2005

7/26

佐藤棋聖が羽生4冠を破り4連覇

 将棋の佐藤康光棋聖に羽生善治4冠が挑戦していた第76期棋聖戦5番勝負第5局は26日、松山市の宝荘ホテルで行われ、午後5時27分、88手で後手の佐藤が勝ち、4連覇を達成した。

 同時進行している王位戦の方は、羽生王位に佐藤が挑戦している。そして佐藤が2連勝中。
 羽生四冠が森内の名人位、佐藤の棋聖位を奪取して六冠王になり、残りは渡辺の竜王だけになるかと期待したが、案に相違して挑戦2連敗。へたすると佐藤に王位を奪われて三冠に後退か。

 羽生の保持する王座へは、佐藤と深浦で挑戦者決定戦。
 現在タイトルホルダーは羽生四冠に、森内名人、渡辺竜王、佐藤棋聖の4人。羽生が森内、佐藤に挑戦し、佐藤が羽生に挑戦する。渡辺は森内から奪取した。ごく少数のトップだけで動いている。
 それでも棋界最高権威の竜王が獨自の動きをしているのはおもしろい。森内羽生のあいだでやりとりしているときはまともだったが、またあたらしい渡辺というスターを生み出した。いつも竜王戦はドラマチックである。
 秋に始まる竜王戦の挑戦者の方もベスト4進出者から見ると、またも新星が現れそうだ。個人的には木村一基の挑戦に期待したい。ヴェテラン勢(十代の時から秀でた能力を発揮したときは「チャイルドブランド」と言われたものだがそんな彼らも三十代半ばとなり追われる立場になった)では唯一森内が残っている。森内の渡辺へのリベンジも見たい勝負だ。


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