2016



4/10


●桜花賞完敗記──メジャーエンブレム、ジュエラー1、2着固定で勝負


 下のような1、2着固定の3連単10点勝負。メジャーエンブレム4着で完敗。なんとも不可解な敗戦だった。ルメールはなぜあんなレース運びをしたのか……。



 いつもの私だと3-3-7フォーメーション30点勝負のパターン。軸の3頭は三強であり、3着に照哉さんの馬のアットザシーサイドはもちろん挿れていたから、これなら203倍が当たっていた。3万が20万になっていた。でもそれは結果論。千円の30点買いで3万円が20万になったが、9千円に減ったり2万円に目減りするのを覚悟で、「よかったあ、メジャーエンブレムが負けて儲かった!」は、やる気になれない。実力を認めて本命にはしたが、実は嫌いならそれもありだが、私はメジャーエンブレムが大好きなのだから。

 儲けねばならない。メジャーエンブレム1着にシンハライト、ジュエラー絡みで20倍から40倍の3連単が山とある。上にあるように1番人気は10倍以下だ。「クラシック第一弾の桜花賞だから、儲けなしでも、たとえトリガミでも参加しただけでたのしい」は最初から捨てた。当てて儲けたい。となると馬券は絞る。絞りつつ、キャンディバローズやメイショウイヅキで3着の波瀾を期待する。3000円10点買いだから5-13-1で決まれば78万、メイショウイヅキが来れば210万になる。



 昨年のドゥラメンテの二冠達成で、やっと関東にも風が吹いてきたと感じていた。関東馬の皐月賞、ダービー二冠は1997年のサニーブライアン以来、皐月賞、菊花賞の二冠でも1998年のセイウンスカイ以来になる。
 三冠馬はナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーヴルと関西馬が3頭連続し、二冠馬もエアシャカール、ネオユニヴァース、メイショウサムソン、ゴールドシップと関西馬ばかりだった。ミスターシービー、シンボリルドルフの関東馬二年連続三冠馬時代を知っている身にはさびしい現実である。昨年の関東馬ドゥラメンテの二冠はうれしかった。二十一世紀初の関東の二冠馬だ。

 関東の桜花賞馬は、ここ十年でアパパネとアユサンがいる。アユサンは人気薄だったし、アパパネは牝馬三冠だが、歴史的名牝である関西のブエナビスタやウオッカ、ダイワスカーレット、ジェンティルドンナと比べると存在感は薄い。メジャーエンブレムはアパパネ以上であり、これらの名牝と肩を並べる逸材と期待していた。



 メジャーエンブレムの強さにはテスコガビーの再来を感じさせるものがあった。抜群のスタートセンスと大柄な馬体は、オークスはともかく、桜花賞はゼッタイと信じていた。

 クラシック第一弾を負けたのは残念だが、馬券の買い目に悔いはない。
 これは攻めの馬券だ。大本命馬を1着固定にした3連単10点馬券は守りのようにも思える。だがわたし的にはそうではない。万が一のメジャーエンブレムの負けも予測しての馬券(今回だと3-3-7のフォーメーション)を買うことこそが守りの馬券であり、1着固定に絞ったのは攻めなのだ。だから悔いはないのだが……。

 ルメールはどうしてあんな乗り方をしたのだろう。どうして一度下げたのだろう。後ろから来るジュエラーやシンハライトを意識したのか。すんなりあのまま行ってしまってよかったと思うのだが……。



 来週は皐月賞。これまたたのしみだ。これだけ強豪が揃った年は珍しい。一番強いのはサトノダイヤモンドだろう。今度こそルメールか。そうなると、朝鮮人パチンコ屋の馬をアタマでは買わない私はもうこの時点で負けていることになる。いやそれ以前に「桜花賞で儲けて、それを皐月賞に転がす」予定が早くも頓挫し、桜吹雪の春爛漫に懐には秋風が吹いている。皐月賞の予算はショボいことになりそうだ。
5/1
●天皇賞敗戦記

 月曜日、神戸在住の友人(といっても星組所属とかそんなのではありません、とか目の調子がわるいんだからくだらんことを書くな、時間がないんだ、ウルトラマンのタイマーと同じだ、Atokに注意されるまでに仕上げねばならない)に天皇賞のメールをもらった。大きなレースの時にはそうしておたがいの予想や買い目等を報告し合っている。目の不調からメールを書くのがきつかったので、いま目の調子がわるいのでサイトに書きますと応えておいた。書かねばならない。約束は大事だ。と書いている今日はもう五月五日の木曜日、今日書かないと明日からはNHKマイルカップの週になってしまう。メジャーエンブレムとロードクエストという好きな馬が出てくるのでこれまた渾身勝負せねばならない。



 有馬記念で世話になった◎サウンズオブアースと○ゴールドアクターは無視することにした。恩を忘れないのは大事だがそれに囚われると目測を誤る。私はいつもそれで失敗してきた。たとえばトウカイテイオーだ、とこのことを書きたいがAtokの制限内に終らなくなるので泣く泣く跳ばして、本題のみ。こういう横道に脱線して好きなだけ書けるのが字数制限のないサイトのいちばんの楽しみだったのに……。

 サウンズオブアースは藤岡なので来ない。神戸新聞杯のときに2着に来ているがG1では来れまい。ミルコが乗れなくなった時点で終ったと解釈。ゴールドアクターはステイヤーという気がしない。菊花賞3着だったが1、2着とは離れた完敗だった。たぶん2500までの馬だ。

 ◎はシュバルグラン、ハーツクライ産駒の正真正銘のステイヤーだ。鞍上福永が春天未勝利だがエピファネイアで菊を勝っているし信頼しよう。○はトーホウジャッカル。まだ本調子ではないようだが追い切りを見ると勝ってもおかしくない状態にまでもどっているように感じた。父の勝てなかった菊花賞を勝ったが、今度は父と同じ春天を勝て。

 ▲というかにキタサンブラック。去年私の会心のレースは皐月賞、安田記念、有馬記念のみっつ。皐月賞も有馬記念もキタサンブラックが3着だ。思えばこの馬がいちばん昨年私に貢献してくれたのだった。あとになって気づいた。いまだに母父サクラバクシンオーの仔が菊花賞馬には納得行かず、今回も絶好1番枠を活かして武がうまい騎乗をするだろうが果たして勝てるのだろうか。それでも「春天は菊花賞馬重視」は長年の基本姿勢なのでトーホウジャッカルとキタサンブラックは大事にする。



 多くのひとがそうだったろうがこのレースの焦点はカレンミロティックだった。この人気薄馬の2着で馬券をハズしたひとは多かろう。私はこの鈴木さんという眼医者の馬は一切買わないのでこの冠号が来たら必ずハズれる。理由はこの馬主の馬の購入等を仕切っているのがスダというひとだから。
 私の知りあいにも四十代の眼医者で年収4000万というひとがいる。眼医者用医療品の仕事をしている友人に頼まれて、私がたまに参加する接待麻雀の相手だ。眼医者ってもうかるんだな。歯医者はいま多すぎて苦しいらしいけど。

 私のフォーメーション馬券の基本は3-3-7だが、時に3-7-3なんてのもやる。一番大穴が出るのはアタマが狂ったときだから、7-3-3にしておけば100万馬券が取れた、なんてこともある。でもどれにしてもこの7の中に冠号カレンの馬が入ることは絶対にないので当たるはずのない天皇賞だった。

 この馬が来なければ、キタサンブラック、シュバルグラン、タンタアレグリア、トーホウジャッカル、アルバートで5連単でも当たっていた。同じようひとは多かろう。まったく悔いはない。カレンはいないものとして(笑)、これがもし4着タンタアレグリアが届いていて、3着だとキタサン、シュヴァル、タンタで当たりなのだが、さらに突きぬけて2着になってしまい、キタサンブラック、タンタアレグリア、シュバルグランでハズれたりしたら魘されるほど熱くなったが。








 それにしてもキタサンブラックってのはおもしろい馬だ。あんな血統で長距離G1をふたつも勝ってしまった。これからどんな路線を歩むのだろう。
 この馬に関してうれしいのは、父ブラックタイドに日が当たったことだ。弟ディープインパクトのお蔭で種牡馬になれた馬である。ディープの弟オンファイアは弟であるから当然兄の活躍があり種牡馬になれるのは決まっていたような物だ。だがブラックタイドは兄だから早い時期に故障なんかしていたら去勢して乗馬になっていたかもしれない。でも丈夫ま馬で3歳のスプリングステークス以降勝てないまま、2年の休養を挟み、7歳まで走り続けた。その間、弟がすごいことを成し遂げ、弟よりも後に引退し、弟のお蔭で種牡馬になれた。なってしまえば全兄弟であり、弟よりも馬格はあるし、元々値段だって弟より高かった馬だから、弟につけたくてもつけられない弱小牧場から引く手数多となる。ほお、あまたって数多と書くのか、しらんかった、使わないけど。キタサンブラックの生産者も「ディープよりもこちらを狙っていた」なんてことはあるまい。単にディープは高くてつけられないからこちらをつけたのだ。だがおもしろいもので、この肌馬に偉大なディープをつけてもキタサンブラックのような活躍をしたかどうかは定かでない。



 馬主サブちゃんのいいところは、日高のちいさな牧場から馬を買っていることだ。いまそれをしている大手馬主はメイショウの松本さんしかいない。キタサンブラックの生産者ヤナガワ牧場も、コパノリッキーとキタサンブラック以外はみな高知や園田、佐賀で走っているのみ。いかに特別な活躍馬だったことか。そして2頭ともいわゆる名血ではない。いやいや、開業以来初のG1馬が2頭も現役でいるのだから、いまヤナガワ牧場は我が世の春なのだ。それを一緒に言祝ごう。競馬は経済だから、トーセンやサトノの高額馬が活躍するのが正しい道ではあるけれど、たまにこんなのもないとたのしくない。しかしまたそれゆえにサブちゃんは50年も馬主をやりつつも大レースには縁がなかった。
 南関に冠号オオノ(本名)で馬をいっぱいもっていた。昭和50年代にはよく買ったものだ。さほど有力でもないオオノの馬が突然単勝1番人気になることがあり、ウソかマコトか「いま馬主席に北島三郎が来て単勝100万買ったそうだ」なんて話がパドックで聞こえてきたものだ。
 そういう意味じゃ社台の高額馬を買いまくるパチンコ成金の馬主なんかとちがって、ほんとうに競馬が好きで馬主をやって来たひとだ。めでたいことである。



 ところで、菊花賞でも天皇賞でも歌われたサブちゃんの代表曲と言われる「祭」──ひらかななの? 漢字? 調べた、ひらかなの「まつり」か──を私は知らない。いま調べてみた。作詩はバカサヨクのナカニシレイか。作曲の原譲二ってのはサブちゃんの作曲の時のペンネームだ。こういうことは知っている。
「紅白のトリで何度も歌われた代表曲」となっているが、その紅白を50年ちかく見ていないから知るはずもない。で、その前だともちろん知っている。私にとって北島三郎の代表曲は「函館の人」だ。

 また話が逸れるが、同じく代表曲なのであろう「北の漁場」というのがある。これまた私が知るはずもないのだが、日高で取材していたころ、喉自慢の生産者や競馬関係者がよく歌っていた。それで知ったのだが、後にいろんな事情で埼玉県のカラオケスナックなどに出かけたときも、やはり当地の喉自慢がきもちよさ気に歌っていた。
 女のこれが石川さゆりの「天城越え」であることは、これまた同じくそんな歌は知らないのだが、あまりにカラオケ自慢の女がそれを歌うので──東京の女、大阪の女、タイのチェンマイで出遭った日本で長く水商売をやっていたというタイ人の女──知らず知らずのうちに覚えた。咽に自慢のある男が歌うのが「北の漁場」、女は「天城越え」、これはまちがいないようだ。



 この春は桜花賞、皐月賞、天皇賞と全敗だ。まあ、たまにひとつ当たればいいと思っていて、実際ひとつ当たればなんとかなるのだが、そろそろ心配になってきた(笑)。思えば去年は早めに皐月賞を当てて安心して過ごせた春だった。そのあと春のG1最後の安田記念も当たったし、いい春だったなあ。秋はひとつも当たらずくら~い気持ちでいたら、最後の最後に有馬記念が当たった。今春もどこかでひとつは当たると思っているのだが、それはどれになるのだろう。早く暗闇から抜けだしたい。



 はて、これを書いて何分かかったのか、ATOKの「お疲れのようです、休みませんか?」は出なかった。

 と書いて閉じようとしたら、出た。私的な日記と平行して書いていたからかなりの字数だ。4000字で原稿用紙10枚だけど、空白と改行があるから、入力文字4577字は原稿用紙15枚分ぐらいはあるだろう。どうやらそれぐらいは目は保ってくれるようだ。ありがたいと思わねばならない。

5/8
●NHKマイルカップトリガミ記

 G1では愛猫名にちなんで「456」の馬券を買う。馬単や3連単など。けっこう当たる。なんども苦しい時に助けてもらった。とはいえ大的中はない。それでも懸命に考えた馬券が当たらず、その理由だけで買った馬連4-5で半分ぐらい補填してもらったりしてありがたいのだが、こうなると「予想とはなんなのか!?」となってくる。大的中はないと書いたが、昨年の有馬記念の枠連4-5大勝負はそれも根拠にあったから大的中になるのか。友人のSに教えてもらって気づいたのだが、3着に来たキタサンブラックは6枠で、上位3頭の枠は456なのだった。地方には「枠単」というおもしろいのがあるが、「3連枠単」があったら大的中だった。

 ぜったいに来ないと思われるような大穴の時は100円ずつの記念馬券、だいたいこれが多い。ところがたまに買いたいと思っている有力馬がもろにその枠に入り、リクツ馬券と重なるときがある。そのときは本線で勝負だ。今回、まさにそうなった。



 出ると知ったときから決めていた◎メジャーエンブレム、○ロードクエストが4番、5番枠に入ったのだ。大勝負である。さらにはたぶん3番人気になるであろうミルコ騎乗のティソーナ(最終的には4番人気)が6番に入ったのだ。馬単も3連単もこれで勝負である。

 人気馬ばかりなので3連単4-5-6は30倍を切るかと案じていたら下の画像。こんなにつく。最低でも80倍である。望外の喜びだ。枠順を知った金曜日の私的日記にも「望外の喜び」と綴ってある(笑)。こんなことば、日記に書いた憶えがない。よほどうれしかったのだろう、神戸のSに早速メールしたのは言うまでもない。まずは下の3連単から6のアタマを除いた4点を買う。

 参戦を知ったときからメジャーエンブレムとロードクエストの一騎討ちと決めていたので6のアタマは買わない。そもそもたまたま6番枠に入っただけでティソーナに興味はない。ミルコ騎乗はこわいが。

 興味で言うなら、競馬青春時代の象徴である冠号「トウショウ」がもうすぐなくなってしまう。メジロももうない。1400までしか実績がないが勢いのあるトウショウドラフタがどうなるか、それにはとても興味がある。鞍上田辺も大好きだし。





 同じく馬単。いくら「456」が好きでも、それで3連単が決まるとは思っていない。3着は流動的だ。よって、ここのところ馬券は3連単と3連複ばかりなのだが、今回は珍しく馬単中心で行くことにした。下の6点から、9割方メジャーエンブレム圧勝だと思っているので、4→5が大本線、ロードクエストがツボにはまり一気にメジャーエンブレムを交わすことも想定して、5→4もそれなりに。押さえに4→6と5→6。
 6→4、6→5は買わなかった。ティソーナの優勝は考えていない。そうなったら「さすがはミルコ」であきらめる。




 3連単は1、2着固定で下の9×2の18点。




 私の焦点はロードクエストのみ。見事なスタートを切ったメジャーエンブレムが一気に逃げ切るはずである。問題はほぼ最後方から行くロードクエスト、届くのか池添、鞍上が新潟2歳ステークスを勝った田辺なら一点の不安もないのだが、どうにもこの三冠ジョッキーは快騎乗迷騎乗に差がありすぎる。

 Sがもしも私の予想通りなら「池添はGⅠ3戦連続2着になりますね」とメールしてきた。桜花賞、天皇賞、マイルカップだ。これですこし不安が芽生える。「GⅠ3戦連続2着」なんてのもありそうでない。池添ロードクエストは届かず消えるのか。いやいや3度目の正直で勝つかも知れない。そのために5→4はもっている。しかし後方からのロードクエストが勝つパターンだと、もしかして前のメジャーエンブレムはつぶれるパターンか!? 大好きなロードクエストが勝ったのにメジャーが消えて馬券がハズれるのはくやしい。といってそこまで手は拡げられない。Sのメールで1、2着固定がゆらぐ。いやいやもうここまできたらこれでゆくのだ。



 抜群のスタートを切ったメジャーエンブレムを見て勝利は確信した。これをやっていれば桜花賞だって圧勝だった。4コーナーからはもう後方から2番手のロードクエストだけを見ていた。まるでロードクエストの単勝勝負をしているかのような感覚だった。大外に舵を切った。伸びるのか、届くのか!?

 メジャーエンブレム快勝! 2着にロードクエスト! ゴール前、見事に2番手に届き、しびれるような快感を味わったが、3着の8枠を買っていないこともまたきっちり記憶し確認していたから、しびれはすぐに消えた(笑)。トリガミだな、単勝1,2番人気の決着だから馬単は1番人気、ガミったろう、たぶん。1、2着固定の相手9頭を10頭にすると撰ぶのが福永のレインボーラインだった。アーリントンカップを勝っている馬なので意識していたが東京実績がないので切った。毎度こればっか。3連単300倍か。1,2着固定だから、当たったらうれしかったろうなあ……。

 当たったのは馬単の4→5のみ。1470円。本線的中ではあるが3連単ハズレですこしガミった。しかしいいマイルカップだった。桜花賞をメジャーエンブレムで悔しい思いをしたひとも、うさを晴らしたことだろう。私はまたしても敗戦だが、石川喬司さんの造語である「心理的配当」は十分に得た。次は経済的配当が慾しい(笑)。

●ヴィクトリアマイル敗戦記──さわやか敗戦! ??

 私のルージュバックとの馬券は表のようになる。

レース 人気  着順  勝ち馬 馬券  結果 
きさらぎ賞  ルージュバック 3連単1着固定

的中 
 的中だが9頭立てが1.2.3番人気で決まったので3連単は1270円。トリガミ。 
 この日、桜花賞もオークスもルージュバック3連単1着固定で行こうと決意。思えばこれが長いトンネルの始まりだった。まだ抜け出ていない。
桜花賞   1  9 レッツゴードンキ  3連単1着固定

ハズレ
 断然人気だった。露ほども敗戦を思わなかった。鞍上は戸崎だ。距離はいくらでもこなせる。まずは未体験のこの1600が唯一の難関。ここを突破すれば牝馬三冠だ。戸崎は牝馬三冠ジョッキーになると思っていた。いや、この時点で圧勝したらダービー挑戦だったか。なのに不可解な9着大敗。
オークス  1  2  ミッキークイーン 3連単1着固定

ハズレ
 桜花賞敗戦時から決めていた3連単1着固定勝負。いつもの3-3-7フォーメーションなら簡単に取れた200倍だったがつゆほども考えなかった。迷わず1着固定。2着だからそれなりに責任を果たしたとも言えるがミッキークイーンに完敗だった。
エ女王杯  3  4 マリアライト  3連単1着固定

ハズレ
 マリアライト、ヌーヴォレコルト、タッチングスピーチの後の4着。1着固定なので完敗。こういうふうに馬券圏内をハズすと未練はない。3-3-7だったとしても、ルージュバック、ムーア騎乗のラキシス、ヌーヴォレコルトが軸の3頭だった。アタマにマリアライトはなかったのでハズレ。悔いなし。
有馬記念  6  10 ゴールドアクター  3連単1着固定の1頭

的中
 ◎サウンズオブアース、○ゴールドアクター、ルージュバックの3-3-7フォーメーションで勝負。ゴールドアクター、サウンズオブアース、キタサンブラックで的中するがルージュバックは10着大敗。ロッチ以来65年ぶりの3歳牝馬優勝はならなかった。
中山牝馬ステークス  1  2 シュンドルボン  3連単1着固定

ハズレ
 さすがにこのクラスのレースになると1番人気に復活する。確実に勝つと確信しての3連単1着固定。流しではなくフォーメーション。1-3-9と3着は手広く流す。シュンドルボンに交わされてのクビ差2着。もしも1着ルージュバック、2着シュンドルボンなら3着の大穴メイショウスザンナの馬券を持っていただけになんとも悔しい。

 ルージュバックの馬券に関して6戦2勝だが(まあ有馬記念はルージュバックには関係ないけど)、オークスと中山牝馬ステークスは2着と責任を果たしており、私がフォーメーションで買っていれば取れた。すると6戦4勝となるから、まあまあの結果なのかもしれない。いやいや最も肝腎な桜花賞とエリザベス女王杯で馬券圏内をハズしているから問題なのか。とにかくまあこの馬が好きでずっと応援してきた。

 というわけで今回のヴィクトリアマイルも当然「ルージュバック1着固定3連単勝負」。今回は「1着固定流し、相手6頭30点」にした。

「戸崎が(ルージュバックではなく)ストレイトガールを撰んだ!」とすこし話題になっていた。そりゃスプリンターズステークスとヴィクトリアマイルとG1を2勝しているのだからあちらを撰ぶのは礼儀として当然だろう。むしろあちらはもう引退間際、こちらはまだ先があるとルージュバックを撰んだなら、戸崎は恩知らずになる。嫌いになったかも知れない。撰んだのは自然である。

 代わって鞍上はルメールだ。大歓迎。戸崎は大井時代から好きな騎手だけどルージュバックとは相性が悪いのかもと思い始めていたのでちょうどいい。

 4番人気5着の完敗。今回初めて「たいして強くないのかも?」と思った。完勝のストレイトガール、実力発揮のミッキークイーン、ショウナンパンドラの強さと比して見せ場がなかった。実力を発揮すればミッキークイーンよりも強いと思っていたが認識をあらためねばならない。

 が、こういう私がこういうことを言うとちがうことが起きるので、次ぎに「やっぱり強かったんだ!」が起きる可能性はたかい。ので、次ぎもまた3連単1着固定で行こう。もう引退までそれで行く。



▼ストレイトガールの思い出

 1着固定の軸が完敗の5着だから未練もなにもない。それ以前に相手の中にストレイトガールを撰んでいなかった。なにがどうなろうと当たる馬券ではなかった。

 思えば、2年前のヴィクトリアマイル、内田騎乗の前年の覇者、その後惨敗続きで11番人気だったヴィルシーナをしっかり3-3-7の軸3頭にいれ、当時は今のように落ち目ではなかったメイショウマンボももちろん2着候補に挿れていたから、この2頭で決まり大穴が取れたと思った瞬間、3着に追いこんできて私を地獄の底に突きおとしたのが岩田のストレイトガールだった。安定した成績の馬だったがスプリンターであり東京のマイルでは用無しと思っていた。

 昨年も完全無視。5番人気で勝って、2着が12番人気のケイアイエレガント、3着が最低人気のミナレットで3連単JRA史上最高の2000万馬券なんてことより、この馬が勝つことが信じられなかったので、2着3着も大波瀾もどうでもよかった。

 今年も無視。まず引退予定だったのにそれを撤回しての現役続行ってのがイヤだ。浦河のちいさな牧場の生産馬、父はフジキセキ、母父はタイキシャトルという地味な血統、GⅠ2勝したんだからもう牧場に帰ってお母さんになりなよと思っていた。

 なのに1分31秒5の完勝、史上初の7歳牝馬のGⅠ制覇、2着に0.4秒差の圧勝だ。7歳牝馬はむかしなら8歳、もう走らせているだけで馬主が「馬を酷使する極悪」と蔑まれていただろう。わかりません。この馬とキタサンブラックは。
 さいわいにもキタサンブラックは皐月賞でも有馬記念でも3着に挿れていて結果的に助けてもらったが、ストレイトガールとの相性は最悪だ。でもこういうのも一昨年の3着になるとき挿れていて取ったら、いきなり好きな馬になり、もちろん昨年も買い(さすがに2、3着をハズして負けたろうが)、そして今年も、となっていた可能性はある。その辺は別れ道だ。

 でもここまで来ると、このあとの予定がどうなのか知らないけど、応援はしないだろう。
 だけどそれはこの馬に限ってのことだ。こどもはすなおに応援できる。そのころには「おお、ストレイトガールの仔か、スプリンターだと思ったら見事にマイルもこなしてな、すごい馬だった」となれるだろう。もうこの馬にはそこまで先を見るしかない。

 しかし、あらためてすばらしい馬だと思う。昨年の時計もよかったのに、今年はさらに詰めているものね。たいしたものだ。
 そしてまた理由はわからないけど、「ヴィクトリアマイルって、ほんと、リピーターのレースなんだな」と思った。そう、それはヴィルシーナやホエールキャプチャでわかっていたんだ。なのに……。果たしてこれを活かせる日は来るのか。
10/2

●スプリンターズステークス的中記──ああ、3連単が……



さとしへ。

 秋の最初のGⅠを前に金がない。七月の右肩脱臼と一ヵ月間動けなかった後遺症は躰のみではなく懐にも深刻な影響を及ぼしている。今回ぎりぎりで参加できるのは1万円がやっと。JNBに手数料163円を取られるから9800円になる。これで凱旋門賞を買おうと思っていた。ぼくが初めて凱旋門賞を観たのはラムタラの勝った年だった。1995年だから21年前になる。『優駿』に観戦記を書いた。3連単馬券を買ったのもロンシャンでのそのときが初めてだった。

 もう長いあいだ凱旋門賞を観に行ってない。正しくは懐事情で「行けない」。毎年「今年こそ日本馬が勝つのでは」「おれは日本馬が初めて勝つ凱旋門賞を観られないのでは」とドキドキしていた。特にゴールドシップの参戦にはロンシャンの重い馬場が合うだろうから「勝つんだろうな、おれが観られない年に」と覚悟していた。前にも言ったけどロンシャンの馬場を歩いたとき、踝までもぐるふかふかの芝で、ここで勝つには日本の固い馬場が得意な馬では無理だと思った。切れはないがスタミナ十分のゴールドシップには最適と思えた。メジロマックイーンに合う馬場だ。オルフェーブルが叶えられなかった夢を同じ血統のゴールドシップが叶える。さらにはジャスタウェイが、ハープスターがいた。だから、こんなことを言うのは不謹慎だが、あの年の日本馬の敗戦にはほっとした部分もあった。

 今年からは気が楽だ。要は馬券が買えればいいのだ。「現地には行けなかったが馬券は買った」があればそれでいい。「当たった」が理想だが「ハズれた」でもいい。参加できればいい。たった一万円ではあるがなんとか捻出した。これでいつものよう3連単3-3-7のフォーメーション30点を300円ずつ買うつもりだ。マカヒキが勝つにせよ負けるにせよ、そして私の馬券が当たるにせよ外れるにせよ、馬券で参加できればいいのだ。いい時代になった。前々からこの日を楽しみにしていた石川ワタルさんが、これをたのしむことなく8月に亡くなったことがせつない。



 秋のGⅠ初戦のスプリンターズステークスをやるかどうかずいぶんと迷った。ハッキリ言って、あまり興味はない。断然人気になるであろうビッグアーサーを信頼していないからだ。たしかさとしはビッグアーサーが好きで、春の高松宮記念は本線的中だったよね。1,2,3番人気で決まり、3連単66倍、3連複は17倍。ビッグアーサーを3着候補にしか入れなかったぼくは3連複だけの的中でトリガミだった。あまりビッグアーサーを評価していなかったぼくも、あのレコード勝ちには頭を下げた。

 ここのところ重賞では1番人気が勝ち続けている。スプリンターズステークスは記念の第50回。こんなときは人気馬が勝つことになっている。ならビッグアーサーの短距離GⅠ二冠制覇か。

 でもぼくは今回、ビッグアーサーは負けると読んでいた。しかも4着以下の大敗もあるだろうと。理由は前走だ。福永は馬を御せずもっていかれてしまった。馬の力で勝つには勝ったが休み明けのあの逃げは暴走に近く、今回はあぶないと読んでいた。
 ここで前々からの狙いの馬でもいると勝負レースなのだが、ミッキーアイルは大外で仕上がりが悪いと言うし、ミルコのレッドファルクスもいきなりGⅠはどうだろう。ダンスディレクターも出来が悪いようだ。一番好きな馬はティーハーフだけど、さすがにこれで勝負は無理筋だろう。ということで、予算のことからも10月2日は夜の凱旋門賞にのみ参加でスプリンターズステークスは見(ケン)の予定だった。

 買わなくてもしっかり検討はする。金曜夕方の『東スポ』で熟考し、◎はミルコのレッドファルクス、○は松山のミッキーアイルとした。もう1頭ビッグアーサーを▲にして、3連単フォーメーション3-3-7を組んでみた。が、配当を見て、同じ30点なら、この◎○2頭軸マルチ相手5頭の3連単30点にしようと結論した。こちらのほうがたのしみが多い。相手にはソルヴェイグ、ブランボヌールという3歳牝馬2頭、3歳牡馬シュウジ、あとは一応敬意を表してビッグアーサー、好きな馬のダンスディレクターを撰んだ。これが金曜夜の結論だった。でも9割方買わないつもりだった。





 日曜になり、やはりスプリンターズステークスを買いたくなった。スプリンターズステークスと凱旋門賞に小銭を振りわけるつもりはない。スプリンターズステークスに全財産9800円(笑)を突っこむ。外れたら酒でも飲みつつ凱旋門賞を観戦しよう。初めて日本で発売される凱旋門賞馬券に参加できないのは残念だが、そう割り切った。
 理由はふたつ。ひとつはやはり断然人気のビッグアーサーが消える気がするのでスプリンターズステークスは穴を狙えるということ。もうひとつは、日曜の10時から発売になった凱旋門賞馬券を早速昼前にチェックしたのだが、当然ながらぼくの狙い目は30倍から100倍以下ばかり。こちらでは穴は狙えない。買うこと、参加することは大事だが、やはり儲けたい。ならスプリンターズステークスで勝負して、負けたらいさぎよく諦め、凱旋門賞は観戦のみ、にしようと決めた。

 いざ買うとなると、予想に不安が芽生えてきた。レッドファルクスとミッキーアイルの2頭軸を変更する気はないのだが、相手をもっと増やしたくなった。スノードラゴンの復活だってあるだろうし、桜花賞馬レッツゴードンキもいる。ベルカントの底力も不気味だ。サクラゴスペルはこういう人気のないときに激走する馬だ。大好きなティーハーフを消してここで来られたら合わせる顔がない。軸の2頭が来なくてハズれるのはいいが、相手を入れ忘れた、は悔いる。しかしそれらをみな相手に加えるのは不可能だ。3連単2頭軸マルチ相手10頭は何点だ、60点か。100円ずつにすれば買えるが、いくらなんでもそれはみっともない気がする。ならどうする。やはりここは観戦のみで買うのは凱旋門賞だけにするか。いやいや単勝1.9倍とついに2倍を切ったビッグアーサーが馬券対象から外れる可能性があるのだ、これは参加すべきレースだ。行かねばならない。

 さらには、どうにも情報に「ミッキーアイル不調」が多い。春の高松宮記念2着からの休養明け。追い切りが本調子ではないようだ。『東スポ』本紙など無印である。枠もわるい。レッドファルクスはミルコに託すとして松山はだいじょうぶなのか。

 と悩んで、ビッグアーサー消えの荒れることを前提に組むのなら3連複でもいいではないか、と気づく。3連複なら気になる馬全部を加えても30点ぐらいだろう。ビッグアーサーが消えれば帳じりは合うはずだ。と組んでみたら31点になった。これを300円ずつで9300円。これで行くか。ビッグアーサー絡みでトリガミが3点あるがちょうどいい(笑)。ビッグアーサー圧勝もあるだろう。そのときはトリガミでいいからこれが当たって凱旋門賞に6000円参加させてくれ、そうなれば両方に参加できて、結果オケラでも満足する。で、3連複勝負にした。





 結果はご覧の通り。



 やはりビッグアーサーは馬群に沈んだ。3連複が当たった。大本命が消えて420倍もついたのだから万々歳のはずなのだが、問題は当初の3連単だ。2頭軸3連単相手5頭30点で3連単18万が当たっていた。3連複420倍が300円当たり、9300円が126000円になったのだからすなおに喜ぶべきなのだが、当初の予定通り3連単で行っていると、18万馬券が300円的中でで54万になっていた。そう思ってしまい、なんか不満足なのである。

 しかしまあ今までの馬券を振り返ると、「3連複なら万馬券が当たっていたのに欲をかいて3連単にしたばかりに取れる馬券をハズした」がぼくの運命だった。今回逆をやってしまった。でも京成杯AHを取った9月は黒字決算だったし、いい流れではある。そう思ってあきらめよう。
 それと「ついてない」で言うなら、『東スポ』本紙予想の舘林は、レッドファルクス本命と本紙予想としては冒険に出たのだが、大外枠であり追い切りに不安のあった2番人気ミッキーアイルを無印にしてハズしている。それと比べたら420倍の3連複を取ったのだから喜ばねばならない。

 ところで、ちょっとまじめな話。今回ぼくがこの馬券を取れたのは夏競馬をやっていたからだった。
 函館スプリントステークスをやったからソルヴェイグの強さを知っていた。フィリーズレビューを勝った3歳牝馬に目をつけることができた。札幌のキーンランドカップをやったから同じく3歳のブランボヌール、シュウジを撰んだ。この両レースに手を出していなかったらいつものよう古馬重視で相手に入れなかった。競馬の鉄則だが、休んじゃダメなんだな、参加して流れを見ていないと。

 ビッグアーサー好きのさとしはきっとハズしたことだろう。落ちこんでいるところに的中報告で気分を害するかも知れないが許してくれ。今日3連単を当てるとさとしの春の大ヒット安田記念15万馬券のように、もっとすなおに威張れたのだがなんとも半端なのが悔しい。とはいえ3連複4万馬券を取ったのは去年の安田記念(モーリス、ヴァンセンヌ、クラレント)以来なのだから久々のヒットではある。あのときは3連単に自信がなく3連複だけの勝負だった。案の定3連単を買っていたらハズれていた。だから3連複を取って万歳だった。しかし今回はどうにも54万がちらついて納得出来ない。

 以前なら今日の12万を全額凱旋門賞だが、さすがにぼくもおとなになった(笑)。凱旋門賞は2万円だけにしてあとは秋のGⅠ用に取っておく。

 これはさとし宛に書いた個人的メールだけど、FC2ブログは一ヶ月UPがないと広告が入ってしまうので競馬ネタとしてUPすることにした。さてもうすぐ凱旋門賞だ。急いでUPしよう。

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●凱旋門賞敗戦記(10/3 1:00)

 ポストボンド、マカヒキ、ファウンドを3頭軸にした3連単3-3-7で勝負。その他、ムーアが勝つのではとファウンド1着固定に、人気薄デットーリのオーダーオブセントジョージを2、3着に固定した3連単フォーメーションも買った。いま世界一はムーアだが照哉さんが「デットーリが乗ると5馬身ちがう」と言った前世界一はこんなときに買わねばならない。そのデットーリがやってきたから昂奮した。うまいなあ、やっぱり。

 デットーリの人気薄オーダーオブセントジョージを重視したまではよかったが(『東スポ』では完全無印)、2着のハイランドリールを軽視したので完敗となった。キングジョージの勝ち馬なので本来ならもっと重視する。だが凱旋門賞データでは前走5着以下の馬はまず来ない。連対馬は前走負けても5着までなのだ。この馬は前走7着だった。日本だとGⅠ勝ちの実績がありながら前走の敗戦で人気薄となっている馬は絶好の狙い目であり、それでおいしい思いをしたことも多々あるのだが、その経験が活かせなかった。オーダーオブセントジョージに目をつけていただけに悔やまれる。

 補填馬券としてポストボンド、ファウンド2頭軸の3連複総流しを買っていた。トリガミはひとつだけであり、十分補填馬券として機能する。

 これをファウンドとオーダーオブセントジョージの2頭軸にしておけば3連複550倍が当たっていた。一瞬考えただけにすこし悔しい。ポストボンド=ビッグアーサーとして、こうすべきだった。王者ポストボンドもそろそろ消えごろだった。

 凱旋門賞をまだ勝っていなかったガリレオ産駒が1.2.3着を独占した。厩舎も同じ。皐月賞とは無縁と言われたディープ産駒が今年の皐月賞で1.2.3着を独占したのに似ている。
10/9

●毎日王冠的中記──同一厩舎2頭だし考

 毎日王冠。大好きな馬ルージュバックとアンビシャスの1、2着固定で3連単を組む。ともに人気馬なので配当は低い。相手は5頭に絞った。10点買い。これだけ好きな馬で心中できるレースもそうはない。金缺なので有り金全部、とは行けないが、勝ち負けに関係なく気持ちよく買えるレースだ。

 ずっと追い掛けてきたルージュバックは敗戦続きだったがエプソムカップでだいぶ回収できた。宝塚記念本命のアンビシャスは大敗。今回も仕上がり途上との情報。あるいは「大敗の後遺症がまだある」とも。『日刊ゲンダイ』の「止まり木ブルース」はルージュバック本命のアンビシャス消し。私は「たとえ途上でも強い」と思っているので断然支持。


 
 勝負は3連単だが、万が一を考えてフォーメーション3連複19点も買う。ガミが三つもありその可能性大だ。ともに人気馬だが大好きな馬なのでこういうのはハズれても悔いなし。いちばんいいパターン。




 人気馬軸の3連複なんてのは、とんでもない人気薄でも来ない限りまず当たってもトリガミか、あるいは人気馬が崩れてハズレのパターンが多いので、やらないほうがいい。それはもうさんざん経験している。「こんなの買ってもなあ」とすこしためらった。

 先週のスプリンターズステークスの3連複フォーメーションはちがう。ああいう断然人気ビッグアーサーを軽視した攻めの3連複は手広く買っていい。だが人気馬2頭を軸にした3連複は、配当的にも問題だが、なによりかっこわるい。その分で別の3連単──2頭が2、3着で他の馬がアタマというパターン──を買うべきかと迷った。

 それでもこの3連複を保険で買ったのは、それだけこの2頭が好きだったから。さらには鞍上も好きだ。けっきょく馬券てのはこういう好き嫌いに集約される。戸崎ルージュバックとルメール・アンビシャスで勝負ならハズれても悔いがない。3連単3連複両方当たったがほとんど儲からないという結果になっても、それもまたそれで競馬のたのしみと割り切った。



 写真は日刊スポーツより

 その2頭が見事なマッチレース。大きく抜けだした。この時点で3連複的中は確定した。あとは3連単的中を願っての3着に目が行く。するとなんと道中最後方を行っていた12頭立て11番人気のヒストリカルが伸びて来た。鞍上はヨコテン。 さらにはそれと並んで追いこむのが12番最低人気のロンギングダンサー、これは相手5頭に入っている。

 結果3着は横山ヒストリカルとなって3連単はハズレ。断然人気の1、2着だが3連単は617倍ついた。1、2着固定だから3連単は総流しでよかったなと悔いる。それでも20点買いだ。3連複19点買いをするなら、3連単のほうも「1、2着固定相手全部」でよかった。

 さいわい3連複が185倍ついたので十分にプラス結着なのだが、ロンギングダンサーが3着に届いていると3連単847倍、3連複300倍両方的中だったなとまた欲をかく。
 ロンギングダンサーは1800メートルを7戦して「2.3.2.0」すべて馬券圏内なのである。それでいて最低人気。出走馬12頭の内、唯一の重賞勝ちのない馬だったから当然だが、こういうのこそ3着穴としては狙い目なのだ。4着はなんとも残念。

 反省として、両馬に絶対的信頼なのだから馬連800円、あるいは枠連480円のどっちかでも厚く買うべきだった。金がないとはいえせめて馬連を1万ぐらい買うのが馬券てえもんだろう。このレースの当たり馬券を私が自慢するとしたらルージュバック・アンビシャスの馬連1点買いでなければならない。3連単3連複に偏りすぎているなと愧じた。昨年の有馬記念で一年分の負けをぜんぶ取りもどしてプラスにしたのも小銭の3連単的中ではなく太く買った枠連50倍的中だった。糧とせねば。



▼同厩舎2頭出し「人気薄を狙え」考

 ヒストリカルはアンビシャスと同じく音無厩舎、馬主も近藤英子さんで同じ。これは検討の段階でかなり強く意識していた。
 まず思うのは、欧州競馬によくあるパターンで「アンビシャスを勝たすためにヒストリカルが捨て馬になる」というパターンである。近藤さんはカンパニーの弟であるヒストリカルもかわいいだろうが(それにしても母ブリリアントベリーは名牝だ)、いまはアンビシャスに大仕事をして欲しいと願っているだろう。捨て馬的に考えるなら、やはり「アンビシャスを勝たせるためにヒストリカルがフォローする」が常識であり逆は考えにくい。となるとアンビシャス重視の私からは「ヒストリカル不要」となる。

 それでも「同厩舎2頭出しは人気薄を狙え」はむかしからの有名な馬券格言だ。鞍上もヨコテンなので何かあるかと気にしていた。どんな位置取りをするのか、ルージュバック徹底マークでアンビシャスの応援か。だがゲートが開くと、横山ヒストリカルは1頭だけ後方ポツン。アンビシャスのフォローでもなんでもなく、いつものヨコテン無気力競馬なのかと脱力した。つまらんことを深読みしたと白ける。正直この時「ヒストリカルまで手を広げなくて正解だった」と思った。

 ところで、この格言の指摘は「アンビシャスが消えてヒストリカルが来る」だから、両方来た今回は格言は的外れとなる。それと私の長年の経験からすると、下級条件、地方開催でもあるならともかく、まともな重賞なら「同厩舎2頭出しは圧倒的に人気馬が来る」が現実だ。

 もしも私がこの競馬格言からヒストリカルを狙うとしたらルージュバックとの馬連馬単になる。ヒストリカル3着なので買っていてもハズレだった。当たるとしたらルージュバック・ヒストリカルのワイドである。これは40倍ついたのでオイシイと言える。馬券上手には私と同じ読みで、「ルージュバック・ヒストリカルの馬連、ワイド2点勝負」で儲けたひともいるだろう。2点勝負でワイド40倍的中はおいしい。私はいまワイドを買わないので無理だけど。

 なによりこの格言でヒストリカルを重視するということは「仕上がり途上」とアンビシャスを軽視、いや無視しての馬券構築となる。となると私の場合、ルージュバック1着固定、ヒストリカル2着3着固定の3連単フォーメーションとなり、当然ながらその2着3着候補にアンビシャスは入れない。完全無視だ。結果は、「狙いはなかなかよかったが、深読みし過ぎでハズレ」となる。そんなハズレかたをしたら落ちこむ。
 もともと自分の体験から「同厩舎2頭出しは人気薄が来る」を信じてはいなかったから、そんな形の勝負になることはなかったのだが、とはいえもしもアンビシャスが嫌いな馬で鞍上も嫌いな騎手だったら、「これぞこの格言の出番」とばかりに、上記の「ルージュバック1着固定、ヒストリカル2、3着固定、アンビシャス消し」でハズれていた。アンビシャスが好きでよかった(笑)。



 さて勝負は明日の京都大賞典となった。さてどうなるか。こちらも好きなミルコ・サウンドオブアースが出てくるので楽しみだ。あまりに固いようなら勝負レースはべつにしよう。

【追記】──ミルコ・サウンドオブアース4着で3連単3連複大ハズレ。


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