-2004


醜態の反省
 ここしばらくひじょうにだらしない日々を送っていた。酒だ。
 ぼくは体質的にそれなりに酒は強いほうだろうが、「酒なくてなにが男の人生ぞ」と粋がるような面はない。健康に生きていると一日の終りにすこしだけ飲みたくなる。飲みたくなったときにだけ飲む。そうしてきた。なにしろ今まで生きてきてやけ酒なんて飲んだのは二十代の時に数回あるだけだ。これはまあお定まりで女と別れたとき。それでもそれは学生時代だった。以後つらいことは何度かあったがやっていない。理由は極めて単純でやけ酒ではなにも解決しないからである。醒めたあとよけいにつらくなる。酒に対しても失礼だと思う。ぼくの酒は体が欲したときにだけ飲む健全なものだった。

 ところがここ一週間ぐらい不健全なことをしていた。素面で真面目なことを考えたくないという事情もあった。暮れと正月だから許してくれという思いこみもあった。さしせまった仕事もなかった。
 朝から酒を飲んでいた。昼、夜、飯のたびに飲んだ。酒の合間に飯を食った。翌日残る。それでも朝から飲んだ。しかもそれがイヤな残りかたをする安焼酎、安日本酒だった。ずっと宿酔いのような不快な気分が続いていた。仕事もしていない。ホームページ更新もままならなかった。(まあこれはぜんぜん更新しない人から比べたらずいぶんと熱心ではあろうが、あくまでも基準は自分自身になる。)
 よくない。泥酔はしていないが、これは一種の逃避の酒になる。いや一種のじゃない、明らかな逃避の酒だ。だらだらとだらしなく飲み、うとうとと眠ることに逃げていた。結論はやけ酒と同じ。なんの解決にもならない。
 明日からまた酒は夕食時のビールだけにして生活規律をしっかりしよう。



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