2003


11/9
石原三男落選に思う


 勝因は、勝者の松原仁が、長年こまめに街頭演説を行っており、前々から拉致問題にも取り組み横田夫妻からも応援演説をもらうような魅力的な人物であったからだろう。数少ない民主党のまともな男だ。私も彼の街頭演説を何度も目にしている。北朝鮮問題に関して北朝鮮よりの発言をした民主党の姿勢に対し、時の鳩山代表に最初にかみついたのも彼だった。それで石原都知事も応援するぐらい親しかったのだが今回はそこに三男を送り込んでの分裂である。ここしかなかったのだろうか。なにしろ当時の慎太郎スタッフがかなりの数、松原陣営のスタッフになっている情況なのだ。
 松原仁が魅力的な政治家であったから勝利したのだが、私にはそれ以上に「石原三男に魅力がなかったから」と思えてならない。どうにも線が細い。ひ弱な感じだ。演説も下手。政治家としてのふてぶてしさがまったく感じられない。これだろうなあ。いかにも見てくれが銀行員だ。石原ファンの私ががっかりしたぐらいだから間違いない。

 東京三区は以前の慎太郎さんの地盤。私が三十二年住んだ場所である。故・新井将敬と争ったときは、当時若手論客として人気を得ていた彼を意識し危機感を感じたのか、彼が帰化した朝鮮人だという怪文書が出回り問題になったりした。私はそれで彼の出自を知った。石原陣営の仕掛けと言われた。義憤を感じたものだった。彼も自殺してしまった……。もう何年たつのだろう。
 国技(?)の相撲界には在日朝鮮人が帰化して(おお、『書き屋のためのATOK辞書』によると帰化は「国籍取得」と書き直さねばならないようだ)最高位の横綱になった例は佐田の山、玉乃島、三重の海等数多いが、在日朝鮮人が帰化して国会議員になった例は他に知らない。ああいう形でのし上がったからこそつらいこと、表に出せない闇の話がいっぱいあったのだろう。

 私は僅差で松原が勝つだろうと予測していた。石原三男もかなりの票を集めるから比例で復活と思っていた。ところが自民党比例6名当選のランクで石原三男は7番目。落選となった。12万2千票と11万3千票の差。もっと比例の票が入っていれば楽々当選の数字なのだが……。
 今回の総選挙で私が見誤ったのは「民主党の比例票の多さ」だった。それは前回の選挙でも「民主党+自由党の比例票は自民党以上」の実績があり、それが今回の合併でのカン・小沢の強気に結びついていた。比例票はイメージものだから浮動票はそっちに行くだろうけれど、北海道、千葉あたりの民主党比例区の強さにはあきれた。民主党は比例では第一党になってしまった。だめだよなあ、あんな寄せ集め政党。元社会党左派までいるんだから。それよりも有能な民主党議員が自民党に移ればいい。なんで西村慎吾が民主党なのかわからん。自民党にもノナカ系の北朝鮮礼賛派は多いし、政界再編成は急務だ。

 石原三男、次の総選挙まで三年、四年と浪人するのか。来年の参議院に出るのか。ここで苦労せずポンとなるよりは冷や飯を食ったほうが本人のためにもいいだろう。
 石原親父に比べて息子たちがどうにも魅力に闕けるのは、親父は自分の力でのしあがってきたのに対し、息子らは田園調布育ちのおぼっちゃまだからだ。まあ慎太郎さんも女中つきの育ちだから貧乏人ではないが世に出たのは己の力である。先日読み返した『お言葉ですが…』で、高島さんが『太陽の季節』の話をしていた。当時弟裕次郎が「うちの兄貴は繊細なのか無神経なのかわからない。味噌汁のわかめがお椀の外に垂れていたと女中をどなりつけるかと思えば、同じパンツをつづけてはいて平気でいたりする」と「サンデー毎日」で語っているのを読んで、寮暮らしの貧乏東大生だった高島さんたちは、「パンツを毎日替える!」「女中が飯を!」とおどろいたそうだ(笑)。

 よかれあしかれ魅力のある田中角栄と比して娘に魅力がないのも、それと同じだろう。年上の腰の曲がった女房じゃみっともないからと、その代役に、二十代から総理大臣の父親と一緒にファーストレディとして海外へ同行し要人と会っていた。家にいるときは政界の大臣クラスまで自分にへこへこする。こんな環境に育った女がまともな人間になるはずがない。庶民的であるはずがない(笑)。
 まああの人は化けの皮がはがれたからもういい。あれと比べたら線は細いけど石原長男のほうがずっと魅力的だ。次の選挙に出てくるときは、三男にも「おっ、顔が変ったな!」と思わせて欲しい。

附記・白人の習慣に合わせて総理大臣と女房がペアで外国を訪れたりするようになったのは、私の記憶だと佐藤首相からだった。なんで政治の場に女房が出てくるんだと不快だった。亭主がどんなにえらかろうと女房は関係ないだろう。こういう白人の習慣に媚びる姿勢はキライである。日本人の女房は内助の功だから美しいのだ。
 私が小泉さんを好きなのは女房がいなかったことも関係ある。女房がいないから好きなんじゃなくて、これで嫌いなタイプの女が総理大臣夫人として出しゃばったなら、小泉さんを好きな割合が目減りしただろうという意味だ。カンナオトの女房を見て寒気がした。あんな出しゃばりのおしゃべり女が日本のファーストレディになったら赤っ恥だ。それは夫婦で出演した「さんまのまんま」を見た人が口をそろえていたことだ。あんなのが女房なんじゃトノモトユウコと浮気もしたくなるだろうし、あんな女房の尻に敷かれているのだから、そこからも総理になる器ではない。それにしても、自民党の二世議員をあれほど非難していた割には、息子のことには一切触れず、また民主党よりのマスコミもそれには触れないままだった。不自然である。
11/10

ヤマタク落選に思う──『週刊文春』考


 『週刊文春』のくどいほどのセックススキャンダル報道により山崎拓自民党副総裁(前幹事長)が落選した。比例の順位も低いのでそちらでも無理だった。こんなとんでもない話は初めてである。小泉政権つぶしのためにこの事件を『週刊文春』にもちこんだノナカヒロムは小泉に恥をかかせてやったと高笑いしたろうし、手下となって動いた『週刊文春』木俣編集長もしてやったりの気分であろう。
 なんとも不快な出来事なのでもういちどまとめておきたい。

 まず、私は政治家ヤマタクのファンでも支持者でもない。彼の落選自体はどうでもいい。そのことを明確にしたい。
 こだわりたいのは「マスコミの仕掛けるセックススキャンダル報道で政治家が落選する=させられる時代=マスコミの権力」についてである。
 先日書いたことの繰り返しになるが、愛人に小便を飲ませたとか母親とやらせろと迫ったとか女は中絶するほど味が良くなると言ったとかのヤマタクの性癖は同じ男であれノーマル(?)な私からすると気持ち悪いものであった。だからこれが世に出た瞬間、いわゆる「女性票」なるものが離れて落選に至る道筋はできあがっていたと言える。だけどそんな報道ってありなのだろうか。フランスでは「政治家のセックススキャンダルは報道しない」そうだ。それがおとなの発想だろう。ヤマタクが寝室の中でなにをしようとそれは他者に責められる問題ではないのだ。愛人だってお手当分の仕事をしているにすぎない。だいたいが政治家なんてのは枯れた湯上がりの老人のような感覚では出来ない。それこそ突進する脂ぎったブルドーザーのような精力が必要なのだ。愛人が何人いようと閨房でなにをしようと責められるものではない。洋の東西を問わず偉大な政治家はみな好色であり精力絶倫である。遡上にあげられるのは政治的な失点のみであるべきだ。

 三十一年間九州で国会議員をやっていたヤマタクは小泉憎しのノナカヒロムに目をつけられた。小泉政権に傷をつけようと復讐鬼と化したノナカにとってターゲットは小泉政権の要人なら誰でもよかった。政権の評判さえ落とせばいいのだ。誰かいないか。なにかないか。小泉にはない。福田にも竹中にもない。塩爺にもない。すると、いた。前々からそっち方面が大好きで性豪ぶりを噂されていたヤマタクだ。これに仕掛けろとノナカの後援会長の息子(=木俣)が編集長をしている『週刊文春』に指令が飛ぶ。編集長は快諾し早速ヤマタクの別れた愛人に話がもちかけられる。女は有名になれるし謝礼をもらえると話に乗った。
 身から出た錆とは言える。ん? 言えるのか? これは錆なのか。だいぶ前に別れた女だ。古傷だ。これをやられたらたまらない。
 地位と権力を手に入れた男が愛人を囲っちゃいかんのか。カンナオトも地位と権力を手に入れたからもうトノモトユウコみたいな若くてきれいな愛人は作れない。これからはあの口うるさい年上のいとこのカアチャンとしかやれないのか。やる気になれんだろう。五十六で女のいらない男なんて政治家失格だ。だったらなんのために手に入れた地位と権力かと思える。こんなに不自由なんじゃ益々政治家を志望する若者がいなくなる。

 地味な政治家であるヤマタクは、小泉政権の幹事長なんて要職にさえつかなければ、あと十年以上つつがなく国会議員でいられたろう。といって「幹事長という要職」を無理矢理押しつけられたのではない。成りたくてたまらないものになれたものだからうれしくて、「次はおれが総理だ」と後援筋にははしゃいでいた。それこそもしもヤマタクがきれいな体(?)で、小泉総理にヤマタク同様のセックススキャンダルがあったなら、同じくノナカに仕掛けられ、首相辞任に追い込まれ、短期リリーフとしてヤマタクは総理になっていたかもしれない。

 しかしこれは彼自身にそれを跳ね返すだけの魅力がなかったからとも言える。三十一年間、典型的な自民党の代議士として地元に尽くしてきたのである。山崎派を率い党副総裁、前幹事長だ。それがたかが愛人との性癖により四十五歳のハンサムなテニスプレイヤに負けるのだから、それはその程度の男だったとも言える。
 たとえば石原都知事だ。彼には愛人に生ませた子供がいる。まだ若い。いちばん年下だ。彼の人気が上がるたびにサヨク系写真週刊誌が写真を載せ仕掛ける。そのたびに石原さん堂々と「おれの子だよ。認知もしてるよ。それがどうした」と切り返す。人気と支持のほうがおおきく泥を浴びせることが出来ない。それどころか前回は空前の300万票を集めて見せた。
 ヤマタクの対応は最低だった。裏で政治力と金を使ったもみ消し工作をしてもよかったし、堂々と認めて石原流に開き直ってもよかった。ところが「知らぬ存ぜぬあの写真はおれではない、あの女は頭がおかしいのではないか、おれは無実だ、訴えてやる路線」に走り、『週刊文春』を調子づかせ、訴えたはいいが見事に負け、どうしようもないところに追い込まれていった。

 あのスキャンダルの最中に小泉さんはヤマタク幹事長を更迭出来た。反対のタイプの清潔そうなのと首を変えればまた何ポイントかは支持率が上がったろう。それをしなかったのは見事である。それだけ打たれ役になっていたヤマタク(評価不安定な議題があるとまずヤマタクに口にさせ、国民の反応を見て自分が発言するかどうか確認した)に盟友として感謝していたのであろうし、同時に小泉さんの中に、そんなことはどうでもいいことだとの思い、ノナカの仕掛けに負けてたまるかの反感もあったろう。これはこれで正解である。ヤマタクの気持ち悪いセックススキャンダル報道を、「こんなのどうでもいいよな。なにやってんだよ文春は。女性週刊誌じゃあるまいし」と思っていた分別ある男も多かったからだ。それは『週刊文春』が故・宇野総理の元愛人とヤマタクのそれを対談させるというあまりに愚かな企画をやったあたりでピークに達した。読者の『週刊文春』離れが起きたのである。

 ヤマタクのセックススキャンダル報道は、『週刊文春』史の汚点として記憶されるだろう。過日売り上げ部数の変移を見る機会があった。確実に部数は落ちている。今も変わらず読んでいるのは政治に興味のないノンポリか、漫然と習慣化したままの読者だけであろう。連載を持っているホリイユーイチローですら、自分のラジオ番組で「このごろの『週刊文春』っておかいしんですよ」と発言して話題になった。高島さんも口にはしないけど、最近のあまりに低俗な傾向には疑問を持っているはずだ。来年から大幅な紙面刷新が行われるという。それは木俣の更迭なのだろうか。彼は花田のように朝日に移るといい。文春には不要だ。

 マスコミは小泉政権をポピュラリズムと語り、それは危険な兆候だと警鐘を鳴らした。だが週刊誌が政治家のセックススキャンダルを大仰に取り上げ、それによって「女性票」とやらが動いてひとりの政治家の政治生命を断つことこそ、最も悪質なポピュラリズムではないのか。
 ともあれこのような悪い前例がまた出来た。同様のくだらん重箱の隅をほじくることによる「政治家引きずりおろし」は今後も続くだろう。いやな時代である。
11/11

保守新党解散、海部復帰


 党首の熊谷が落選し9人から4人に議席を減らした保守新党が解散して自民党に合流することになった。
 熊谷が民主党を飛び出したのはカンナオトが大嫌いだったからだ。あんなヤツが民主党党首になるのならと飛び出して保守党と合流し保守新党を立ち上げて党首になった。自民党と連立与党である。それはいいのだが熊谷は民主党時代にさんざん自民党の悪口を言っていた。過激に言っていた。今回自民党支持者からの支持が得られず落選したのは当然だろう。ネチネチとその愚痴を言っていたがすなおに己の愚を認めないとね。
 一方、熊谷が来るならと保守党を飛び出したのは前保守党党首の野田。「なんで扇ばかり大臣やってんだあ、おれが党首なんだからおれにもさせてくれよお」とだだをこねていたら大嫌いな熊谷が保守党に来るってんでさっさと辞めて自民党に復党した。大臣にはなれなかったが(今後もなれないだろう)今回自民党比例で見事当選。こっちが賢かった。

 「保守新党自民党に合流」で、ひさしぶりに海部さんを見る。すっかり頭髪は薄くなったが相変わらずトレードマークの水玉のネクタイ。9年ぶりの復党とか。新進党が55年体制を崩して政権を握ったまではよかったが、力を握ったら小沢の社民党嫌いが露骨に出て冷や飯を食わせる。無理だよなあ、小沢と社民党(笑)。でも民社党にもいるけどな(笑)。分裂間違いなし。
 その裏でこっそりとなんとしても与党に復活したい自民党が社民党と手を結ぶという驚天動地の荒技。いや私も長年日本の政治を見てきたがこの「自民党と社民党の合体」ほどおどろいたことはなかった。社民党にあきれた。おまえら誇りはないのかと。今まで言ってきたことはなんだったんだと。自民党に腹だった。そこまでなりふりかまわぬのかと。そんなことまでして政権が欲しいのかと。
 いまはわかる。なりふりなどかまわぬのだ。与党にいなければなにも出来ない。そのためなら悪魔にでも魂を売る。それがすべてなのだ。

 政権党になりたい社民党は自衛隊からなにからなにまで認めて村山を首相の座につけてもらう。これが阪神大震災等、歴史に残る無能首相だった。このとき総理指名を争ったのが海部だった。思えば自民党のこの荒技でそれまでの主義主張を捨て去った社民党のきょうの崩潰は見えていた。社民党を消し去るために効果があったかと思えばあの愚にもつかない連合にもいささかの意味はあったのかと思ったりする。

 海部の変転も、民主党の隅っこで存在感の希薄な羽田元首相も、落選してただの人になってしまった熊谷も、うまくいいタイミングで当選させてもらった野田も、流転の女郎のように転々としつつ保守党からうまく自民党にもどり大臣の座を射止めた小池百合子も、憤死寸前で引退したノナカヒロムも、絶滅寸前の社民党も、あるいは小泉さんという本来なら傍流だった人が首相になったことも、そこから安倍幹事長が誕生したことすらも、すべての原点は「小沢一郎にある」。

 小沢が自民党を飛び出さず手にした権力を護持する路線にいたなら、ノナカなんてマイナーなヤツの台頭もなかったし小泉首相もありえなかったろう。細川なんて無能なのも間違っても首相にはなれなかった。自民党時代、海部首相を作るに当たって、小沢が「担ぐのはバカがいい」と言ったことが表に出てしまい物議を醸したことがあった。それは本音だ。院政を引くには御輿に乗せるのは扱いやすいバカがいい。細川はその典型だった。あいつが無能なのはかってだが大東亜戦争を侵略戦争だと総理大臣として表明した罪はおおきい。それを中韓に言質に取られ以後の外交がどれほど苦労していることか。それでも小沢に振り回され人生に変調を来したのが山ほどいる中で、間違ってもなれるはずのない熊本のバカ殿様がとりあえず総理大臣に名を残しさっさと引退して悠々自適なのだから、細川は小沢と関わって得した数少ないひとりか。日本人は引き際のいいものを称えるから今頃になって細川をもちあげたりする傾向がある。政治家としての彼の軌跡を冷静に判断すればどうしようもないヤツであることは明白だ。多くの政治家の自叙伝でも彼を認めているものは皆無である。

 カンナオトもまた「自・社・さ」連立政権のさきがけから厚生大臣になることができた。これまたデストロイヤー・小沢が強力な野党を作ったために、多数与党のために自民党が連立を組み、さきがけなんて弱小パーティから大臣になることが出来た。エイズ問題と貝割れダイコンを食って名をあげた。カンもまた小沢によって生み出された存在になる。小沢が自民党を飛び出さなかったら、カンナオトなんてのは今頃社民党の下っ端でこちょこちょやっていただけだろう。小沢が竹下に与したために経世会が成立し、角栄が憤死した。ファザコン気味のマキコの復讐もそこから始まる。彼女もまた小沢で人生を狂わした。経世会を継いだ小渕さんの死も、その娘が二十代で政界に身を投じるのも、すべてのキーマンは小沢である。いったいどれほど掻き回したのか。これからどれほど掻き回すのか。

 安倍晋三が小沢王国の岩手でした演説。
「岩手のみなさんは、支持する人が自民党から新生党、新進党、自由党と名前が変って大変です。今回は民主党です。次回はまた確実に違う名前でしょう」は、皮肉の効いた今回の選挙演説の白眉。

 民主党は必ず分裂するだろう。いくらなんでも四つの車輪の形がみんな違うようなクルマが高速疾走できるはずがない。新進党解体の原因となった社会党系が民主党にはごっそりいるのだ。小沢はどう動くのか。横路等の旧社会党系はどう動くのか。
 しかし「日本初の二大政党制」とまるで新時代到来のように大騒ぎしているが、かつて社会党が167議席もっていて、全盛期には衆参会わせると200議席あった。日本はすでに「自民党対社会党」でそれを経験しているのではないか。
 私は、カンの率いる民主党があり、小沢の自由党があり、社会党系のパーティがあり、その三つが合同して自民党に立ち向かう構図のほうが、こんな無理矢理の寄せ集めよりはずっと健全だと思う。しかそれでは選挙に勝てないと今回のような烏合の衆の寄せ集め巨大政党が誕生した。見直すべきは小選挙区制である。小選挙区で応援してもらう自民党候補が「比例は公明党に」と叫ぶ矛盾した醜さも中選挙区制ならありえない。

 くだらん思い出話。
 ひさしぶりにデストロイヤーと書いて思い出した。高校の時「Destroyの名詞」って試験でDestructionじゃなくてDestroyerって書いたやつがいた。当時のプロレスファンがよくやった勘違いだ。Destroyerは破壊者って意味もあるようで、当時はみんなそう思っていたけど、正しくは「駆逐艦」からディック・ベイヤーは名を取った。このほうが汎用ですね。
11/11

民主党、マニフェスト白紙に思う

 民主党が選挙前のマニフェストをすべて白紙にもどすと発表した。「あれは政権についたときのマニフェストであり、過半数がとれず政権与党にはなれないから選挙前のマニフェストはすべて白紙にする」のだとか(笑)。
 わかっていたことだから私は嗤うだけだけど、世の中には「ほんとに高速道路がただになるのか!? だったら」と民主党に投票したのもいっぱいいるんだろう。タナカヤスオが入閣するのかと応援したのもいるんだろう。入れさせておいて白紙撤回はひどい話だ。それでいいならなんでも出来る。なんでもうたえる。政権与党になったら、「そうは約束したがなかなかうまくゆかんのですよ」と弁明しつつ、次の解散までに足場を固めてしまえばいい。一度地位についたものは鞏固だ。甘いことばかり言っていた民主党が、それでもこの程度の伸びですんだのだから日本もまだ信じられるか。

 選挙前に小泉さんとカンが二人で話す番組が日テレであった。夕方六時だったか。そこにアポなしでt.A.T.uが登場。そのときカンがロシアの小娘二人に言ったのが「アイアム・ネクスト・プライムミニスター」。キーコーホックね。あら、なんでいきなりタイ語が(笑)。嘘つきって意味です。
 12月のt.A.T.u東京ドーム2回公演のキップが全然売れてないそうだ。そりゃうれんわな。アルバムコンセプトで売れなきゃ東京ドームはむりでしょう。あ、そうか。これ日テレ主催なんだ。切符が売れなくて頭を抱えているって聞いた。とすると小泉さんとカンのところに乱入はアポなしでもなんでもないか、日テレの話題作りの仕掛けだ。ほんとに今まであいつらの突飛な行動だと思いこんでいた。こうして書いていると気づいたりするから、やはり書くことには意味がある。

t.A.T.uヌード発表。東京ドーム公演に普通はありえないカメラとヴィデオカメラの持ち込み自由と発表。この二つの話題で満員になるかな?
11/14 ドイ辞任──看板破壊の衝動

 ぼくはクルマの中からタバコのポイ捨てをしたことがない。公衆便所に落書きしたこともない。きわめて真っ当な小市民である。当然公共物破損なんてやったことはない。しかし今回の選挙で、町の何カ所かで「黄色いスーツを着たドイタカコの立ち姿、その右に『社民党が、います。』の標語」の社民党の立て看板を観たときは、ふつふつと不快感が滾ってきて、真剣に深夜それを壊して回る自分を想像してしまった。
 最初に思ったのは太字の黒マジックで標語を塗りつぶすことである。ドイの顔に「北朝鮮」と書くのもいいかと思う。「社民党が、います。」を書き換えて、「社民党は、北朝鮮に、います。」にするかと思う。考えるうちにさらに凶暴な破壊気分が横溢してくる。ドイの面にイヌのクソでも塗りたくったやるかと思う。いやそれには犬の糞を手に入れるために探し回らねばならない。じゃあ人糞でやるか、と思う。そんな面倒なことをせず、町内の何カ所かにあるのを全部蹴倒して回るのが手っ取り早いかと思い直す。
 実際にやったら犯罪者であるし、なにより正面からの批判が出来なくなる。だからもちろんやらなかったけれど、そこまで穏和で小心なぼくを怒髪天を衝くほどに駆り立てたのはその無神経なコピーだった。
 キャッチコピー「社会党が、います。」のコンセプトは、「いまの世の中、不況でいやな事件ばかり起きてたいへんですけど、でも大丈夫です、安心してください、わたしたち社民党がいますよ!」であろう。これは「おまえらが日本をおかしくしてるんじゃねえか、この国賊ども!」と怒り心頭のぼくには、まさに「神経を逆なでする」標語だった。以下は、昨年拉致被害者の五人が帰国してからもしばらく掲示され、ネットで激しく非難されてやっと削除された社民党のホームページ文章である。

(未完)

 こういう感覚のやつらが「社民党が、います。」と、未だにのうのうとうたってくるのだから、やはりこのズレたというか、ヒトの心がわかっていない勘違いの感覚は相当のものである。民衆は18人から6人へと奴らを叩き落とす裁定を下し、今や党の存続は風前の灯火となった。今後解党するのか民主党に吸収されるのかしらんが、民主党そのものがカンナオト率いる元社会党の横路一派のいるろくでもない連中の集団だから(中にはすぐれた人材もいるが)、政界再編成はさけられまい。早くそうなって欲しいものだ。
 田舎は、この種のものの撤去がいいかげんである。町を走っているとまだ見かける。気分が悪い。一刻も早く取り去ってもらいたい。いや選挙の終った今ならあれを蹴倒しても問題にはならないか。今からやってこようかな。

ひさしぶりにネットに繋いだら、兵庫7区では、ドイの顔に有本恵子さんの写真を貼るとか、あのポスターに対し多くの出来事があったらしい。人の考えることは同じってことか。

土井が委員長時代の1987年訪朝したさいの会話

・土井たか子【社会党委員長】
   「私はまた朝鮮労働党のわが党に対する長年の友誼について感謝し、
   私の尊敬するわが党の歴代委員長がお国を訪ねて、うち固めた両党友
   好と連帯のきずなは限りなく鞏固であると思います」
   「朝鮮革命と社会主義建設の偉業を輝かしい勝利に導かれ、朝鮮の自
   主的平和統一、アジアと世界の平和の為に類なき貢献をつくしておら
   れる偉大な指導者金日成主席を私は心から尊敬し、万年長寿を祈り、
   今後の友誼を願って、私の発言を終えたいと存じます」
(1987年9月24日〜28日の金日成総書記 (当時) との会談での発言)
『私たち日本社会党(現社民党)は、金日成主席の懸命な指導のもと
   に、朝鮮民主主義人民共和国の人民が社会主義建設でおさめている輝
   かしい成果を評価します』
さらに、故・金日成主席との会見中に、金主席から「スケジュールはきつくありませんか」とねぎらわれて、
 『いいえ、自分の家に帰ったようです』
(「月刊社会党」<昭62>誌掲載(参考文献:週刊文春2002/11・13号)


 北朝鮮に帰れ、クソババア!

 夜。ニュース23にドイが出てチクシと長対談していた。チラっと見てチャンネルを変え、かなりあとに覗くとまだやっていた。まあチクシはツジモトにも30万円献金していたぐらいの熱心な信者だから当然か。しかしチクシは好意から出演させ弁明の機会を与えたつもりなのだろうが、こういうのって一種のさらし者であり惨めだな。いまさら出るなよドイ、恥ずかしいぞ。

拉致事件を捏造と決めつけ、解決を妨害した人一覧
社民党  (遺族の活動を妨害し、手紙が届いたと北朝鮮に密告も)
共産党  (85,88年と北朝鮮を批判するも01年に主張を反転)
朝鮮総連 (工作員の拠点、拉致対象者を選別する役目も)
社民党 土井たか子     社民党 辻元清美
社民党 大島令子      社民党 渕上貞雄
社民党 金子哲夫      社民党 田英夫
自民党 野中広務      自民党 河野洋平
自民党 中山正暉      外務省 田中均
外務省 槙田邦彦
社会党代議士  嶋崎譲元
東大名誉教授  和田春樹
東大名誉教授  坂本義和
立命館大教授  関寛治
大阪経済法科大学教授  吉田康彦
筑波大学教授  進藤栄一
小浜市共産党市会議員   川畑潤子
同党地区委員長「露出狂」 川畑哲夫
日本教職員組合委員長   槇枝元文
社会科学研究所日韓分析編集 北川広和

朝日新聞 早野透
評論家等 五島隆夫 米津篤八 辛淑玉 大橋巨泉


 2ちゃんねる政治板からのコピー。これぐらいは空で言えるぐらい私も記憶している。もっと足せる。大学教授、キョセン的な人など。

月刊誌「諸君!」10月号(文芸春秋社)特集記事「北朝鮮拉致問題アンケート」

  問の4 「拉致問題の解決を妨げたと思われる個人名、団体名をそれぞれ5つ以内でお答え下さい」

中川昭一(衆・自民)の回答  「政府・政治・マスコミ・自治体」
平沢勝栄(衆・自民)の回答  「(多くて)五つに絞り込むのは困難」
高市早苗(衆・自民)の回答  「旧社会党・現社民党・一部マスコミ・国会議員」
西村眞悟(衆・自由)の回答  「朝鮮総連・我が国政府」
小池百合子(衆・自民)の回答 「政治家・学者・北よりマスコミ・総連」
原口一博(衆・民主)の回答  「自民党・社会党・日朝議連・日本政府」
田英夫(参・社民)の回答  「救う会

 絶句。正気とは思えない。デンてのはTBSのアナウンサだったんだよな。ツジモトが辞めての繰り上げ当選か。キョセンが辞めてツルネンだったな。
11/14
社民党党首にフクシマミズホ


 こんな腐った政党、存続は不可能だろうから今更誰がなろうとどうでもいいのだが、この女はまともではない。

「朝まで生テレビ」での福島瑞穂の迷発言。
福島「警察官の拳銃使用は絶対反対。犯罪者と言えども 人権はある訳ですしぃ〜、犯人には傷一つつけてはいけない。たとえ凶器を持った兇悪犯と言えども警察官は丸腰で逮捕に向かうべき」
田原「そんな事して、警察官が殺されたら?」
福島「それは警察官の職務ですしぃ〜〜」
(「ええっ〜」と言う驚きの声が怒濤のようにスタジオ中に響き渡る)
その声にまずいと思ったか福島が続ける。
福島「それに犯人がそんなに抵抗するんだったら無理して逮捕する 必要は無いと思うんですよぉ〜、逃がしても良い訳ですしぃ〜」
田原「じゃっ、逃がした犯人が別の所でまた人を殺したら?」
福島「それはそれで別の問題ですしぃ〜」


 2ちゃんねる政治板からのコピーだが、リアルタイムでこの「朝ナマ」を見ていたのでよく覚えている。「あっけにとられる」とか「絶句する」とかはこんなときに使うのだろう。この女はなにを考えているのだろうと気味が悪くなった。当時はこの女になじんでいない。ただの社民党のバカのひとりと思っていた。のちに東大卒の弁護士と知る。こういう人間が国政の場にいるのである。しんじがたい。社民党以前の問題だ。いやそういうのが集まっているのが社民党なのか。それでいて自衛隊のイラク派遣には反対している。だったら「それは自衛隊員の職務ですしい〜」となぜいわん。くるっとるぞこのオンナ。

 先日、かなり前の「ゴーマニズム宣言」を読み返していたら、ハワイに休暇で出かけた小林よしのりがハワイで講演するフクシマと接する話があった。なんでもへたな英語で「ウィー・メイド・ミステイク」「ウィー・ウィル・メイク・ミステイク」を連発していたとか。「わたしたちはかつて過ちを犯しました。すみません。しかし今の日本にはまた過ちを犯す可能性があります。ですから平和憲法をウンヌン」とやっていたらしい。ほんと、国賊だわなあ。なんなんだこいつの出た最高学府東大って、なんなんだ超難関の司法試験って……。こんなバカになることなのか。
 アメリカは暗号を解読して真珠湾攻撃を知っていた。対日憎悪を盛り上げるために真珠湾に古い戦艦を集めて攻撃させるようにし向けた。日本は不意打ちなどではなく正式の宣戦布告を行っていたが、駐米大使が寝ぼけていてその発表を遅らせ、結果として奇襲になってしまった。このころから外務省は間抜けだった。
 アメリカは広島、長崎の原爆投下、東京大阪への空襲と、無差別大量殺戮を何度も行っている。それを謝罪したことはない。一方で未だに「パールハーバー」などという映画を作ったりしている。
 負けることは悔しい。勝たねばならない。負けたからこんなことになった。だが負けて開けた部分もある。負けたことで一番悔しいのは、こういうフクシマのような畸型サヨクを生み出したことだ。こういうのが平然と正気で発言していることだ。
11/14
関西へは行かない!


 あれこれ勉強してみると、関西方面には以下のような発言が異常に多い。

立命館名誉総長 末川博
「人類のながい歴史のなかで、それぞれの民族や国家は波瀾興亡をくりかえしてきたが、現代における奇跡といってもよいほどに驚異的な発展をとげ、栄光と勝利に輝いているのは朝鮮民主主義人民共和国である。
 かつて幾世紀かの間、内憂と外患のために苦しんできた朝鮮民族は、いま金日成首相を天日と仰いで社会主義国家としての基本路線をまっしぐらにつきすすみ、ゆるぎない基盤を築きあげている。
 まさに金日成首相は、百戦錬磨の偉大な政治家であるとともに、国際共産主義運動と労働運動の卓越したリーダーである。
 この伝記は、ありきたりの記録ではない。世界史上にもまれな民族解放闘争を勝利へと導いた人間金日成将軍の感動あふれる一大叙事詩であり、輝かしい朝鮮近代史であり、人類の良心とも希望ともいえる不滅の人間ドラマである。
雄山閣「金日成伝」の推薦文

 金日成とは、抗日ゲリラで名を馳せた朝鮮の英雄の名に、ソ連が自分たちの言うことを聞くどうでもいい朝鮮人を当てはめて作り上げた虚像である。100%完璧な大嘘だ。息子も同じ。生まれた地から子供時代のエピソード──オーケストラを聞いて、第2ヴァイオリンの第3弦が狂っていると一瞬で聞き分けた(笑)なんて話──も嘘ばっか。

 どうにも関西にはこういう神経を狂わしているのが多い。このオヤジは立命館か。同志社系列も同じような戯言を言っているのが多い。ドイも同志社である。この種のビョーキに感染するのは大阪に在日朝鮮人が多く住んでいることと無縁ではあるまい。三十代の頃、その辺の事情を知らず、親しくなった大阪の若者に朝鮮人と仲良くやらなきゃだめだよと意見したら、「実際に住んでるとそれどころじゃないんですよ」と反発された。たしかにぼくも近所にそんなワルがいて意味もなく痛い目に遭っていたらキレイゴトは言えなかったろう。安易なきれいごとを言っていた反省した。

 広島の若者と話していたら、小学生の時から被差別問題を教科書で学んだという。学ぶから意識せざるを得ない。それらと無縁だったから私が同和という言葉を知ったのは二十歳過ぎだった。知らないから差別感情など生まれるはずもない。あこがれの地として「今度生まれ変ったら大学は関西に行きたい。同志社か立命あたり」と関西への思慕を書いたことがある。撤回する。私は関西には行かない。次も関東がいい。
11/21
ショックと納得


 「朝日新聞を叩きつぶす掲示板」で知り、ツジモトの裁判を支える会というサイトに行ってみた。
 ずらりと並ぶツジモト擁護者は前々から知っているメンバばかりだった。見事なまでに嫌いな連中が名を連ねている。よくできたものだ。
 そこに大好きなマンガ家・浦沢直樹の名を見る。これは「朝日新聞を叩きつぶす掲示板」の連中もショックだったようで、「単に名前を貸しているだけだと思うが」と自分に都合のいいことを言ったりしていた。そんなことはあるまい。ぼくもショックではあったが、と同時に心の一部で「なるほど、やはりそうだったか」とも感じていた。

 浦沢直樹の作品は、ビッグコミック賞の応募作品に始まり、最初の単行本「踊る警官」から、「YAWARA」「マスターキートン」「パイナップルARMY」と愛読してきた。単行本もぜんぶもっている。何年のつきあいになるのか。
 それが近年の「Monster」「20世紀少年」あたりからなにか引っかかるものを感じていた。その答がこれだったように思う。この会への賛同はおそらく石坂啓(ツジモトの盟友。一緒にピースボートでマリファナを吸った仲)あたりの縁から始まっているのだろうが、彼の中に社民党的体質はたしかにあるのだ。それを近年の作品から感じていた。残念ではあるが事実として認めねばならない。人はこんなふうに出会い別れてゆく。納得はしている。
 考えてみれば、大好きな彼の作品は、「マスターキートン」にしろ「パイナップルARMY」にしろ原作者がいた。100%彼の作品になってから違和を感じ始めたのだから筋は通っている。また手塚治虫、山田洋次等クリエーターには共産党支持者が多い。それもまた理解せねばならないことだ。
「誰もが平等で平和な生活」を夢見たなら共産主義の発想は当然ながら出てくる。だが残念ながらそれは二十世紀に人類の壮大な実験の結果、すでに不可能と結論が出ている。人間の性として、帝国主義以上の獨裁国家になってしまうと。それをいまだに認めないクリエーターは多い。それはそれで夢を見る人としていてもいいのだろう。たとえば手塚治虫の「ジャングル大帝」だ。

 この会とはべつにチクシテツヤがツジモトを救う運動を展開している。上申書を提出して採用されたという。ジャーナリストとしての彼がどのような行動をしても自由だが、TBSであのような番組を担当しているテレビキャスタとしては不偏不党の原理に反する。してはならないことだ。あの番組はなんとかならんのだろうか。チクシの後釜がいないのだから日本は貧困だ。彼らはしかつめらしく政治の貧困を口にするが、ぼくからするとジャーナリズムのほうがもっともっと貧困だ。

呼びかけ人
(順不同・敬称略)
灰谷 健次郎 (作家)   石坂 啓 (漫画家)
   
賛同人
(順不同・敬称略)
阿部 進(教育評論家) 天野 祐吉(コラムニスト)
石川 文洋
(報道カメラマン) 上野 千鶴子(社会学者)
浦沢 直樹(漫画家) 永 六輔(放送タレント劇作家) 
小沢 遼子(評論家) 落合 恵子(作家)
鎌田 慧(ジャーナリスト) 川上 精一(高槻市)
小林 カツ代(料理研究家) 高 史明(作家)
斉藤次郎(教育評論家) 斉藤 駿(カタログハウス社長)
佐高 信(評論家) 白岩 登志男(高槻市)
司 修(画家・作家) 鶴見 俊輔(哲学者)
中山 千夏(作家) 本多 勝一(ジャーナリスト)
前田 哲男(軍事評論家) 松崎 菊也(戯作者)
松谷 みよ子(児童文学者) 山下 絢子 (高槻市)
山中 恒(作家) 湯川 れい子(音楽評論)
吉田 ルイ子(フォトジャーナリスト)

 しかし嫌いな連中の名前一覧を自分のホームページに載せるってのもなんだかなあ。そのうち削除しよう。キョセンの名がないな(笑)。

 料理研究家の小林カツヨの名があることに納得する。先日テレビで見て、3000種類の料理を考案したとかアピールする姿勢に、社民党のナカガワトモコを思い出した。顔も似ている。いかにも護憲を主張し、「戦争になったらいつも泣くのは女と子供」とか言いそうだ。こういう一覧はありがたい。
12/2  

流行語大賞に「毒まんじゅう」
 売国奴ノナカヒロム去って、残したものはこれひとつ。
 個人的思惑抜きに、これは受賞(?)に値すると当時から思っていたのでちょっとうれしい(笑)。あのときの同士アオキやムラオカに向けた「毒まんじゅうくろうたか!」は、なかなかのインパクトだった。ノナカは役者になったらいいのにな。時代劇であれだけ悪役の似合う役者はいない。「水戸黄門」に出たらどうか。越後屋から賄賂をもらい、行灯の陰でニヤっと笑う悪代官があれほど似合う顔はない。
 毎度言うが、小泉さんを偉大な政治家とは思わないが、ああいう形で悪役を同士討ちさせて自滅させるのを見ているとたまらない快感である。変人政治家の小泉さんしかできなかった。それによって、やつらの下にいるムネオちゃんやマツオカも消えてゆくのだからたまらない。

 文民二人死亡で、待ってましたとばかりにコガマコト登場。しかつめらしい顔でイラク派遣反対をとなえている。この意見も神妙な顔も、あくまでも反小泉のためでしかない。ヤツが政権の中枢にいたら先頭切って強硬意見を言っていたろう。こういう立場によって意見を変るヤツがいちばん信用できない。ノナカの後の悪相ナンバーワンはコガで決まりだ。

重要附記・以前、総裁選が終った直後の文に、「讀賣新聞で『小泉首相がコガマコトに財務相就任を打診したが、コガは誇りにかけて辞退した』と読んだ。おどろいた。たぶん本当だろう。なぜそんなことをしたのか。それとも、拒むと計算してのことか」と、素直に驚愕した心中のままに書いた。どんな計算があったか知らないが、コガまで取り込もうとした小泉さんに失望しての文だった。
 後日『月刊文藝春秋』で識者が、「あれはコガが自分を大物に見せるために親しい讀賣記者に書かせたデマ」と断言していた。ほっとしたと同時にあらためてマスコミを怖いと思った。週刊誌は疑っても1千万部の讀賣の政治記事だと信じてしまう自分がいる。そうしてまた、ぼくはこの別方向からの記事を読んだからいいが、多くの読者はそのままだ。「小泉もなあ、裏じゃコガにまで声かけてんだぜ」は大きな落胆となったはずだ。この仕掛けあいはコガの勝ちである。充分に小泉さんの足を引っ張った。
 冷静に考えれば、いくらなんでもコガに財務大臣は要請しない。かりに一派を取り込むために椅子を与えるとしても財務大臣をやるはずがない。財務と外務は政権の顔だ。コガにその能力もない。信じてしまった自分の愚かさが悔やまれる。

 流行語大賞は三つ。あと二つは「なんでだろう」と「マニフェスト」。三つのうちふたつが政治関連であることが印象的だ。時代を表している。
 ゲッツは選ばれなかった。紅白歌合戦にもテツandトモはなわは出るのに(めちゃくちゃな人選だ)ダンディ坂野はいない。消えるのに加速がついた。だからこそ生涯唯一の勲章として「流行語大賞」をあげればよかったのに。彼は藝人としてはもうすぐ消えるだろうが、でもいい人だから、なにをやっても生きて行けるだろう。またマックにもどるのか。

 などと書いているとこの自由国民社主催の流行語大賞なるものを評価しているみたいだがそんなことはまったくない。ひどい選考基準とセンスで、いったいどんなヤツが選んでいるんだと不快になることのほうが多い。過去のもの、たとえば「火砕流」なんてのは「流行語大賞」にすべきものではないだろう。
 それでもまあ知り合いもいるし、今じゃ唯一の売り物だった「現代用語の基礎知識」も後発のアサヒの同様のものに抜かれてまったく売れなくなった落ち目の会社が年に一度これで注目されることには、よかったねえと思っている。

附記・ニッカンスポーツのこの授賞式の記事を読んでいたら、ノナカはテツandトモを知らず、初めて目の当たりにしたあの踊りにおどろいていたという。でもケイタイのメイルは使いこなしている。ますますメイルをやっていない自分におちこんだ(笑)。
12/12

田中英夫議員派の選挙違反事件、野中広務氏の甥を逮捕

 衆院選京都4区で初当選した田中英夫議員(59)(自民)派の選挙違反事件で、京都府警は11日、運動員で同府園部町議の野中一秀容疑者(36)(園部町小桜町)を公選法違反(日当買収)の疑いで逮捕した。

 野中容疑者は、野中広務・元自民党幹事長の甥(おい)。

 調べによると、野中容疑者は10月中旬から下旬にかけ、同派運動員の会社役員川本康博容疑者(43)(同法違反容疑で逮捕)と共謀、車から田中議員への支持を呼びかけるなどした報酬として11月下旬ごろ、女性数人に同府亀岡市内で十数万円を渡した疑い。

 野中容疑者は、街宣活動の中心的役割を務めていたという。(讀賣新聞より)


 ノナカマンセー路線のテレ朝がどう伝えるか見物だ。ノナカの後継者であるタナカ議員も絶賛していたしな(笑)。
 さすがにこの事件の渦中では政治評論家・ノナカセンセーのデビュは遅れるか。恥さらし毒まんじゅうを期待していただけに残念でもある。
 このニュースを初めて読んだとき、社民党の「田英夫」が捕まったのかと思ってしまった。よく似ているものである。
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