平成十七年九州場所


11/9  NHKの琴欧州特集 
 偶然見た。とてもよかった。解説は相撲好きのデーモン小暮だった。あの化粧で出ていたから田舎の相撲好きのお年寄りには反感を抱いた人もいたかもしれないが、小暮の相撲知識は本物である。好ましい。
 琴欧州の故国ブルガリアでの相撲人気や、自分たちの英雄として目を輝かせる少年は、いつ見てもいい。
 一攫千金を夢見て日本に行きたいと願う青少年も多かったが、かといって琴欧州のようなスター性を感じる少年もいなかった。やはりあれはあれでひとつの奇蹟なのだろう。琴欧州と把瑠都は。露鵬ぐらいならいくらでもいようが。

 佐渡ケ嶽部屋に出稽古に出かけて琴欧州に全勝する朝青龍もすごい。まるで本番さながらの激しい稽古だった。かつて千代の富士がやったように、稽古で相手に実力差を知らしめ、やる気を削ぐ方法である。琴欧州は今場所10勝以上あげてまちがいなく史上最短で大関になるだろうが、まだ朝青龍との差は大きいようだ。

 今週の日曜が初日だ。白鵬の仕上がり具合が心配である。足首の具合はどうなのだろう。
11/13(日)

初日
 把瑠都休場
 楽しみにしていたエストニア出身の大物、十両のバルトが突如盲腸になり休場となった。今場所10勝以上をあげて、というか13勝ぐらいで優勝争いに絡み、来場所は一気に入幕と思っていたのでこの一頓挫は意外だった。
 でもケガでなくて良かった。力士はケガをするとそれが古傷となり引退に追い込まれる。それを思うと、決して大きくない体で、あれだけ激しい相撲を取りながらケガのない朝青龍の偉大さをあらためて思う。

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 琴欧州、初日黒星
 琴欧州は気が弱い。やさしい人だ。それがまた端正な顔とあいまって魅力になっている。
 先々場所、先場所の優勝争いからの脱落も、みなプレッシャーで自分から潰れたようなものだった。
 でもそれは優勝がかかった終盤だった。今場所は大関取り、しかも師匠が引退なので是が非でもとの期待が初日から掛かっている。初日なのに硬い表情だった。相手は相性の悪い垣添だが、小兵であり、落ち着いて取れば勝てる相手である。
 左足がまったく着いてゆかず、だらしない負け方をしてしまった。緊張で体が動かなかった、の典型である。

 さてこれからどんな展開になるのだろう。
 私はまったく心配していないが、解説の北の富士や舞の海が揃って否定的だったのはちょっと気になる。というのは彼らは、「あの緊張がこれから解除されるとは思わない。むしろ初日に負けてしまったと今夜など寝られないぐらい苦しむのではないか」と、ますます重圧の中でもがく琴欧州を予想していたのである。どうなるか。

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 白鵬の変化、朝青龍の怒り
 結びの一番は朝青龍対小結の白鵬。
 白鵬が変化した。すばらしい運動神経で朝青龍が残り、逆転勝ちしたのだが、そのあと土俵上で険しい顔で睨みつけていた。たまりにおりてからも顔から怒りは消えない。アナは土俵上ですでに白鵬に対しなにか言ったようだと言っていたが、それは見えなかった。とにかくすさまじい怒りだった。
 怒りの理由は一瞬髷に指が入ったからと説明されていたが、同時に変化という卑怯な手に走ったかわいがっている後輩に対する怒りでもあったろう。大の白鵬ファンである私も失望したし、もしも変化が決まって勝っていてもすこしもうれしくなかった。

 ただひとつ安心したこともある。同じモンゴル出身でも、朝青龍と旭鷲山のように不仲の力士もいるが、白鵬は横綱にかわいがられ、よく食事に連れて行ってもらっていた。親しい仲なのである。どうしてもそこに遠慮が出てしまうのではないかと危惧していた。また邪推であろうが、花相撲であるトーナメントで白鵬が勝ち優勝したりしている。これもこういう場では勝たせて賞金をやり、本場所では勝たせないという取引なのかと勘ぐることも出来る。

 だが白鵬はあのような卑怯な技を使っても勝ちたいと願い、そのことに対し朝青龍は正面から怒りを見せた。いわばガチンコであることが証明されたわけで、そのことにだけはほっとした。

 白鵬の相撲に対する迷いはまだまだ続くようだ。こんなことをしていたら琴欧州との差は広がるばかりだ。心配である。

【附記】またも憮然
 このときもアナは、朝青龍の仁王様みたい険しい顔を「憮然とした表情」と言っていた。憮然がそういうふうに使われることに納得せねばならない時代だとしても、やはり違和感が残る。

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 闘志はすばらしいけれど……
 今日最も印象に残った一番は「時天空対露鵬」だった。
 露鵬というのは、悪相である上に気も荒いらしく、気に入らない相撲を取った相手にはガンを飛ばす。それがもう悪相の大男だからテレビを通じてでも、寒気がするぐらい迫力がある。
 先場所前、稽古場で横綱にそれをやり、遺恨勃発と話題になっていた。横綱は無礼だ、許せないと怒り、露鵬は土俵の上で番付は関係ないとふてくされた。張り手が顔にはいるような激しいことをされるとキレルらしい。
 今日も時天空との激しい相撲になり、これは時天空優勢だったのだが、途中から露鵬の怒りに火がついたのか、逆転勝ちした。相撲そのものはいい一番で不満はないが、露鵬の態度は不愉快だった。

 まず勝ったとき、土俵下の時天空を土俵上から睨みつけていた。勝ち名乗りを受けるときも、向こうの方にいるもう土俵を降りている時天空にまだガンを飛ばしていた。「ガンを飛ばす」なんて下品な表現は使いたくないのだが、そうとしか言いようがないのである。どう考えてもヤクザの凄味であって、高見盛と旭鷲山の睨み合いのような適度なそういう闘志の発露は「いいぞいいぞ、もっとやれ」となるし、会場も沸くのだが、露鵬のこれは寒気がしてテレビ桟敷のこちらまで縮こまってしまうような気分の悪いものだ。

 それと、これが大事なことだが、露鵬がそれほど怒りを表に出すほどのものとは思えないのだ。相撲では当たり前のことだし、もっとひどいことになっても日本人力士はその怒りを内面にしまう。そう教えられてきたはずである。八百長相撲を受けなかった大乃國への八百長相撲の仕切り人・板井の張り手など、手のひらをバンデージでぐるぐる巻きにしたパンチそのものだった。実際一発で横綱大乃國が腰から崩れている。それでも耐える。それが相撲の美学だ。
 なのにこの人はすぐに怒りを前面に出し、しかも土俵を降りてからも相手を睨み続けていたりする。
 解説の北の富士は「闘志が出るのはいいこと」とか適当にごまかしていたが、これは親方が注意してやめさせるべきだろう。闘志の問題ではない。力士の礼儀と相撲美学に関わることだ。

 私は大の外人力士好きで、彼らの行動に不満を持ったことはない。朝青龍の左手の手刀だって文句をつけるウチダテマキコのほうが嫌いだった。
 でも露鵬のこれを見ていると、いまにこんなのばかりになったら土俵が殺伐としてイヤだなと初めて感じた。
11/14(月)  普天王休場──琴欧州不戦勝
 今日から普天王が休場となった。昨日のブログでは明日からがんばると書いているから今日になっての急のことだったのだろう。次代を担う期待の力士だから今のケガが後々まで尾を引く古傷にならないといいのだが。(ATOKは「じだいをになう」で変換すると時代とは出さず次代と出す。えらい。怒ってばかりだからたまには褒めよう。)

 初めて普天王のブログを読んだとき、五月人形のような雰囲気のあるじつにいいお相撲さんなのだが、ブログは絵文字入りの現代っ子そのままで、そのギャップに苦笑したものだった。

 普天王の急の休場で不戦勝になったのが琴欧州。気の小さい人だから昨日の負けを引きずり、今日も連敗した可能性がある。どんな形であれ星を五分にもどせたのだから明日からは気分良く出られるだろう。こういうのも琴欧州の強運である。

 琴欧州の一番がないだけで今日の相撲中継はずいぶんとつまらなかった。

 白鵬連敗
 白鵬が玉乃島に完敗。玉乃島が好きな力士でないだけによけいに悔しい。前途多難。横綱に正面からぶつかって行かず、あんなせこいことをするからだと腹立つ。なんだかとんでもない迷路に入り込んでいるようで心配でならない。金親との不仲とか関係あるのだろうか。

 朝青龍勝利
 岩木山のぶちかましを正面から受けての相撲。持ち前の速さで素早く横に回り送り出した。
 こういうのを完勝とか危なげなしとか言うのだろうか。
 私は朝青龍のファンだけれど、彼の相撲には(思いっきりぶん投げる憎たらしいほど強い相撲もあるけれど)、いつも冷や冷やしている。
 それは完璧にチューンナップされた2000ccのスポーツカーであり、出足といいスピードといい小回りといい抜群なのだけれど、5000ccのベンツに本気になられたら、やっぱりかなわないのではないかと思うのである。その5000ccのベンツが白鵬であり琴欧州になる。
 しかしまたファンである根源は2000ccだからであり、圧倒的に強い戦車みたいな曙や武蔵丸の大きさには惹かれなかった。
 今日の一番などダンプカーである岩木山を見事に2000ccスポーツカーが捌いた勝負だった。一歩間違い正面からの体当たりだとクシャクシャにされてしまう。その危惧感で見るのがたまらない。魅力的ないい力士である。悪く言う人の気が知れない。

 名勝負数え歌──時天空対安馬
 これは相撲通なら毎場所楽しみにしている取り組み。先場所は6分以上のとんでもないことをやっていた。6分の水入りと言ってもむかしよくあった角つき合わせた牛が動かないみたいなヤツではない。時天空がありとあらゆる技を仕掛け、ちいさい安馬が凌いで凌いで凌ぎきったのだ。先場所の一番は相撲史に残るような名勝負だった。毎場所それをやる。
 今場所は安馬が速攻し、あっさりとした結末になったが、それでも土俵際で弓なりになって残る時天空は見せ場を作った。ともにモンゴル出身。稽古熱心。
 日本人力士がどうの、外国人ばかりでどうの、と言う人がいるが、そんな数のこと以前に、これだけ魅せられる相撲を取れる日本人力士がいるかと問いたい。この二人からは目が離せない。

11/15(火)  琴欧州、勝つ!
 琴欧州が出島を「叮嚀な相撲」で破って実質的な初日。2勝1敗。
 慎重に取っているのがよくわかる相撲だった。出足をとめられ四つになると見た目はおとなとこども。出島はまわしがとれないが琴欧州は楽々と手が届く。それでもすぐにせめず慎重に寄り切った。
 昨日のラッキーな不戦勝。今日の完勝で明日からはだいぶ堅さが取れるだろう。

 白鵬、初日!
 白鵬が垣添をぶんなげて初日。とにかく左足首の白いサポーターが気になる。二十歳で古傷をもっちゃだめだ。今日は本来の強さがかいま見えた勝利だった。
 
 琴光喜の強さ
 琴光喜が安馬をぶんなげた。安馬を横転させるのはむずかしい。この人がまともに実力を出すといかに強いかがよくわかる。
 琴光喜は馬で言うなら3億円のサンデー産駒だ。オープン入りしているから元はとったかもしれないが、本当なら無敵の横綱になる人だった。むずかしいもんである。前例に久島がいるが、もうアマ時代のタイトル数は関係ないのか。

 琴ノ若讚歌──敵役のありがたさ
 琴ノ若と露鵬。もちろん琴ノ若を応援する。
 佐渡ケ嶽親方が定年退職ということは娘婿の琴ノ若が今場所限りで引退して来場所から佐渡ケ嶽親方になるってことか。昨日漫然としていて聞き逃したが、アナと解説者が「プロ野球のような監督兼選手のようなことは出来ないのでしょうか。野村監督、今度ヤクルトの古田監督のように」と話していた。栃錦が一時春日の親方と横綱を兼ねたらしい。なんとか琴ノ若にもまだ相撲を取って欲しい。本人も子供のためにも一日も長くととがんばってきた。十両に落ちたならともかくまだ幕の内の力があるのにもったいない。でもやはり今場所限りで引退なのか。
 美男で有名で『Number』の表紙にもなった人だった。

 悪相の露鵬が相手。露鵬の勝ち。琴ノ若を応援し、敗戦にがっかりする。
 なんでも「みんながんばれ」の傾向がある私には、露鵬のような嫌いな力士の存在はありがたいのだと知る。騎手だと蛯名。蛯名と露鵬は目つきが似ているな。
 感情的になることもそれはそれで楽しいものだ。

 稀勢の里、横綱初挑戦!
 朝青龍の速さに翻弄され相撲にならず。いい勉強になったろう。

 貴花田が千代の富士に挑戦して勝ったときを思い出した。はつらつとしていたまだ十代の貴花田。敗れてあっけにとられた顔をしていた千代の富士。この敗戦で引退を決意する。
 貴花田が引退に追い込んだ千代の富士。
 父親の貴ノ花を引退に追い込んだのが千代の富士。
 千代の富士の師匠・北の富士を引退に追い込んだのが新鋭だった貴ノ花とドラマは続いている。

 でも千代の富士の息子も貴乃花の息子も力士にはならないだろう。物語は終りだ。
11/16(水)  栃東休場、白鵬不戦勝

 朝青龍4連勝
 負けたけど出島はしぶとく粘っていい相撲を取った。
 出島の大関に昇るころの勢いを知っているから、どうにも満身創痍の今が痛々しい。
 もう親方株も持っているし、引退は近いだろうが、色白の、いかにもお相撲さんらしいいい力士である。総じて石川の力士はいい。
 栃乃洋は今場所幕尻。勝ち越せるか。

 琴欧州3勝1敗
 今日一番おもしろかった取り組みがこれ。
 初対決のとき、関脇の雅山が下位の琴欧州相手に立ち会い変化をした。琴欧州はバッタリと倒れた。
 それこそほんと、土俵の上にあの長身がそのまま腕立て伏せみたいな状況で倒れた。
 取り組み後、琴欧州は風呂場でバカヤローと絶叫(日本語)して周囲を驚かす。すごい大声だったらしい。隣の風呂に入っていた雅山にもこれが聞こえて驚いた(笑)。
 琴欧州は「なんで関脇が変化するの。ぼくがこわいのか」とコメントしている。雅山は「おれももう若くないからいろいろやらないと……」

 翌場所、今度は2メートル4センチの琴欧州が変化。雅山バッタリ。変化技はよくないが、琴欧州は先場所の悔しさを覚えていたのだろう。意趣返しだ。これなんか連続ドラマとして見ていないと楽しめない。
 それからもこのふたりの取り組みはそんな心理戦が見えておもしろい。

 今日、琴欧州は変化するのかしないのか半端な立ち会いをした。悪い立ち合いである。一気に雅山に攻め込まれる。
 しかしそのことで琴欧州の最も優れている面が久々に見えた。先場所の序盤以来。
 この人がいかに運動神経がすぐれているかが発揮される。早く動けるのである。まるで小兵力士のように、土俵上を下がりつつ回る。
 雅山に攻め込まれつつ必死に土俵際を伝い、やがて捕まえて投げ捨てた。
 決してよい相撲ではないが、先場所も序盤はこんなことばかりで5連勝したのだった。先場所の日記で、私は6勝目をあげたとき、やっと初日が出たと書いている。ひどい序盤だった。
 今日のもよくない内容なのだけど、初日の体が金縛りにあったような敗戦と比べると、小兵のように土俵は走り回った今日は、すくなくとも堅さからは解放されつつある。

 これでもう大丈夫。10勝以上あげて大関は確定だ。

 解説に和歌乃山
 山分親方となったが、まだ髷はつけている。残念ながら何を尋かれても「稽古することです」しかない凡庸な解説だった。力士時代は目立たなくても解説で能力を発揮する人もいるのだが期待は出来ない。
 北の富士と舞の海は特別なのだろう。

 昨日出ていた花籠親方(大寿山)も声がしゃがれていて聞きづらく話もつまらなかった。
 今日の音羽山(貴ノ浪)はヘンな髪型だったが、なんだろうあれ、いまどきパンチパーマにしたのか。
11/17(木)  客の不入りをなんとかせよ!
 相撲が不人気だとかなんだとかそんなことはいつでも好きなこちらには関係ない。むしろ相撲をわかっていない連中が若貴ブームのような形で近寄ってくるのはすこしもうれしくない。

 とはいえ九州場所のパイプで組んだ椅子席ががらんとしてパイプが丸見えなのはあまりに寒い風景だ。テレビ画面だと、土俵上の力士の向こう側、上半分がガラガラである。
 こういう場合、テレビ中継のあるプロレスやあるいはコンサートでも、一番安い席にいる客をよい席に無料で移動させたり、死角になっている面の客を正面に移動させたりして見栄えをよくする。15日間連続興業であり、そんなことをしたらまたマスコミに叩かれるからやらないだろうけど、それでもやるべきことは残っている。
 たとえば小中学生を300円、500円で、いや100円で二階席に入れてやればいい。どうせガラガラの場所だ。本物の相撲を100円で見られる子供たちが鈴なりになり歓声を上げるだけで場内は華やぐだろう。その子たちはやがて金持ちになれば10万の枡席でももっと高い(すわったことがないので値段を知らない)砂かぶりでも購入するようになる。なんかその辺の知恵が闕けている。

 いくらどんなことになろう相撲ファンでいると思っていても、連日人のいないあのパイプの骨組みを毎日見せられるのはつらい。

 髷をつかんで反則負け
 垣添が旭天鵬の髷をつかんではたき込んだ。軍配は垣添。だが髷をつかんでの引き落としが見えていた。穏和な旭天鵬だが、倒れるとすぐ審判の方を見た。誰か物言いを附けてくれるはずと。気の荒い朝青龍だったら髷をつかんでジェスチャーを交えたろう。

 ところが誰も物言いをつけず、土俵上には次の対戦力士を呼び出すために呼び出しが登っていた。そりゃないだろうと思う。アナも解説もなにも言わない。このままかと思われた。
 そこでやっと押尾川が手を挙げた。遅すぎるって。
 行事が呼び出しを制しておろし、土俵上で審判委員が審議。あっけなく反則負けで判定は覆った。
 もっと素早く反応すべきだ。

 黒海、白露山への注文
 一時はどこまで強くなるのだろうと期待した黒海がずっと足踏みをしている。相撲がマンネリ化してきてすっかり興味をなくしつつある。白露山はまあ露鵬と兄弟とも好きではない。髷が結えなく成りつつある髪の毛に興味があるだけだ(笑)。

 以前も書いたが、三十過ぎのロートルとなって髷が結えなくなるほど薄くなり引退した力士は数多く知っている。しかし二十代前半のこれから伸びる力士であれほど薄い人を知らない。内規では髷が結えなくなったら引退のはずである。白露山はそれの第一号になるのだろうか。

 その二人に関し今日向こう正面解説者がいいことを言っていた。解説席は北の富士、湊親方だから、え~と、現役名はなんだっけ。
 北の富士が、黒海は練習をしているんだろうかと疑問を投げかけた。それに対して湊が即座に、「先ほどの白露山とか黒海なんて、土俵に上がっているのを見たことがありません」と断言したのだ。これは勉強になった。
 つまり屈伸運動、柔軟体操、バーベルを使ったような練習はそこそこやっているらしいのだが、土俵に上がってのぶつかり稽古は一切しないらしい。それはそれで本場所での対戦相手に手の内を知らせず一発勝負にかける、という意味合いでひとつの戦法とは言えよう。

 そのあと湊は白鵬の稽古量を褒めた。佐渡ケ嶽親方の引退に向けて、その前に琴欧州を大関にしようと部屋一丸となって盛り上げている佐渡ケ嶽部屋の様子は北の富士も褒めた。わざわざ琴欧州のところまで出稽古に行く朝青龍に関しては言うまでもない。また安馬のことを悪く言う解説者などひとりもいない。今日もいい相撲を見せていた。

 好きではない力士の姿勢が問題になり、好きな力士が褒められる。うれしい時間だった。

 白鵬の強さ
 白鵬が4連勝と絶好調の琴光喜を堂々と破る。本当にこの人の潜在能力はすごい。なのに序盤の2敗があったりする。一日も早く左足首のサポーターが取れることと、自分の相撲を確立することを願う。
11/18(金)  琴欧州、完勝!

 朝青龍、文句なし!

 こどもたちの歓声!
 昨日の今日になるが二階席に幼稚園児を入れていた。あと、小学生もいたとか。
 どういう経緯なのか知らないが、とても良かった。
 回しの色で応援する幼稚園児がいて、「緑勝て!」とか「黄色(蜜柑色)勝て!」とかやっている。
 ほのぼのとしたのは黒海ファンの小学生たちが来ていたらしく、精一杯の声で黒海を応援する。それが黒海に伝わり、「黒海、がんばれ!」という声援を受けるたびに顔面が紅潮して行き、見事に勝った。なんともうれしくなる一番だった。
 もちろんそれはアナも解説も口にしていた。

 が、今日のスポーツ紙を目にしたらどこも記事にしていない。こんなことが大事なのに。

 客のいないパイプ組がわびしく見えないいい日だった。
 田舎でも、子供のいない地域はさびしい。やはり子供がいて、働き盛りがいて、やさしいまなざしのお年寄りがいる、がバランスが取れている。
11/19(土)  旧友と観る相撲──安馬、快勝!
 金沢から旧友のKが来てくれた。
 競馬場から帰ってくると相撲の時間。夕飯の買い出しに行くのを伸ばして、観る。
 幕内最軽量の安馬が自分より60キロ重い、幕内重量2番目の岩木山を、一気ののど輪で押し出した。きょう一番の相撲。

 白鵬、魁皇に完勝!
 強いなあ、この強さが安定すると最強なのだが。
 Kと観ていて気づいたが、足を投げ出してすわっている。まだまだ足首が悪いのだろう。気になる。

 稀勢の里の氣魄!
 琴欧州とぶつかる稀勢の里がすさまじい氣魄を見せていた。もう目がイッチャッテル感じである。それだけライバル琴欧州を意識しているのだろう。ずっとライバルだった。だが今、大きく差が開きつつある。
 先場所琴欧州の優勝をとめたのは稀勢の里だった。稀勢の里戦に勝っていれば、星二つ朝青龍に先行していた琴欧州は優勝だった。それが負け、直接対決で負けて並ばれ、決定戦で負けた。
 稀勢の里、氣魄の勝利。今場所勝たなければ先場所はかたくなっていた琴欧州の自滅と思われる。すばらしい一番だった。

 普天王復帰
 二日目から休んでいた普天王が復帰。えらい。さすがに負け越しだろうが、がんばれ。
 
11/20(日)


中日
 録画で観る
 競馬場から羽田までKを送る。相撲は録画しておいた。


 白鵬、千代大海に敗れる
 熱戦ではあったが、敗れた瞬間、思わず悔しくて「ア、バカ!」なんて口にしてしまった。強い魁皇を簡単に破るかと思うとこの相撲。やきもきさせられる。
11/21(月)  栃乃花のがんばり
 一時はケガで幕下まで落ちた栃乃花が幕内まで返り咲き、今場所は元気である。すなおに応援したくなる力士だ。
11/22(火)  琴欧州、3敗目!
 玉乃島に敗れて3敗目。だめだなあ。
 初日の垣添に負けたのはかたくなっていたからわかる。稀勢の里との2敗目は稀勢の里の闘志と気迫の勝利だ。でもこの3敗目はいただけない。のちのち問題になりそうだ。
11/23(水)  玉乃島、金星を逃がす!
 玉乃島が一気にのど輪で朝青龍を押し込む。俵に足が掛かった横綱は体が反った。そこから逆襲。
 今場所いちばん横綱を苦しませた相撲だった。

 朝青龍11連勝──年間最多勝タイ
 大鵬の80勝に並んだ。大鵬がこの記録をもっていないのが不思議である。最盛期は85勝ぐらいしていた感じがするが。
11/24(木) 琴欧州対白鵬
 未来の横綱決戦である。たまりにすわった白鵬を見ると惚れ惚れする。色白のやわらかそうな体。上背もあり、懐が深く、まさに理想の体つきである。アナもそれを言い、解説の北の富士も大鵬さんを思い出すと同調していた。琴欧州のレスラのような筋肉質な体と好対照である。未来の東西の横綱としても理想的だ。
 ここまでの対戦成績は3対2で白鵬がリードしている。

 四つになっての熱戦。豪快な投げの打ち合いから同体で落ちる。軍配は白鵬だが(行司はどちらかに挙げねばならない)目で見てもヴィデオで見ても同体。だが明暗は落ちるとき体が土俵外に飛んだ琴欧州に対し、白鵬はもろに土俵の隅で脇腹を打った。立ち上がった後、しばらくは土俵に手をついて体を折り曲げていた。その痛みがあったのだろう、取り直しの一番はあっけなく琴欧州の勝ち。
 いやいい相撲だった。

 朝青龍12連勝──年間最多勝タイ
 今日の勝利で朝青龍は年間82勝となり北の湖の最多記録に並んだ。記録更新は確実。7連覇も続くのが千代大海の2敗だから(笑)、これまた確実。

 琴光喜、4連敗
 白鵬にしか負けず、7勝1敗で朝青龍を追っていた琴光喜が、ここに来て4連敗。一気に7勝5敗とまだ勝ち越しさえ出来ない蚊帳の外となった。相手が魁皇、千代大海、朝青龍と上位とはいえ、これを食わないと出世はない。
 前頭4枚目ながら雅山は三大関を破ってそれをやっている。
 今までもさんざん観てきたことなので諦めているが、彼の後援者はけっきょく今場所もこれかとガックシと肩を落としたことだろう。

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 土日に旧友がやってきてホームページをやっている暇がなかった。
 そのあとは、今度は「バンコク留学生」というのと関わってしまい、それに対する文を書いたりしていたのですっかりここが疎遠になってしまった。毎日大相撲のことを書くのがいかにむずかしいか実感した。
 9日目からここまでは25日にスポーツ紙の星取り表を見ながら書いた。
 土日は当然としても、月火水とつまらんことに時間を費やしてしまった。
 あとでまた思い出したら記入してゆこう。
11/25(金)  朝青龍対琴欧州
 いよいよ今日、朝青龍対琴欧州だ。本来ならこの横綱対関脇は初日にあってもおかしくない取り組みだ。審判部としては、ここまで全勝で来て、と最高の盛り上がりを期待したのだろう。事実先場所はそうだったから。
 だが今場所は残念ながら琴欧州はもう3敗している。朝青龍の獨走態勢だ。それでもここでがんばらないと、琴欧州も10勝5敗で大関昇進しても華やかさに闕ける。正念場だ。楽しみである。

 琴欧州勝つ!
 場所前から朝青龍は積極的に佐渡ケ嶽部屋に出稽古に行き、琴欧州と稽古した。そこでは全勝だった。千代の富士がやった稽古場で力の差を見せつけておき、本場所で力を出させない方法である。琴欧州が朝青龍のしつこさに根を上げ、もう勘弁して欲しいと言ったとも伝えられた。
 そんな情報もあって、勝てないだろうなと思っていた。先々場所の投げの打ち合いによるほぼ同体の名勝負の記憶はあるものの、先場所の本割り、決定戦での連敗のほうがより強烈だ。

 今日、まわしがとれた。左上手。いけるかと思ったら一気に寄る。さすがに横綱は一度は弓なりになって残したが、二度目はこらえきれなかった。あれだけ上背があり懐の深い人にがっぷりまわしをとられたら誰でも耐えられない。琴欧州の最も強い面が発揮された最高の相撲だった。
 これで10勝。大関昇進を確実にした価値ある1勝である。
 佐渡ケ嶽親方の最後の一日に、大きなプレゼントを贈った。親方もうれしかったろう。

 今日の相撲を見ていたら、朝青龍は今場所史上初の7連覇と年間完全制覇という偉業を達成するが、連勝記録のほうはもう無理だと思った。琴欧州がここまで強くなってきている。けれんのある相撲ではない。がっぶり四つになったら横綱より強いのだ。もちろんそうならない相撲を今後朝青龍は心がけるだろうが。
 まだまだ優勝するだろう。だがそれは14勝や13勝が多く、30連勝以上はもう無理であろう。

 琴ノ若、引退
 現佐渡ケ嶽親方が明日65歳の誕生日を迎え定年なので、その跡を継ぐために今日で引退となった。最後の一番は負け。4勝8敗で明日からは佐渡ケ嶽親方となる。引退を発表し涙をぬぐう姿が映った。37歳。幕内最年長。貴重な存在である。まだ取りたいと言っていたし取れるのだから、自分が納得して引退するまで力士でいて欲しかった。一律65歳誕生日定年というのもずいぶんと情のないつまらん規定である。
 小学生の息子は相撲をやっているらしい。二世が見られるかも知れない。

 佐渡ケ嶽親方(元横綱琴桜)は娘婿に琴ノ若を望んだ。それが話題になったとき、私は心配した。親方の娘は外国留学したりしてなかなかの才女のようだが、親方に似てさほどの美人とは言えなかった。一方琴ノ若は角界一とも言えるほどの美男である。『Number』の表紙を飾ったこともある。親が望んで美男の弟子にあまり美人とは言えない娘を押しつける政略結婚なので、だいじょうぶかと心配したのである。
 失敗した前例に二代目若乃花(現間垣親方)の例がある。初代若乃花が娘を押しつけた。これは山本陽子似と言われる美人だった。だがそのとき若乃花には銀座のママの愛人がいた。部屋を継承できるからと割り切って結婚したのだろうが、結局は離婚となった。そしてそのママと再婚してうまくいっている。だったらあのとき決断して政略結婚を断れば良かったのにと思わざるを得ない。自分のためにも親方の娘のためにも愛人のためにも。

 そんなよけいな心配をしていたのも今はむかし。もうふたりのあいだに出来た息子が大きくなって、おとうさんの引退相撲を見守り、未来の横綱を目指しているのだ。
 新佐渡ケ嶽親方の躍進を心から願う。

 白鵬、敗れる
 白鵬が雅山と突っ張りあいの長い相撲を取り、雅山を息切れさせ、若さと体力の差を見せつけたまでは良かったが、そのあと突き落とされた。なさけない。強いなあと惚れ惚れしたり、失望したり、毎日一喜一憂だ。このままでは琴欧州との差は開くばかりである。

 千代大海2敗をまもる
 今日は千代大海が魁皇に敗れ、朝青龍が琴欧州に勝って優勝を決めると思っていた。
 千代大海が勝ち、琴欧州が勝った。
 逆転などあるはずもないし、どうでもいい。でも一般的には朝青龍の優勝が今日決まらなくてよかったのか。
11/26(土)
朝青龍の涙 

 ジャパンカップダートの日。GⅠでもあり知人に多くあった。飲み会に誘われたが帰って相撲が見たかった。
 今日は朝青龍の優勝がかかっている。千代大海が負けた場合だが、これは琴欧州が簡単に勝つだろう。相撲のスケールが違いすぎる。ぶん投げてくれ。
 琴欧州が千代大海を負かして3敗にする。そのあと朝青龍が魁皇を破って優勝を決める。
 それによって三つの大記録が誕生する。北の湖の記録を破る年間最多勝。史上初の年間六場所完全制覇、そしてこれまた史上初の七連覇である。

 一応飲み会に参加したときのために録画予約をして出かけたが、悔いの残る馬券結果となったこともあり、明日のジャパンカップのことを話しつつみんなで飲むより、私はひとりで朝青龍の偉業達成の瞬間を見たかった。

 駅前のスーパーでイカ刺しとタコの酢の物を買う。酒は白龍酒造の純米「魚沼」にした。馬券で負けたときは罰として飯すら抜くことがあるが、今日は朝青龍の特別な日だ。すこしだけ贅沢。
 そこにまた電話。飲み会から。もう家にもどってきてしまったと謝る。せっかくの誘いだからすこし申し訳ない気もした。このときは。

 酒と肴を用意してスタンバイ。
 ひさしぶりに飲む純米酒魚沼は、「ふなぐち 菊水」のキツさに慣れてしまっているので、ずいぶんと弱い酒に思えた。アルコール度数も違うのだが、これは「ふなぐち」の個性が強烈すぎるからだろう。

 琴欧州が千代大海をぶん投げる。当然の勝利。大関昇進と新佐渡ケ嶽親方の門出に花を添えた。そういえば今日のサンスポは一面に琴欧州。いい構成だった。
 朝青龍も魁皇に勝つ。偉業達成!

 その瞬間、土俵上での勝ち名乗りのとき、朝青龍の目に涙があふれた。見ているこちらも「魚沼」でのほろ酔いも手伝ってもらい泣き。花道を、ごしごしと拳で涙をぬぐいつつ引き上げてくる。モンゴルから来た気の強い青年のきれいな涙だった。いいものを見た。おめでとう、横綱!
 飲み会に出なくて正解だったとこのとき思った。
11/27(日)

千秋楽


 朝青龍優勝
 千代大海に手こずったが、これは千代大海が珍しく大奮闘したもの。褒めるべき。
 14勝1敗で優勝。高砂一門の力士で胴上げ。高見盛もいた。東関だから一門か。
 毎場所優勝旗を持つ闘牙が今場所は十両優勝。あいかわらずの引き相撲。オープンカーでのパレードは十両、幕内と優勝力士が並んだ。

 琴欧州、11勝4敗
 魁皇に敗れて千秋楽を飾れず。正面から突っ込んだのを、うまく魁皇が引き込みつつ振り回して投げ捨てた。いい勉強になったろう。
 横綱を破った星があるから文句なしだが、取りこぼしも目立った場所だった。まだまだ課題は多い。

 白鵬、9勝6敗
 終ってみればそこそこの成績を残しているのだが、大ファンとしては物足りない。早くケガを完治して大成して欲しい。
 関脇小結4人が勝ち越す珍しい場所になった。
11/28~30 琴欧州の笑顔
 朝のワイドショーから琴欧州の話題が出ていた。先場所後もそうだったが、各局に引っ張りだこである。
 大関の座を確実にし、いい笑顔を見せていた。美男であることは大きい。これで悪相の露鵬だったらこんなには盛り上がらない。あれもあれで敵役として必要と思うが。
 おめでとう、琴欧州。次は横綱だ。

 最短横綱昇進記録
 これは難しい。最短記録は無理と読む。横綱になるのに必要なのは二場所連続優勝である。「それに準ずる」なんて言い訳もあって、なんとしても横綱が欲しくてむりやりあげたら赤っ恥をかいた北尾の例もある。
 今の朝青龍を相手に、琴欧州が連続優勝を成し遂げるのはむずかしい。
 最短記録は朝青龍だ。3場所で駆け抜けた。内二回優勝している。それは貴乃花が長期休場したりしていてライバル不在の時だった。この点でも朝青龍は運が強い。
 琴欧州は14勝1敗で優勝する朝青龍に次ぐ13勝2敗はあげられるだろうが、果たして連続優勝はどうか。私は手こずると読む。
12/1(木)

琴欧州、口上も猛稽古

大関昇進の口上を述べる琴欧州(中央)左は佐渡ケ嶽親方。右は先代佐渡ケ嶽親方の鎌谷さん(撮影・岡本肇)

 新大関琴欧州(22=佐渡ケ嶽)が誕生した。日本相撲協会は11月30日、福岡市内で来年初場所(1月8日初日、両国国技館)の番付編成会議と理事会を開き、関脇琴欧州の大関昇進を満場一致で決めた。福岡・久山町の宿舎で行われた伝達式では、緊張に負けず「大関の名に恥じぬように、けいこに精進します」と「何千回も」練習した口上を述べた。史上最短となる所要19場所で昇進した欧州出身初の新大関は、一気に横綱への階段を駆け上がる。

 顔から耳までピンクに染めながら、琴欧州が緊張に打ち勝った。「謹んでお受けいたします。大関の名…」。言葉に詰まり、左右に座った新旧師匠を凍り付かせたのも一瞬。「大関の名に恥じぬように、けいこに精進します。本日はありがとうございました」。すぐに言い直し、10メートル先でもはっきり聞き取れる声で無事に口上を終えた。ニッカンスポーツより

平成17年九州場所 星取表

 
  10 11 12 13 14   10 11 12 13 14
◎☆朝青龍
14勝1敗

 




















 






 






 


























 





























 













 
 
栃東
2勝2敗11休








 






 







 




 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 

 
千代大海
11勝4敗























 






 






 













 



































 



















 
 
魁皇
10勝5敗








 



























 






 






 



























 


























琴欧州
11勝4敗

 












 






 


































 













 






 




















 






 
琴光喜
8勝7敗

 






 






 













 













 




















 



























 












旭天鵬
8勝7敗

 














 













 











 





























 













 




















 
白鵬
9勝6敗















 






 



















 









































 







 












玉乃島
8勝7敗

 






 






 






 







 













 









































 






 







 









北勝力
2勝13敗























 



































 






 













 




















 





普天王
3勝8敗4休

 











 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 





















 


































 









垣添
4勝11敗















 
































 






 


































 












若の里
15休
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 




出島
5勝10敗








 



























 























































 












雅山
10勝5敗









 






 



































 






 







 




















 















 










岩木山
7勝8敗





























 






 






 













 














 


























 





稀勢の里
5勝10敗


















































 




















 






 






























安馬
7勝8敗

 



































 













 





























 













 












安美錦
7勝8敗






















 














 






 


























 








































黒海
9勝6敗

 






 

















































 






 








































琴奨菊
6勝9敗

















 














 




















 













 






 













 























時天空
10勝5敗

 






 












 


























 






 













 




























 





露鵬
10勝5敗








 































 




















 






















































豊ノ島
7勝8敗





























 













 





















駿
 






 






 


























高見盛
7勝8敗






























 








































 






 



















駿
 









豪風
9勝6敗






































































































 






旭鷲山
7勝8敗

 



















駿
 































































 





















10

隆乃若
1勝11敗3休















駿
 




















 






















 



























 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
土佐ノ海
5勝10敗








 



















駿
 




















 
















































 







11

琴ノ若
5勝9敗
(引退)















 




























 








































駿
 











 
 

 
退
若兎馬
5勝10敗




















































































 





駿
 














12

朝赤龍
9勝6敗























 






 



















駿
 































 



























白露山
10勝5敗


























































駿
 







 














 





























13

駿傑
6勝9敗










































































 






 


























栃乃花
11勝4敗
駿
 













 



































 






 


















































14

霜鳥
15休
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
春日錦
9勝6敗







駿
 


































 




















 















 




























15

玉飛鳥
0勝5敗10休


































 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
片山
7勝8敗









































































駿
 




















 















16

春日王
8勝7敗

 




















 



























 


































 







 











十文字
9勝6敗















 






 




















駿
 










































 





















17

栃乃洋
7勝8敗








 



























駿
 





























 



























 






 





【注】】☆は勝ち越し、★は負け越し、◎は優勝
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