2015年6月、私のWindows8.1が出来あがるまでの長い道のり
 
●始まりはSSD代をケチったからだった

 かわいいかわいい自作デスクトップ機。OSは、Intelの240GB-SSDにWindows7を、ADataの120GB-SSDにWindows8.1を挿れて、デュアルブートOSにしていた。快適だった。なんの問題もなかった。

 2014年暮れに伴奏自動生成音楽ソフトBand-in-a-Box22(以下BIAB)を買った。コード進行を指定し、その他の簡単な設定のみで様々なパターンの伴奏を作ってくれる。むかし弾き語りで唄っていた自作曲をMetalにしたり、バンドでやっていたロック風の曲をJazz Balladeにしたりして愉しんだ。おもしろい。ハマった。

 本体ソフトのインストール容量は12GBだが、伴奏を形成するReal Drum、Real Trackというプレイヤーの生演奏を収録した素材が80GBある。この迫力はすごいもので、これを知ってしまうとDTMソフト・シンガーソングライター(以下SSW)のなまぬるいMIDI音源など聞く気にならなくなる。その80GBをSSDに挿れるにはふたつとも容量的に無理だった。HDDに挿れた。すると読みこみが遅い。BIABは、こちらがコード進行や演奏スタイル、テンポ、拍子等を指定すると、その80GBの素材からそれに匹敵するものを抽出して伴奏を構成してくれる。それの待ち時間がSSDとHDDではちがう。とにかくSSDに慣れてしまったらHDDは遅くてイライラする。なんとかこの80GBの素材をSSDに挿れられないかと思案する。もうひとつSSDを買えばいい。それだけのことだ。だが、それがちょっと……。それで、「Intel240GBに入っているWindows7を消して、AData120GBに入っているWindows8.1をそれにコピーする。空いたADataの120GBをフォーマットしてBIABの素材80GBを挿れたらどうだ!?」と、ビンボくさいセコい方法を考えついた。
 Windows7とWindows8.1のどちらを選ぶかに迷いはなかった。それはブログに書いたが、「限りなく7に近い形にあれこれいじってあるWindows8.1は、Windows7よりも使い勝手が良かったから」である。迷わず残すのはWindows8.1にする。



 迷わず決断したことではあったが、それでもIntel240GBを初期化しWindows7を消すときは勇気が要った。あの大好きなWindows7を、ここまで何年も使ってきて、時間を掛けて磨きあげてきたOSであるこれを、この世から消すのである。それこそフォーマットするときは「えいっ!」と気合いが必要だった。思いきって実行した。さらになったIntel240GB-SSDにAData120GBのWindows8.1をシステムコピーソフトでコピーして挿れる。

 うまくいった。これで私のOSはIntel240GBに挿れたWindows8.1ひとつになってしまった。いつもデュアルブートなのですこしさびしい。空いたAData120GBをフォーマットしBIABの素材80GBを挿れる。これもうまくいった。これであらたな快適なBIAB環境が構築できたはずだった。
 ところが肝腎要のBIABに不具合が生じた。起動しないのである。認証の問題だ。「これはあたらしいPCだね。BIABはひとつのPCにしか挿れられないよ。このPCにインストールしたかったら、まずは旧いPCのBIABを削除して認証を解除してね」と出る。PCはひとつだ。ハードも同じだ。Windowsでさえそれを理解し問題なくインストール出来ている。だがBIABはこれを「別のPC」と認識してしまった。旧いPC──IntelSSDに入っていたWindows7──はもうないのだ。この世に存在しないのだ。存在しないものにアクセスして認証解除は出来ない。BIABのためにやったことなのにBIABがネックとなってしまった。

 それに関する苦労話はこちらにちょっと書いた。製作元であるアメリカのPG Musicと何度もの英文メールをやりとりして認証解除のコードをもらった。思い出したくもない苦労だ。いまも不快だが不快すぎて日本の代理店イーフロンティア糾弾の文章を書く気にもならない。ひどい会社だ。4月30日に問い合わせをして7月の今も返事はない。



 その後けっきょく私はADataの256GB-SSDをあらたに購入し、それにWindows8.1を新規インストールする。最初からこうしていればBIABのトラブルも起きなかった。Intel240GB-SSDにWindows7、AData256GB-SSDにAData120GB-SSDからコピーしたWindows8.1というデュアルブートOSにし、あまったAData120GB-SSDにBIABの素材を挿れる。これでWindows7からもWindows8.1からもBIABは起動する。なんの問題もなかった。「あたらしいSSDを購入することなく、なんとか使い回しでしのげないか!?」というセコさから始まった事件だった。でも購入を躊躇するほどビンボなんだからしょうがない。まあイーフロンティアという会社がいかにひどい会社であるか知っただけでも勉強になったと割り切ろう。



 さらのAData256GB-SSDに、ひさしぶりのOS再インストールは、面倒だけどたのしかった。いや、「たのしかった」と言えるのは、それなりの形が見えてきてからで、それまではひたすら苦痛でしかなかった。でも「それなりの形」が見えてくると、ふつふつとよろこびが沸いてくる。しみじみと「こういうことが好きなんだな」と思う。嫌いじゃできないわ。以下はその流れ。
 新規購入したADataのSSD-256GBにWindows8をクリーンインストールする。
 何回かの再起動を経て、とりあえず完成。まだ1画面。右のディスプレイは真っ黒なまま。
 Intel240GB-SSDに入っているWindows8.1とのデュアルブートの関係からか、新規インストールの自動再起動がうまく行かず途中で止まってしまい、この段階から苦労した。まともなインストールよりはだいぶ時間を喰っている。この時点でもううんざりして投げだしたくなった。
2  WindowsUpdateを始める。たっぷりある。この辺はほったらかし。かってにやらせる。  とにかく8はダメ。一刻も早く8.1にする。そのためには可能な限り8をUpdateして最新版にせねばならない。そうしないと8.1がDownloadできない。
 Update項目は145もあった。ぜんぶDownloadして再起動。しかしそれでもぜんぶではなかったようだ。完了したつもりで8.1をDownloadしに行ったら最新版にしろと言われる。コントロールパネルのWindows Updateに行くと、またUpdate項目がいくつかそろっていた。それをする。今度こそ大丈夫。やっと8.1Downloadの条件が揃った。ここからが始まり。
3  8.1のDownloadとInstall。

 夜の寸暇を惜しんでの作業なのですでにここで二日目。8.1をDownload状態にして就寝。3GB以上あるので時間が掛かる。朝、Download済みの8.1をインストールする。

 よし、これで基本型は出来た。これから私のカスタム版8.1作りだ。
 毎度思うのだが、8.1ってその名の通り「8のSP1」ではないのか。外観も8とまったく変らないし、設定も引き継いでくれる。しかし8.1のDownloadファイルは3GBもある。ならもうこれは新OSなのか。ただ、当たり前だけど、8の不具合が一気に直された。その点では評価している。8はあらゆる面で最悪だったが、8.1はだいぶよくなっている。細かな点では7よりいい点もある。

 8.1がインストールされ、問題のあった自動再起動もすんなり繰り返されるようになって、すこしのってきた(笑)。
 コントロールパネルでシステム設定をする。 いつもの見なれた画面になった。

 ここまではまだ1画面だが、ここからOSがNVIDIAのビデオカードドライバーを自動でInstallしてくれる。しばらく待つと2画面表示になる。「よしよし」とひと安心。

 購入時は最新最高性能だったGTX760ももうだいぶランクが下がってしまったが私にはこれで十分。CPUのcore i7 3700も4700が出て最新最強ではなくなったが充分すぎるクオリティ。まだまだ新機を組む必要はない。
 ディスプレイの解像度設定等はメイン画面を右クリックの個人設定で出来るが、その他のことはコントロールパネルからせねばならない。

 まずはシステムに行き、「システムの詳細設定」から「パフォーマンス」を選び、「設定」からあれやこれやをいじる。基本はパフォーマンス優先設定だが、「スクリーンフォントの縁を滑らかにする」「半透明の選択ツールを表示する」にチェックを入れると「カスタムモードになる。
5  再起動時にパスワードを挿れなくてもいい設定。
 
 ログオフ時にパスワードを入れなくてもいい設定。
 これをしないとソフトのインストールやUpdateの何十回もの再起動のたびにいちいちパスワードを挿れねばならない。ついでにログオフ時の設定もやっておく。このへん、かなり面倒だが必須の作業。
6  ユーザーアカウントの制御を替える。ソフトのインストール、アンインストールのたびにいちいち問うてこないようにする。  これも早めにやらないとならない。ソフトインストールのたびに、いちいち問うてきてわずらわしい。最初Vistaで出会ったときは初体験なので変更のしかたがわからず苛立ったものだった。いわば100メートル前に進むのに、10メートル毎に職務質問されるようなくどさ。パスワード入力をフリーにし、ここをクリアして、やっとスムースに動くようになる。
7  スリープ、休止状態からの復帰をマウスとネットワークアダプターからは出来ないようにする。

 キイボードだけ残す。
 デバイス設定からやる。これをしておかないと、スリープや休止状態にしても、机上でマウスに触れただけで動きはじめてしまう。それこそ地震でマウスがズレただけで復帰してしまうだろう。

 もっとたちのわるいのがネットアダプターだ。これをオフにしないと、スリープにして外出してもメールが届いただけで動き始めてしまう。
8
 キー変更ソフトをインストールし、左CtrlとCapsLockを入れ替える。再起動。

 いつも真っ先にやる。
 Windows3.1時代から、つまり24年前からいろんなフリーソフトにお世話になってきたが、ここ何年かKey Tweakというソフトの世話になっている。
 まだATOKを挿れてないしエディターもないから日本語を書く環境にはなっていないが、自動でMS-IMEが入っていて、MSにメール登録するためのメールアドレスやパスワード等アルファベット入力はせねばならない状況になっている。私はその程度のことでも左Ctrlが小指横にないと苛立つ。よってこれを最優先でせねばならない。左Ctrlキイは、PC9800からの定位置である左小指横になければならない。Ctrl+H,Ctrl+G,Ctrl+A,Ctrl+S,Ctrl+C,Ctrl+Vは必須だ。

 サイトの初期の項目に、これをしてくれるソフトに対する感謝が書いてある。ほんとにもうこれがないと何も出来ない。
9  ATOKのInstall。再起動。30年前から育てているユーザー辞書をバックアップから復元。再起動。  最新版2015と、広辞苑、大辞林、新明解、角川類語、ロングマン英和和英、ジーニアス和英と、いくつものATOK用辞書を挿れる。それからユーザー辞書の読みこみ。30年育ててきた辞書だから宝物だ。『章子の書斎』なんてPC9800時代のソフト名も一発で出る。
 この時点でATOKを挿れるのはかなり早いほうだろう。なにしろとりあえずはMS-IMEがあるのだから。だが私はあれがダメなのだ。とにかく字を書くならATOKが必要。
10  スタートメニュー変更ソフトのインストール。
 早速スタートメニューをインストールして8の気分の悪いスタートメニューを7風に替える。
 これ用のフリーソフトはいろいろと出ている。それだけ需用が多かったのだろう。あれこれ使ってみた。初期は外国製の貝殻マークのShellを使っていたが、いまは日本のIO Data製のこれにおちついた。使いやすい。
 IO Dataは、フリーのアンインストールソフトもすばらしく世話になっている。Your unistallerというシェアソフトを愛用していたのだが、かってに入ってくるタチの悪いツールバーを削除するのにむしろこちらのほうが有効だったりして、ここのところすっかりこれの世話になっている。油断するといらないものを挿れてくるので気は抜けないが(笑)。
11   KMX_115とSetcarecolorのショートカットをスタートアップに関連付ける。ふたつともインストールの必要はないので、展開してあるファイルをOSのあるAData-Win8.1に貼りつけるだけ。これで次の再起動からふたつが動きだす。ありがたい。  KMXとはKeyMouXrのこと。初めて知ったとき、その便利さに心から感激し、2012年1月にブログに感謝文を書いている。それはこちら。ほんとにほんとに便利。ぜひ御一読ください。こういうのがブログの人気記事になるとうれしいのだがなかなかなそんなこともない。地味な内容だからか。でもこのソフトはほんとに便利。手放せない。



 Setcarecolorは痒いところに手の届く小技ソフト。これまたすっかり慣れてしまって手放せない。どんなものか知らないひとも多いと思うので画像をあげるとこうなる。入力状態の時の表示。下のものが画像。「いわば」の前に緑で幅の拾い表示がある。これが「全角かな」でいま入力している状態を表し、隣の幅の狭い赤は半角英数字入力状態を表している。

 

 全角かなで入力していて、半角英数の入力に切り替えると、この赤表示になるので一瞬でわかる。この快適さは抜群。安心して進められる。
12  <VerticalEditor>をCディスクに貼りつけ。   これまた長年世話になっている感謝感激のソフト。アウトライン機能、縦書き機能のあるテキストエディター。これでずいぶんと商業原稿を書かせてもらった。ほんとにほんとにすばらしいソフト。

 これまたインストールの必要がないので、自分用にカスタマイズしたファイルをCディスクに貼りつけるだけで以前と同じ感覚で使える。これで日本語を書く最もシンプルな状況が完成した。
13  EasyBCDのInstall。ふたつのOSを登録し、こちらのAData-Win8.1にyesのチェックを入れる。OS選択表示時間30秒を2秒にする。

 OSのブートマネージャーソフトである。とても便利。世話になって長い。とはいえ使えるのは「Vista以降」とあるから、Vista以降になる。そんなに長くないか? 起動画面のOS選択時間は2秒にする。これだと手動で切り替えることも出来るし、自動で任せた場合、待ち時間がすくない。

 OSなんてひとつでいいんだろうけどね、ひとつが壊れて動かなくなり、もうひとつがあって助かった、なんてことはめったにない。私は経験しているのか? よく覚えてないな。でもふたつある安心感というのはあって、このシステムにして長い。といっていつからだろう。98と2000のデュアルなんてのはやっていない。「VistaとXP」あたりが初めてか。「7とXP」はやっていた。といってXPでないとダメという場面は私にはなかった。世にXP信者は多いが、私は「Vistaや7のほうがずっといい」派だった。「7と8」はない。8はクソだった。8.1になって安定した。「7と8.1」はついこのあいだまでずっとやっていた。今回「8.1と8.1」というアホなことを実行した。これは7月29日から「8.1と10」になる下準備である。
14  ホームページ・ビルダーのインストール。 再起動。

 ATOKとホームページ・ビルダーは、シリアルナンバー、IDナンバー、再起動とあれこれ面倒。

 サイト用にホームページ・ビルダー19を、日記用にホームページ・ビルダー15or16を使用。Intel-Win8.1が19と16なので、こちらの日記用は15にした。
 15の日記は毎日つけるのでショートカットをスタートアップにリンク。

 最新の19を持っているのだからぜんぶそれひとつでやればいいのにと言われそうだが、こういう使い分けもソフトオタクの愉しみ(笑)。ホームページ・ビルダーだけで、Version15.16.19と三つも入っている。

 日本IBMが開発販売したホームページ・ビルダーの履歴はこういうものらしい。私が初めて買ったのは1998年の4だった。6のあとの6.5なんて半端なものまで買ったのをよく覚えている。日本IBMからJustSystemsに開発販売が変るのは2010年。でも両方とも好きな会社なので助かった。ThinkPadがLenovoになったり、J-PhoneがSoftBankになったりしたのと比べるとずっといい。
 いつもはこんなに早くホームページ・ビルダーはインストールしない。ブラウザのほうが先。なのに今回こんなに早く挿れるのは、このファイルを書くため。いちいちIntel-Win8.1にもどって書くのはもどかしい。こちらの作業とはべつにThinkPadで書こうと起動したが、非力でいやになった。いやいやまだまだまともなノートであり、海外に行くときはかかせないのだが、あまりに高性能な自作機をメインに使っているから、外出先ではがまんするものの、自宅ではなにをしてもノートでは物足りない。
 ノートでホームページ・ビルダーは重い。<VerticalEditor>で書くかと思ったが、すると画像関係はダメ。ならこのOSに早々にホームページ・ビルダーを挿れてしまい、OSとソフトインストールとその報告文章を同時進行でやってみることにした。ホームページ・ビルダーもまた自分流にあれこれ自分流の設定をするから時間が掛かる。

・CapsLockと左Ctrlを入れ替える。
・ KMX_115とSetcarecolorを関連づける。
・ATOKをインストール。ユーザー辞書を読みこませる。
・ホームページ・ビルダー19をインストール。設定完了。


 これでこのファイルを書く最低限の環境が出来上がった。いや、まだだ。フォントとドライブ文字の変更をせねばならない。
15  フォントをインストール。400種類。
 フォントインストールは以前はたいへんだった。面倒だった。いまはデータHDDに「Font」としてまとめてあるそれをCtrl+Aで全選択し、右クリックから「インストール」にすれば一気にやってくれる。楽なものだ。

 むかしはたいへんだったなあ。そしてまたむかしは「フォントを読みこむのに時間がかかり起動が遅くなります。使わないフォントは削除しましょう」なんてのが裏技として(笑)パソコン雑誌に載っていたりした。それだけPCがまだ非力だったのだ。やりましたよ、すこしでも起動を速くするために使わないのを削除しました。30フォントぐらい入っているのから使わないのを10コぐらい削ったりして。あのころと比べるといい時代になった。400の内、使うのは50もないが一々選ばず、一気に挿れてしまう。それだけの能力と容量がPCにある。あらためていい時代だと思う。



 私はなぜか「康印体」というフォントが好きで、好きなテーマは、<Vertical Editor>の「縦書き、40字10行、黒背景、白文字」で書くことが多い。左の画像はその例。
 これまた大事なこと。私は自分の好きなフォントでないとやる気にならない。長い時間を掛けてフォントを買い集めてきた。だいぶ金を使っているが、それでもむかしのMacの「1書体5万円」のような地獄は味わってない。マッカーはわからないのだろうけど、ありゃひどい話だった。いまはどうなんだろう。MacはOSに互換性がなかったりめちゃくちゃだ。いやいやMacってのは信仰だから、ああいう形で金を貢ぐのも愉楽なのか。

 Windowsの場合はMacほど高くはない。「CDに100書体入って12800円」とか、そんな感じだった。そうして買い揃えてきた。

 フォントのことは一度「フォント話」としてまとめようとしているのだが未だにやっていない。



 <VerticalEditor>は、いくつもの「エディタ設定」が出来る。背景やフォントもぜんぶ替えられる。だから「縦書き1行39字、行数無制限、背景黒」には××、「縦書き1行20字20行原稿用紙400字、背景白」には××、「横書き1行40字40行1600字背景濃紺」には××のようにフォントを設定する。この設定が40以上あり、その日の気分と書く内容でエディタを切り替える。ひとつのテーマを長文書いて疲れても、テーマとエディタを切り替えると、まったく新鮮な気持ちで筆が進む。



 この「墨背景、白文字、MS明朝体、22ポイントも好きでよく使う。


 こういう「原稿用紙モード」もあるが、まず使わない。慣れてくると罫線はじゃまなだけだ。原稿用紙を使って原点にもどるなら、紙の原稿用紙に萬年筆で書いたほうがたのしい。
16  アプリ用HDDに保存してある音楽再生ソフト<Fittle>をコピーして、CディスクのSSDに貼る。これで音楽再生環境が整った。 文章を書き始めるまでもうすこし。

 音楽再生ソフトのなにが気に入り、長いつきあいになるかどうかも個人的なセンスの問題なのだろう。ソフトオタクしてあらゆるものを使ってみたが、もう長年これに落ちついている。<MediaMonkey>や<MusicBee>のような総合ソフトがあっても、シンプルなこれが手放せない。相性のいいソフトがあるのはうれしいことだ。でもここのところしばしば「ファイルオープンに失敗しました」と出て悩んでいる。<MediaMonkey>だと問題なく再生できるので音楽ファイル問題ではないと思うだが……。

 記念すべき?このAData-Win8.1での最初の音楽はChopinのピアノコンチェルトになった。
 Fittleはシンプルでとてもすばらしいソフトだ。国産なのも誇らしい。こういうファイルを書くときでもBGMは缺かせない。あとで<MediaMonkey>と<MusicBee>もこのあと挿れるが、それらは音楽専用HDDから5万曲を読みこむので時間が掛かる。エクスプローラー風ソフトであるFittleだと音楽を集めてある専用HDDを開けばすぐに再生が出来る。

 これもインストール不要なので、データHDDの「Apl」に保存してあるものをCデイスクのAData-Win8.1に貼りつけるだけですぐに使用できる。左の緑背景とかフォントなどもいつもの設定になっているので便利。

 データHDDのAplの項目に挿れてある<Fittle>をコピーしてSSDのCドライブ、AData-Win8.1に貼りつける。HDDよりもSSDのほうが起動が速いからである。とはいえ軽いソフトだから体感するほどではない(笑)。気分の問題。
 HDDをSSDに替えて体感するのはOS起動の速さだ。もう慣れてしまったけどあれは鮮烈だった。その他のソフトはもう覚えていないけど、SSDから離れたら「こんなにもちがったのか!」と思うのだろう。

 今回のインストールで最愛の自作デスクトップ機が使えないので、ひさしぶりにThinkPadを使ったが、遅くていやになった。一応あちらもSSDになっている。それであの遅さだからHDDだったらどんなにひどいことか。
17  コントロールパネルの管理から「ディスクの管理」を開き、HDDのドライブ文字を変更する。長年なじんでいるドライブ文字でないと落ちつけない。





 左のWindowsデフォルトの「ダウンロード」から「ミュージック」まで、私のPCのそれは常に空である。

 Band in a Boxの音素材が80GB入っているADataの120GB-SSDは、その素材がBBと略されているのでドライブ文字もBにした。一般的にここは外附けフロッピーディスクの場所だが、さすがにもうFDDを使うこともなくなったのでこちらに譲る。

 あ、Intel240GB-SSDが「Win8-64」になっている。よくない。8は嫌いだ。「Win8.1」に直そう。ぜんぶがもう64bitなのだから64は要らない。
  コントロールパネル→全ての項目を開く→コンピュータの管理→ディスクの管理→コンピュータを右クリックして「ドライブ文字とパスの変更」を選ぶ。なかなか面倒。今回のメインOSとなるAData-Win8.1は自動でドライブはCに、副OSのIntel-Win8.1はDになるので変更は必要ないが、その他はみなメチャクチャになっている。Western Digitalの3teraHDDにパーティションを切った、データやアプリはE、音楽(落語を含む)はFに、万が一のために同じ物を複製しているWestern Digitalの2teraHDDの、データをH、音楽をIにする。レンタルビデオをコピーしたりして収集した映画のISOファイルは、Seagateの2teraHDDに挿れてある。これはビデオのVでドライブ文字はいつもVにしている。
 Download専用のHGSTの1teraはX。

 Downloadに専用HDDを用意するというのは私にはけっこう大切なこと。なにもしないとブラウザからのDownloadはみなCディスクのDownloadにはいってしまう。OSのあるHDDにはよけいなものを挿れず、出来るだけ軽くするために以前からやっている習慣だが、特に今はSSDであり容量がすくないから、これは必須の準備になる。いまSSDが256GB(でも左の画像にあるように実際は238GBしかないようだ)を2台、HDDは、3tera、2tera、2tera、1teraの4台。HDD合計は8teraになる。なんとかまだもっているが、そのうち1teraを3teraにせねばならない。ビデオファイル置き場がせまくなってきた。
18  Ribbon DisablerをDownloadして実行。エクスプローラーのリボン表示を消す。   Windows8から始まったRibbonというエクスプローラーの新機能を消すソフト。これも気を遣ったつもりの8の新機能。よけいなものを消して7にもどす。やっとこれで7のような感じのOSが出来上がった。たどりついた一里塚。原形が出来上がった。
   最低限の環境が整った。ここから<Fittle>で音楽を聴きつつ、ホームページ・ビルダー19とATOKで、このファイル書きが始まる。
 最初ノートにテキストエディターで書こうと思ったが、このAData-Win8.1をホームページ・ビルダーで書けるところまで育て、直接ここに書きつつ、現在進行形の記録のほうがいいのではないかと思いつく。結果的に成功だったと思う。このほうがたのしい。とにかくもうキイボードREALFORCEを使ったらノートパソコンで字を書く気にはなれない。過日家電量販店で新型ノートをあれこれ触ってきたが、みなあの独立したアイランド型キイボードになっており、使いづらくてまいった。Mac風にかっこよくなるのはいいが実用的でない方向に流れすぎだ。あのアイランド型と旧型ThinkPadのキイボードを比べたら、どちらが実用的か一瞬でわかる。いや一触でわかる。



 私の場合、ここまで18行程があったわけだが、ふつうのひとは3から4の行程で書き始められるだろう。<MS-IME>でいいなら、<MS-Office>がインストールしてある機種だったら、なにもせずいきなり始められるわけだ。私の場合、キィをチェンジしたりHDDのドライブ文字を変更したり、自分好みにするまでに時間が掛かる。キイチェンジがしてなくてATOKじゃないと、覿面に私はPCがいじれなくなる。

 今年は確定申告のときに税務署のノートパソコン(たしか東芝だった)を使わされ、Ctrlキイの位置はちがうし、キイボードは使いづらいし、<MS-IME>はバカだし、「ほとんどパソコンに触ったことのないひと状態」になってしまい、とても悔しく恥ずかしい思いをした。「パソコンに不慣れなオヤジ」を気の毒そうに見ている係員に、「いや、あの、自分のパソコンだと速いんですけどね」などと言いわけしてさらに赤面した。ほんとに自分のパソコンなら速いんだから!
 19  Chromeをインストール。スタートアップにショートカットをリンク。  必ず使うものだからスタートアップに挿れてOSと共に起動させる。
 20  Firefoxをインストール。スタートアップにショートカットをリンク。  既定のブラウザはFirefoxにする。サブがChrome。よってChromeは右画面に、Firefoxが目の前の左画面に配置する。

 ブロウザのログイン機能がありがたい。ほんとにほんとにありがたい。かつてはOS再インストールしたら、保存してあるブックマークを読みこんで再構築せねばならなかった。そのときのためにせっせと保存したものである。いまはGoogleにログインすると、すぐに以前と同じブラウザを再現してくれる。ほんとうにありがたい。これによる時間節約は画期的なものだ。当然Firefoxにもその機能はある。
 21  Kinzaをインストール。


 左は日本製Chrome系ブラウザのKinza。いまのところブラウザはこの3種類。Chrom系のブラウザはIronから始まってComodo Dragonとかいろいろ使ったがここに落ちついている。
 22  Anciaを解凍してCディスクに貼りつける。IPAT専用ブラウザ。  いや、もうひとつあった。ブラウザは4種類だ。ChromeとFirefoxで十分であり、IEなんてもう十年以上使っていないのだが、なぜかJRAのIPATはIEと相性がいい。よってIPAT用にIE互換のブラウザが必要となる。Anciaは国産のブラウザ。インストールの必要がないのもプラス要素。これもファイルをAData-Win8.1のSSDに貼りつける。軽くて速くて快適だ。ときどき固まるが(笑)。
 23  タスクマネージャを7風にするソフトを起動。スタートアップに挿れる。  タスクマネージャも8はダメ。7のほうがずっといい。そう思う人は多いらしく、これも7風にするフリーソフトがすぐに出まわった。ありがたい。

 これに関する記事をリンクしておくかと検索したら自分のブログが早々と出てきたのでおどろく。こちらに詳しく書いてあります。けっこうがんばっていたんだなとすこし自分を見直す(笑)。
 24 『QXエディター』のインストール。ついでに「new QX」も挿れる。

<new QX>には、<Vertical Editor>のようなアウトライン機能がつき、はるかに旧<QX Editor>より多機能らしいのだが、まだ使いこなせていない。相変わらず旧いほうの<QX Editor>を愛用。



 その他、シェアソフトのテキストエディター<O's Editor>をインストール。これは便箋機能が充実していて、機能というかデザインだが、手紙はこれで書くことにしている。



 いまだ高額の有料テキストエディターソフト、<Mifes>もVersion8を保っているが使い道がない。すべては<QX Editor><Vertical Editor><O's Editor>で足りている。<Mifes>を買うひとってどんなひとなのだろう。15120円する。最新は、いま調べたら10か、ソフトオタクだが、もうこれはいいな。今まで「もっているのだから」とケチくさい考えで必ずインストールしてきたが、今回はパス。使わないのだから挿れてもしょうがない。
 大好きな大好きな長年お世話になっているテキストエディター。いつから使っているのだろう。これでどれほど文章を書いたことだろう。

 鐸木能光(たくきよしみつ)さんの「鉛筆代わりのパソコン術」(後に「ワードを捨ててエディターを使おう」に改題)を読んで使い始めた。CD附きの本に<QX Editor>が入っていた。この本が出たのは、調べると1997年。秋葉原のLaoxの書籍売場で買ったことまで覚えている。それ以来の愛用ソフトだ。もう20年以上使っている気がするがまだそこまではいってないのか。

 PC9800時代の愛用テキストエディターは『WZエディター』と『章子の書斎』だった。当時一番有名だったのはVZエディター。『WZエディター』はそれの後継ソフトだ。いま『章子の書斎』を検索すると「画像」として出てくるのはみな私がアップしたもの。テグレットの製品に関する限り私はなかなかのものらしい(笑)。



 『QXエディター』で、いったいどれほどの文章を書いてきただろう。だって手元にある旅日記だって1回で原稿用紙400枚分ぐらいあり、それが24年分だ。みな<QX Editor>で書いた。あれ? <QX Editor>と出会って18年だから最初の6年はちがうんだな、なにで書いたんだろう、『WZエディター』か。
 ここ十年ほどなぜか「商業文章は<Vertical Editor>、私的旅日記のようなものは『QXエディター』」という使い分けになっている。
 25  ショートカットの削除。ごみ箱掃除。  ソフトインストールのたびにデスクトップに現れるショートカットをこまめに消し、その都度ごみ箱を空にする。溜めておいてやれば一度で済むし、毎日のように連続するそれだから一度とは言わないまでも、一日一度ぐらいには出来るだろう。だが、デスクトップにショートカットを置くのを嫌い、またごみ箱が詰まっているの状態を見るのが嫌いな私は、おそらく一日20回以上ごみ箱掃除をしている。このことに関してのみ病的に几帳面。
 26  WindowsアクセサリのSnipping toolを起動し、「タスクバーにピン留め」をする。
 切りぬきソフトもいろいろ使ってみたが、みな一長一短があり、なかなか決定版に出逢えなかった。ところが意外にも7からついてくることになったこのWindowsアクセサリがそれになった。どれほど多用していることか。ブログにアップの画像はみなこれに世話になっている。このファイルでも多用。タスクバーではもうスタートメニューの隣に配置している。VIP待遇である。
 27  エクスプローラーの便利ソフト<Clover>を挿れる。私の場合、インストールせずに利用できるソフトをCディスクのSSDに貼りつけることが多いので,この種の便利ソフトは必須。



 長年ExpManを使ってきた。その後はTEことTabulacus Exploerも使ってきた。これはもちろん日本語の「誑かす-たぶらかす」から名を取っている。ここのところ外国製のこの<Clover>を使っているが、ちょっとフリーズが多い。Expmanでいいかなと思案中。

しばらく使ったがフリーズが多くてうんざりした。早々にアンインストール。ExpMan(右の画像)にする。
 28
 壁カレをインストールする。スタートアップに登録する。

 カレンダーソフトとしてWindows95のころからあるこの老舗ソフトを使っている。Googleカレンダーを始めとするいくつかのものもやってみたが、けっきょくこれにもどってきている。どんなにださくても大切な相棒だ。

 カレンダーソフトでスケジュール管理をするほど忙しくもない(笑)。同じアルバイトをしている知人がiPadにそれを挿れ、2年前にどこで仕事をしていたかを口にしていたが、それは私も出来る。「紙の手帳」で。そしてこれもけっこう大事と思うが、私はいまも紙の手帳を使用している。これからも使うだろう。いくらタブレットを持ち歩いていても、電子機器は脆弱だ。雨に弱いし(このごろのケータイは防水使用が多いが)電池切れもある。紙の手帳なら雨の中でも胸の中に抱き抱えるようにして、予定を確認したり記入したり出来る。
 紙の手帳を毎日常に携帯するようになったのはJRAの取材をするようになってからだった。昭和60年からか、昭和60年は1985年。電視小物が大好きなのに紙の手帳と離れられないのは私の気性だし今後も変らないだろう。

 カレンダーも机の前に「紙の競馬カレンダー」を下げていて、そこに書きこむのがメインだ。これもJRAサイトからレース予定の入っている電子カレンダーをDownload出来るのは知っている。やはり紙がいいなあ。

 左の「壁カレ」はデュアルディスプレイの右端に表示。紙のカレンダーとちがって4カ月分の表示が助かる。この旧いソフトももちろん予定を書きこんだり出来るが、むかしもいまもそこまでの使用をするつもりはない。暦を表示してくれればそれだけでいい。



 じつにシンプルなソフトではあるが、一応これでもあれこれ設定がある。何ヶ月表示するか、過去はどうするか。いまの表示は「四ヵ月表示の過去一ヵ月」だ。背景を何色にするか、日曜から始まるか月曜から始まるか、休日を何色にするか、当日を囲むのは何色にするか、またその形は、四角か丸か楕円か「角丸の四角か」とか、それなりに設定がある。「黄色の角丸の四角」だ。「特殊日の表示非表示」なんてのの設定もある。バレンタインデーだホワイトデーだとあほらしいのがあるのでみなオフ。

 左の画像だとシンプルで貧相な感じだが、下の写真、定位置であるデュアルディスプレイの右端に鎮座している姿は、スッキリしていてなかなか便利そうで、よいではないか、と思う。











 29 <MediaMonkey>プロをインストール。


<MusicBee>をインストール。


<Clementine>をインストール。

 上の<Fittle>と合わせて、いま私の使っている音楽再生ソフトは左のみっつ。それぞれ良し悪しがあり、ひとつには絞れない。<Fittle>でアルバムを聞くのが音楽に接する王道なのだが、私は検索で同一曲を並べて聞き比べたりするのが好きだから、それの出来る<MediaMonkey>は必需品になる。これはお金を払ってプロ版を使っている。<MediaMonkey>があるから必要ないのだが、<MusicBee>も挿れているのは、まあ気分の問題。猿の外観に厭きて蜂に行くこともある。

 <Clementine>は使い始めてまだ短いが、これはこれでいいソフトだ。落語はこれで聞いたりする。そんな使い分けも愉しい。逆にJazzは<Clementine>では聞かない。外観も和風にしてある。

 iTunesを使わないのはポリシー。というか、あれはマッカーのものだ。Windowsで使う意味がない。いまじゃもうiPhone用だね。



 ところでいま検索してこんな記事があるのを知った。
 アメリカの雑誌編集部の選んだ音楽再生ソフトとして<MusicBee>が1位になっている。最後までその座を争ったのが<MediaMonkey>。そしてまた私の持論と同じく「WindowsユーザーがiTunesを使うことには意味がない」としている。こういうのってせっかくリンクしてもすぐに切れてしまうものだが、まだしばらくはあるだろうと読んで貼っておく。
 30  サウンドカードXonarのドライバーをInstall。

 PCスピーカーの接続をマザーボードからXonarに替える。格段に音が良くなる。もっと高額の、もっと音のいいサウンドカードを使いたいが、いまのところこのレベル。
 31 <Cubase>を挿れる。  私の<Cubase>は5.3。最新はいくつだ? 7か。どちらかというとSONAR派だからこれでいいんだけど、ま、負け惜しみか? 使いこなせてないからな(笑)。どうでもいい話。もっと
 32 <SONAR X2>を挿れる。  SONARもいまはX3か。私のはX2。しかしいつみてもSONARのUIはかっこいいな。
 33
 SSW8-Liteを挿れる。
 DTMソフトも使い慣れてくると評価が変ってくる。Roland「ミュージくん」から始めたのでやたら経歴だけは長い。SSWはその流れを組んでいるからかわいいソフトなのだが、果たして能力はどうなのか。相変わらず初心者のまま。適性がないのか。SSWははっきり「初心者向き」と謳っているのだから、いまだにこんなものを使ってちゃいけないんだろうけど、いまだにこんな程度だからしょうがない。
 34 『激指12』を挿れる。   『激指』はこの12以外にも9と10を挿れる。まだこの時点では挿れてないが。理由は「実戦詰将棋道場」があるから。あれはVersionによってちがう。私は華麗な捨て駒をする詰将棋は実戦とはまた別物と考えている。その点この「実戦詰将棋道場」は実際に(たぶんコンピュータソフト同士の対戦で生じた)実戦詰将棋なのでおもしろい。単なる追い詰めも多いが、中には詰将棋的に捨て駒をせねばならないものもある。1ソフトでどれぐらいだっけ、600問ぐらいあるんだったか、勉強になっていちばんたのしい。

『激指 定跡道場』も1も2も挿れているが勉強はしていない。齢を取ると根気がなくなる。というか、「もうオレはどんなに勉強してもコンピュータには勝てない」と悟った時点で努力する気がなくなった。思えば一杯飲みつつバカなコンピュータ将棋を相手に連戦連勝していた時代は、それはそれでいい時代だったんだな……。
 35 『東大将棋』を挿れる。  東大将棋は『東大将棋 無双』も挿れている。しかしあちらは強すぎる。老化による棋力激低下のいま、この『東大将棋』の「将棋大会」に参加するのが、もろに「縁台将棋感覚」でたのしい。ま、こんなものだわね(笑)。

 私は人嫌いなのでインターネットでの他人との対戦はしない。若い頃、渋谷新宿、五反田の将棋道場に通ったが、ひととの触れ合いを望まない私には苦痛だった。いまひきこもりがPC相手に好きなだけ将棋が指せる時代になった。ありがたい。聞くところによると、ひきこもりなのにネットでの対戦将棋は大好きな若者も多いとか。それすら嫌う私のほうが本物のひきこもりだな。
 36  <AI将棋17>を挿れる。  市販将棋ソフトでは『激指』がいちばん充実していて、強く、信頼できるソフトだと思うが、私には大きな不満がある。マウスのクリックミスだ。とんでもないミスをして負けにされることが多い。いい勝負だったりすると悔しい。他のソフトではそれはないから、あれは『激指』の缺陥だと思っている。

 <AI将棋17>はYSS将棋の山下さんのソフトだ。UIもいちばん好きだ。なにより上記したマウスのクリックミスによるような不納得の負けがこのソフトではない。

 二年前、必死になって、この<AI将棋17>で三段を獲得した。それで私は自分の「ファミコンの森田将棋から始まり、Windows3.1の『極』を通じ、2003年にPS2の『激指2』に初めて負けてから、今に至る対パソコン将棋との戦い」を終りとした。

 人間よりも強い将棋ソフトを開発した皆さんに心から拍手を送りたい。そしてその流れを共有できた自分をうれしく思う。正直なところ、あまりに弱い時代を知っているから、私の生きている時代に、プロより強いソフトが現れるとは思っていなかった。感謝と拍手である。
 37  Google日本語入力を挿れる。  まだ急いで挿れるほどではないのだが、ATOKの弱い流行りことば、芸能人の名前などはGoogle日本語入力がいちばん。缺かせないソフト。私にとってIMEとはATOKのことだが、もしもATOKが使えず、二者択一となったなら、私は迷うことなく<MS-IME>よりもこちらを撰ぶ。
 38  2ちゃんねる用ブラウザV2CをDownload、インストール。

 思えばJaneに始まってずいぶんといろんな2ちゃんねる専用ブラウザを使った。もう何年もV2cオンリー。これ以上のものはない。

 <V2C>も自分流にカスタマイズするので仕上がるまでにはすこし時間が掛かる。
 Jane以外の2ちゃんねる専用ブラウザは、2015年3月末より、JaneがJavaを使えなくするイジワルをしたらしく、みな対応に追われていた。

 V2Cではパッチを用意したが、このパッチは私がいつも使っている、というかいちばん普及していると思われる解凍ソフトLhaplusではなぜか出来ないのだった。



 よって解凍ソフトCubeICEをインストール。無事解凍できた。V2C起動!
 39  VectorGraphicaの時計を入れる。ショートカットを作りスタートアップに繋いで起動と同時に表示するようにする。たくさんのデザインの中から今回選んだのはこれ。


 秒針や日附、デジタル表示などいらないものはみなセッティングでハズして、シンプルにする。

 タスクバーにデジタルで時間は表示されているけど、やはりこの形式での表示も欲しい。

 右ディスプレイの左端に表示。
 
 40  RamdiskソフトをInstall。

 コントロールパネルのディスクの管理から、ドライブ文字とパスの変更でドライブ文字をRにする。こういう「Ramdiskだからドライブ名はR」のような単純なことをやっておくのが意外に役立つ。
 いくつかフリーソフトであるが、私が利用しているのは、Dataram Ramdisk。これが私にはいちばん相性がいい。24GBあるメモリから4GBをラムディスクに割りあてる。ここにChromeやFirefoxのキャッシュを充てると速くて快適。
 41  Chrome、Firefox、Kinzaのキャッシュの保存場所を、Rのラムディスクにする。  けっこう面倒な作業。WindowsはなんでもかんでもCディスクでやろうとする。パソコンにはCディスクしかないという前提だから当然なのだろうが、これはかなり問題。多くの初心者がパソコンクラッシュで泣くのはこれが理由だ。データが消えてしまったと。
 私はWindowsがCディスクに用意しているダウンロード、ミュージック、ピクチャ、ドキュメント等は一切使わない。すべてデータ用の別ディスクにしている。アプリのキャッシュ等も自動でCのユーザーに集まってしまうので、その保存先をすべてRamdiskにする。速いし、いらなくなって消すときにも便利。でも私の場合繋ぐところはほとんど決まっているので1ブラウザで1GBくらいで止まる。Ramdiskには復活機能があるので再起動しても自動で保存し、また読みこんでくれる。
 42  livedoorブログに入ろうとしたらIDやバスワードがみなリフレッシュ。あらたにやらねばならない。なんとか入れてアクセス解析をしようとしたら最新のFlashplayerを挿れろと言われる。インストール。  この辺はひとつひとつ手作業になる。ChromeやFirefoxの同期が簡単なだけに、このへんのやり直しを面倒に感じる。でもそれはChrome等の同期があまりに便利なだけで、これをやるのは基本ではある。
 43  Vocaloid4を挿れる。
 Vocaloid3を挿れる。
 ともあれいまほっとしているのは、Vocaloid4にVocaloid3の声データが使えること。2のそれは使えない。あれこれ揃えたのだが……。Macじゃあるまいしあくどいことはやめて欲しい。こちらは音声ライブラリーを買うだけで多額の金を使っている。

 Vocaloidの基本的な使いかたはできる。むかし作った自作曲を歌わせたりして愉しんでいる。しかしこまかなニュアンスを出すための努力をする気力が湧かない。デジタルの世界が大好きなのだけど、かといってそこまで集中できるほどでもないらしい。若いときなら出来たのか、単に齢を取って根気がなくなったのか、よくわからん。
 44 <VLC media player>を挿れる  ブログに書いたが、韓国製のGomとかDaumなんてのを消したので、いまのところこれがメインになっている。なにがあるかわからんので、そのうちまた変るだろう。基本、朝鮮と支那とは関わりたくない。
 45 <Qonoha>を展開してCに貼る。  このQonoha(このは)という日本製の動画再生ソフトはインストールの必要もなく軽量でとても優れているのだが、まだ私が慣れていないからか「再生できません」が連発している。うまく使いこなせたらこれに徹底して他国のソフトとは縁を切りたいと思っている。
 46   ADataのSSD用ソフト。メーカーはみなこれを出している。ドライブの診断や残り寿命予測が出来て便利。SSDは寿命が短いと言われるが今までに6コほど買ったが、まだ昇天したものはない。 

 まあこんなのでのチェックは気休めなのだろうが、充実していることはありがたい。
 47 <PhotoScape>をInstall。



 ・いまレビューを読んだら、<PhotoScape>を挿れると、あのシナの悪質なソフトBaiduを始めいろんなソフトが附いてくるから注意とあった。そういえば「おまかせインストール」をすると、そいつらが入ってしまうようだ。気をつけてください。「おまかせ」にせず、きちんと対応すれば問題はありません。
 画像編集のフリーソフト。Photoshopを始め自慢できるほど多くの高額ソフトをもっているがみな挫折(笑)。Photoshop LEですら高機能すぎて使いこなせない。
 このフリーソフトもなんでも出来るが使っている機能はほんのすこし。元々デジカメで撮った写真をリサイズして、そこにテキストを挿入し、それをブログのトップページにする程度の使用だからこれで十分。Windows95のころからWindows7までIBMの「デジカメの達人」(もちろんこれは有料ソフト)を愛用してきた。Windows8.1になってから挿れてないが使えるはずだ。

 <Photoshop>を始め画像編集ソフトが苦手な私が楽々と使いこなせたというのは重要。<PhotoScape>は使いやすい。すぐれているのだ。
 PhotoshopもIllustratorも『DreamWeaver』も持っているのに使いこなせない身として居直ると、たぶんあれらのソフトには、「センスが悪くて,この程度のことも理解できないひとは使ってくれなくてけっこう」という思想がある。それはMacに通じる。
 48  <OpenOffice>をInstall。



 ついでに『花子』、『三四郎』もインストール。ほとんど使わないんだけど、せっかく保っているから(笑)。

 これ、ネットからもらってきた画像だから2015だけど私は2012までしかもっていない。さすがに使いもしないものに金を使う気はなくなってきた。

 『三四郎』も2012年版まで。せっかく挿れたのだからすこし使ってみたが、<OpenOffice>のCalkのほうがずっと使いやすい。JustSystemsは役所や警察を中心に営業しているらしいが、<MS-Office>と比してどれぐらいがんばっているのだろう。心情的にはもちろんJustSystems応援である。
 <OpenOffice>で使用するのは、Calk(officeのExcel)で馬券収支をするだけなんだけど(笑)、一応まあ必須のソフトではある。

 ソフトオタクなのでMSのOfficeもいろんなVersionを買った。結局は無縁だった。まあそのころは金があったから買い揃えたんだけど、いろんな無縁のソフトの中でも群を抜いて無意味なソフトだった。会社でPCをいじるひとには最重要ソフトなのだろうが……。

 高価なAdobeのソフトも私とは無縁だったが、これには私の能力が足りず使いこなせなかったという理由がある。MS-Officeはそうではなく、私のパソコンライフと無縁なものなのだった。モノカキとしてまずはWordとなるが、ありゃひどいもので、当初から近寄る気もなかった。よりすぐれたATOKと『一太郎』がある。それ以前に『一太郎』すら使わなくなっていて(でも全バージョンもっている)もう二十年以上テキストエディター派だ。その他のアプリも勤め人には必須なのだろうが私とは無縁。Officeと無縁の自分に自分の立場を感じる。でも実際オフィス(これはサラリーマン的なオフィスの意味)とは無縁の人生だから当然か。



 ということで思い出したのでメモしておこう。私がいつこの高価なソフト「MS-Office」の無料版である画期的な「Open Office」を知ったかだ。

木に登った豚を狙撃する」というサイトをやった。そこにケイイチ=K1を批判するK1をもじったK2と名乗るのが絡んできた。このバンコク在住のサラリーマンは相当へんなひとだった。異様な長文で日々K1批判の文章を寄稿してくる。途中から脱線して私の批判を始めた。サイト開設者の私を、正面からk1と闘おうとしない卑怯者と批難し始めたのだ。見当違いの批判にうんざりした。

 ハンドルK2と名乗るバンコク在住のサラリーマンである彼は、最初私に個人的なメールを寄こし、それからk1批判に参戦してきた。ところがK1批判から脱線し、私のことも批判し始めた。その批判は、自分の身分がバレていないということに拠った言いたい放題だった。だがマヌケな彼は最初のころ私に寄こした私的メールに、自分のプロフィールを添附してしまっていたのだ(笑)。あまりに傍若無人な発言をするので、「これ以上不快なことをすると私も怒りますよ、SNさん」と返事を書いた。イニシャルだけだ。それで彼は自分の勤務会社も実名も私に知られていると気づいたのだろう。蒼ざめたことは想像に難くない。いきなり正に土下座状態のメールを寄こし、「すみませんすみませんすみません、すぐに去ります。二度と近寄りません。何卒何卒何卒お許しを」のようなメールを寄こして去って行った。もちろん私もそれ以上のことはなにもしなかった。

 そのK2と名乗るひとが「Officeオタク」、より正しく言えば「Excelオタク」だった。日記から何から何までExcelで書いており、表計算ソフトであるExcelがいかに万能であるかを持論として展開していた。

 参加型のサイトだったから、いろんな意見が寄せられた。日々長文を寄稿しひとりよがりな論を展開するK2を嫌うひとも多かった。そんな中にExcelオタクの彼を批判して、「K2よ、もうOfficeの時代じゃないんだよ、これからは<OpenOffice>なんだよ!」というのがあった。それで私は<MS-Office>の無料版<OpenOffice>の存在を知った。それまでまったく知らなかった。2006年のことである。その後、開発元もいろいろあったらしく、いまはApacheというところがやっている。MSにとっちゃ不快な存在だろうが、こういうことをしてくれるひとたちはすばらしい。<MS-Office>も2013年版までしっかりぜんぶもっているが、ここ5年ほど<OpenOffice>しか使っていない。とはいえ最初にもどるが「Calk(=Excel)で馬券収支を点けているだけ」なのだが。
 49
 『一太郎』をインストール。
 2012から附いてきた『諒太』という読みあげソフトは優れ物だ。読みあげソフトはずいぶんと前から関わってきたから、その完成度におどろいた。

 2015には『感太』というのが附いている。どうやらこちらの文章に対する感性を刺激し誘導してくれるソフトらしい。すこしいじったがよくわからん(笑)。でもせっかくだから利用してみよう。
 まったくと言っていいほど使わないので購入もインストールも意味はないのだが、それでももう癖になっていて、必ず買ってインストールしている。そして「買ったのだから、インストールしたのだから、使わねば」という逆の発想で起動し、「すごいなあ、ずいぶんと便利になったなあ」とむかしを思って感慨に浸り、「せっかくだからなにか書こうか」と思いつつ、けっきょく一行も書かず閉じたりしている。でもまあ誰がなんと言おうと(誰もなんも言わんけど)いとしいソフトではある。一緒に時代を生きてきた、という。
 50
 CANONプリンタMG6230のドライバとユーティリティソフトをインストール。最新のものをDownloadせねばならない。それがまたけっこうな大きさ。めんどくさい。
 ここのところほとんどインクジェットプリンタは使わなくなっている。インクリボンの交換がわずらわしいからだ。企業はみな「ハードは安くして普及させ、消耗品で儲ける」形になったらしい。かつては高かったハードがおどろくほど安い。でもインクがすぐになくなり、これが高い。すると安いインクの販売会社が出て、それをCANONが訴えてウンヌンとなる。インクが高いことも原因だが、とにかくすぐになくなるので交換がわずらわしく、私はここのところこの機種と縁遠くなっている。

 CANONの複合機であるこれはスキャナー使用がほとんど。それでもそれだけでも価値は絶大。品川市役所で戸籍謄本をもらうときなど必ず「免許証のコピーを送れ」と指図される。またバイトの交通費請求書などにもコピーが必要。コンビニのコピーサービスに行かなくても、これがあると自宅でできる。コンビニのほうが早くて手軽かもしれないが出無精には部屋で出来るそれがありがたい。
 51

 NECのカラーレーザプリンタのドライバとユーティリティソフトをインストール。これまたかなりめんどう。
 いまの愛用機はこちら。カラーレーザーだから速いし、トナーは高いが、トナーもインクと比べるとかなり保つ。もっともこれはこれで交換費用が高い。本体を安くしてそちらで儲けようというのはインクジェットと同じ。しかしまあカラーレーザーに慣れてしまうとインクジェットは使えなくなる。それでもインクジェットの色合いには独特のものがあり、気に入った写真はあえてインクジェットで印刷したりする。
 52

 富士写真フイルムのデジカメのドライバとユーティリティソフトをインストール。
 初めて買ったデジカメが富士写真フイルムの製品だった。出てすぐ買った。FinePixの前身であるクリップイットの1号機が出たのが1996年の7月。スマートメディアを使った世界初の機種だ。附いてきたスマートメディアは2MBだったが大枚を叩いて大容量の8MBを買い足した。といういつもの思い出話。今じゃこの容量じゃ一枚も撮れないが当時は大容量。その後オリンパス製品愛用の時代が長く続くが、なぜかいままたFinePixにもどっている。
53

 KORGのミニキイボードnanoKEY2のドライバとユーティリティソフトをインストール。
 このちいささで、この軽さで、USB電源供給で十分役立ってくれるのだから、しみじみとすごい時代になったものだと思う。私は自作デスクトップ機でのDTM使用だが、これの愛用者はノートと一緒に外出先での使用なのだろう。
 54

 YAMAHA-CBX-K1XGのMIDIコードのドライバをインストール。

 いや、やっていて気づいたが、正しくはYAMAHAのそれとパソコンを結ぶRolandのUM1のドライバーをインストールだ。YAMAHAのこのキイボードはインストールとは無関係。

 YAMAHAのこれはもう旧友のようなもの。とはいえさほど使っていないから汚れてはいない。傷んでもいない。まだまだ現役。携帯性以外ではnanoKEY2よりこちら。ていうかオレ、ノートとnanoKEY2を持参してスタジオ、なんて生活していないから「携帯性」なんて関係ないんだけど(笑)。音源は旧いけどそれはもう今の時代、VSTから取るからこれの内部音源は関係ない。VSTはそりゃもう自慢できるぐらい揃えてある。あくまでも入力用だ。大事に使おう。

 YAMAHA-CBX-K1XGをMIDIで繋ぐために買ったかなり旧い品なのに、RolandはWindows8.1対応ドライバーまで用意してくれている。ありがたい。なにしろ揃えられたドライバーの中にはXPはもちろんWindows98用なんてのまである。いかに旧い品であることか。たしかこれはXP時代に出たハードだった。いやもしかしたらもっと前か……。しっかりと「Windows8.1 64bit用」を用意してくれるRolandの姿勢に拍手。ほんとに立派。そうじゃない企業も多い。
 55
 JustSystemsのJust PDFをインストール。

 『一太郎』も『花子』も『三四郎』もほとんど使わないが、PDFはみなこれで開いているから、JustSystemsの製品ではこれがいちばん頻繁に使うソフトになる。

 先日、Gショックの使いかたがわからなくなって検索したら、CASIOは懇切丁寧な使用説明書を用意してくれていた。ダウンロードしてこれで読んだ。CASIOはいい会社だなと思った。
 分別ごみ分類ファイルを開こうとして、まだPDFファイルを読む準備がしてなかったと気づく。いまフリーソフトでもあり、それで十分だが、一応持っているので毎回JustSystemsのこれを挿れている。

 私はジャストシステムはJustSystemだと思っていた。sがつくらしい。二十数年のつきあいなのに気づかなかった。お恥ずかしい。申しわけない。よって「じゃ」で「JustSystems」となるよう辞書登録した。
  ●競馬ソフトは使わない

 書いていて気づいたが、競馬ファンなら<Target>とかなんとか馬券予想ソフトをいくつか挿れるのだろう。毎週競馬をやっているし、ソフトオタクではあるが競馬に関してはアナログ派。私は馬券予想にあの種のものは使わない。 かつて知人の石川ワタルさんが「時計理論」というので大儲けした。時計理論を活用した馬券で儲けたのではない。本を出し、その印税と、弟にそれを使った予想会社をやらせて、儲けたのだ。ある意味、金儲けの王道(笑)。あの種のものがいかに無意味かは経験で知っている。なにしろ石川さんの馬券下手と言ったらもう……。

 いやこの種のものを無意味と言いきっては失礼か、それなりに意味はあろうが、それは私の考える競馬の醍醐味とは遠いところにある。
 たとえば2015年の安田記念で私の本命馬ヴァンセンヌは持ち時計がなかった。東京の高速馬場で1分32秒台の決着が確実に予想されるのに1分35秒3しかもってない。どう考えても勝てるはずがない。数字派はみなこの馬を危険な人気馬と無視した。そして彼らが推す穴馬が1分31秒5を持ち、昨秋すでにG1マイルチャンピオンシップを勝っているダノンシャークだった。しかし結果は、ヴァンセンヌは勝ち馬モーリスと同タイムの1分32秒0で走り2着に来た。一気に縮めたタイム3秒3。こういうのは「過去の数字重視理論」からは絶対に出て来ない。アグネスタキオンがデビュー戦の阪神芝2000メートルで良馬場2:04.3。全く同条件の2戦目のラジオたんぱ杯3歳ステークスを2:00.8の2歳レコードで勝つ。短縮タイムは3秒5。しかしこれはデビューしたばかりの未知の馬。ヴァンセントは古馬、12戦している6歳馬。むかしなら引退している7歳馬である。「あのフラワーパークの仔だから、ニホンピロウイナーの孫だから、そこにディープの血が入ったのだから、それぐらいは可能だろう」と私は期待して本命にしたが、こんなのはこじつけ。身勝手な希望。数字的には出て来ない話。だがそう考えるほうが理詰めの数字で追及するより愉しい、と私は考える。その身勝手な期待がたまに叶ったりするから競馬は愉しい。

 数字に凝るひとのいちばんよくないのは、この種のものを始めるとそれしか見えなくなってしまうことだ。「それしか見えない」ということは、「それに厭きたとき、終る」ということである。ま、ハッキリ言ってしまえば、そういうものに凝るひとと競馬を話しても愉しくない。それがすべて。この種のものに凝るひとはみな競馬をやめて行く。どれほど多くのそういうひとを見てきたことか。ということで、ソフトオタクではあるが競馬関係のソフトは皆無。

 蛇足ながら上述した石川さんは、いまもへたな馬券を買いまくっては外れている大の競馬好き馬券好きオヤジだ。それは商売として「時計理論」なんてものを出しはしたが、基本は数字的なものにこだわるタイプのひとではないからである。金回りのいいときにあれこれ揃えはしたが、いまだにPCは使えず手書き原稿のひとである。もしも石川さんの本をきっかけにそんなものに凝り、結果的に競馬と縁遠くなったひとがいたなら(大勢いるにちがいない)気の毒なことだが、それはそのひとの競馬との縁がそこまでだった、ということだ。
 56
 休止状態がサポートされていないので、それを解決。



 「スリープ」はスリープ状態になってもすぐに復帰できるように電源を供給している。いわばスーツを着たまま会社からの呼びだしを今か今かと待っている状態。「休止状態」は電源を落とす。私服に着換え自宅でくつろいでいる状態。呼びだしがあったらスーツに着がえて、よっこらしょと出かけて行く。ともに現在の状態を保持するがちがいはそこ。当然スリープが素速いのに対し球児状態は復活まで時間が掛かる。

 大震災以降節電を心懸けているがスリープ時の電気代が惜しいのではない。なぜかスリープのほうがかってに起きだしてしまう確率が高いのだ。マウスやネットからの起動はオフにし、キイボードだけにしているのだが、どこかにまだミスがあるのか、帰宅すると、スリープだと起きて動いていることが多い。それはあまり気分のいいことではない。休止状態だとそれがないので、丸一日外出するようなときは必ず休止状態を使用している。
 これはけっこう苦労した。今回のインストールで初体験のトラブルだった。このことを検索すると、ネットの解決策にあるように、デフォルトでは「シャットダウン」「再起動」「スリープ」だけで「休止状態」はサポートされていない。左の上の画像。

 コントロールパネルの「電源スイッチの変更」から「休止状態にチェックを入れる」で解決することになっているのだが、そのコントロールパネルに「休止状態」の項目がないのだ。ないのだからいれようがない。さらにネットで検索し、「コントロールパネルに休止状態が表示されない場合」を見つけ、Command Promptからの確認と変更で解決した。左の下の画像。「休止状態」が表示されている。なぜこんなことが起きるのか不明。勉強にはなった。

 左の画像下は解決して「休止状態」が表示されチェックを入れた画像。私と同じくこんなことにこだわるひとがいるとも思えないが、ネットに解決策があるのでCommand Promptから解決してください。

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【追記】──解決して安心していた。なのに一度Intel-Win8.1に行き、またAData-Win8.1にもどってきたら元の状態になっていた。最初と同じ「休止状態はサポートしていません」になっている。解決するにはまた同じ事をせねばならない。しかしたぶん同じ事になるだろう。毎度毎度やっているわけには行かない。こまった。
 左の画像の上のように、いまコントロールパネルには「休止状態」が表示されていない。ああ面倒!
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 MicrosoftのRichcopyをインストール。コピーアンドシンクロソフト。

 3teraHDDをみっつのパーティションに切った中のひとつドライヴEと、2teraHDDをふたつに切った中のひとつドライヴHをデータディスクとしシンクロさせている。中身は同じ。万が一のための保険。けっこうこまめにふたつをシンクロさせている。ひとつだけじゃ不安になる。データ命だ。データとは、自分の書いた文章や、このサイト、Downloadしたブログのファイルだ。世界中で撮りためた写真も挿れてある。

 それの出来るソフトも数多く出まわっているが、何年前からかこれが定番ソフトになった。MS嫌いでIEすら使わないのにMSのソフトの世話になるとは皮肉だ。でもいいものはいい。左の画像にあるようにすでに2008年で開発はとまっているソフトだが能力は文句なし。興味のあるひとは検索すればすぐに見つかるからぜひ使ってみて欲しい。あれこれ使ったが大切なデータをシンクロさせて二重保存するにはこれがいちばんだ。



 16年前からのPC日記と、Mone's Worldは宝物なので、消さないように気をつけている。ブログのほうもそういうソフトを使ってDownloadして保持しているが、これは他人様の場を借りてのことなのでイマイチ不安。ある日ブログがいきなり消えてしまったら、日記やMone's Worldほどではないにせよショックは受けるだろう。やはりネット世界にあるのと自分のHDDにあるのでは所有感がちがう。つい先日、ネットで、「15年間やっていたブログがいきなりぜんぶ消えてしまいショック」という文章を読んだが、そんなことがありうるのだろうか。私はDownloadして保管しているから,万が一それが起きてもだいじょうぶだが。
 58
 <CleanMem>をインストール。



 <Speccy>をインストール。パソコンのハード情報を示してくれる便利ソフト。以前はSIW(システム・インフォメーション・ウインドウズの略だったか)というのがあったが、ちょっとした問題が起き、いまはこれを使っている。

 Intel-Win8.1で既に使っているので、Downloadしてあるファイルからインストールしようと思ったが、新バージョンが出ているかもとサイトまで出かけた。するとなんかDownloadでイヤな感じがする。へんである。ちがうものが入ってこようとする。調べたら『窓の杜』にこんな注意書が。



 私は本能的にいやなものを感じ、このPiriform.comからDownloadした。正解だったようだ。近頃のフリーソフト利用は,この辺の危険が一杯だ。
 いま自作機のメモリは24GB。Ramdiskに4GB使っているので、メインは20GB。ふつうに使っていれば足りなくなることはない。メモリが高くて贅沢が出来なかった時代の、こういうメモリ解放ソフトは要らないのだが、そこはそれ、ソフトオタク。長年使っているから挿れねば気がすまない(笑)。これまた気分であれこれ使い分ける。いまのお気に入りは<CleanMem>。左の写真はその表示。左ディスプレイの右下に遠慮勝ちのちいさな表示がかわいい。

 しかしこの現在の使用量の7.40GBは起動しただけの数字。まだ10GB以上残っているから餘力十分なのだが、市販の安物デスクトップ機なんてまだまだメモリ2GB、4GBなんてのが多い。それだともうこの時点でメモリ不足で固まることになる。これだけいろんなものを挿れてスタートアップにあれこれ繋いで立ちあげればこれぐらいは使うのか。そういや32bitOSは4GBまでしか使えないのだったか。ちょっと信じられない気分だ。これでもけっこうもたつくなと苛立つことがあるのだから、そんなものを使っていたらどうなることか。



 自分のハード環境を示してくれる<Speccy>なんてのがどこまで必要なのは自分でもわからないのだが、それでも年に何度かは確認しているからそれなりに役立っているのだろう。安定すると使わなくなるが、こういうOS再インストールのときは、たとえばサウンドカードが確実に動いているか、認識されているかと確認するのに便利だ。
 59
 Free Disk Analyzerをインストール。  HDDの中身を表してくれるこれは必須ソフト。今回AData-Win8.1は120GB-SSDから、より大きい256GB-SSDにしたので餘裕が出来たが、それまではカツカツだった。カツカツ時代は、120GBの中身をこれで分析し、ユーザーのAplDataあたりに集中しているキャッシュを他のHDDに逃がすように設定したりした。とにくかWindowsは「ユーザー」になんでも溜めてしまうので、ここの掃除は重要である。今回は餘裕が出来たのでそれほど頼ることはないと思うが、それでもこれで分析し、「こんなところにこんなものがこんなにも溜っているのか」と削除したりHDDに流したりするのはオタク的にたのしい。
 60
 MooO(ムーオと読むらしい)のシステムモニターをインストール。

 いまCPUファンを最弱にしているのでCPU温度がちょっと高め。まだ冬用の静音モードだ。形はどでかいフルタワーの両側板を外しすでに夏仕様になっている。ベランダに簾と風鈴を出して夏模様なのに室内にこたつがあるような矛盾。もろに私の部屋そのもの(笑)。

 50度を超えると、暑かろうと扇風機の風を当ててやったりする。ほんとに〝相棒〟だね、PCは。かわいい。
 どでかいフルタワーなので内部はスカスカ。よって先日ビックカメラで見かけた3500円の高さ20センチほどのミニ扇風機を内部においてやろうかと思案中。

 ここでもしっかり「メモリ使用量」「メモリ残り」は表示されていて、前記の<CleanMem>なんてのはいらないのだが、こんなものを挿れてうれしいのがオタクのオタクたるところ。
 MooOってなんだろう。まだ使い始めたばかりでよくわからない。



 べつに使いたいソフトも他にはないのでどうでもいいが。ほんと、こういうところとつき合うのには気をつけないと。でもBaiduほどのところはまずない。
61  マンガ閲覧ソフト「Hamana」を貼りつけ。
 これもインストーラーが必要ないので、使い慣れた形のものを「Data-Apl」フォルダに置いておき、AData-Win8.1SSDに貼るだけ。
 自炊マンガ閲覧用
 62
 ランチャーソフト「Orchis」を挿れる。長年お世話になっている最高のランチャーソフト。そういやランチャーもずいぶんとあれこれ使ったな。



 256GBのSSD(正確には238GBだった)の内、ここまでで150GBを消費。残り86GBと出ている。Windows2000の時代、IBMの30GBハードディスク3台で組み、OS、データ、音楽と分けた。それで容量は十分だったが、今じゃ3台合わせた容量をOS用ハードディスクでもオーバーしている。
 常用ソフトがほぼ入ったところでランチャーの<Orchis>をInstall。ぜんぶのソフトを拾ってくれる。そこから要らないものを削って行く。インストールしてあるのはぜんぶ必要なソフトだが、ランチャーに挿れなくてもいいものもある。

 あとはもう休止状態、再起動、シャットダウン、みなこの<Orchis>からやる。上のほうに「休止状態がサポートされていないのでそれを解決」という項目を書いた。あれを解決しないと<Orchis>から休止状態にしようとしても「サポートされていません」と出てしまう。

 なんとも長かったが、これで私の基本型のWindows8.1が出来上がった。長い。うんざり。でも愉しんでいる自分がいる。そういうものなのだろう。好きでなきゃこんなこと、できない。
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 <Picasa3>を挿れる。現在全ハードディスクを検索中。うっとうしいが、猛烈な働きをけなげと思う自分もいる。自炊マンガが多いのでいつもかなりの時間を喰う。

 こんなものを使ってもしょうがない、自分のパソコン内の画像をぜんぶ収集するなんて、くだらんことをしているなといつも思うのだが、毎回必ず「えっ、こんな写真があったのか!」とおどろくことがあり、けっきょくは感謝することになる。

 thumnailは10GBにも及ぶ。こんなものをOS用SSDに挿れておくわけにはゆかない。ツールの「試験運用」→「データベースの場所変更」は必須。
 <Picasa3>の有効な使いかたってなんだろう。いまだにわからない。私はこれで画像加工なんてやったこともない。この便利ソフトを1%も活用していないだろう。

 それでも助かるのは「意外なモノ」を教えてくれることだ。今回『一太郎』の『感太』(文章作成補助ソフト)のフォルダに、なぜか春夏秋冬の数多くの美麗な写真があることを知った。サイズも大きくてすばらしい。これは<Picasa3>を使わなかったら気づかないままだった。いまその中から「夏-植物」というのを10枚ほど抜きだし、PC背景のスライドショーに登録して流している。背景スライドショーの画像はいろんなものを使っているが、ここのところマンネリになっていた。新鮮だ。<Picasa3>のおかげ。
64  最後にひとこと、みなさん、もしもちょっと懐に餘裕があったら、ぜひこの東プレのREALFORCEというキイボードを使ってみてください。これが、これこそが、本物のキイボードです。これを使ったら、あのかっこいいだけのMacのキイボードなんてバカらしくて使えません。

 いちばん安いのでも18000円はするので、それなりの出費ですが、長年使えます。元は取れます。私としては、カッコイイだけで使いづらいキイボードを使っているかたに、ぜひともこの凄味を知って欲しいと願っています。いまノートパソコンのキイボードはみな、Macノートから始まったアイランド型キイボードになってしまいました。<REALFORCE>を使ったら、パソコンライフそのものが根底から覆るでしょう。ぜひ一度体験してください。
 終  けっきょくここまで来るのに、とびとびではあるが、6月10日から一ヵ月かかっている。まことにもってくだらない作業だが、すこしずつ、確実に仕上がって行く様子を愉しんでいる自分がいた。
 何ヶ月後にはまた、なんかくだらないリクツをこねて、再インストールだかあたらしいSSDを買ったとかの理由で、同じような面倒な再インストールをやっているような気がする(笑)。基本、好きなんだからしょうがない。それはスティーヴなんとかという神様から与えられたものを大事にして従っているひとたちとは異なる感覚だ。
 それでも今回の4年、5年かけて育ててきたWindows7を消し、Windows8.1ふたつにするというのはひさしぶりの大改革だった。7月29日にはWindows10が入り、Windows10とWindows8.1のデュアルブートOSになる。

 Windows10はどうなんだろう。いいOSならそれはそれでいいが、どうしようもないクソだったとしても、それはそれでいまWindows8.1が安定しているから不満はない。あたらしいOSなんてそんなものである。付きあいはじめの時から最高の恋人なんているはずがない。じょじょに慣れ親しんで育って行くのである、共に。
 とにかくまあなんつうか、こういうことが好きなのだ。それは嫌いなひとにはわからない世界だろう。
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