人馬往来的中抄



■再会-クイーンステークス00




 日高を歩いている。名馬を訪ね、生産者の方々と話し、夜は北国の酒と肴に酔う日々は、仕事というには申し訳ないほど楽しい時間だ。

 北海道は猛暑である。みな暑い暑いと愚痴っている。内地から来たこちらとしてはいつもと同じでしかない。暑いとはいえ、クルマで走ると風の爽やかさが違う。夜は涼しくて、ぐっすりと眠れる。

 時の流れは、街道沿いに立っている種馬場の看板で感じる。大好きだったスターホースの名が消えている。外国から来た新種牡馬の名が大書されている。かと思えば「えっ、種馬になってたの?」という意外な内国産馬の名前を見かけたりして嬉しくなる。

 つぶれた牧場がある。亡くなった方がいる。初めて見る真新しいビルがある。なつかしい居酒屋がまだあった。

 十数年前、毎月のように通っていた日高だが、来なくなって久しい。その間、私は外国巡りをしていた。目を瞑っても言えるほど詳しかった牧場の在処も、すっかり忘れてしまった。再編成が進み当時とはだいぶ変ってもいる。

 これから日高はどうなるのだろう。社台といくつかの大手以外にも、生き延びる道はあるのだろうか。

 農産物が自由化になると、外国から来る安い商品によって、国産品は全滅するかのように思われていた。が、一部の品物はともかく、全般的な結果として、いかに日本の大地で育ったものが美味しいかと、見直されるきっかけとなった。こちらに購買力さえあれば、野菜でも魚でも、値段は高くても国産品の方が優れている。これは今やひとつの常識である。

 この論理は競走馬にも通じるだろうか。あれこれと感じることの多い日高路である。


 さてクイーンS。しかしまあ施行時期やら条件やらが次々と変るので戸惑ってしまう。4歳牝馬秋路線のトライアルレースとして、馬券的に相性のいい中山のレースだったのだが、今年からはもう別物と考えねばならない。

 軸は大好きなトゥザヴィクトリーにした。帰国子女のサンデーピクニックの実力にも興味があるし、その他の印も好きな馬ばかりである。夏のレースではあるが、これぐらいメンバーが揃ってくると競馬が楽しい。





◎トゥザヴィクトリー
○サンデーピクニック
▲ハイフレンドコード
△エイダイクイン
△レッドチリペッパー
△ショウナンハピネス



■結果 1着トゥザヴィクトリー
       2着エイダイクイン

       2280円 的中

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