまるで自分の功績のように語るのはやめて欲しいものです。

ついには原口議員も「こいつダメだ。早くなんとかしないと・・・」みたいな顔をしてこの話を打ち切ります。本当にこんな言葉遣い、そして態度の国会議員がいては日本はダメになってしまいます。

横峯議員は民主党の比例代表で当選した議員です。こんな議員が誕生するぐらいなら比例代表制なんてなくしてしまえば良いのです。

Youtubeの動画を掲載しておきますので、興味のある方は観られて下さい。私はこの記事を書くために何度も観ましたが、何度観ても腹が立ってきます。

http://digimaga.net/politics/20071226/hirei_yokomine_korede_giin/

---------------

★さくらパパ番組放送中に大暴言 「議員だけど寄付しちゃった!」的な発言も!

・12月25日に放送された『爆笑問題の証人喚問 太田内閣がアノ関係者とっちめちゃうぞSP』にて、さくらパパこと横峯議員(横峯良郎)が大暴走。横峯議員は、やくみつる氏の「よくでてこられたな」というコメントに大きく反応。
 それに対して横峯議員は「おまえらコメンテーターは好き放題いってるじゃねーか!」と現職の国会議員とは思えない発言をしたのだ。

 総務大臣の原口議員も横峯議員の言動を冷ややかに見守っている様子だった。
 その後も横峯議員はヒートアップ。原口議員のフォローにも耳を傾けず、やくみつる氏とテリー伊藤氏とのやりとりの際に「私なんか月に300万なんか税金納めてますよ。寄付もしてますよ」と発言。それに対し、やくみつる氏が「(国家議員が)寄付してたってまずくないですか?」と問いただすと、機転を利かせたかのように「俺じゃねー、さくらよ!」と娘の話に切り替えるた。娘の話ならしないで欲しいのだが……。

 これらのやりとりを見ていた原口議員が「もうちょっといい加減にしろよ!」と一喝すると横峯議員はショボーンしてダンマリ。

 始終「おまえ!」「アホじゃねーか」「腹立つ」などといった、大人とは思えない発言を繰り返してきた横峯議員。今回の放送でかなり悪い印象がついてしまったようだが……。
 それにしても寄付問題は本当に大丈夫?
 http://news.livedoor.com/article/detail/3444403/


---------------

 運良くリアルタイムで見た。{Youtube}等で見られる時代だし、文章とちがって映像は嘘はつかないが(いやTBSは音声を変えたりして嘘を創るが)、やはり番組全体をリアルタイムで見るのは部分UPの映像とはまた違う。

 これほど呆れたことも滅多にない。亀田父の言葉遣い、暴言は、亀田父というキャラクタがあるので、よくもわるくも驚愕や茫然とは無縁である。この「娘がプロゴルファーで有名になった父親」も、カツラのCMに出ているタレントとして話したのなら問題はなかった。しかし今は民主党の国会議員なのである。
 この男を民主党が擁立したとき、さんざん友人と嘆き、当選したときには語る気にもなれず触れなかったが、まさかこんなものを目にしてここにこんなことを書くとは思わなかった。あまりにひどい。

 どれぐらいひどかったかというと、やくみつるの「今日の証人の中で一番サプライズなのは、横峯証人と姫井証人だと思うんですよ。よく出てこられたなと。」に反応して始まったのだが、ヨコミネがやくを「おまえ呼ばわり」して口汚く罵り始めたのは、やくにとって「してやったり」であり「おいしい場面」である。同じくテリー伊東に対しても口撃を始めたから、ふつうはやくやテリーが激しく応戦して怒鳴り合いの場になって盛り上がる。それがヴァラエティのお約束だ。

 ところがヨコミネの態度があまりにひどく言葉が汚かったものだから、やくもテリーも呆れてしまい、言葉静かになだめるような口調になったのである。そのことがますますひとりでいきり立っているヨコミネの無頼さを強調することになった。
 同じ民主党議員として諫める原口も心底呆れ、怒っているのが目に見えた。これはあまりにひどいのでテレビ局がお蔵入りにしてしまっても不思議でない映像だった。よくぞ全国放送で流してくれたものである。これでヨコミネという人間の本質が一票を入れた有権者にもよくわかったことだろう。

 いやはや呆れた。でも価値はある。。今頃周囲から意見されて、失敗したなと本人も反省していることだろう。だが人間の本質は変らない。この人はこういう番組に引っ張り出して火を点けると、いつでもまた爆発するだろう。近いうちにまたある。
 なんでこんなのが国会議員なのだ。信じがたい。

 尚、《これらのやりとりを見ていた原口議員が「もうちょっといい加減にしろよ!」と一喝すると横峯議員はショボーンしてダンマリ。》は違う。一喝はされたが、ショボーンするどころか鼻息荒く、まだまだ怒鳴り散らしたくてたまらないのになぜ止めるのだと憤懣やるかたない風情だった。

---------------

 姫井も「よく出てこられたな」だった。出すなと止められても本を出し、4500人に招待状を送った出版パーティには100人しか来ず、しかも有力者や夫や子供は他に用事があるからと缺席という四面楚歌のなかで、平然とこういう番組に顔を出すのだから、どれほど面の皮が厚いのだろうと呆れる。
 しかし今回に限っては、単細胞暴走のヨコミネの隣で気色ばむこともなくニコニコしていて、そのあとの「美人議員集合」(笑)の場でも、「Sですか、Mですか」に、「Mだと言われてますけど」と反応して笑いを取ったりしていた。大物なのか鈍感なのか知らないけれど、すくなくともこの女の方がヨコミネよりは度量がある。


34 名前:名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2007/12/28(金) 06:34:52 ID:/cJW8FTSO
哀れ

さくらパパの幼さを見るとぶってぶって姫の厚顔が大人対応に見える

35 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 06:34:53 ID:/ch9+Sxq0
ぶってぶって姫も相当酷いんだが、こいつのおかげで霞んできたな



---------------


 2ちゃんねるより

6 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2007/12/27(木) 02:18:50 ID:bWVZSNvH0
お前らまだやってんのか
動画見たが最初にやくが吹っ掛けてんじゃん
まあそれに乗った横峰も悪いが

17 名前:名無しさん@八周年[] 投稿日:2007/12/27(木) 02:21:56 ID:l21y19Ze0
>>6
吹っ掛けてるというか、いいチャンス与えてもらったと思うぞ
さくらパパの沸点が低すぎる
自分からテリーに絡んでいってるしw


24 名前:名無しさん@八周年[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 02:24:06 ID:X/TbU18P0
>>6
やくのその発言は、横峰の出演を賞賛した発言と私は発言を聞いて思った。
てっきり、”はい、出演の機会を頂き有り難う御座います”ぐらいで返すのかと思って見てた

 6のような意見があることにおどろく。世の中さまざまだ。
 しかし解釈は17が正しいし、24のように、穏和にニコニコして応えたら、なにも起きなかったのである。とにかくヨコミネの器のちいささがわかる出演だった。続篇はあるのだろうか。


============================================


 なんと反省どころか逆襲自滅へ(笑)

横峯氏 やく氏とTV番組でバトル
民主党の横峯良郎参院議員(47)が27日までに、テレビ番組で共演した漫画家やくみつる氏(48)に対し、番組内での発言に説明を求める文書を送付した。

 横峯氏が問題にしている発言があったのは、25日に放送された日本テレビ「爆笑問題の証人喚問!!太田内閣がアノ関係者とっちめちゃうぞSP」。一部で賭けゴルフ問題や愛人問題などが報じられた横峯氏に、やく氏が「(番組に)よく出て来られたな」などと発言。横峯氏はすぐに「コメンテーターが好き放題、勝手放題、何も調べずにガンガンガンガン言って」とかみついた。その後もやく氏に、「“よく出て来られたな”なんてよく言えるね。なんか知ってんのかよ!」などと言い放ち、太田光や演出家のテリー伊藤らとも口論を繰り広げた。

 横峯氏は「テレビ番組だし、趣旨を知っていたのでスキャンダルについて言われるのは覚悟していた。ただ、ののしるような言い方には腹が立った」などと憤慨、やく氏の事務所に真意をただす文書を郵送した。やく氏の返事を受け取った後に正式な形での謝罪を求める。
[ 2007年12月28日付 紙面記事 ]

 私はライブドアニュースにあった《これらのやりとりを見ていた原口議員が「もうちょっといい加減にしろよ!」と一喝すると横峯議員はショボーンしてダンマリ。》は誤りと書いた。ちっともショボーンとなどしていず、もっともっと荒れ狂いたいのにしかたなく我慢しただけだと。それが正しかったことになる。ショボーンとはしていない。それがこの報道で証明された。

 しかしそのあとの「今頃は周囲に諭され失敗したと反省していることだろう」という私の推測も間違っていたことになる。反省などまったくしていなかった。自分の言葉遣い、議員としての品格、イメージダウンなどすこしも考慮していない。ただひたすらマスコミがかき立てたスキャンダルによる自分は被害者なのだという解釈である。国政に参加する立場であることの自覚がまったくない。このときもテリー伊東や原口など何人かが「国会議員とはそういうことを言われる立場なのだ」と諭していたのだがこの人は聞き入れない。自分の立場の自覚がないのだから話にならない。そのとき「税金で喰っている立場なのだから」と言われたら、「おれは月に300万も税金を払っている」と反撃を始めた。おそろしくレヴェルが低い。

 私は「ああいう本質は変らないから、また突っつけばすぐ逆上の続篇が見られるだろう」と予測した。これの的中は半分半分。見事に続篇が見られることになった。しかし誰も突っついていない。あちらから突っかかってきた。想像以上のバカである。
 愛人がいたこと、その愛人に当選すれば年収2500万が六年間楽々保証されると口にしたこと、愛人に秘書にならないかと誘ったこと、賭けゴルフをしていたこと、彼の人生も今現在の立場も正に火薬庫である。どこからでも火が点き爆発し、彼の議員辞職はもちろんオザワ民主党のタレント候補の立て方にまで火勢は及ぶ。やるべきことは一切の火気を絶ち、ひたすら静かにこもっていることだった。それが自らタイマツを掲げて火薬庫の中で暴れ始めた(笑)。頭を抱えている民主党関係者も多いことだろう。

 彼は敵をやくみつるとしているが、その前の基本は「マスコミがろくに調べもしないでいいかげんなことばかり書きやがって。その週刊誌を読んだだけで、いろんなヤツが好き放題言いやがって」である。つまりスキャンダル好きのマスコミをすべて敵に回している。こうなるとワイドショーがほっとくはずがない。民主党支持のテレビ局はヨコミネや姫井のスキャンダルに触れないように気を遣ってきたが、あちらからタイマツを手に乗り込んできたのだから相手にせざるを得ない。いやはや呆れた展開になった。民主党びいきのテレビ局がどんな扱いをするかも楽しみだ。

 多くの民主党関係者がこの問題に呆れ、怒り、だがじっとしていればこれで治まるだろうと読んでいたろう。ところが本人自ら火に油を注ぐ錯乱ぶりである。まずまちがいなく今度のこれで、党本部の広報担当者から自粛するようにと厳しく注意されたはずである。あなたひとりの問題ではないのだと。ヨコミネはおとなしくそれを聞くだろうか。私としてはその勧告を無視し、「たとえ民主党を離党させられようと、議員辞職になろうと、男に闘わねばならないときがある」と勘違い侠気で立ちあがったヨコミネが、ワイドショー出まくり、暴れまくりで壮絶自爆をしてくれることを願っている。

 残念なのは時期が年末正月の特番になってしまうことだ。平時だったら朝青龍問題のように朝から晩までワイドショーがやってくれる特ネタなのだが。
 正月特番が終るころにはさすがのヨコミネも周囲に説得されておとなしくなっているのでは気になる。今後の展開が楽しみだ(笑)。


inserted by FC2 system