■距離-セントライト記念99


 数年前、昭和54年の皐月賞馬・ビンゴガルーの総合成績を何かでチラっと見たことがあった。気になったのは、距離別勝ち鞍の項に2400メートルが有ったことだった。4歳の有馬記念で故障を発症し、そのまま引退種牡馬入りしたビンゴガルーの走った2400は4着に敗れたダービーしかないはずだ。どういうことだ。全成績を思い浮かべてみるが解らない。ファンだったのに思い出せないのだ。

 週末、競馬仲間との飲み会でこの疑問を口にした。すると記憶力抜群の板前である渡辺さんが「セントライト記念」と即答してくれた。そうだった。しかもあの年は府中ではなかったか? 調べてみると、第1回〜20回、22、2830〜33回が2400メートルで、ほとんどが府中で行われている。プレストウコウ、サクラショウリ、ビンゴガルーと続いた府中2400セントライト記念を、いつしかモンテプリンス、メジロティターン、ホスピタリティ、メジロハイネ、シンボリルドルフと続く中山2200のイメージが呑み込んでしまっていた。記憶はやはり、新しいものが強いようである。

 皐月賞優勝、ダービー4着菊花賞3着のビンゴガルーは後に鞍上の小島太騎手が「もうすこし気性がまともだったら三冠馬にだって成れた馬」と語ったほどの逸材だった。それはそれはもうとんでもない激しい気性だったらしい。

 ビンゴガルーという名前がカッコよく思え、関係者でもないのに〃ガルー〃などと親しげに呼んでいたら、馬主が「カンガルーのガルーからとった」と語っている記事を読み、なさけない気分に陥った思い出がある。

 さてセントライト記念である。最近はすっかり菊花賞トライアルの座を、京都新聞杯に取られてしまい、ここを勝って菊を制した馬はルドルフ以来でていない。果たして今年はどうか。

 ダービーでも応援したブラックタキシード、ペインテドブラックの黒黒コンビを本線にする。もう一頭はマイネルシアター。つまり春の勢力図のままだ。本番も結局は春の三強で決まりではないのか。今年のクラシックはそのタイプではないかと私は読んでいるのだが。
 
 

◎ブラックタキシード
○ペインテドブラック
▲マイネルシアター
△チョウカイリョウガ
△シンボリモンソー



■結果
1着ブラックタキシード
2着シンボリモンソー

馬連2100円的中


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