もとをたどってコンピュータ


   (チェンマイ日記のトップページ)




 ェンマイでの日々を書いた「チェンマイ日記」なのだから、当然トップページの写真はチェンマイの風景がいいだろうと、デジカメ写真を加工してみたり、古い銀塩写真をスキャンして風景写真をはめ込んでみたりと、あれこれやってみたがどうにも気に入らない。作ったものの出来は悪くない。それなりによくできている。でも違う。なにかが違う。それがわからない。隔靴掻痒で極めて気分が悪い。

 町の風景、遠景から、空の色、花木のアップ、老若男女、市場、トゥクトゥク、ソンテオ、空港、バスターミナル、ホテル、レストラン、夜の盛り場、思いつく限りの写真を検討し並べてみたがどうにも気に入らない。
 いったいどうしたらいいのだろうと案もつきかけていた。

 そんなある日、パソコン内に集めた厖大(?)なデジカメ写真群を連続自動掲示(こんなのもパソコンの便利さでプリントされた写真ではこうはいかない)させている内に、バンコクのホテルで撮ったノートパソコンの写真に目がとまった。

 おそらく仕事風景を取っておこうと記録したのだろう。VAIOとThinkPadがあり、その向こうにはCANONのプリンターも見える。外附けのFDD、同じく外附けのDVD-Player、デジカメも見える。ソフトを入れたCDケースも見える。このソフトは『広辞苑』等。假想CD-Rom化してパソコンのHDDに挿れてあるが、万が一不具合が生じたら、日本語辞書がないとどうしようもないのでもって行くことになる。いつも一緒に外国に行く私の愛機たちだ。フル装備である。もしかしてこんなのがいいのではないかと閃く。

 VAIOに縦書きの文章が見えているのもいい。ハレーションを起こしたのかThinkPadの画面が見えないのもいい。ここに合成で文字をはめ込んだらどうだろう。早速作業に取りかかる。





 真の中心部分を矩形に切り取って整形する。粒子を粗く加工してみる。はめ込み合成でThinkPadのディスプレイに「チェンマイ日記」と入れてみる。気に入った。表紙だからとでっかくタイトルを入れるのではなく、こんな処理もいい。

 CDが見えていたので、素材集にあったアニメの「回転するCD」をはめ込んでみる。楕円形にひしゃげさせて合わせる。地味な写真にすこしだけ動きが出た。

 チェンマイのことを書いた日記だからチェンマイの風景でなければという視点が単純すぎた。そこにこだわっていたからいつまでたっても満足できる写真が見つからなかった。
 それらを作り出した大元を持ってくれば良かったのだ。それなら誰も(=どんな写真も)文句は言えない。

 どんなチェンマイの風景を持ってきても、もっといい景色があるのではと不満は続いた。しかしすべての「チェンマイ日記」を作り出したパソコンの写真なら、これ以上のものはない。

 今回の写真はこのホームページの主な文章を作り出したVAIOだが、もっと古い文章の時には、当時の文章を書いたDynabookの写真をもってくるのもいい。当時は最新型だったが今じゃ一目見て古いパソコンとわかる容姿も、そういう意味ではかえって効果的だ。アイディアが拡がりなんだかうれしくなってきた。

 視点を変えると新しい発見がある。これは勉強になった。


 談ながら、VAIO-PCGC1は、特徴である横長の変形ディスプレイが好き嫌いの大きな原因になっている。だが写真を見てもらうとわかるように、私のように縦書きで一行15字程度の原稿を書くことが多い物書きには、縦の面積が小さく横に広いことは、使いやすく大きな利点になっている。一般的マイナス要素がプラスになっているのだ。私がこのモバイルパソコンを溺愛したのもそのことがおおきい。次に買うのは、これの新型だろう。
(01/10/16)






 この「チェンマイ日記トップページ」は、02年1月に、雲南で新しいトップペイジを作る際に削除されました。写真の一部は現在のものにも使用されています。(02/2/2)



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