2008
1/27
伊勢ケ浜部屋、一挙12力士が改名!

・伊勢ケ浜部屋、12力士が改名へ――安馬ら関取はそのまま (NIKKEI NET)

 伊勢ケ浜部屋の力士12人が、今場所後に改名することが26日、分かった。
日本相撲協会広報部によると、同一部屋で一度にこれほどの人数が改名するのは「極めて珍しい」という。
安美錦と安馬の両関脇、十両の安壮富士の関取はそのまま。

 伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)によると、同親方が昨年11月30日付で年寄「安治川」から名跡を変更し、横綱照国や大関清国らを輩出した伝統ある部屋が復活したことを機に、これまで入っていた「安」の字を使わないしこ名に変えるという。

 伊勢ケ浜親方は「関取衆も今後、昇進などきっかけがあれば改名を考えていく」と話した。〔共同〕

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00-kanso う~む、そういうことをするかね。過日例に挙げた「安虎(あこ)」なんかも当然改名だ。安馬も大関になったら改名か。まあそれはそれでいいとして。べつに安馬という名がすばらしいとも思っていないので。
 いいことのようなわるいことのような。どうもすっきりしない。

1/28  競馬、小島太調教師のコメント

 出場停止処分が明けて3場所ぶりに復帰となった横綱朝青龍。27日の横綱白鵬との千秋楽の直接対決では、賜杯に届かなかったが、チケットや関連商品の売れ行きは、“朝青龍人気”で好調だったという。時津風部屋のリンチ事件発覚を機に“国技崩壊”と指摘される相撲界を支えているのは、皮肉にも「ヒール(憎まれ役)」だった。

 初場所千秋楽の両国国技館。初日同様、チケットは午前9時10分で完売した。白鵬との相星決戦。制限時間いっぱい。引きつけ合いの後、白鵬の上手投げが決まると、座布団が乱れ飛んだ。

 昨年、夏巡業の休場を決めながらモンゴルでサッカーをするなどの行動が問題視された朝青龍。
 国技館には朝青龍の負けるところが見たかった人も多くいたようだ。

 会社員の神作貴之さん(45)は「負けてすっとした。朝青龍は、日本人的なハート、礼儀、義理人情が足りなかった。相撲にヒールはいらない」。フリーターの水野尾祥子さん(35)も「朝青龍はよく相撲を取っていられるなと思う。今場所の快進撃で、モンゴルに戻ったのは仮病だと思った」。

 一方で、取り組みを評価し、両横綱に惜しみない拍手を送った人も。会社員の数寄真人さん(48)は「力と力のぶつかり合い。いい相撲だった。朝青龍は、スキャンダルを乗り越えた」と興奮しきり。

 自宅でテレビ観戦した元騎手で大相撲ファンの小島太さんは「すごい相撲だった。だが、(今回の盛り上がりは)スキャンダル的な興味もあるだろう。これでお客さんが本当に戻り、相撲人気が復活すれば」と話した。

 朝青龍の“参戦”は、国技館の“経済効果”にも現れた。売店を運営する「国技館サービス」によると、売れ行きは昨年の初場所に比べ1割アップ、昨年の9月場所に比べると1・5倍に。同社の伊藤善隆さん(39)は「『朝青龍弁当』は癖のある羊肉が敬遠されていたが、今回は5割増し」とホクホク顔だ。

 スポーツライターの永谷脩さんは「みんなが負けて大喜びする中でここまで耐えたのは、朝青龍の強さだ」と、朝青龍の今場所の取り組みをたたえた。(MSN産經より)


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00-kanso 2ちゃんねるの「ニュース速報+」で、一読してすぐにこれは「サンスポだな」とわかる。理由は下線の部分。小島太騎手(現調教師)は大相撲中継のゲストにも登場する相撲好きだ。デーモン閣下や野口五郎とならんでの相撲好き。
 その小島調教師にコメントをもらおうという発想、人間関係は競馬報道に最も熱心なサンスポしかあるまい、と思う。わくわくしながら最下段にあるニュースソースの項を見たらやっぱりそうだった(笑)。

 引退するとき岡部も、「競馬報道におけるサンスポの熱意」に感謝の辞を述べている。きわめて珍しいことだ。

 騎手になりたくて、身長が伸びるのがいやで押入の中に閉じこもっていたという逸話のある小島師が大男のぶつかり合いである相撲を好きなのは、北海道という土地柄なのだろう。
 大横綱を輩出した相撲王国の北海道はいま大不振である。幕内力士がいない。青森ががんばっているのにどういうことなのだろう。アマ相撲の事情は知らないけれど。
3/3


 
朝青龍「死ね、コノヤロー問題」考

 横綱朝青龍(27=高砂)が公衆の面前で大暴言をはいた。
 25日、滞在先のハワイから関西空港に到着。待ち構えていたカメラマンに「死ね! このヤロー!」と吐き捨てた。横綱以前の人間性を疑われる発言に、一般の搭乗客もあぜん。

 ハワイ出発時にはアロハシャツに短パン姿で空港に現れ、撮影したカメラマンに写真を消すようどう喝。この日、番付が発表された春場所(3月9日初日、大阪府立体育会館)を前に、品格問題の再燃は必至だ。

 「品格」のかけらもない暴言だった。午後4時半、朝青龍が8日ぶりに日本に降り立った。搭乗者出口へ歩く横綱に、複数のカメラマンが近寄ろうとする。

 1人が「横綱、おつかれさまでした」と優しく声をかけた直後信じられない言葉が飛び出した。
 「死ね! このヤロー!」

 一般客もいる場所で、その後も「どこのカメラマンだ」とひと言。

 周囲にいた老夫婦が思わず「大変だねえ」とカメラマンに同情するほどだった。
 
報道陣が待つ到着ゲートから出てくると、仏頂面のまま無言で足早に歩を進め、関係者の車に乗り込んだ。

 暴言には伏線があった。17日から滞在していた米ハワイから出発するため、日本時間の25日午前6時ごろにホノルル空港に現れた。日本人観光客から「あっ、朝青龍だ」の声が挙がる中、力士とは思えない青い花柄のアロハシャツと白い短パン、サンダル履きの軽装。最初は笑みを浮かべていたが、待機していたカメラマンを見つけると表情を一変させた。シャッター音を聞くと右手でカメラマンを手招きし「どこの社だ。名刺出せ! 写真を消せ!」とどう喝した。

 力士が公の場に出るときは、着物が常識。認識していた朝青龍の後ろめたさが、理不尽な怒り爆発になった。
「着物はカバンに入っている。関空で撮ればいいだろ!」と、撮影した写真を目の前で消去させた。約10時間のフライト中もイライラが募ったのだろう。緑の着物姿で現れた関空では自らを抑えることができず、再び公衆の面前で醜態をさらしてしまった。

 昨年11月に2場所出場停止処分の謝罪会見を開き「品格の面でも磨いていきたい」と誓った。その後は公衆の前で懸命に感情を抑えようとしてきたが、報道陣の前では時おり周囲がまゆをひそめる言動は続いていた。ハワイへは兄スミヤバザルさんの結婚式のため渡った。関係者によれば滞在中もトレーニングを欠かさず、父ドルゴルスレンさんやスミヤバザルさんと砂浜を走ったり相撲を取ったりしたという。家族とリラックスして過ごしたことで、たがが外れてしまったのだろうか。

 この日、春場所の新番付が発表され、史上9位となる横綱在位31場所となった。その日に横綱としての自覚を問われる言動と服装。これまでも相次ぐ問題で騒がせてきた朝青龍だが、4場所ぶりの優勝を目指す場所を前にとった軽率な行動が、取り返しのつかないことになるかもしれない。 
ニッカンスポーツ:2月26日)
 
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00-kanso 見事なまでに事実をゆがめた悪意たっぷりの記事である。太字と下線部を読んで欲しい。私怨丸出しだ。
 言われたのは『東スポ』のカメラマン。「言ったか言わなかったか論争」では、私は言ったと思う。『東スポ』カメラマンは「小さな声でボソっと言った」と証言している。ハワイのアロハ姿のこともあり、しつこくまとわりつくカメラマンに対して苛立っていた朝青龍が、ぼそりとつぶやいたのは事実だと私は思う。以下、その発言を事実としての展開。

 なんてことはない。苛立っていた若者がつぶやいたひとことである。よくあることだ。見過ごせばただそれだけである。どうでもいいことだ。過去にもこの程度のことはいくらでもあったろう。力士は荒っぽい。その場で終り、誰も取り上げなかった。力士とマスコミは持ちつ持たれつだ。取材する側としての立場もある。
 
 だがそれを見過ごさないマスコミがあった。当事者でもないのに「やった!」とばかりに、事実をゆがめ、大袈裟に、大々的に一面で取り上げた。毎度おなじみの「ニッカンスポーツ」である。
 現実にそれを言われたのは(言ったと假定)『東スポ』記者なのに、我が事のように大仰に、上記のような感情入れまくりの歪んだ文章で報じた。

 ここまで大きく報じたのだからワイドショーは飛びつく。大騒ぎになった。逆に言うとこんなこと、「ニッカンスポーツが一面で大騒ぎしなければ、誰も知らないどうでもいいこと」だった。マスコミが事件を作る。その典型例になる。

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 『東スポ』のカメラマンにボソっと言ったひとこと。それも彼を特定して言ったのではない。毎度毎度のことからカメラマンというものに対して苛立っていた。たまたま待ち伏せし、声を掛けてきたカメラマンに対してつぶやいたひとことである。当人の『東スポ』カメラマン・遠藤氏が、そう語っている。

 ニッカンスポーツは、それをまるで公衆の面前で怒鳴り散らしたかのように報じ、有名人の写真を撮るために待ちかまえているカメラマンという職業を「たいへんだね」と言った一般人の発言を、その怒鳴り散らしに怯えたかのような発言にもってゆく。さすがアサヒシンブン系列のスポーツ紙である。

 しかしこれ偶然ではない。すべてはあの「キムチ野郎」から続くニッカンスポーツとの遺恨だ。それだけの話である。

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 なさけないのは『東スポ』だ。言われたのは自社のカメラマンなのだから最初から騒げばまだよかった。よかったってこともないが、それならまだ筋が通っている。しかしそんなこと誰も気にしなかった。だってどうでもいいことだから。『東スポ』はそんなことがあったことすら知らなかった。このことがまた朝青龍のやったことがニッカンが取り上げなかったらたいした問題ではないことを証明している。

 ところがニッカンが一面で報じ、テレビも巻き込んだ大騒ぎになる。どうやら直接言われたカメラマンは『東スポ』所属と知る。すると一転してこりゃおいしいとばかりに、いきなり「当社は最後まで戦う!」とか言い始めた。「読者も七割が本社を支持!」とか(笑)。自分のところが関わっていたのに他社が報じてから尻馬に乗るところがなさけない。いやいかにも今の『東スポ』らしいか。

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 ニッカンスポーツとウチダテマキコは明らかな敵意で朝青龍に接している。
 それはそれで「商売」の方法だろうが、こんなことで異国人の青年を追いつめて何が楽しいのだろう。朝青龍がノイローゼになり自棄になり引退したらうれしいのか。自殺でもしたら万々歳か。それが楽しみで報道(発言)し続けているのか。
 ウチダテは相撲が好きだという。ウソだ。好きなものをあんなに貶めるはずがない。ウチダテが好きなのは、相撲を好きな自分である。

 ニッカンは論外。アサヒ系だけに、ひたすら地位のあるものを引きずりおろすことが社是だ。こまったもんだよキムチ野郎! あの朝鮮人記者をなんとかしろ!

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 もうひとつ私は、ヒール朝青龍の対極として、やたら白鵬を優等生にしたがるマスコミの姿勢に懸念を感じる。こっちのほうが重要か。
 真の相撲ファンはニッカンやワイドショーの報道にたじろがない。どっしりと腰を構えている。安心だ。いわば北風。潜行艇岩風。すまん、ついゴロ合わせで関係ないことを言ってしまった。誰ももう岩風なんて覚えていないか。とにかくまあ、北風に対しては平気だ。

 一方この「白鵬褒め殺し」はたちが悪い。いわばぬるま湯。ピアニストの中村紘子が、ピアニストと家事について問われ、洗い物での冷たい水は問題ないが、お湯でふやけさせるのはよくないと語っていたことがある。ナマアタタカイものには注意である。

 これで白鵬が、ほんのすこしでもマスコミの気に入らないことをやったなら、それみたことかと大騒ぎするだろう。「白鵬よ、おまえもか」「モンゴルの血」「若手時代から朝青龍にかわいがられていた」と手のひらを返したように騒ぎ立てるのは目に見えている。優等生にして持ち上げるのはその前準備に過ぎない。

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 長島王の時代、実は寮を抜け出して夜遊びに行ったりする素行の悪さは王のほうが上だったのだそうだ。ご本人が語っている。だがマスコミは破天荒な長島に対するキャラとして、王をくそまじめな求道者キャラにしたがった。わかりやすく、伝えやすいからという「自分たちの都合のため」に。
 その紋切り型の切り口、くだらなさを、いま王自身が批判している。マスコミなんてそんなものだと。陰と陽に分けたがるのだと。

 時代は変わっているが変っていないものも多い。
 プロレスは衰退したが「悪しきプロレス的切り口」はむしろ増えている。

  
3/24

 相変わらずの朝青龍批判

朝青龍復活V「強ければいい」まん延心配

<記者の目>

 朝青龍の復活を手放しで歓迎はできない。若い親方衆は同じ22回優勝の貴乃花と比較して「土俵に対する美意識がまるで違う」と声をそろえる。例えば、貴乃花は両手をついたきれいな仕切りを心掛け、正攻法で戦った。一方の朝青龍は相手と呼吸も合わせず、手もつかずに立ち合い、ダメ押しも目立つ。(以下略)ニッカンスポーツより。【相撲担当・柳田通斉】

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00-kanso
 毎度書いているが、むかしの立ちあいはひどいものである。輪湖時代など手をつくどころかすべて中腰からの立ちあいだ。当然彼らと覇を競った千代の富士も同じ。
 二子山理事長のときに、仕切り板に手をつく立ちあいの奨励、待ったに関する厳しい処罰が始まった。さすがに待ったに対する罰金制度は反発が強く中止になったが、両手をきちんと仕切り板に着かせる立ちあいはそれ以後のことでしかない。

 貴乃花と朝青龍の土俵態度がちがうのは事実であり、批判の視点そのものには文句はない。だけど今に至る流れを知らず「例えば仕切りでも」と書いたなら、朝青龍側から「じゃあ北の湖理事長はどうだったんだ、大横綱千代の富士はどうだったんだ!?」と反論されたら何も言えなくなる。そりゃあもう彼らの立ちあいのひどさは朝青龍どころじゃない。ぐうの音も出なくなる。それじゃだめじゃん(笑)。

 朝青龍憎しのニッカンスポーツの姿勢はわかるが(しかし一スポーツ紙がそういう姿勢を売りにすることはありなのだろうか? かつて一スポーツ選手にここまで露骨な悪意の発露があった事実はあるだろうか?)、どうせやるなら反論されないようなたしかな視点でやった方がいい。


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 内館氏が朝青龍問題視も横審同調せず

 横綱審議委員会が24日、東京・両国国技館で行われた。内館牧子委員によると、春場所で朝青龍が横綱貴乃花と並ぶ22回目の優勝を飾ったことに関する評価はなく、朝青龍の土俵内外の態度について各委員が議論。

 内館委員は、場所前に朝青龍がハワイから再来日した際に、報道陣に「死ね、この野郎」と発言したことを問題視したが、委員会は「本人が否定しているし、言った、言わないの議論はやめましょう」との意見で一致したという。

 その上で委員会は、春場所中の手をつかない立ち合いや、無用なダメ押しなども含めて「朝青龍は何も変わっていない」とする批判派と、「許容範囲だった。朝青龍問題は終わったこと」とする容認派に分かれたという。──
もちろんこれもニッカンスポーツより(笑)


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00-kanso どうやらひたすら朝青龍批判に粘着するウチダテオババに、他の委員がうんざりしてきたようだ。自然な流れである。

 まともな相撲ファンなら、横綱相星千秋楽決戦という形で盛り上がった場所を、いまさらニッカンスポーツがひとりで大騒ぎしたあの「死ね、コノヤロー事件」で語りたくはないだろう。というか、いまだにこんなことを言い出すウチダテの感覚に首をかしげる。朝青龍には横綱の品格としていくつも問題はあるが、どう考えてもあれは、朝青龍憎しのニッカンスポーツが針小棒大にしての独り相撲であり、いまさら取り上げるほどのことではない。この記事からは思うように問題にならなかった無念が伝わってくる(笑)。ウチダテとニッカンスポーツのタッグ惨敗。

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 朝青で横審2分「指導派」「許容範囲派」

横綱審議委員会で、またしても朝青龍の素行問題が話されたという内館委員
横綱審議委員会で、またしても朝青龍の素行問題が話されたという内館委員

 横審が朝青龍をめぐって「分裂」した。24日、東京・両国国技館で横綱審議委員会が行われ、春場所で復活優勝を果たした朝青龍の態度に関し、横審委員が「もっと指導すべき」との批判派と「許容範囲」とする容認派に意見が分かれた。

 約40分の会議後、内館牧子委員は「場所前の『死ね、この野郎』発言は問題にされなかったが、朝青龍問題は終わっていない。他の委員からも、春場所の手をつかない立ち合いを問題視する声もあった。指導を徹底すべきという声は多い」と報道陣に説明した。

 一方で容認派からは、千秋楽結びで白鵬を倒して朝青龍がガッツポーズをしたことにも「格闘技だから少しの感情表現は仕方ない。朝青龍問題は終わったこと」などと主張。海老沢勝二委員長は容認派で「大阪弁でのあいさつも悪くない。方言は文化です」と話した。また、批判派らは、朝青龍問題の再発防止のために力士の教育システム確立を日本相撲協会側に訴えたが、協会側は「各師匠が指導を徹底するようにしたい」と否定的だったという。(ニッカンスポーツより)

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00-kanso
 またまたまこれもニッカンスポーツ(笑)。要するに毎日「横審に朝青龍のことを罰して欲しかったのにしてくれなかった。くやしいよお」とそればかり書いているのだ(笑)。この粘着ぶりは失笑もの。

 ここに掲載した写真以外にもオババの写真はすごいものがあった。もっとデカいすごいのを載せたいと思ったが、魘されそうなのでやめた。厚化粧してこれだからなあ。この世のものとは思えない。
 ニッカンスポーツは右クリック禁止になっている。それを破ることは出来るが、そこまでして妖怪の写真を自分のホームページに載せたくない。最も無難なもの一枚にした。その他の委員、会長のエビサワの写真などまったく載せないのだから、ニッカンもまたオババの妖怪写真を載せてはしゃいでいるのは見え見えである。

 つまり──これはけっこう重要な話──ニッカンスポーツは横審委員としてのウチダテマキコに真から同調しているのではない、ということである。朝青龍たたきを社是(笑)としているニッカンスポーツに、同じく朝青龍嫌いのウチダテは都合がいいから、意見を引用したりしているだけなのだ。でなきゃこんな悪意のある醜い写真をこれでもかと載せたりはしない。
 一見コンビのよう、タッグを組んでいるようだが、心はまったく通じていない。いやな話である。

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 横綱・朝青龍、競馬デビューへ!

先日の大相撲大阪場所で4場所ぶりの復活優勝を飾った朝青龍。千秋楽結びの一番に勝ち、意気揚々と引き上げる花道の途中で、朝青龍に抱きつく強面の輩。祝杯でも堂々と朝青龍と並んで真ん中に陣取ったあの強面。競馬ファンなら一度は目にしたことがある顔ではなかろうか。そう、「アドマイヤ」の冠名でおなじみの馬主、近藤利一氏だ。

近藤氏といえば、かつての名大関、小錦の後援会長をしていた経緯があり、今でも毎年地元で行なわれる大阪場所の前になると、場所のために大阪市に数百万円の寄付をするなど、大相撲と縁が深い。同氏は常々「色々な力士から後援会の依頼が来るけど、私は小錦一筋だから、もう後援会はやらない」と公言していたが、朝青龍が謹慎中に本人の自宅を訪れたことで、ただならぬ関係が明らかとなった。

朝青龍は優勝当日のNHKサンデースポーツ内で「近藤さんが来てくれてたし勝ちたかった。馬も勝った(同日阪神大賞典でアドマイヤジュピタが優勝)みたいだし、W優勝だね」とうれしそうに語っている。これだけ親密な関係なら、朝青龍の本名から取った愛称「ドルジ」の名を付けた「アドマイヤドルジ」のデビューも近い? 【Sports Watch】──ライブドアニュースより


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00-kanso これはごくふつうの記事。悪意もなく読んでいて気持ちがいい。こういうのがふつうの視線である。
 近藤オーナーは、四面楚歌の朝青龍を励ました細木数子、包茎医師と並ぶ有力な後援者だ。
 アドマイヤドルジがいないことが不思議である。朝青龍は競馬場にもたびたびきている。馬券のほうはどうなのだろう。今度密着してみよう。豪快に買っているのかな?

 競走馬は水物だ。近藤オーナーが何億円もするこれぞと見込んだ高額馬にドルジとつけたからといって走るとは限らない。怪我をして薬殺なんて可能性もある。それは験を担ぐ力士にとっていやなことだろう。ましてニッカンスポーツのようなマスコミがいる。もしもアドマイヤドルジが、クラシックで人気になって惨敗したりしたら、おおはしゃぎで醜い記事を書くに決まっている。近藤オーナーは朝青龍が現役のうちは、決してそんな名はつけないだろう。引退後ならいい。たいしたことのない成績でも「横綱に名前負けしちゃったね」と笑える。
 同じく、亀田兄弟を応援しているフサイチオーナーも、安易にフサイチコウキとかはやらないで欲しい。もうやっちゃったのかな? フサイチダイキなんて適わない相手には反則を連発しそうだ。

※  ※  ※

 物事は取りようである。これを取り上げたテレ朝のワイドショーでは、「インタヴュウのとき、競走馬の名前を挙げてダブル優勝だと言ったんですね。後援者の馬らしいのですが。横綱として許されない行為です」と朝っぱらから激しく批判していた。

 この場合、テレビは独自の取材ではない。だからどこかのスポーツ紙に「アドマイヤジュピタという馬名を言った」という記事があったのだろう。いやいや、あったのかなあ、前記引用文では(アドマイヤジュピタ)と、カッコつきで説明しているぐらいだから、NHKの番組では言っていない。控え室でのインタヴュウで言ったかどうかは聞いてないので知らない。私は言っていないと思う。その理由はあとで。

 でもなあ、假に言ったとしてもそれぐらい許してやれよ。テレビが朝から取り上げて大騒ぎするようなことか? そしてこの場合、言ってないことが確定したとしても、テレビは「スポーツ紙に従ったまで」と遁げられる。ずるい。
 テレ朝とニッカンスポーツ(同系列)の朝青龍たたきにはうんざりする。
(このごろ、テレ朝のコメンターにも、「またその話か」と朝青龍問題がテーマになるとうんざりする顔が見えてけっこう笑える。)

 個人的には、「言ってない」と思う。というのは、阪神大賞典にはアドマイヤフジも出走していたし、私は条件馬のときからアドマイヤジュピタが大好きなので思い入れがあり、すぐに口に出来るが(一応競馬ライターでもある)、現実にはGⅠ優勝どころか、まだGⅠにも一度も出たことのない馬である。知名度は低い。優勝の興奮の中で即座にアドマイヤジュピタの名が出てくるほど朝青龍は競馬オタクではない。おそらく「近藤さんの馬」と言っただけであろう。

 悪意を持った連中が他人を批判しようとすれば、どこからでもどうにでもなるという悪例だ。いやなテレビ局である。

8/20
 若ノ鵬、大麻吸飲で逮捕

 18日の月曜夜、都心に出むき友人のパソコンを直してやっていた。といっても狂ってしまったメールを再設定してやるというだけだった。とはいえpopもsmtpも理解していない人にはすらすらと設定するのは魔法のように見えるらしい。たいそう感謝された。
 そのPCを閉じるとき、スポーツ紙を覗いたら速報として若ノ鵬逮捕が報じられていた。

警視庁は18日、大相撲間垣部屋(東京都墨田区)の幕内力士で、ロシア人の若ノ鵬寿則(本名=ガグロエフ・ソスラン)容疑者(20)(同区錦糸1)を大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕した。

発表によると、ガグロエフ容疑者は6月24日午後1時ごろ、東京都墨田区錦糸1の路上で落とした財布の中に、大麻成分を含むロシア製の紙巻きたばこ1本を所持していた疑い。
ガグロエフ容疑者は1988年7月生まれで、所持していた当時は19歳だった。

通行人の女性がガグロエフ容疑者の外国人登録証の入った財布を見つけ、交番に届けたが、たばこから不審なにおいがしたことなどから、同庁で鑑定したところ、大麻が含まれていたという。

調べに対し、ガグロエフ容疑者は「六本木で外国人にもらった」と供述しているが、自宅から大麻吸引用の水パイプが見つかっており、同庁は大麻を常習していた疑いがあるとみている。

ガグロエフ容疑者は、2005年3月の春場所が初土俵で、07年1月の初場所で18歳で新十両に昇進し、同年11月の九州場所で新入幕を果たした。今年の名古屋場所は西前頭筆頭まで番付を上げたが、4勝11敗と大きく負け越した。6歳からレスリングクラブに通い、ロシアのジュニア選手権120キロ級王者で、04年秋に来日した。身長1メートル95、体重162キロ。



 この事件の特殊性は拾った財布からの問題発覚にある。自浄作用ではないのだ。その女性が届けてくれなかったらまだバレなかった。日本人らしい高潔な律義さが作用したことになる。
 私は外国で二度財布をなくしたことがある。もちろん出て来なかった。それでも日本的感覚で警察に相談に行った。タイでは苦笑されてしまった。そういうものは仏さまからの贈り物としてよろこんで自分のものにするとか。それが自然か。パスポートのようなものが入っているならまだしも現金だけが入った財布である。私の場合不幸中のさいわいはそれが二度ともサブの財布だったことである。カードなどが入っているメインの財布ではなかった。それはしっかりウェストポーチに入れていて、その国の現金を入れた財布をポケットに入れている。それがこぼれおちた。

 若ノ鵬の場合も、ひろったのが道徳心の薄い人であり、中身が現金と大麻だけだったら現金を抜かれ、財布は捨てられていた可能性も高い。すると彼の大麻吸飲は未だに闇の中だったことになる。外国人登録証を再発行してもらい、なにもバレなかった。拾った人が道徳心のある人だったこと、外国人登録証が入っていたことが、彼にとっては裏目に出た。
 間垣部屋の自分の部屋と、かってに借りているマンションの一室で吸っていたらしい。いま間垣部屋ではトップの地位にいるし、親方は脳卒中で倒れてまともな指導は出来ない。好き勝手な生活をしている。もしもこの財布の一件がなかったら、これがバレるのは相当に先になったろう。いやバレることなく、彼の相撲をずっと見せられる不幸を味わったことだろう。財布を拾って届けた女性には、一相撲ファンとして心から感謝したい。消えて欲しい力士が消えることになって喜びに堪えない。



 19日朝のテレ朝のワイドショー。まだ事件が公になったばかりなので、コメンテータのやくみつるも生の発言をした。
「もうどこのチンピラだって感じの相撲を取るヤツでね、こんど事件を起こすとしたら絶対にこいつだと思ってました」と。
 まったく同意見である。さすがにちょっとこれは過激だったか、これ以降やくは舌鋒を抑える。それでも数日後の週刊誌に、「これからも彼の相撲を十年ぐらいは見せられるかと思っていたのでせいせいした」と語っていた。これまた同意見である。相撲の項に書いている私の「××場所覚え書き」は、毎場所若ノ鵬の相撲を嘆きつつ、でも体力があるからこんなのでも出世してしまうのかと諦めている。それがとんでもない展開になった。さてこれからどうなるのか。

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 その後、同じく大麻吸飲の罪で露鵬、白露山の兄弟が解雇になり、責任を取って北の湖が理事長を辞め、若ノ鵬は八百長力士の実名告白を始め、露鵬兄弟も協会を訴え、と大騒ぎになっている。
 どんな結末になるのやら。



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