平成十九年春場所覚え書き

初日
 スキャンダラスな注目の中、初日

 『週刊現代』の記事と相撲協会が訴えたことから話題の多い場所前だった。
 場所前二週間に二日しか稽古しない朝青龍が今場所は四日も(笑)稽古した。
 佐渡ケ嶽部屋への出稽古では新関脇琴奨菊を徹底的にカワイガッタ。カメラを意識したかなりわざとらしい猛稽古。
 息の切れた琴奨菊を竹刀で叩き、早く立てと倒れて起きあがれない琴奨菊の脇腹にニースタンプ。これはやりすぎだと朝青龍支持者の私でも思わず眉をひそめた。

 スキャンダルがいい意味での熱戦に繋がるといいが……。


 朝青龍敗れる!

 時天空にバックを取られ、さすがにどうしようもない状態。初日から座布団が舞う。



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 ●白鵬、稀勢の里に敗れる
 いつもと同じ負け方。完全に勝っている相撲を土俵際で引き落としのような状態になり、稀勢の里の足が残っている内に白鵬が先に倒れている。何度このだらしない負け方を見たことか。これをやっている内は横綱はない。なんだか信じられない負け方。

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 豊ノ島、琴欧州を投げる



 168センチと新規格で特別に相撲取りになれた第一号の豊ノ島(舞の海の時はこの規格がなかったので舞の海は頭にシリコンを入れて受験した)が、身長差35センチ、203センチの琴欧州をがっぷり四つからぶんなげた。柔よく剛を制す、世界の主な挌闘技の中で唯一体重制でない大相撲の醍醐味。場内沸きに沸く。
 ちょうど豊ノ島のブログでは琴欧州と露鵬に囲まれた背のない自分をアピールしていただけに効果抜群の圧勝だった。すごいぞ豊ノ島。

 琴欧州大好きの私としては多少複雑でもある。まあ体格的素質だけで勝ってきたのが相撲の難しさにぶつかっているとするなら、これはこれでいい鍛錬になるだろう。

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 把瑠都休場、十両落ち
 把瑠都は今場所も休場。来場所は十両からの出直しになる。怪我を治してまた全勝優勝であがってこい。把瑠都がいないと興味が半減する。
 
二日目  朝青龍連敗!

 これはもう雅山が偉い。真っ正面から寄り倒しての最高級の相撲。懸賞金を受け取るときの右手を大きく挙げる仕草(横審からは注意あり)も、誇り高く堂々としていた。
 翌日の朝のワイドショーでバカ女レポーターが、「やはり(今まで勝ち続けて来たのは)八百長があったのでしょうか?」と発言していた。この辺の救いはみのもんたにしろヅラオグラにしろ相撲が好きでわかっているから、こういうピント外れバカ女に対し、苦笑していることだ。これがクメヒロシみたいなバカだと調子に乗って踊り始める(笑)。

 連敗に対してゲンダイが「それみたことか」と騒ぐだろうと推理するのは容易。しかし朝青龍が万全の相撲で連勝してきても、「やっぱり」と騒ぐのも明白(笑)。こういうヤカラはなにをどうしようと処置なしなのである。『日刊ゲンダイ』が誰が首相になろうとひたすらボロクソに言い続けるのと同じだ(笑)。

 それでも初日の時天空も今日の雅山もいつもより氣魄のこもった一番だった。それが『週刊現代』の報道のせいなら、ここは「せい」ではなく「おかげ」と言って感謝しよう。
四日目  豊ノ島、充実!
 西の前頭筆頭、自身最高番付の豊ノ島。ここまで3戦3勝。
 168センチながら横綱相手に善戦。いい相撲だった。ちいさい人ががんばるのは相撲の華である。
五日目  白鵬の奇妙な回転(笑)
 相撲を見て笑うことは滅多にないのだが、今日の白鵬と朝赤龍の一番には笑ってしまった。
 決まり手は上手投げになっているが。白鵬が朝赤龍をひねって投げる形になった。朝赤龍は土俵上で一回転して倒れる。そのあと、なぜか白鵬も一回転して倒れたのである。
 文章ではうまく説明できない。気功で離れた相手に両手を大きくひねりつつ「エイっ」と気合いを掛けて相手を一回転させるとする。相手はその気合いで一回転する。しかし掛けた気功の先生も相手と一緒に一回転してしまった、という感じなのだ。やはり文章ではうまく説明できない。ジェスチャーなら簡単なのだが。
 あれはなんなのだろう、あんな奇妙なものを見た覚えはない。あえて言うなら、相手をひねったパワーが、反作用としてこちらに戻ってきた、とでも言うのか。

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 安馬の魅力
 安馬が横綱に挑戦。八百長問題があり、安馬は朝青龍に飲みに連れて行ってもらう特別かわいがられているひとりだから取り組みに注目した。
 いい相撲だった。ほんとにいい力士だ。モンゴル勢を異国人だからと嫌っている人は相撲を知らない人だ。
 
六日目  千代大海、そろそろ凋落(笑)
 思いっきりつっぱり、相手がそれに耐えようとしたとき、引く、という得意の芸術的(笑)な取り口で調子のいい千代大海が雅山に完敗。これで4勝2敗。これから負けが混む。それでも勝ち越す。今の相撲のおもしろくなさを代表する力士。

七日目
 栃東、ただひとり全勝
 稀勢の里を上手に捌いていた。同じぐらいの体型の相手に対しては、栃東の相撲の巧さが目立つ。

中日  朝青龍、ニースタンプ!
 朝青龍と稀勢の里。これまた氣魄のこもった激しい一戦だった。稀勢の里が強くなってきているのがよくわかる。
 勝った朝青龍が倒れた稀勢の里にニースタンプ。これはやりすぎ。
 場所前の稽古でも琴奨菊にやっていた。朝青龍の激しい気性は肯定するが、このニースタンプはちょっと(笑)。

九日目  白鵬、単独トップに!
 白鵬が栃東との1敗対決を制してトップに躍り出る。段々相撲内容がよくなってきているのが救い。
 今までは相撲内容はいいのだが序盤で取りこぼし、終盤の大関横綱相手に快勝し、取りこぼしが悔やまれる、というのが定番だった。
 今場所はひどい内容ではあるがとりあえず稀勢の里以外には負けずにやってきている。これはこれで大切なことだろう。

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 栃東、連敗!
 7連勝の栃東が昨日の琴欧州、今日の白鵬と連敗。でも角番は脱出できるだろうから実力通り。

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 琴奨菊、善戦!
 新関脇琴奨菊が横綱に挑戦。場所前かわいがられていただけにどんな相撲を取るかと注目した。大善戦のいい相撲だった。

十日目  琴光喜、熱闘!
 朝青龍に24連敗中(丸4年)、『週刊現代』の八百長特集でも「花札バクチ好きで優勝賞金もみなそれでスってしまった」と、バクチの金欲しさに星を売る典型的八百長力士のように書かれた琴光喜。年上の先輩なのに朝青龍も「ミツキ」と呼んで若輩扱い。
 今場所は意地を見せろよと7勝2敗同士でもあるので固唾を飲んだ。ここで琴光喜が勝てば今場所の朝青龍は終る。白鵬と星ふたつの差がついたら追いつけない。

 琴光喜が意地を見せた。すばらしい一戦だった。が、ぎりぎりの小手投げからの突き落としで朝青龍の勝ち。
 これでまたゲンダイは「本気でやればあそこまで出来るではないか」と書きそう(笑)。
 ともあれこちらとはいい相撲を見られたから大満足。

 ○白鵬、魁皇を上手出し投げで破って9勝1敗。単独トップ。
    ○栃東、勝ち越して角番脱出。
    ○豊真将、琴欧州に完勝。8勝2敗。相変わらずの美しいお辞儀。惚れ惚れする。
    ○豊ノ島、稀勢の里に完勝。ちいさいのに、ほんとにうまい。
十一日目  白鵬、優勝宣言!
 白鵬が2敗の豊真将を破って3敗にする。勝利後初めて優勝宣言が出た。日ごとに相撲内容が良くなっているから大丈夫だろう。
 朝青龍も2敗同士の栃東を潰して追撃する。黒海と栃煌山の2敗対決は新入幕の栃煌山の勝ち。いま栃煌山を辞書登録した。
 これで1敗が白鵬、2敗が朝青龍、栃煌山のふたりのみとなった。白鵬と朝青龍に絞られたと言っていいだろう。
 白鳳が優勝したとき朝青龍がいなかった。そのことが翌場所準優勝でも横綱になれなかった一因になっている。今場所は文句なしの優勝をして欲しい。

 琴欧州、速攻!
 ここのところ分の悪い「ライバル」稀勢の里を、今日は速い相撲で突き出す。「どんなもんだ」という顔をしていた(笑)。
十二日目  栃東、休場

 栃東が休場。膝の具合も悪そうだったしそれは仕方ないとして問題は病状。頭痛だという。

栃東緊急入院、脳梗塞の疑い

 大関栃東(30=玉ノ井)が12日目の22日、頭痛を訴えて大阪市内の病院に入院した。「高血圧で5日間の安静、治療が必要」との診断。日本相撲協会に診断書を提出した。この日から春場所を途中休場したが、父で師匠の玉ノ井親方によると、軽い脳梗塞(こうそく)の疑いもあるという。

 栃東は17日から左側頭部に痛みを発症していた。8日目の18日からは痛みが強まり、目まいも起きるようになっていた。10日目に春日王を破って勝ち越したものの、11日目朝青龍戦での立ち合いで頭をぶつけ、さらに痛みを増していた。

 本人は頭痛を隠していたが、この日朝、体調不良に気付いた玉ノ井親方から状態を聞かれ、初めて症状を告白。病院に行くように指示され、そのまま入院した。同親方は「これまでも同様の症状はあったらしい。午前中にCT検査を受けたところ、以前に気付かずに脳梗塞になって治った影が見つかった。心臓肥大の持病もあるし、3日間は入院して精密検査を受ける。場合によっては相撲どころではなくなるかもしれない」と土俵生命にかかわる可能性も示唆した。

 栃東は8度目のかど番で迎えた今場所に進退をかけて臨み、10日目に勝ち越し決めて引退の危機を乗り越えたばかりだった。休場は昨年夏場所以来で16度目。大関昇進後からは在位31場所目で11度目になる。

[2007年3月23日9時23分 紙面から]


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 白鵬、結婚!
 コンビニで見かけた『東スポ』に「白鵬、結婚!」とでっかい文字であった。『東スポ』のことだからほんとかなと眉唾気分。ただ白鵬に日本人恋人がいるのは事実。本人はテレビのヴァラエティ番組で恋人はいるかと尋かれたとき「ビミョー」とごまかしていた。「いない」と言わないことはいるのである(笑)。
 どうやらもう入籍していたらしく(ってことはおめでたかな)その他でも記事になる。『東スポ』は嘘つきじゃなかったんだ(笑)。でもこれはかなり珍しいパターン。ここまでの若手注目力士が入籍済みってのは聞いたことがない。まして長年のつきあいの銀座のママさんなんかならともかく(このパターンも多い)資産家の娘で大学生である。やはりおめでたかな。

白鵬綱獲り前に嫁とり成功

<大相撲春場所>◇12日目◇22日◇大阪府立体育会館

 大関白鵬(22=宮城野)が、関脇琴光喜(30)を寄り切って1敗をキープした。不得意の左四つでも相手を圧倒し、昨年夏場所以来5場所ぶりの優勝へ、1歩前進した。この日、大学4年生の和田紗代子さん(22)と2月に結婚していたことが判明。嫁取りに成功し、今後は綱とりへ、全神経を集中させる。2敗で追う横綱朝青龍(26)平幕栃煌山(20)も勝って、優勝争いは3人に絞られた。

 白鵬は左上手を取りにいった。そこに琴光喜が右をかぶせてきた。「予想もしなかった」と振り返る左四つ。しかし、土俵上で戸惑いは見せなかった。右上手を引き付け、左かいなを返して、相手に右上手を与えない。我慢し切れず、相手が巻き替えにくる。その瞬間、一気に足を前に運び、寄り切った。

 単独トップを走る11勝目。好調には理由があった。大阪入り前の2月中旬、3年の恋を実らせた。十両だった04年3月、朝青龍主催のパーティーで知り合った徳島の資産家の娘で、女子大生の和田紗代子さんと墨田区役所に婚姻届を提出した。既に都内の新居で新婚生活をスタートさせている。千秋楽翌日の26日に大阪・堺市の部屋で会見を開く予定だ。

 綱とりに成功してから結婚する予定だった。しかし「お互いが結婚したい気持ちになったし、スッキリした気持ちで春場所に臨みたかった」と予定を変えた。その決断が今場所の好成績につながっている。モンゴルに帰国する際には紗代子さんが空港まで送り迎えするなど、ふだんの生活でもバックアップを受けていた。白鵬はこの日、「彼女は純粋でまじめでいい子。一緒にいてすごく落ち着くし、楽しい。彼女の自然なところが好き。彼女を幸せにしたいので、今まで以上に相撲を頑張りたい」とコメント。周囲には若手女優の「綾瀬はるかに似ている」と自慢していたという。

 右四つに絶対の自信を持ち、左に組んでも、突っ張っても星を落とさない。「いろんなが形で勝っているし、体も動けている。いい緊張感があるね」。「嫁とり」に成功した場所で2度目の優勝を果たし、来場所は綱とりに挑む。  【盧載鎭】

[2007年3月23日9時22分 ニッカンスポーツ紙面から]

 全然関係ない話題だが、ニッカンスポーツにこの記事を書いた盧載鎭記者って何なの? 朝鮮人か中国人の記者なのか。
十三日目  白鵬か朝青龍!
 2敗の平幕栃煌山が敗れ、優勝は白鵬か朝青龍に絞られた。

 午後、図書館でスポーツ紙を読んでいたら、ニッカンスポーツが「新入幕初優勝、93年ぶりの快挙へ!」と栃煌山を持ち上げていた。いくらなんでもそれは、と思ったら露鵬にあっけなく負けた。
 これで優勝はふたりに絞られた。いよいよ14日目はふたりの直接対決である。白鵬、勝って優勝しろよ。

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 餘談ながらそのニッカンの社会面を読んでいたら、都知事選関連の記事で、アサノ候補を褒めそやす一方、石原候補を老残とか言いたい放題していた。やはりアサヒ系らしくスポーツ紙でもこんな偏った報道をするのかと再確認。まあたかがスポーツ紙でもみなそれなりの感覚を持って買う。だからそれでいいのだ、とも言える。ニッカンの読者はその「老残」を喜ぶのだろうし、それが不快な人はいつしか違うスポーツ紙になる。
 私がサンスポに落ち着いたのも自然の帰結だった。たとえば他社がサッカーや野球、ゴルフで一面を飾っているときも、サンスポはオーシャンエイプス(馬ね)だったりする。それぞれの贔屓でいいのだろう。むしろ娯楽紙だから思いっきり偏ってもいいかもしれない。『東スポ』のように(笑)。
十四日目
 白鵬、朝青龍に敗れる
 負けたことそのこと自体はいいのだが問題は負け方だ。白鵬には体が流れるような=上半身はついていっているが足がついて行かない──負けがある。稀勢の里に負けている相撲がそれで、上半身は稀勢の里を寄り切ったような形になりながら、鯛を買わされると(笑)──体を交わされると、足がついてゆかず、土俵にだらんとうつぶせになるような形で寝ころぶことになる。これ、なんか根本的な問題があるように思う。
 今回の朝青龍に負けた相撲もそれに近かった。朝青龍にはそういう負けは一切ない。今後の課題だろう。
千秋楽
 いやはやなんちゅう結末(笑)

 白鵬、真正面から琴欧州を破る。そこまではよかった。だが朝青龍が千代大海相手に変化。いくら勝負への執念とはいえこれは白ける。場内溜息。解説が、「失望の溜息半分、これで優勝決定戦が見られるという期待半分」とうまくカヴァー。
 しかしその後、決定戦で今度は白鵬が変化。朝青龍苦笑い。白鵬ガッツポーズ。なんも語る気になれん。

朝青龍談話
 優勝決定戦は白鵬の変化に手をついてしまい、土俵上で苦笑いを浮かべた。「精いっぱいやってほしかった。上を目指すにはよくないんじゃないかな」。注文 相撲で賜杯をさらった若い大関に対して叱咤(しった)も忘れない横綱は、まだ自らの天下を譲ったとは、もちろん思っていない。ニッカンスポーツより

 こらこら、千代大海ごときに変化した横綱にそれを言う資格はない(笑)。


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薄笑い朝青龍を内館突き出し「すごく腹立たしい」
白鵬Vから一夜明け早朝から抗議殺到

朝青龍(左)と内館牧子さん ファンは怒っていた。白鵬が朝青龍=写真左=の頭を押さえた“瞬殺”で5場所ぶり2度目の優勝を決めて一夜明けた26日、東京・両国国技館の協会事務所は早朝から抗議電話が鳴りっぱなしだった。

 勝っておごらず、負けて落ち込まず。これが土俵上の力士の心構えとされている。笑ったり怒ったり感情を表面に出すことすら禁じられている。ところが勝負 がついた直後、朝青龍は左に飛んだ白鵬をジロリとにらみ薄笑いを浮かべた。ファンには「ようし覚えておけよ」とすごんでいるように映ったようだ。「優勝決 定戦で白鵬が立ち合いに変化したことよりも、朝青龍のあんなケンカまがいの態度を許していいのかというものが多かった」と協会関係者。

 この日、午後5時半から両国国技館内で開かれた定例の横綱審議委員会でも朝青龍批判が相次いだ。急先鋒(せんぽう)が脚本家の内館牧子さん=同右。 「因果は巡ると言いますが、番付下位の千代大海をはたきこんだ朝青龍が白鵬にはたきこまれて笑ったのをみて、そう思いました。でも横綱はそれじゃ困りま す。師匠(高砂親方)にも横綱になって1年も2年もたつのに、どんな教育をしているのかと聞きました。(8日目の稀勢の里戦の)ひざげりは論外。私は横綱 に対する思いが強いので、すごく腹立たしい」と厳しい口調だった。

 夏場所、白鵬がいよいよ綱取りに挑む。先輩横綱の朝青龍がどう立ち向かうのか。目を離せなくなった。ZAKZAK 2007/03/27

※ ウチダテマキコさんの写真はこの世のものとは思えない恐ろしい写真だったので割愛しました。いやあこわかった。バケモノそのもの。




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 土俵を走るな、白鵬!
 今場所相撲を見ていてひじょうに不愉快だったこと。これはぜったいに直してもらわないと困る。竹葉山はわかっているのか。
 相手を寄り切ったりして勝った白鵬がそこから足取り軽やかにエッサホイサと走って戻るのである。あれはよくない。大相撲が軽く見える。あそこはエッサホイサではなくノッシノッシでなければならない。朝青龍の左手の手刀とか非難されるモンゴル力士の態度に割合寛容な私だが、白鵬のあの走りだけは容認できない。




その他もろもろ

脳内出血の間垣親方がリハビリ開始

 大相撲春場所3日目の13日に脳内出血で倒れ、大阪市内の病院で緊急手術を受けた間垣親方(53=元横綱2代目若乃花)が簡単なリハビリテーションを始めていることが25日、分かった。

 関係者によると、同親方は手を握り直したりするなど体を少しずつ動かしている。ただ簡単な会話はできるものの顔や体にまひが残り、しばらくは歩けないという。

 間垣親方は日本相撲協会の理事。入院するまでは春場所担当部長を務めていた。

[2007年3月25日22時3分]ニッカンスポーツ


柔らかな、懐の深い理想的な体をもちながら、親方とのトラブルもあり現役時はもう一歩の成績だった二代目若の花は、見た目通りの青森県人らしいおとなしい人なのだと思っていたが、間垣親方となってからは積極的に協会に関わり、いつしか幹部になり、佐田の山の協会改革の時には保守派として頑強に反対したりして名を挙げた。(私は佐田の山の改革に賛成だったので不快だったけれど。)
 実蹟的には理事長候補であり本人もなりたくてしょうがない九重がどうしようもなく人徳がないから、佐田の山のあとに脇役だった時津風がなったように、北の湖のあと理事長の椅子さえあるかと思っていたから、今回この不幸である。禍福はあざなえる縄のごとし。人生はむずかしい。

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栃東が会見「頭に異常があるのは怖い」

 頭痛や高血圧で大相撲春場所を途中休場した大関栃東が25日、大阪市内で記者会見し、病院の検査で過去に脳こうそくが起きた跡が発見されたことを明かした上で「頭に異常があるのは怖い。続けるかどうかは半々」と、現役引退も視野にあることを示唆した。

 大阪市内の病院からこの日に退院した栃東はときおり笑みを浮かべながら病状を説明。現在は頭痛薬と血圧を下げる薬を服用している。脳こうそくの形跡があったことに「びっくりした。ショック」と、精神的にダメージを受けた様子だった。

 検査結果を東京に持ち帰り、主治医とも相談して進退を考えるという。「(5月の)夏場所まで時間がある。やらなきゃいけないという気持ちもあるが、きついかなという思いもある」と心境を話した。4月から始まる春巡業には土俵入りだけでも参加する意向。

[2007年3月25日21時59分]ニッカンスポーツ

昨年脳腫瘍の開頭手術をした友人のH子さんは、その前の精密検査で栃東と同じく「脳梗塞を熾した跡がある」と言われた。ふつうはこれが起きるとたいへんなことになるのだが、頭痛がして気分が悪くなり、それでもその程度のままで克服?してしまう人が、1万人にひとりいるとか言われたそうだ。もちろんなんとかそこでは持ち直してもH子さんや今回の栃東のように、そのまま無事で済むことはない。
 私もMRIで精密検査を受けたとき、血液検査で肝炎の抗体が出来ていると言われておどろいたことがある。かつてヨーロッパから帰ってきたとき、体がだるくてたまらず布団から起きることすらつらい時期が一ヶ月以上続いたことがあったが、あれだったのかと思い出した。
 栃東も無理せず引退した方がいいだろう。『週刊現代』によると新部屋を建築したローンのために大関を続けねばならないそうだが廃人になったらたいへんだ。

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弓取りの皇牙が引退「何も悔いはない」

 大相撲の弓取り力士で西十両14枚目の皇牙(29=高砂)が春場所千秋楽の25日、引退を表明した。今場所は5勝10敗で負け越して来場所の幕下転落が決まり、「十両に上がった時から(幕下に)落ちたら辞めようと思っていた」とすっきりした表情で話した。

 皇牙は93年春場所初土俵。04年初場所から弓取りを行うようになり、十両に昇進した昨年夏場所以降も続けていた。「横綱の優勝も一番近くで見てきたし、いい経験をさせてもらった。何も悔いはない」と話した。


 弓取り力士の皇牙は十両にあがったとき弓取りをやめるかと思われた。だが関取になっても弓取りを続けて話題を呼ぶ。それが昨年の夏場所か。もういちど十両への復活の目もあるだろうに、二十九歳での潔い決断である。
 プロレスラー長州に憧れて四股名をつけたのが貴力。それに憧れて一文字もらったのが牙。そこから一文字もらったのが皇である。一連のこの流れ、闘牙の引き技がぜんぜん貴闘力と通じてないところが不満だが(笑)。

 『週刊現代』の八百長告発は、強い朝青龍が勝利に万全を期すために下位力士から星を勝っているという「千代の富士型八百長」問題だった。
 狭い社会の相互扶助だから、十両からの陥落には情が動いていることだろう。十両は月給100万の世界、そこから幕下に落ちるといきなり無給である。ここには助け合いの世界があるだろう。

 皇牙は引退してどうするのだろう。なにも書いてない。書いてないってことは角界には残らないのだろうが、不親切な記事である。ともあれ第二の人生が幸多いものであることを願う。


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 白鵬結婚話にスキャンダル

 24日、土曜発行の夕刊フジに白鵬の嫁の父親が少女売春で逮捕された男であり、だからひっそりと入籍したのだと報じられていた。そのまんま東の風俗店で遊んだらたまたま相手が未成年だったという同情の餘地あるものではなくもっと本格的?であるらしい。
 調べたら早速2ちゃんねるの相撲板には当時のニュースが引用されていた。

派遣型売春クラブを通じ16歳の少女にわいせつな行為をしたとして警視庁少年育成課は30日までに、児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で、徳島市の林業会社社長・和田友良容疑者(54)を逮捕した。
和田容疑者は、大相撲の横綱朝青龍の全国後援会会長。
「仕事でストレスがたまり2、3年前から、中高生から20歳ぐらいの約80人を相手に買春した。少女の裸の写真を撮るのが趣味だった」と供述、自宅からインスタント写真100枚以上を押収した。同課が余罪を調べている。
調べでは、和田容疑者は3月12日ごろ、東京都港区新橋のホテルで、無職少女=当時(16)=が18歳未満であることを知りながら、現金6万円を渡しわいせつ行為をした疑い。売春クラブ経営者が四月に逮捕され、顧客名簿から発覚した。


 この人の娘さんが白鵬の嫁さんである。これから披露宴やもろもろマスコミへの露出もあるだろうになんとも気の毒でならない。

 この2ちゃんねるスレを読んでいたら悪意の固まりで、ひさしぶりに2ちゃんねるを読んでいて気分が悪くなった。人の本性は悪なのだろう。白鵬の精進を心から祈る。

 一方、このあと出る「サンデー毎日」が「できちゃった婚」と報じるらしいからおめでたであるのも事実のようだ。五月出産予定というからもうお腹は大きいだろう。
 本来なら朝青龍に続いて披露宴をテレビ中継という大物力士なのだが、白鵬が親方と一緒に会見して、あとはひっそりとなるのだろう。その方がいい。
 来場所は二度目の綱取り挑戦である。横綱確定と父親になるのではどっちが早いのか。がんばれよ白鵬。相撲ファンは2ちゃんねるに巣くってるようなゴミだけではない。

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白鵬「最高」紗代子さんの応援が力

 大相撲春場所で5場所ぶり2度目の優勝を飾った大関白鵬(22=宮城野)が26日、部屋の宿舎がある大阪府堺市で会見した。白鵬は「あらためて、やりましたという気持ちでいっぱいです。横綱を倒して優勝をつかんだのがひと味違う」。綱とりがかかる5月の夏場所に向け「自分の相撲を信じてやるだけ」と意気込んだ。

 場所中に明らかになった和田紗代子さんとの結婚も正式に発表。紗代子さんが5月に出産予定であることを明かした上で「ちゃんと優勝してこうして報告できて、最高の気分。“ママと子供が応援してるから”など、(紗代子さんの)一言一言が力になりました」と笑顔で話した。

[2007年3月26日12時7分]ニッカンスポーツ



平成19年春場所 星取表──サンスポより

  西
  10 11 12 13 14   10 11 12 13 14
朝青龍
13勝2敗








 




















 










































 






 













 














 
 
千代大海
7勝8敗

 


































 



































 






 





 





















 
白鵬
13勝2敗
















 






 


































 






 












































琴欧州
8勝7敗








 






 




































 






 




















 




















 






 
魁皇
8勝7敗


















































 












 





























 






 





 
 
栃東
8勝4敗3休















 













 






























 



























 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
琴光喜
10勝5敗

 




















 













 













 




























 



























 
琴奨菊
7勝8敗








 













 













 






 























































 





安馬
8勝7敗















 






 






























































 













 






 
時天空
7勝8敗








 






 




















 





































 






 


























稀勢の里
6勝9敗

 




























 













 









































 






















豊ノ島
8勝7敗





























 













 






 




























 






 






 







 






旭天鵬
4勝11敗

 






 


































 



































 






























朝赤龍
4勝11敗

 



























 















 













 


































 






 






雅山
4勝4敗7休















 













 






















 




 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 




春日王
5勝10敗








 













 













 













 














 








 



























 





普天王
3勝12敗

 






























































 






 






































豪風
7勝8敗





































 






















 




























 






 













豊真将
11勝4敗
















 






 







 






 













 




















 





















 
















玉春日
4勝11敗































 














 







 







 




























 




















高見盛
7勝8敗

 






 














 






 

































 













 






























垣添
8勝7敗








 




















































 







 






 




























 





黒海
10勝5敗

 






























































 




























 
















露鵬
7勝8敗

 






 





























 



























 










































出島
7勝8敗











































 













 






 












































玉乃島
10勝5敗

 













 







 






 













 






 




















 




















 












安美錦
9勝6敗








 






 






 






 






























 













 





















 
















栃乃洋
7勝8敗






















 






 






 







 













 






 













 







 





















春日錦
4勝11敗

















 






 























 







 






 














 




































10

時津海
8勝7敗









 






 























 






 



































 






 





















岩木山
5勝10敗

 





































 













 


































 






 






 







11

鶴竜
9勝6敗














































 













 













 




















 












潮丸
6勝9敗

 





















 


























































 




























12

嘉風
5勝10敗

 




























 












 






























































白露山
5勝10敗








 






 






















 













 














 




















 






 














13

把瑠都
全休
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
栃煌山
11勝4敗








 






 




















 













 




















 















 





















14

土佐ノ海
6勝9敗

 






 















 













 











































 






 



















霜鳥
9勝6敗






















 






 












 























































 







15

栃乃花
8勝7敗















 













 






 






 






 




















 






 




















 





若の里
11勝4敗















 









































 






 



































 







16

十文字
4勝9敗2休

 

















































 














 






 






 






 




 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 


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