2012
1/24  今年は暖冬?

 今年は暖冬だよね。ちがうのかな。すくなくとも私個人には暖冬だ。震えあがる夜が来るはずと身構えているのだがいっこうに来ない。このまま春になってしまいそうな気がする。
 先日、冷たい雨が降りつづいたとき、いよいよ今夜は冷えこむなと覚悟したが冷えなかった。冬の冷たい雨をつい「氷雨」と書きたくなるがあれは夏の季語。わかっていても書きたくなる。

 まあ雨の日は湿度が上がりあまり冷えこまないとも言える。だから寒くなかったのかも知れないが、1月24日、今年初めての雪景色。あたり一面真っ白になった。こりゃ今度こそと身がまえたがまたも肩すかし。こたつで本を読んだままうとうとして夜明かししてしまったのだが、こたつに火はいらなかった。暖房なしで過ごした降雪の日である。真夏には気が狂うほど暑くなる部屋である分、冬は暖かいとはいえ、いくらなんでも暖かすぎる。これは暖冬だからだろう。例年いまごろは寒さ対策に苦労している。今年はそれがない。



 全体暖房なしで過ごす私が今冬唯一の新アイテムとして買ったのは薄地のダウンジャケット。あのちいさく畳めて携帯できるヤツ。携帯用の袋が附属していると知った。モコモコのダウンジャケットは持っているが数年前にユニクロかなんかで話題になったこの薄くて軽いのは初めてだ。

 安物だからダウンがほんとに入っているのか疑わしい(笑)。たぶん入ってない。でもそんなことはどうでもいい。だって現実に薄くて軽くて暖かくて重宝しているから。セーター姿でいると腕がスースーして寒かった。それがこれで補強されたことによって解決した。ありがたい。

 この「腕の寒さ」はここ何年かの真剣な悩みだった。
 全体暖房をしない。エアコンがないからだがガスファンヒーターがあるので、する気なら出来る。したくない。せずに過ごしたい。まあエアコンは以前の住まいでもクーラーだけで暖房には使わなかった。渇いた温風は嫌いだ。

 以前の毎晩ガスファンヒーターなしでは眠れないひどく冷え込む建物から今の温室のような住まいになり、その必要もなくなった。信じがたいことだがこの部屋は真冬の夜でも部分暖房すらいらない日も多い。こたつを使わない日がある。いまは日中だが陽光が降り注ぎ温室のようになっている。

 悩みは深夜から明け方にパソコンに向かうとき、腕が寒いことだった。解決法は簡単だ。下着に長袖シャツを着ればいい。単純に胸部腹部と比べて腕の部分だけ一枚すくない。そこが寒いことは理に適っている。補強すればいい。しかし長袖シャツはもっていない。半袖ばかりだ。むかし買った下着ではない長袖シャツが一枚だけあったので、それを着たら見事に効果があった。でもそれで縛られる感覚は不快だった。そりゃ何十年も下着は半袖シャツで過ごしてきたのだから長袖はわずらわしい。なら腕の寒さはどうするかという悩みがこの薄地のダウンジャケットで解決された。



 私はもう何年も午前3時起床の早朝型の生活なので、以前も冷えこむ明け方にはコットンのハーフコートを着ることがあった。しかしこれのモコモコ感はパソコン作業には不向きだ。今年のニューアイテムはなにより薄地で嵩張らないのがいい。上着を着ているという感覚がない。
 上の写真は、節電の今冬、話題になっていた「着る毛布」。暖かそうだ。でもパソコン作業にこのモコモコ感は合わない。

 もうひとつ、足もとが冷える問題がある。この話を始めると毎度必ず高校生時代の話になってしまうのだが(笑)、受験のころ、足もとの冷えに悩んだ。それで洋裁学校の講師をしていた姉にキルティングの袋(下半身だけの寝袋のようなもの)を縫ってもらい、そのなかに豆炭アンカをいれて凌いだ。しみじみと懐かしく思うむかし、なんて数えるほどしかないのだが、そのうちのひとつになる。

 今はこういう「ホット脚入れヒーター」なんてのが売っているらしい。私が使っていたのも自家製のこんなやつだった。しかしこれ最安値で14800円は高くないか? この値段なら当然、足もとだけじゃなく全体にヒーターが入っているのだろう。来年買ってみるか。



 暖房を使わない今の住まいでも、どうにも冷えこむ冬の明け方には、足もとに電気アンカを敷いて、毛布を下半身に捲いたりすることがあった。年に数回だが。
 一昨年、それだけでは心もとなく、デスクトップのスペースに置く小型の電気ストーブを買った。ちいさなものだが強力すぎて困った。ヒーターだから下手すると衣服が焦げる。すなおに温風型にすればよかったとすこし悔いている。直火は怖いのでなるべくもう避けたい。でもヒーターの赤い色は魅力的だ。

 私は品川時代、ガスストーブが大好きだった。真冬に春のような部屋にして、冷たいビールやアイスクリームが楽しかった。以前の住まい(都市ガス)でガスファンヒーターを買うときも、ほんとはガスストーブが欲しかった。たき火好きなので炎を見ているだけで楽しい。でも万が一の事故を思って我慢した。私にとって酒とは酔うものである。ほんのすこしたしなんで終りにするということはない。さらには体質的に強い。それが酔うまで飲むのだから下戸からすると信じられない量を飲む。そんなのが齢をとってきたら危ない。田舎の広い地所ならいい。火事を出して焼け死んでも自分だけの問題だ。だが賃貸マンションでは他人に迷惑を掛ける。未練はあったが我慢した。

 いまのところに超してきてプロパンガス(笑)になった。さすが東京都下。以前の都市ガスファンヒーターが使えないので、今度こそガスストーブを買おうと真剣に迷った。オレンジ色の炎と(炎は青いぞというツッコミはなしね)ヤカンからの蒸気は心安らぐものだ。しかしかつてはバク転や大車輪が出来て身軽さがいちばんの売りだった私も、今はつまらんとこで躓いたりする年相応の身体になった。ここは慎重にと自重して、またガスファンヒーターにした。挫折感とか屈辱感の感じ方はひとそれぞれだが、私は悩んだ末ガスストーブを諦めたとき、たしかに屈辱を感じた。その選択がおとなの判断であり正解だとわかっていても……。



 昨年暮れ、「ひとりこたつ」というのを知った。有名なアイテムなのだろう。私は知らなかった。ちいさな、30センチ四方ぐらいの電気こたつである。もちろん安全を期してヒーターではなく温風型なのだろう。今どきヒーター型のこたつなんてないか。どうにもこども時代に接した初めての電気こたつが赤外線熱球型だったのでその思いが消えない。
 今年はこれが欲しかった。これならデスクトップの脚もとに置いての暖房にもなる。腰に毛布を巻いてその中に入れてしまえばいい。また本来の使いかたであるらしい「布団の中」がなんとも魅力的だ。電気毛布よりも湯たんぽよりもこっちがいい。寝ころがっての読書が好きな私には魅力的な商品だった。
 ところが寒くない。必要がない。通販カタログを見つつ、買わないまま冬が終りそうだ。



 全体暖房を使わない早朝型生活での最後の悩みは指先だった。一年の内に何度かある室内でハーフコートを着ざるを得ないような朝方の冷えこむ時間、上半身は問題なし、下半身は電気アンカと腰巻き毛布でなんとかなっても「指先の冷え」に困った。これまた受験時代に手を摺り合わせたり息を吹きかけて暖めたことを思い出す重要課題だ。

 私はそれに対する解決法をまったく思いつかなかった。アイディアマンで、それこそそんなもののない時代に「指先を切った手袋はどうだろう」と考案するようなタイプなのに、誰もが知っているのであろうそういう手袋の存在をつい先日まで知らなかった。これはほんとに私にしては珍しい。それは全体暖房をしない今の住まいになってから、キイボードを打つのに指先がかじかむという日が、年に数日しかなかったからだろう。もっと頻繁なら思いつき、そこにたどりついていたはずだ。



 思いついたので餘談。思いついたときすぐに書かないと忘れてしまう(笑)。
 茨城からクルマで北海道日高の馬産地まで走ったことがあった。夏のバカンスである。知りあいの牧場に泊めてもらう。そのとき、ダッシュボードに立て掛けて陽射しを遮るアレをもっていった。段ボール製の蛇腹式。写真のようなアルミ箔の品もある。ホームセンターで500円から800円ぐらいで売っているアレである。夏場、黒いハンドルなどはもう触れられないほど焼けてしまう。あのアイディア商品がいかに役立つことか。必需品だ。

 ところがこのアイディア商品、北海道の人は理解できないのである。あちらでそこまでクルマのハンドルが焼けることはないからだろう。陽射しのつよさの問題になる。そういやイギリスのクルマにはクーラーがなかった。
 牧場に泊めてもらった朝、私は午後出かけるときのためにそれをダッシュボードに立て掛けた。ハンドルが触れないほど熱くなったら運転できないからである。そこまで北海道の陽射しはつよくなく、取り越し苦労だったわけだが。
 道産子にはそれは珍妙なものだったらしい。それはなんなのだと質問してくる人はまだいい方で、私が使いかたと価値を説明しても、ふざけていると本気にしない人もいた。アイディア商品とはそういうものである。

 同じく。冬の寒い日、指先がかじかんでキイボードが打てなくなるから、「指先なし手袋」は役立つんだと言っても、常夏の国の人には理解不可能だろう。そもそも手袋の価値がわからないか。



 あ、またひとつ思いついたので餘談。
 タイのチェンマイの一番寒い時期。日本人の私からすると11月ぐらいの気候。ちっとも寒くない。涼しくて過ごしやすいと思うぐらいの日。でも若い娘達は真新しいセーターを着こんで寒い寒いと大騒ぎ。
 なんのことはない「セーターという冬の衣料品を着たい娘心」なのである。彼女たちも映画やテレビで見て雪や氷を知っている。そんなときにはそういうファッションをするのだと憧れている。でもそんな機会はない。常春であり雪も氷も無縁だ。だから、ほんのすこし冷えこんだ日、といっても涼しいぐらいなのだが、とっておきのそれを着るのだ。一年で2.3回しかない貴重な機会だ。

 当然のことながら、触らせてもらったそれらは、一見モコモコして暖かそうだが、じつにもう暑くないよう気を遣った薄い毛糸(化繊かな)の、涼しそうなセーター?だった。国の気候にあっている。寒いイギリスのセーターは目が細かく、隙間がなく、防寒具であることがよくわかった。お国柄だ。もともと油脂を抜いてないセーターなんて極寒の地の上着だし。
 おしゃれしたい娘心は世界共通なのだと感心した。イヌイットの娘にもビキニ水着を着たいと憧れているのはいることだろう。



 閑話休題、言帰正伝。指なし手袋にもどって。
 早速ちかくのその種の衣類(靴下や手袋、毛糸の帽子程度)も置いているドラッグストアに行き安い手袋を買ってきた。

 100円ショップのCanDoには「指先なし手袋」があるらしい。検索で知った。写真はその商品。これでいい。だが私の近所にCanDoはない。一駅先にあるがそれだけを買いに電車に乗るってのも面倒だ。

 ものを大事にする私には、いくら安物とはいえまともな手袋の指先を切り落とすのは抵抗があった。でもそのために買ってきた物なのだ。思い切ってやった。しかしそこまでしてせっかく用意したのに使うほど寒い日がない。指先のかじかむ夜がない。やはり暖冬なのだろう。そうとしか思えない。



 以前書いたことだが、2ちゃんねるのパソコン板に「暑くなったらあげるスレ」というのがあった。クーラーのないパソコン好きが真夏に室温を報告するスレだ。「埼玉、午前10時、早くも30度突破」なんてのがある。「大阪、いま34度、あまりの暑さに目の前がかすんできた」なんて続く(笑)。

 2ちゃんねるはスレタイトルを眺めるだけの私もたまに参加した。十分に書き込む資格のある暑さのなかにいたからだ。いちばん暑くなる午後の時間は水風呂の中の読書で過ごした。「東京、35度、もう我慢の限界。水風呂に入る」なんて書き込んだ。おもしろかった。こんな形の連帯感?もあるのだと知った。今夏も参加しよう(笑)。たぶんまた出現するはずだ。

 先日DTM板で「寒くてDTMどころではない」というスレを見かけて笑った。同じようなものなのだろう。あまりに寒かったら指もかじかみ打ち込みどころの話ではない。でも実感のない私には書き込めない。ほどよく涼しい打ちこみ日和なのだから。



 全体暖房を使わず寒さ対策をしているひとはいるのだろうかと検索したらいっぱい見つかった。そこであらためて私の部屋の暖かさを知る。あるひとは「冬は10度から2度になる」と書いていた。そりゃすごい。そのかたも私のような自由業で、居室兼仕事部屋がそこまで冷えるのだという。エアコンはもっているが電気代がもったいないので使わないとか。つよいひとである。私はいちばん寒い時間でも14度はある部屋にいるから使わないが、そんな冷え込むところにいたら使うだろう。実際前の部屋ではガスファンヒーターを使いっぱなしだった。知人から紹介されて住んだあの部屋は眠るときも電気毛布が必要だったし、いま考えると最悪だった。13階建ての8階で見晴らしはよかったが、典型的な「古いマンション」で、冷えがひどかった。コンクリートの棺桶にいるようだった。

 前記の「10度から2度になる」ひとは、寝袋に入って仕事をしていた。寝袋に入って椅子に座り机に向かうのである。クルマの中で眠るとき使う寝袋らしく最強なのだとか。なるほど、下半身を密封された寝袋に入れてしまうと暖かいのだろう。完全武装の写真が載っていた。お借りしてその珍妙な写真を掲載したいが今そのブログが見つからない。まあ個人の写真を拝借するのもあれだからちょうどいいか。

「指先なし手袋」を検索していて偶然見つけたサイトだった。寝袋で躰の暖かさは確保したが指先の冷えは切実だったことになる。指先なし手袋も何種類も購入して確かめたと推薦品を揚げていた。
 ただ、そこまで冷える部屋なら暖房を使うべきなのではないかと思う。おそらく私の部屋が冷え込み、指がかじかんだのは、その10度ぐらいの時だろう。2度になるともう想像もつかない。前の住まいの冷え込みでも5度ぐらいだったように思う。私はそこでガスファンヒーターを使いまくって20度ぐらいにしていた。私はあくまでも今の部屋が立地的構造的にあたたかいから全体暖房をしないだけで、そこまでして戦う気持ちはない。その必要もない。すごいひともいるものだ。

 いや、このひとは寝袋を何種類も買っているし、指先なし手袋も20種類ぐらい購入してどれがよいかをレポートしている。暖房電気代以上の出費だろう。つまりは「冷える部屋で暖房なしで闘う自分」を愉しんでいるのだ。私にもその感覚があるからわかる。私は今の自分を「ぬくぬくとした部屋で冬を過ごす資格のない人間」と規定している。だからスイッチひとつですぐにそうなれるのにせず、貧乏くさい方法を考案しては奮闘している。それは自分に対する罰であると同時にもう趣味の世界でもある。



 いま午後1時41分、さんさんと陽が差している。目下の駐車場等、雪はまだ残っているが、そのうち溶けるだろう。温室のようだ。窓辺のシクラメンもハイビスカスも生き生きとしている。
 この部屋に超してきて5年目だが、年に何度かはガスファンヒーターを使っている。無理すれば使わなくても耐えられる程度だが、「今日はガスファンヒーターを使っても誰にも怒られないだろう」と思えるぐらい冷える日には使った。毎日使ったとしてもべつに誰も怒らないけど(笑)、かってにそんな基準を決めている。

 そんなときは一冬に数度の贅沢なのだからと居直って、室内を春の日のように暖かくして冷たいビールを飲んだりした。夏に部屋を冷え冷えにして鍋物をやったり、冬に暑いほど部屋を暖めてアイスクリームを食べたりするのは楽しい。ここのところ夏は暑い、冬は寒いという自然な温度の中で生きているのでそんな楽しみともすっかりご無沙汰している。
 酒もここのところずっと日本酒熱燗とか焼酎のホット烏龍茶割とか、そんなのばかりだ。いくら暖かい部屋だとはいっても冬の日は冷えこむ。ビール好きとはいえ顫えつつキンキンのビールを飲む気はない。


 先日会った友人が別れ際にビールを何缶か持たせてくれた。キリンの一番搾りと黒ビールで、私がハーフ&ハーフをやって愉しんでいるのを見て、帰りの電車で飲んだらとバッグに押し込んでくれた。でも暖房のない部屋なのでその気にならず冷蔵庫に入れたままだ。もちろん私は電車の中で飲食はしない。

 室温で酒の種類を決めるのもそれはそれで楽しい。その内、ものすごく冷え込む日があったらガスファンヒーターで暑いぐらいの部屋にしてそれを飲もう。そう、私はガスファンヒーターを使わざるを得ない冷えこむ日を待ってもいるのだ。「いやあ、さすがに昨日は我慢できずガスファンヒーターを点けてしまいました」と書きたいのだ。
 このまま指先がかじかむ経験をすることなく春になってしまう予感がする。さてどうだろう。世間的には十分に寒いらしいので、暖冬という意見が私だけのものらしいとは自覚しているのだが。



 と長々と書いてきてやっと気づいた。降雪なのだ、寒くないはずがない。冷え込んでいるのだ。なのに寒くないというのは、私の体調がよいからではないのか。やっと気づいた(笑)。
 この時期、身体は寒くないようにしていても手先が冷え込み、指がかじかんでキイボードもうまく打てないことが何度かあった。今年はない。それは気候が寒くないからだと解釈したが、部屋は同じなのだ。降雪の日の室温は一昨年も去年も今年も同じはずである。だってそういう温度になったから雪は降るわけだし、雪が降る外気温なら、暖房をしていない室温は去年も今年も同じはずだ。なのに寒くないというのは私の体調がよいからなのだ。私の躰が健康で燃えているから寒さを感じないのだ。簡単な真実に今頃気づいた。そういや一昨年なんて腰を痛めてほとんど寝たきり状態。買い物にも行けず食に不自由してやつれていた。ガリガリにやせこけて、這いながらトイレに行くのすら不自由していた。あんな体調ならそりゃ寒かったろう。なんだ、そういうことか。でもいいことだな。健康の大切さは失ったときにわかる。

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【附記】──やはり寒いらしい

 ターザン山本さんのブログを読んでいたら「寒い寒い」を連発し、「齢を取ったからかなあ」と書いていた。やはり今年はふつうに寒く、私が寒くないのは体調がいいからのようだ。
 〝博打屋〟梶山徹夫さんも、夜中に寒くて目が覚める、二度寝したいが出来ない、電気シーツを買わないとやっていられないと書いていた。ともあれ今年は暖冬ではないようだ。

 〝美しすぎるニポンのブロガー〟だった<きっこさん>が、世田谷のそれこそ息が白くなるという冷えこむアパートで、それでもがんばって暖房を使わない苦労話を読むのが好きだった。いまは西日本に疎開しているのでその記述がない。残念だ。入浴剤登別カルルスひと袋を三日間使い、三日目になると保温効果もなくなるようだなんて話はほんとに好きだった。私よりもビンボ臭いひとがいると楽しめた(笑)。

【附記.2】──外装効果?

 昨夏、私の住む三階建てアパートは丸二ヵ月かけて外装工事をした。足場を組んでの大掛かりな工事だった。見ちがえるようにあたらしくなった。それによって建物全体がコーティングされ、今年が今までと比べて冷えこまない、ということはありうるだろうか!?
 決して気のせいではなく、同じ雪の日でも、去年より室内が暖かいように感じるのだが……。


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