平成十九年五月場所覚え書き
場所前
 朝青龍暴走、白鵬までも……

 朝青龍が場所前の稽古で豊ノ島に怪我をさせた。出稽古に行って「かわいがった」らしい。格上の力士が、自分に本気でかかってくる相手を稽古で痛めつけ、力の差を見せつけ、従順にさせる手法はむかしからあった。それで天下を取ったのが千代の富士になる。朝青龍はその手法を踏襲した。千代の富士と同じく体のない横綱としてはそれが最も効率のよい政権維持の方法だったろう。

 私は朝青龍支持者である。ウチダテマキコおばばのようなのが朝青龍を貶せば貶すほどがんばれよと声援を送ってきた。しかし先場所前の琴奨菊いじめではしっかり白けた。倒れて息が切れている相手の脇腹ニースタンプを落とすなど言語道断である。肋を痛めるだけだ。しかもその辺が朝潮の躾がなっていないところなのだが、テレビカメラに向かって得意げな顔を見せたのだ。「自分はこんなに熱心に稽古をし、横綱としての務めを果たしています」とでも言うがごとく。異国人の勘違いした相撲道である。

 今場所もそれをやり豊ノ島に怪我をさせた。時津風親方(双津竜)は、こんなことをされるならもう出稽古に来ないでくれと高砂親方(朝潮)に口頭で抗議したという。まったくたまったものではない。168センチの豊ノ島はかわいそうに膝を壊された。怪我は横綱には関係なく自分の責任だといい、なんとか出場したいと治療に通っている。果たしてどうなるか、豊ノ島から目が離せない。

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 と、ここまでは闘争心が旺盛すぎる朝青龍の毎度のことと呆れつつも納得した。
 ところが今度は白鵬までがそれをやり出したと話題になったので驚く。朝青龍のそれを正しい方法と勘違いした白鵬が、あきらかに力の違いすぎる十両や幕下の力士を、必要以上にぶん投げていじめたと報じられた。勘違いしている白鵬は涼しい顔だ。これは竹葉山が教えてやるべきだ。
 朝青龍の勘違い相撲道のほとんどは朝潮の指導力不足から発生している。


2ちゃんねるの朝青龍批判スレ、より

 
こういうの作るのってたいへんだろうなあ。でもこうしてまとめてあると便利。
 作ってくれたかたに、感謝。ほとんどは私も覚えている。苦笑しつつ楽しく読んだ(笑)。


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我々はこの男を知っている!!
いや、このまなざしと数々の悪行を知っている!!

           ,..:--,,,,_____
         ,.::二....---ー-、\
          /      | ヽ
          / 悪 _,..一、 へ 〉、
          l/ヽ ヽ,.--  V丶l
           i ,.-:; : "'     i .」
          l  ノ >、    ヽヽ
           i  i''__.:::..ヽ 死  )"''ヽ-''""
           ヽ $ \''""ノヽ  /  /9696
           _\  ヒノノ :  / /969696
         ,.-'"9i ヽ、"''" ノ ク /9696969
      ,.-'''"96969ヽ ヽ二-〈 / /9696969
      /96969696 ヽ

【汚綱$死の悪行伝説:汚れの刻印編】

・インタビューで「ファンなんか関係ない!こっちは生活がかかってるんだ!」
・韓国人記者に向かって「バカ野郎」「このクソ外人」と面罵し、挙句の果てに「キムチ野郎」と罵倒。
・この記事が報じられると、謝罪するどころか「お前がチクったのか!」と食ってかかる。
・負け後の花道で「チクショー!」と絶叫。
・貴乃花に向かって「(怪我してる)左足を狙えばよかった!」
・履物を蹴り上げて換気口破壊。
・審判に物言いしろと言いたげに指差し。
・お小遣いをもらったりして世話になった旭鷲山をシュウ呼ばわり。
・旭鷲山へのコメントで「手をなかなかつかねえんだよ、アレが」と吐き捨てる。
・不敵な笑みを浮かべて「今度からはたくやつは罰金だ」とまくし立てる。
・風呂場で旭鷲山につっかかる。
・旭鷲山の車のサイドミラー破壊。運転手談「ドルジがやった!ドルジがやった!」
・負けた腹いせに土俵上でさがりを振り回す。
・旭鷲山の髷をつかんで反則負け。
・稽古場で危険な技を連発。高見盛へバックドロップを敢行し右肩を破壊。
・後輩力士へのパンチ、ローキック。スコップで殴りつけることもある。
・勝負がついたにもかかわらず駄目押し。
・無断で帰国。
・無断帰国中にスーツ姿で猪木と密会。
・先代親方の葬儀すっぽかし。

【汚綱$死の悪行伝説:地獄へ道連れ編】

・ポニーテールで来日。
・綱打ちすっぽかし。
・明日の取り組みが決まった高見盛に「明日はお祝いしてやるよ」と脅したてる。
・自分を称える歌をつけ人に無理やり聴かせ、挙句の果てには拍手を強要。
・国民に向かって「うっせえこの野郎!今すぐかかってこい!」
・注意されるも手刀を左手で切り続ける。
・死に体なのに無理にまわしに執着する危険行為。
・負けた腹いせに花道でおばちゃんをどける。
・若の里に向かって「あのヤロー、つり落としてやる!」
・親方に暴言。
・部屋の看板を足蹴り。
・部屋のドアを破壊、パトカー出動の騒ぎに。
・「もう酒は飲みません」と嘘泣き発言から一週間後に「考えて飲まないとね」
・「兄貴は俺の10倍強い」とうそぶく。
・母国での披露宴は予定通り行うくせに再来日をドタキャン、身体検査と部屋の合宿をすっぽかし。
・力士会で土俵の所作徹底のための説明中に「披露宴があるので」と帰ってしまい一同目がテン。
・披露宴にプロレスラーばかり招待して角界関係者は一部のみ招待。
・始球式に招待されるも、投手の守り神であるロージンを蹴ってどかす。
・親方が「横綱は良いことでも悪いことでも一番なら気分がいいんだ。」とさじを投げる。
・再三注意されているにもかかわらず右手で手刀を切らない。

【汚綱$死の悪行伝説:死の舞踏編】

・優勝できなくなったとたんに、あからさまな無気力相撲。
・クンロクの分際で優勝パレード用の白いオープンカーを見て「乗りたかったなぁ」とぼやく。
・結婚式に招待するという名目でモンゴル人を来日させ、そのまま不法就労させる。
・時天空と動物の話題で激論。真偽を確かめるため、稽古もおろそかに上野動物園に行く。
・その直後に子供達に握手を強要する。
・日本とモンゴルが共同で行っているチンギスハンの遺跡調査団に対して墓荒らし呼ばわり。
・琴欧州にドラゴンスクリューを掛けて膝を破壊。
・危険な技ばかり出して怪我人続出なので、時津風部屋で出稽古を拒否される。
・「場所中は焼酎3杯ぐらいがちょうどいい」などと調子つく。
・高級クラブでホステスに「ガブリ寄り」。
・琴欧州を威嚇する。
・高見盛に稽古を断られ、「これまでのことは水に流そう」などとほざきながらホースの水を撒く。
・波田陽区にキレて雪駄を投げ、さらに首を絞める。
・旅行へ行くも、親方への土産を買わない。
・恒例の稽古総見ドタキャン。綱の責任はどこ知れず調整不足で初場所に臨む。
・自己管理が原因で風邪を引いたくせに、東京の空気のせいにする。
・亀田兄弟とかいう悪そうな奴らとつるむ。
・元琴剣から頂戴した名刺を本人の目の前で床に捨てる。
・懸賞金を酔っ払いの寿司折りのように紐をつまんで受け取る。
・悪行が過ぎたため、当たり前のことをしただけで優等生扱いされる。

【汚綱$死の悪行伝説:狂乱の夜編】

・新勝寺の豆まきで、タッキーへの声援をトウキへの声援と勘違いし、闘牙に嫉妬。
・花相撲で手を抜いたことを自慢げに話す。
・恐怖に慄いて泣き叫ぶ子供に、顔をこすりつけてマーキングする。
・大事な懸賞金を、汚れたパンツを扱うようにつけ人に投げ渡す。
・浴室で「クソーッ」と大声を張り上げ、洗面用具を投げつける。
・雪駄を蹴るように脱ぎ捨て「勝ってたよ。おれは見てた」と荒々しい声で振り返り審判を侮辱する。
・常ユルフンが発覚する。
・みのもんたと係わりをもちたくないばかりに、化粧回しのプレゼントを白鵬におしつける。
・自ら変な格好をアピールするも、記者を睨みつけ「変な写真撮るなよ」と凄む。
・自分の非礼さは棚に上げ、稽古であいさつをしない相手を叱咤する。
・チャリを両手放し運転して出稽古に赴く。
・まるで恨みでもあるかのように、駄目押しを繰り返す。
・金は伸びるとか言い訳してたわりには、黒でも伸びる。
・モンゴル大統領候補の政見放送を利用して、自身をアピールする。
・普天王人気を利用し、突然酒に呼び出しブログに酒をおごったことを書かせる。
・横綱推挙の伝達式で「横綱の名を汚さぬよう…」と言ったにもかかわらず、数々の悪行を働く。
・酒に潰れた紳助を抱えながら真夜中の大阪の街を徘徊
・葬儀中にペチャクチャ話をする。
・またしても親方に無断で渡米。
・一ヶ月以上もマワシを締めない傲慢ぶり。

【汚綱$死の悪行伝説:邪悪のファンタジー編】

・駄目押ししまくり。直後に「考え通りの相撲が取れた」と笑顔を見せる。
・某新聞に「最近おとなしい、そろそろ暴れる頃だが…」と書かれる。
・にんにく注射を打たないと勝てない体質になっており、東京から注射師を呼びつける。
・駄目押しの次は汚怒級の立会いを連発。
・時間一杯になるとシュウシュウうるさい。おまけに国民にガンを垂れる。
・負けた後は必ず報復をほのめかす。
・先に落ちたくせに「(相手の足を)見てあごから落ちたんだ。悪くても同体だろ。ちくしょう!」と審判を侮辱。
・負けると本性を現す醜悪ぶり。
・本場所が終るや否や当たり前のように帰国する。
・高見盛を引きずりまわして倒れた体に蹴りを入れ、制裁だとのたまう。
・さらに水をつけにきた高見盛の頭に逆に水を投げかける。
・醜い本性をさらけ出した挙句、「今日は高見盛とのエンターテインメントマッチだ」と決め台詞。
・小学生時代は授業サボりで学年ダントツワースト1。
・礼に始まり礼に終る相撲を、ガンたれに始まり駄目押しに終る文化としてモンゴルに伝播。
・そんないたいけのない子供たちの下品極まりない所作を見て大喜び。
・普天王にラリアートを発射。
・支度部屋で「ドーン!」と音が出るほどに壁を殴り、つけ人をコンクリートむき出しの床に投げ飛ばす。
・「(垣添は)思い切って突いてくるから気持ちいい。ずるいことするやつもいるから」と自身を突っ込む。
・ベテラン親方が「あれじゃ格闘技だ、相撲でやるもんじゃない。お客さんに申し訳ない。」と苦言を呈す。
・初日に完敗した普天王が負け越すや否や、ブログに嫌味たっぷりのコメントを書き込む。

【汚綱$死の悪行伝説:背徳の掟編】

・負け後の花道で舞妓さんを弾き飛ばす。
・際どい質問をする記者に対し「おまえの名刺を持ってんだぞ」と脅迫まがいの返事をする。
・初日の相手が場所前のけいこでたっぷりかわいがった普天王と聞くと「作戦どおりだ」と不敵な笑み。
・稽古で倒れた白石のわき腹に蹴りを数発入れ、失神・呼吸停止の状態にさせる。
・優勝額の贈呈式で「2枚が当たり前になってきましたね」との問いに、不機嫌そうに「誰がそんなこと言ったんだよ」とピリピリする。
・初日の不入りについて「客が少なかったので緊張しなかった」などと喜ぶ。
・琴欧州のアソコが馬並みのサイズであることに驚き、報道陣に「アイツはデカイ…」と言いふらす。
・集中力が切れて負けた原因を、向正面で観戦していたヒゲの男二人組のせいにする。
・ゴルフのさくらちゃんとその父親の訪問に対し、「オヤジあっち行けよ!」と暴言を吐く。
・負け後に風呂場に入ったとたん「何だ、あのくそったれヤロー!」と、汚い言葉が響き渡る。
・高級料理店で肘をつきながら食事をし、「うぇぇぉぉぃ」などとのたまう。
・自分の真似をするナイナイ岡村を睨みつける。
・千代大海の股間をまさぐり、千代大海が感じる。
・右腕を負傷したように見せかけるも、土俵下では力強く腕組みする。
・相撲対決で笑いを取りに行ったロバート秋山に張り手を叩き込む。
・ドランクドラゴン鈴木の発言に怒りケンカキックを腰に叩き込む。
・さらに、マッサージをして体を癒してあげようとした鈴木の首筋に手刀を叩き込む。
・「最凶朝青龍」という不名誉な見出しで記事にされる。
・負けそうになると睨む。
・支度部屋にもどるなり「ウワー」と吼え、記者の図星の質問にムッとする。

【汚綱$死の悪行伝説:破滅へのカウントダウン編】

・風邪をひいているのに連日繁華街に繰り出して深夜までドンチャン騒ぎ。
・午前四時に歓楽街で「ウオー!」「ホンマホンマ~!」と意味不明な雄叫びをあげる。
・群れて現れては下品な一気コールで盛り上がる。
・ホステスのお尻を触る、胸を触るなどやりたい放題。
・突然、ホステスの腰をつかんで突き飛ばしたり叩いたりする。
・ホステスに一気飲みを強要し、断られると「オレの酒が飲めないのか!」と切れる。
・ホステスをヘッドロックで押さえつけて酒を飲ませようとする。
・あまりの暴君ぶりに、来店するとトイレに逃げ込むホステスも…
・酒の飲めない人に「さっきから全然飲んでないじゃないかー!」と絡む。
・七連覇の後、高級クラブでお祝いのケーキをパイ投げし、飲んで騒いではケーキを壁に投げつける。
・店の中は潰れたケーキやシャンパン、ウイスキーのシミでグチャグチャ…
・クリーニング代だけで2~300万近くフッ飛び、その日の会計は数千万。
・朝青龍の祝賀会には「絶対に服が汚れるから」という理由でジャージで行くのが鉄則。
・妻子があるくせに、巡業先の歓楽街で束になってかかってきた女の子に腰を振りまくる。
・たまに前夜の酒が残っていて土俵脇で吐く。
・真実を確かめようと直撃した記者に対し、射抜くような目で記者を睨む。
・高級クラブで鉢合わせになった某プロ野球選手とも殴り合い寸前の事態になる。
・愛車ハマーを自慢げに高級料理店に横つけし、入り口を通せんぼする。
・客が通せんぼを注意するやいなや、「なんだと、このヤロー」と食ってかかる。
・その相手がその筋の人だったことがわかると知った途端、尻尾を丸めて平謝りする。

【汚綱$死の悪行伝説:復讐の叫び編】

・稽古不足で負けた後に、支度部屋の風呂場で「ウオアー!」と絶叫。
・休場について、「横綱がいないのは寂しいだろうけどね」などと捨て台詞を吐くも、館内は連日の大入り。
・休場中に早速稽古してアピールするも、親方衆は「どうせ一日だけだろ」とささやき合う。
・稽古もしないでタバコ『中南海』をちょいワル風にプカプカ吹かす。
・子供誕生を報じた新聞記事に「だれがしゃべった」と激怒し、巡業先で記者を怒鳴りつける。
・若の里への復讐1:激しい声を発して土俵にたたきつけ、顔面に強烈な張り手をぶち込む。
・若の里への復讐2:倒れ込む相手にキックを入れる。
・若の里への復讐3:高見盛を壊したバックドロップのような「つり落とし」で止めを刺す。
・白鵬の話題を聞いて表情を一変し、「100年早いよ!顔じゃねえよ!」と険しい顔で言い放つ。
・後援会の会長が児童買春・ポルノ禁止法違反で逮捕、後援会は解散の動きへ。
・場所中の支度部屋で、モンゴル公演実現へ向けた署名活動を行い、厳重注意を受ける。
・子供が一歳になると髪を切る初節句のようなイベントに幕下力士まで招待するも、旭鷲山だけ招待しない。
・白鵬の大関昇進パーティに、怪我の治療を理由にモンゴルへ帰国し欠席する。
・急遽モンゴルへ帰国し講演会をドタキャン、代わりに朝赤龍が借り出される。
・度重なる横暴に、周りの人間も距離を置くようになり孤立化する。
・関係者談「黒海や露鵬も朝青龍を嫌っている。」
・関係者談「日本人力士も彼のことを良く思っている関取のほうが少ない。」
・ゆるいマワシの隙間から玉袋をちらつかせているところが雑誌に掲載される。
・亀田の試合後にリングに乱入し、親子兄弟愛茶番ドラマをぶち壊す。
・亀田に抱きつき、もらったばかりの亀田の賞状がくしゃくしゃになる。

【汚綱$死の悪行伝説:汚物は消毒だー!(仮)編】

・花道でみのもんたに酒を勧められ、マワシと花道を酒まみれにしながら呑む。
・六連覇達成後の宴でホステスの背中、肩、腕をバシバシ叩く。
・それが次第にエスカレートし、胸の上辺りを平手打ちする。
・さらにホステスをつけ人を利用して強引に車に乗り込ませる。
・車内でいきなり「俺は顔もココもこんなに熱くなってるのにどーしてくれるんだ!」と声をあげる。
・そしてホステスの手を無理やりふんどしの中に入れ、ナマでモノをつかませる。
・ホステスは何度も手を引っ込めるも、そのたびにまた手を股間に持っていく。
・ホステス談:横綱はずっと「ふぅー、ふぅー」と荒い息を吐いていたような気がする。
・車がホステスの家に着くと、「家に上がる」としつこく詰め寄る。
・花相撲で仕切りの最中に土俵下の高見盛に塩を撒く。
・さらに高見盛の気合注入を馬鹿にしたしぐさで館内の嘲笑を得る。
・楽しげに相撲をとるも、決勝戦で超ユルフンの白鵬に惜敗するや否や見る見る不機嫌な顔になる。
・弟子をエアガンで撃つ。
・親方が何を言っても無視。
・取材しようとした記者の質問も満足に聞かずに「訴えるぞ、この野郎!」と恫喝する。
・美人を落とすコツは?と質問され、「首投げ!!」と即答する。
・バルトとこと欧州の相撲をヘリコプター呼ばわりする。
・関脇・大関時代から注射をやっているという証言あり。
・好取組を期待される一番でのいきなりの蹴手繰りにテレビ解説者が絶句…
・臆病だから桁繰りで逃げたのか!?と各方面から非難の嵐が吹きあれる。

【汚綱$死の悪行伝説:俺の名を言ってみろ!(仮)編】

・横綱審議委員会を欺くかのように、稽古総見で堂々と蹴手繰りをやってみせる。
・「黒い横綱」という見出しで記事にされる
・千代大海の手が髷に掛かったかに見えた一番について、「ハゲなら勝っていた、でも、髷がなきゃ引退か」。
・台湾巡業中に、モンゴルで有名な資産家の名士と明け方から大喧嘩、警察出動の騒ぎに。
・警察に怒られて一度は帰宅したものの、暴走族のごとくまたもどってきて喧嘩する。
・怒りに任せて車の窓ガラスをぶち壊し、女性の顔面を殴打。女性から被害届けも出される。
・かなりのお金を払って示談にし、翌日に被害届けを取り下げさせる。
・これまでも数回、同じような警察沙汰を起こしてその度にお金で解決させているとのこと。
・琴奨菊をいたぶった後に「また、イジってやるよ」
・関係者に内緒でモンゴルに遁走を試みるも、空港で雑誌記者に見つかる。
・写真を撮るカメラマンに「オイ、何撮ってんだ!どこのカメラだ!」とものすごい形相でにらむ。
・その直後、つけ人がカメラマンに突進してきて、200m以上もカメラマンを追いかける。
・稽古をサボった翌朝にジャージ姿で朝帰り
・制限速度60kmの阪神高速を140kmで飛ばしてジグザグ走行を繰り返す。
・下品なケンカショーを見て、ずらりと並んだVIP席でたった一人で「亀田はすごい」と大声で叫ぶ 。
・さらに、「相手は弱かった。最前列で見ていたオレがはっきり見ていた」と力を込めた。
・「チャンピオンになったら、リングに上がってお祝いをしてあげる」と約束していたことを告白。
・まるで自分が世界王者になったかのように昂奮する。
・「俺だったらどんな格闘家でも1分以内に片つけてやる」と息巻く。
・「神に誓って八百長は無いのか?」との質問に「神に誓うことなんかないよ!」と逃げる。

【汚綱$死の悪行伝説:汚れ成分100%(仮)編】

・「変なこと書いたら訴えるぞ!下がれ!」と殿様気分になる。
・ゴルフで第一打をミスすると「打ち直しさせろ」と納得いくまで打ち続ける。
・巡業について「田舎は嫌だ、ヘリコプターで行くからヘリポートを用意しろ」と横暴に走る。
・それが無理となると「こんなところで巡業なんてやらせるな」と捨て台詞を吐く。
・場所中でも部屋に顔を出さず稽古もせず若い衆に稽古をつけることもまったくしない。
・「引退後、一代年寄にしてくれるなら日本に帰化してやってもいい」と傲慢な態度。
・カメラマンの背後から服ごと腕の肉をつかみ「オマエ、どこのカメラマンだ!」と凄む。
・千秋楽結びの一番で変化し、ブーイングの嵐が巻き起こる。
・横審曰く「番付の下の相手にああいうことをするとどうなるか。因果応報だ。」
・さらに曰く「こそくな手で勝ったり相手を蹴飛ばしたりと腹立たしい。」


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 ここまで作るのってたいへんだろうな(笑)。納得するモノもあり、朝青龍に代わって反論したいモノもある。そのうち時間があるときに。いまはそれほど暇ではない。
七日目
 把瑠都、敗れる!

 今場所いちばんの楽しみは十両の把瑠都の相撲を見ることだった。二場所連続休場で十両の下位まで落ちた把瑠都がどんな相撲を取るのかと興味津々だった。
 取り組みの時間が早いので見るのはけっこう難しい。3時過ぎぐらいか。それでもなんとか見られたが、今日は国会中継があって放送がない。BSではやっているのだがいま私はBSアンテナがない。
 よりによって見られないときに負けた。また全勝優勝して欲しかっただけに残念である。
十日目
 朝青龍、敗れる!






 安美錦に軍配が上がり物言いもつかなかった。安美錦の勝った相撲だった。
 しかしそのあとにヴィデオを見ると上掲写真のように、単に「どちらが先に地面に落ちたか」という点では朝青龍にもずいぶんと分のある勝負になっていた。
 この写真は2ちゃんねるの相撲板にあったもの。朝青龍ファン、安美錦ファンが激しく「死に体」について論じていた。
 総論として、相撲が安美錦の押し出したものだったから、空中に浮いている朝青龍より早く安美錦の手が、というのはどうでもいいことだろう。見ていて安美錦の勝ちだった。

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2ちゃんねるの相撲板にあったもの。いろんな分析があるものだ。

アナウンスルーム NHKアナウンサー 白崎義彦
http://cgi4.nhk.or.jp/a-room/aroom.cgi?i=247

テレビ実況における武勇伝

・大相撲中継においては近年、「白崎アナが実況すると、よく横綱朝青龍が敗れる」とファンの間で言われている。
実際に白崎アナがテレビ実況を担当した日に限ると、朝青龍が3連敗したこともあった。あの横綱の成績が白崎アナ実況時には通算で5割に近い勝率となっている。中には2004年夏場所で朝青龍の連勝記録が35でストップとなったテレビの実況も含まれている。

・2006年の秋場所6日目にはこの場所2回目のテレビ中入り後実況を担当。横綱朝青龍のみならず、全大関が敗れるという大波乱が起き、新たな「白崎伝説」を生み出した。

・同年の九州場所は前の場所の影響からかテレビで実況する機会を与えられなかったが、その初日に行われた競馬のエリザベス女王杯のレース実況(衛星ハイビジョンで放送)を担当。1着に入線したその年の3歳女王、カワカミプリンセス号が他の牝馬の進路を妨害したとして降着処分となった。また、被害馬のヤマニンシュクル号がその後、競走能力喪失となった。

・ちなみにディープインパクト号は白崎アナが実況を担当した第133回天皇賞・春(2006年4月30日開催)で、京都競馬場の第3コーナー手前からスパートする常識破りの戦法で圧勝している。

・2007年5月22日、大相撲夏場所10日目のテレビ実況を担当。全勝の横綱朝青龍を前頭四枚目安美錦が寄り倒しで破る大金星を起こし、またもや「白崎伝説」が実証された形になった。

5/24
 琴欧

 きょうテレビを見ていて突如として「琴欧州」ではなく「琴欧洲」なのだと気づいた。
「まんしゅう」は「満」ではなく「満」である。満洲をあつかった小説で、「満州」と書いてあるのを見ただけで、私は「あ、この本はダメだ」と放り投げる。
 なのに琴欧洲の名前をまちがえていたとは汗顔の至りである。

「琴欧州」で検索し「琴欧洲」に置換する。100カ所もあった。はずかしい。でも気づいてよかった。
 どうやらスポーツ紙がみな「琴欧州」でやっているものだからつい安心してしまったようだ。まあヨーロッパの欧州は「欧州」でいいのだが。
 ただ「満州」の場合は、それは「州」ではなく、「文殊」から来た「マンジュ」なので「満洲」と書かねばならない(とこれは高島先生から教えてもらったこと)。琴欧洲の場合はヨーロッパの「欧州」だから、それほど気にしなくてもいいのだろうが、四股名という個人名であるから、スポーツ紙はともかく、相撲ファンの私はきちんとせねばならない。

 相撲に関して厳しい意見をくれるみなさんがだれも教えてくれなかったのはなぜなのだろう。とにかく、直せてよかった。


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宮嶋さんが教えてくれた

 6/2 ひさしぶりに掲示板を見ると次の投稿があった。

琴欧洲のこと  投稿者:宮嶋陽人  投稿日:2007年 5月29日(火)22時22分20秒
  結城様

ご無沙汰しておりました。
琴欧「洲」の件ですが、結城様が全て間違われていたわけではありません。
初土俵から昨年秋場所までは「琴欧州」の四股名で取り、昨年九州場所から今の「琴欧洲」に改めました。
拝見致しましたところ、2006年9月場所以前の記述も全て改められたようですが、それは逆に勇み足でした。

追伸
結城様が細江純子をご存知でなかったとは驚きでした。
高島先生が吉川英治を知らなかったらしいことと同じ程度には。

 宮嶋様、ご指摘ありがとうございました。そうですよねえ、幕下のときからずっと琴欧州ファンなんだから気づかないはずがありません。特にこの漢字は「満洲」の件で意識している字でしたから。
 さらには、「琴欧州が横綱になったら欧の字を桜にする」と琴桜が発言したことがありました。彼としては大切な自分の「桜」の字を琴欧州ならあげてもいいということなのでしょうが、あのハンサムなブルガリアの青年と不細工な猛牛を結びつけたくないこちらとしては、「琴桜州」じゃコトザクラシュウだよなあ、とそうならないことを願っていました。
 けがをしてから相撲に迷いが生じていましたから改名は十分にあり得ました。なぜそこに気が回らなかったのか、恥ずかしいです。

 そういう改名の気配のある力士なのだから、今場所それに気づいたら、「変えたのかな?」と考えて検索し確認するのがふつうです。「汗顔の至り」は、それをせずに「あ、勘違いしてた!」と、すぐに直してしまった軽薄さです。今すぐは出来ませんが(けっこう時間がかかるので)、古い文章はそのうち元の「琴欧州」に直すつもりです。
 チェンマイの有山パパがずっと危篤状態だったのでここのところ錯乱していたように思います。自覚はありませんでしたがこんな信じがたいミスを目にすると、やはりまともではなかったのでしょう。あまりに浅薄な自分にすこしうんざりしています。

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 ところで今場所の琴欧洲ですが、序盤三連勝しても期待できませんでした。ひどい内容だったからです。やはりその後大きく崩れ結局クンロクでした。解説の誰かが「自分で相撲を小さくしている」と言ってましたが(ああ、音羽山です)、まったくその通りですね。背の高さを利用して常識的ではない変態相撲をとっていた貴ノ浪(音羽山)からすれば、琴欧洲はもっとそれが出来るはずであり、すべきなのに、なぜ相手にあわせてこじんまりした相撲にしてしまうのだろうということでしょう。私は貴ノ浪の相撲は好きではなかったので全面的に賛成というわけではありませんが、先場所の168センチの豊ノ島にぶん投げられた相撲などは、まさに「相手にあわせている」だと思います。
 今場所は「先に大関になったのは琴欧洲でしたが」と白鵬の横綱昇進に結びつけて何度も言われていました。悔しいでしょう。大器が目覚めることを願っています。

 朝青龍はコマーシャル出演の多い琴欧洲を本気で妬み自分も出たいと営業しました。それでうまくDoCoMoに出演しましたが、あれは成功だったのかどうか、顔つきから受ける印象だけは変えようがありません。琴欧洲のもっているあのやさしい眼差しは他の力士にはないものです。
「世界不思議発見」に出て、そこそこ正解するのだから(あの番組はガチンコです)頭もいいのでしょう。今場所は朝青龍に勝ってうれしそうな顔をしていました。来場所が楽しみです。

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 餘談ながら。
 細江さんのことはもちろん知っていました。あれは「どこかで政治家が自殺したらしい。マツオカとかいう人らしい」と書いたようなものです。故・松岡農水相を知らないわけではありません。反感を抱いている人への書きかたですね。それと同じく細江さんのことは知っているのですが、あのような書きかたをしてしまいました。
 とはいえ彼女の活躍の場は関西ですから、出演している競馬番組を見たこともないし、現役時代の彼女の勝ち鞍もまったく記憶にありません。街ですれ違っても気づかないでしょう。その程度の認識です。

 なぜあのような書きかたをしたかといえば、目の前で見ても気づかず、場内に入ってから杉本アナのことばでやっと気づくほど彼女に華がなかったからでした。いや華以前に女が乗っていると気づきませんでした。あれが牧原(今は増沢)ならすぐ気づいたろうし、パドックのファンも喜んだと思います。なんで彼女なのかしっくり来ません。横山、後藤が現役騎手なのだから現役の牧原にすべきです。(もしかしたら依頼され、断ったのかもしれません。)
 そこから来た反感だったのですが、今回宮嶋さんの文を読んで反省しました。上記「マツオカ」のような言いかたは私は彼が大嫌いですからいいとして、細江さんにはべつになんの恨みもないのだから、あんな意地の悪い書きかたをする必要はありませんでした。
 すなおに横山と後藤のことを書き、その前の誘導馬には元騎手の細江さんが乗っていた、と書けばいいことです。己の未熟さに赤面しております。

【附記】
 今日ダイワテキサスの仔が出走していました。まともな仔を送り出していたのかとうれしくなりました。父はトロメオです。これの引退式に主戦でもなかったのに牧原が乗り話題になったものでした。彼女はいまあまりイベント等には出ないようですが、関東でやるお祭りなのだから関東の女性騎手を乗せろ、と、そんな気持ちがあったように思います。
 大好評のこの試みは関西でも菊花賞の日に菊花賞騎手を集めてやって欲しいと要望が出ています。実現したなら横山、後藤の役目は関西の騎手がやるでしょうし、そのときこそ細江さんの出番です。とまあそんな関東vs関西の気持ちから出たお粗末です。
 でも実のところ関東と関西はどうでもいいんであって、要するに「いいオンナを見たかった」とそれにつきます。川崎や大井では誘導馬に女を乗せます。大学の馬術部のアルバイトが多いようですが、燕尾服に乗馬ズボンの女ってのはセクシーですよね。だから、もっといい女を乗せろ、が本音と思います。

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 去年の八月にハードディスク大クラッシュがあり、宮嶋さんからいただいた貴重なメールも消滅してしまいました。アドレスもわからなくなっています。これを機会にまたメールをいただけたらうれしいです。よろしくお願いします。


今場所の把瑠都


 今場所、やっと復帰した把瑠都の相撲を楽しみにしていた。公傷制度がなくなったことにより十両まで落ちた。しかも下位である。全勝優勝で通過した十両で、しかも下位で、どんな相撲を取るのか注目した。

 把瑠都は新十両で12勝3敗、しかも優勝した豊ノ島に土をつけている。翌場所は十両の4枚目に躍進。史上最速の所要10場所で新入幕は確実だった。なのに盲腸になって全休。幕下陥落。
 そこで優勝して十両復帰。北の富士以来の全勝優勝で新入幕。

 新入幕の場所は13日目まで11勝2敗。いきなり新入幕初優勝と期待されるほどの活躍を見せる。残り二日に優勝争いをしていた雅山と白鵬に当てられ連敗する。結果は11勝4敗で敢闘賞受賞。これはむかしのシステムだったらいきなり上位力士に当てられることはなく下位力士に勝って優勝していたろう。とはいえそれは大賛成。把瑠都が雅山も白鵬も撃破してしまうのではないかとどきどきしたものだった。
 あのころは把瑠都の怪物ぶりを見るのが毎日楽しみでならなかった。

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 翌場所は前頭筆頭。ここも一気に突破で三役かと思われたが、ここでやっと壁に当たる。安易な引き技を多用する雑な取り口に幕内力士が意地を見せた。相撲の奥深さを知り感嘆した。私はあまりに雑な力相撲が目立ったが、それでも把瑠都は力で突破してしまうのではないかと思っていたからだ。
 さらにはここで把瑠都の最大の敵、怪我がふりかかる。十日目で怪我をして休場。

 基本が出来ていない力だけの取り口と、やはりこれも「基本」に入る脚の送りが出来ていないための怪我で把瑠都は初めて大相撲の壁に当たる。
 が、壁にぶち当たり苦しんでいるときの成績が上のもの。6枚目で10勝5敗。ふつうの力士ならなにが壁なのかとなる。この経歴で二桁勝っているのだ。しかも場所前はほとんど稽古が出来ず、出場も危ぶまれる状態だった。いかに秀でた身体能力かが解る。

 しかし把瑠都ファンとしては朝赤龍、豊真将、露鵬、安美錦、琴奨菊に5敗は負けすぎと感じる。稽古熱心な朝赤龍や豊真将、琴奨菊、業師の安美錦に負けているのは把瑠都のためにもいいことだと言えるが……。

 そうして迎えた初場所。脚の怪我もだいぶよくなり今度こそと期待した。かつて敗れた雅山と豊真将を破る。超えたのだ。だが三日目の琴奨菊戦でまたも怪我。それもテレビ桟敷で「あっ!」と声を出してしまうようなあぶない怪我だった。尾上はいったいどういう教育をしているのか。大男同士の勝負である。柔軟体操と受け身の基本が出来ていないままへたに出世してしまうと(ふつうは出世できないが)、いかにあぶないかを証明するような大けがだった。

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 春場所は把瑠都がいないのでつまらなかった。全休である。これで十両陥落が決まった。以前の公傷制度があったなら、明らかに土俵上の怪我だから番付は保たれた。十両まで落ちることはなかった。
 公傷制度の廃止は力士の甘えをとるのにはよいことであろう。力士の大敵は怪我だ。だが同時にそれは「絶対に怪我をしないように」という保守にも通じる。

 小錦、曙、武蔵丸等サモア系力士の大罪は相撲を体重勝負にしたことだ。それを相撲本来の速さと技の世界にしたのがモンゴル勢である。このことはもっと評価されるべきなのだがモンゴル憎しの風潮で正当に論じる人がいない。(旭鷲山的あぶない技の弊害も一部あったが。)
 貴乃花のライバルがサモアでなくモンゴルだったらかなり違った世界が出現したろう。貴乃花は曙、武蔵丸に対抗するために体を大きくした。肝臓を悪くするほど無理をして。それが彼の相撲をつまらなくしていった。だけど彼らに対抗するにはそれしかなかった。

 相撲はふつうの体型の力士の速くて激しい相撲がいちばんおもしろい。三代目若乃花と琴錦のような。

 公傷制度の廃止は相撲の厳しさとしてはよいことである。だがまたそれによって怪我をしない相撲、体を大きくしての寄り切りが主流になったらつまらない。さいわい今のところそれはなく、モンゴル勢を中心に激しい投げのある取り組みが主体なので救われている。
 朝青龍の品位はともかく、さして大きくない彼が中心となって、速さと投げ、激しい気性による闘志が、互助組合的になりがちな相撲界を活気づかせていることはもっと評価されるべきであろう。
 毎度言うが、琴櫻や三重の海の無気力相撲は本当にひどかった。そういう彼らが大御所となって立派なことを行っているのが不思議でならない。いやそれは実績を上げ、名伯楽、名親方となったのだから当然だけれど、よくもまあぬけぬけと、とは思う。

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 大きくないモンゴル勢の朝青龍や安馬の速くて激しい相撲が好きなら、把瑠都や琴欧洲が好きなことは矛盾になるのだが、プロレスは大男、ボクシングもヘビー級と、大きくて強いものが好きなのも私の基本になる。
 把瑠都は小錦や曙とは違う。しかしここでまた壁にぶつかる。把瑠都ではない。私がである。
 把瑠都はいろんなことをやりたがる。多くの識者がそれに苦言を呈する。あんなことはする必要がない、ひたすら前に出ればいいのだ、と。そうすれば怪我もなくなる、と。
 つまり把瑠都が横綱大関になるには「曙になれ」ということらしい。たしかにそれがいちばん安定した強さになり怪我もなくなるだろう。
 だけど把瑠都が曙になったら、私の把瑠都熱は引いてしまうだろう。どんなに連戦連勝を続けようと、それは私の好きな把瑠都とは違うように思う。

 さて今場所、私のいちばんの興味は十両の把瑠都の相撲っぷりだった。
 十両下位なので、だいたい三時過ぎぐらいが多い。国会中継があったり、4時からの放映だったりして見られない日もけっこうあった。

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 今の住まいにはBSアンテナがない。私はよほど映像に興味がないらしく、機械類が大好きで何でもそろえているのに、ことテレビ関係になるとなにもない。いや一時はヴィデオデッキを六台駆使して外国に行っているあいだの好きな番組をすべて録画していた時期もあったのだから、まったくないということもないのだろうが、今に至るもBSアンテナすら買っていないのだから、やはり好きではないのだろう。だってパソコン関係の小物に湯水のごとくつぎ込んだ金額を考えたら、アンテナであろうと有料放送の契約だろうと、とっくにしていなければ釣り合いがとれない。でもパソコン関係のものを買うときは迷うことなくいくらでもつぎ込むのに、いつまでたっても数万円のアンテナを買わない。回転数の異なる12センチファンなんてのも十数個ももっている。ひとつ数千円だ。そんなものそんなにそろえてもしょうがない。でも好きだから迷うことなく買う。それでいて有料放送の月3千円なんてのは高いなあと関わる気にならない。やはり好きではないのだ。
 人生において唯一前回住んでいた場所で一年半ほどBS経験をしている。いやこれも正しくは違うか。引っ越したときにBSアンテナがおいてあったのに繋がなかった。後藤さんが来てくれて繋いでくれたのだ。それをしたのが引っ越して半年以上建ってから。しばらくは見ていたが不調になったので外してしまったから実質は半年もないか。それでも一時期、ほんの一時期だが、BSでお昼から相撲を見られたのは貴重な経験になった。あと「逃亡者」の再放送。想い出はこれぐらい。
 今回の把瑠都のことで、BSアンテナがあったらなあ、と思った。でも把瑠都はすぐに幕内にもどってくるから、もうそう思うこともないだろう。「逃亡者」の再放送はたまに見たいと思うことはあるが……。

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 二場所休んだからここまで落ちた。ここでまた休場だったら無休の幕下まで落ちたことになる。厳しい世界だ。でも全休は十五戦全敗と同じ扱いだからこうなる。

 十両の把瑠都は五分の力で勝っていた。なんとも奇妙な光景だった。もともと全勝優勝のころに力が違っていた。それが幕内経験で横綱大関とも五分に戦ってきた把瑠都である。大人とこどもというか、これはもう技のいらない世界だった。

 だから当然全勝優勝だと思ったし、アナも解説の北の富士もそう予想していた。1敗は意外である。でも慢心を引き締める意味でちょうどいいのか。

 十両なのであぶない相撲は取っていない。取る必要もなかった。
 来場所はまた幕内だが、優勝とはいえ十一枚目からの入幕だからかなり下の方だろう。うまく怪我が順調に恢復すれば、新入幕のときのように、いやそれ以上に勝ちまくる可能性は高い。上位で勝ち進む朝青龍、白鵬と、幕尻のあたりで連勝を続ける把瑠都。優勝争いによっては、いきなり横綱にぶつけることもありうるか。
 今から来場所が楽しみである。
5/30
 金親、八百長告白

 月曜発売の『週刊現代』が、白鵬の親方、宮城野親方(元十両金親)が愛人に八百長告白しているテープを入手と報道。
 その文面はなかなか迫力がある。
 一読してすぐにそれが仕掛けられたものだと解る。
 一見親方と愛人のふつうの会話のようだが、女が確認するような訊きかたをしているのが奇妙だ。なにげない会話のようでいて、みょうに金額等を金親の口から確認のようにしゃべりたがらせる。
「千秋楽に朝青龍に負けてくれって渡した金、あれいくらだっけ?」
「300万」のように。
 長年愛人関係にある年上のホステスに金親はへらへらとなんでもしゃべっている。
 金親に愛想を尽かした愛人が『週刊現代』の掲示した金に目がくらみ、小型テープレコーダを仕込んでの録音なのはまちがいない。

①思うこと、その一
 これはたぶん本当だろう。私もあの千秋楽で白鵬が寄り切る相撲がいい内容だとはすこしも思わなかった。白鵬の成績は前場所優勝に、この場所13勝2敗の準優勝だが、横綱の欲しい協会はそれでも昇進させると金親は読み現金を払ったのだろう。だがかなり早い時期に昇進見送りと結果は出ている。これもまた不自然だった。
 この種の取引はせまい社会だからよくある。興味があるのは白鵬がそれを知っていたか否かだ。
 私がこの件で呆れるのは「先代宮城野親方の次女と結婚することにより親方になれた逆玉の輿である金親」が、「未だに獨身時代の愛人と切れていなかったこと」である。
 ただの弱小部屋ではない。もうすぐ大関に昇進、横綱もまちがいなしと言われる白鵬の居る部屋だ。それをあの不細工でどうしようもなく弱かった金親が棚からぼた餅で手に入れた。しかも大関昇進の時に同席したおかみさんが、意外にも美人なのでまたも話題になった。ここは身辺をきれいにしておかねばならない。ところがアホはアホ。いい気になってまだ愛人に寝物語でそんな馬鹿なことをしゃべっていたのである。愛人は金に目がくらみ、まあ年も年だし、テープレコーダを仕込んでいるというのに対し。
 私はこの見るからに馬鹿面したバカ男が白鵬の師匠を名乗るというそのことだけで相撲が嫌いになりそうだ。なんとかならんのか。

②思うこと、その二
 この報道があったあと、北の湖理事長との応答の際に横審のウチダテマキコが「白鵬の師匠は熊谷なのか金親なのか」と問うている。これまたブスババアの狂った質問だ。宮城野部屋に属しているのだから宮城野親方、金親に決まっている。
 ところが北の湖もまた狂っていて「熊ヶ谷だ」と応えているのである。
 そうして今日の昇進の席、白鵬の両脇には金親と女房がいる。どこからどうみても白鵬の親方は宮城野である。
 これ、どこかの記者に「先日ウチダテさんに問われて、理事長は熊ヶ谷だと応えていましたが、それではなぜ今日昇進の使者を受け入れたのは宮城野なんでしょうか」とつっこまれたらどう応えるのだろう。

③思うこと、その三
 土俵入りの型は不知火型となった。今まで短命横綱が多いからと白鵬はいやがっていたようだが部屋の流れの中で応じざるを得なかったようだ。しかし短命とはいえその名を見れば、短命で当然の横綱ばかりであり気にすることはない。白鵬は彼らとは力が抜けている。白鵬がそのジンクスを破ればいいのだ。
 が、金親の馬鹿面を見ていたら、そっち方面からのことで白鵬が相撲をいやになってしまい、結果として短命、ということもありうるかと思えてきた。

 八百長問題もなにもかもどうでもいい。とにかく金親の存在が憂鬱だ。
5/30  白鵬、横綱昇進!

 とはいえマスコミは意外なほど白鵬の横綱昇進に好意的だった。女房の父親は少女売春で捕まっているし(しかも一回だけの過ちではなく病的な中毒者)、今回の金親のこともあり、針のむしろの門出だった。
 いい形で作用したのが朝青龍の不人気だった。「みんなに好かれる横綱になりたい」なんて白鵬の標語(?)も受けていたようだ。

 昇進の使者に対する挨拶も、私にはもごもごして聞き取りにくく、すこしも出来がいいとは思わなかった。でもどのテレビ局も好意的に報じていた。意地の悪いマスコミは不快になるのでそれはそれで私もうれしく思ったが……。

 でもやはり過ちや間違いは厳しく指摘すべきだろう。
「二十回以上の優勝をしている五人の横綱を目標にする」と言い、「大鵬、九重親方、北の湖、若乃花、朝青龍」と語っていた。画面にはことばに併せてスーパーも出ていた。若乃花ではなく貴乃花である。若乃花は三代いるがそれほどの成績は残していない。それに千代の富士ではなくひとりだけ九重親方ってもおかしい。白鵬からすれば千代の富士の現役時代を知らず、知っているのは九重親方という名前だった。そして現役の朝青龍を除けば、みな一代年寄りで四股名と親方名が同じである。だからこれは九重だけを親方名で呼んだまちがいというより、四人の偉大な親方の名をあげたら九重だけちがっていた、と解釈すべきか。

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 モンゴルから来た若者が異国の地である日本で……ということを考えたらこんな些細なミスには目くじら立てなさんなと言われそうだ。まだ来日して七年であれだけの日本語を話す。しかも母国では日本人と結婚したと非難されているのだ。

 しかしそれでも言いたい。いきなりなるものではない。もう幕内に入ってきたときにはその実力が図抜けていて、もっともっと早く横綱になっているのではと期待されていた超逸材だ。しかるべき人物がそばに着いていて帝王教育をしていればこんなミスは出ない。つまりそういうこともみな、竹葉山が宮城野親方のままだったらクリアされていたのである。

 しかるべき態勢がしっかりできあがっているのに、先代親方未亡人が突如娘に婿を取って部屋を継がせる言い出したらそれに従わねばならない世界。そうなってしまう世界。
 大相撲の暗部はそこにある。

 佐渡ケ嶽部屋のようにすべてが順風満帆のところもある。
 一門外から美男の旭豊を婿にもらい、あれこれもめて裁判沙汰になった立浪部屋のような例もある。
 でも宮城野部屋のこの件が最も醜悪だと思う。もともと竹葉山が親方として残るほど実蹟のある力士でなかったことも一因だろう。178センチ、68キロの売れ残った少年が、こんな逸材だったという偶然も重なる。

 金親の馬鹿面とここまでの紆余曲折を考えたら白鵬の未来が心配になってきた。
 入幕のころから毎場所日記のように白鵬を追ってきたのに、ついに大願成就して日の下開山となるめでたい日に、一抹の不安をぬぐいきれない。
 名横綱になることを心から願う。

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ガーン…宮城野親方“師匠失格”

北の湖理事長(元横綱)が28日、白鵬の師匠・宮城野親方(元十両・金親)に三行半(みくだりはん)を下した。横綱昇進を諮問した横綱審議委員会(東京・両国国技館)の席で、同理事長は熊ケ谷親方(元幕内・竹葉山)が白鵬の実質的な師匠との見解を示した。週刊誌で八百長疑惑への関与が報じられるなど指導力に疑問符のつくかつての弟子を突き放した形だ。なお横審は満場一致で白鵬を横綱に推薦することを答申。30日の理事会で正式決定する。

横審で白鵬の昇進を審議する前に、内館牧子委員(脚本家)から北の湖理事長に厳しい質問が出された。「新聞などでは熊ケ谷親方がこう語っているとか、たくさん書いてあります。白鵬にとって誰が師匠ですか?」。外国出身力士のマナーが問われる中、内館委員は若い白鵬が問題を起こした場合の責任の所在を求めたわけだが、北の湖理事長は「それは熊ケ谷です。今まで熊ケ谷がやってきたし、これからもやるべき」と答えたという。

 熊ケ谷親方は04年に現宮城野親方が継承するまで、宮城野の名跡を所有し白鵬を熱血指導してきた。当然、白鵬に対しての影響力は強いが、現在はあくまで部屋付きの親方。師匠をさしおいての「教育係」任命は異例だ。一方の宮城野親方は現役時代、十両が最高位。しかも引退して先々代の宮城野親方(元小結・広川)の娘と結婚し、部屋を継承する直前の番付は三段目で、その時既に幕内だった白鵬との立場は逆転していた。加えて前週発売の週刊現代では、愛人とされる女性に昨年7月の名古屋場所で白鵬の八百長に関与したと告白、その録音テープが存在すると報じられた。

 この日、両国国技館で会見を開いた同親方は「あり得ない話で内容は事実無根。自分は一切関与していない」と疑惑を否定。しかし報道で白鵬のイメージが傷つけられたにもかかわらず、法的措置を取るかとの質問には「弁護士と相談している」と言葉を濁した。

 自らの責任問題については「ご理解をいただきながら、ますます相撲道に精進していく」と語ったものの、同じ立浪一門の年長の親方は「弟子を養成する資格はない。辞めればいい」と突き放した。また別の若い親方は「おれだったら姿を消す。弟子に対してこれほど恥ずかしいことはない」と批判するなど、同親方に対する風当たりは強まる一方だ。
『スポニチ』[ 2007年05月29日付 紙面記事 ]





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