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2009
09/5/26
 山本の勝ちにした判定はどいつだ!

 私は未だにDreamってなんだかわかっていない。それだけ『PRIDE』がなくなってしまったことはショックだった。
 スポンサーがパチンコ屋になり、CMがパチンコばかりで品がなくなったことはわかる。サラ金CMが減ったと思ったらパチンコ屋だ。たまらんなあ。

 しかしいつだってこういう興行ものは、それこそ江戸時代の相撲から、そのとき景気のいい企業が谷町になる。と、なにも挌闘技に限らなくても「プロ野球のオーナー」を見れば一目瞭然だ。むかしは映画会社、いまIT企業か。

 Dreamのサイトに紹介があった。



 まあ谷川サダハルンバが関わっているからK1系なのはわかる。いいものを見せてもらえるならもうなにがどうでもいいけれど。

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 ミノワにボブ・サップが1分でギブアップ。サップほど堕ちた偶像もめずらしい。一時は日本の挌闘技だけで10億円を稼ぎ、あのパナソニックのHDDレコーダCMに等身大パネルで登場していた。そのあとのしょっぱいこと(笑)。

 ただ決して後つけの知ったかぶりではなく、あのころからサップは素人だったと思う。打撃の技術も何もないから、ただひたすら頭を下げて突っこんで行くだけだった。たとえたら亀田に失礼だが、亀田兄弟の突進と似ていた。頭を防御して突進して行き、あとはパンチを振りまわすだけ。体力だけで勝っていた。いかにパワーが強烈なことか。あのノゲイラをパワーボム気味に抱えあげて投げたり、突進して行くだけでホーストが縮こまってしまうあたりが全盛期だったろう。野獣幻想の。

 最初にサップ退治を完璧にやって見せたのはミルコだった。突進を交わして交わして、カウンター気味に顔面パンチを一発見舞ったら(眼窩底骨折だったようだが)サップは泣きそうな顔で沈んでいった。しかしあのときそれより印象的だったのは、ミルコの狼のような勝利の雄叫びだった。それだけサップは難敵と思われていたのだ。まさに今は昔。あのころからいまのサップが弱くなっているわけではない。化けの皮が剥がれて誰もが恐がらなくなった、というただそれだけである。



 しかしまあ「もうすぐ山本キッド」で1時間以上引っぱった。いつものTBSとはいえようやる。そんなに山本キッドは期待されているのか。あのヤクザそのものの顔をした入れ墨坊やが(笑)。

 チェ・ホンマンが元大リーガーのカンセコに勝つ。
 川尻が〝家族愛〟カルバンに勝ったのはいい試合だった。

 所のチョークスリーパーも見事に決まった。前田が駆けつけていた。まだ仲は良いのか。



 写真は大会翌日の勝者9名の会見時。中央が山本キッドに勝ったジョー・ウォーレン。

 山本キッドと闘ったのは「2006年レスリング世界選手権、グレコローマン60キロ優勝」のジョー・ウォーレン。
 終始圧倒してジョーの勝利。判定は3-0だと思ったら、ウォーレン1表のあと、山本1票となる。これには呆れて思わずテレビの前で「えっ!」と声を出してしまった。6-4ぐらいならTBSだから平然とひっくり返すことはあるが、7-3、いや8-2ぐらい離れていればいくらなんでもそれは出来まいと思っていたからだ。なんとかそのあとまともに判定が出て2-1で勝ちになったが、信じられないことをやるやつもいるものだ。

 こういうときは2ちゃんねるに限る。すると「芸スポ速報」のスレで、しっかり「どこのバカが山本にいれたんだ」と怒っているひとが大勢いて安心した。

 一方、ブログで検索すると「山本さんのファンであるぼくには山本さんの勝ちに見えました。判定も2-1と僅差だっただけに残念です」とまじめに山本が勝ったと思っているのもいると知る。世の中いろいろだ。



 入れ墨坊やはまた入れ墨がパワーアップ。「大和魂」とあったあたりがカラー化して(笑)、なんだろうあれ、入れ墨の上から入れ墨を挿れたのか。あんなのテレビに出しちゃいかんよ。何語だかわからん文字も見えて全身落書き男だ。

 しばらくはあの入れ墨を見なくてすむのかと思うと楽しい。いやでも人気者らしいから特別戦で出て来るのかな。


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