2002~2003


02/ 雲南のホームページ

 ひょんなことからいくつかのそれを見て回った。あまり興味がないのでやったことがない。
 なんだかみんな雲南を絶賛しているなあ(笑)。そりゃまあ憧れの地として出かけていき、ホームページまで作っているのだから、そうだろうよなあ。でもそういうのを読むと却って自分の姿勢に自信が持てる。だってそれらは「会う前から別天地、美人、心がきれい、と決めつけて書いているようなもの」である。最初からもうそういう思いこみがあるのだ。それは間違った姿勢である。「××の国の人はみんないい人」と言ったアグネス・チャンみたいなものだ(笑)。そしてまたそういう人ほど、ちょいとイヤなことがあると、「二度と行かない」と悪口を書き始めたりする。

 ぼくには思いこみは何もなかった。中国に対する好意はあった。だが残念ながらそこは、願い期待していたものとは違っていた。だから感じたままを書いている。イヤなことをたくさん経験しているから、その分甘っちょろいことを書いている人よりは腰が据わっている。褒めもしないが、いきなり変節することもない。
 だけどなあ、「日差しが日本よりキラキラしている」とか「子供の目が輝いている」とか、歯が浮いちゃうよな。よしなってそんな薄っぺらな外国礼賛は。それこそが失礼なんだってば。内なる差別意識なんだって。
 おそらく雲南省関係のホームページで、ぼくほど冷酷に書いているものはないだろう。でも悪口じゃないよ。盲いていないだけだ。クールに見ている。まあ、これはこれでも味わいである。ってか(笑)。
02/ 里香(中二)

 Hot mailに「里香(中二)」というメイル
が届いていた。
 苦笑しつつ開かずに削除し、以後このアドレスおよびプロパイだーからのメイルを受信拒否にする。たまにこんなのが来る。
 こういうのって中二と書くことによって興味を引こうとしているのだろうか。そうだよね。世の中には「こんなオンナしらねえぞ、だれだ? 里香って……。これってウイルスメイルだな」と疑いつつも、その中二ってのに惹かれて思わず開封してしまう人もいるんだろう(笑)。そうしてウイルス感染し、「あの中二にだまされた、あれがなけりゃ」なんて悔やむ人がね。ぼくが十メートル以内に近寄らないようにしている大嫌いな白痴面女子高生を大枚はたいて買春する同世代のおやじもいるのだから人それぞれだ。しかしわたしゃ中学生のガキには興味がない。むしろこの「中二」がなかったら「誰だろう?」と思いつつ開けてしまったかもしれない。

 ではこの十二分にすけべなオヤジ(わたしのことね)をウイルス感染させるためにはどういうメイルが効果的かと考えてみる。ワタシはスタイルのいいタイ娘が大好きだ。でもかといってメイルの差出人に「ノイ(スタイルのいいタイ娘)」と書いてあっても開けないよなあ(笑)。うらすばかではあるがけっこう引っかかりにくい。

 と書いてすけべの注釈だけれど、スタイルのいいタイ娘が好きだと何度か書いてしまったので、いわゆるスッポンポンで踊るゴーゴーバー等が好きかと思われるかもしれないが、わたしはあれはダメである。ゆかない。何度か誘われていったことはあるが昂奮どころか引いてしまう。あの種の音楽も嫌いだ。これまたここに行くのがバンコクに通う目的だという人もいるぐらいだから人それぞれである。私の感覚だとすけべ心とすっぽんぽんは相反する。ごくふつうの日常に存在するエロスこそ最上だと思う。
02/2/11 ディスプレイ話-チェンマイにて



 一般にインターネットを閲覧する人たちはディスプレイ表示を、どれぐらいにしているのだろう。出発前、久しぶりにMさんのホームページを覗いたら、しっかりと「このホームページは800×600で作ってありウンヌン」と表記してあった。えらいなあと感心する。訪問者に対して親切である。ぼくもそうすべきなのだろうか。
 800×600はSVGAだ。今もこれぐらいの人は多いのだろうか。なにしろぼくは一画面にたくさんの情報が表示されるのが好きなので、もう五、六年前にノートパソコンを買うときでも、当時ではそれが出来ることが珍しく当然のように最高級品であったXGA(1024×768)表示の出来るものを買っていた。今もノートとしてはメインのThinkPadを、10,5インチだけれどXGA表示で使っている。その前のちっこいVAIO(8.9インチか)でさえそうしていた。

 当然メインマシンの18インチ液晶(CRTだと21インチと同等)ではSXGA(1280×1024)である。これだとホームページを作る画面をXGAにしてもまだ周囲に餘裕があるから、そこにホームページ作成ソフトのいくつもの要素(素材一覧だとかページ一覧だとか)を表示させておけるので、極めて快適に作業できる。ホームページ作成ソフトの缺点は、ツールを表示したりするこれらが、制作中の画面に被ってきてしまい、画面が見づらくなることにある。それは『DreamWeaver4』のようなよく出来たソフトほど、表示項目が多いからその傾向がある。
 わずらわしく、画面が見づらいからといってそれらを消しておくと、必要になるたびに呼び出さねばならずこれまた面倒なのだ。それがSXGAだと解消できる。画面の真ん中にXGA表示をし、あまった周囲にそれらを表示させておけるのだ。いわばでっかい食卓で飯を食っているので、どんなにおかずの皿や調味料をおいてもテーブルが狭くならないようなものである。

 今回タイや中国で作業していて不満に思ったのはそのことだった。ノートだから画面が小さい。XGA表示である。だから胡椒を使ったらいちど棚までもどしに行き、唐辛子を取ってきて使い、また唐辛子を棚までもどしに行ってタバスコを持ってくるというように、大画面なら一度に出来ることが何度にもわけてせねばならず、かなり煩わしく感じた。まあ贅沢といってしまえばそれまでのことだが。
 速いパソコンから遅いのにはもどれないように、何事も便利さに慣れてしまうと不便になる。

 先日パソコンに詳しくない友人のところで、彼がぼくのホームページを開いたら、トップペイジのプレハブ建物が4分の1ぐらいしか表示できず、なんだかあのプレハブがとんでもなくデカい建物のようになっていたので驚いた。それではもう「ビンボクササ」という当初のコンセプトから外れてしまっていることになる。ぼくのこのホームページに来ている数少ない人の中にも、未だにそんな人がいるのだろうか。直接的な苦情が来ていないのでなんとも言えない。でもこの件に関しては、苦情を寄せられてもぼくは今のままで行く。ちょっとSVGAにする気にはなれない。ただ、相手の表示能力に合わせて変化する作り方(知ってはいる)はすべきかともおもう。

 最近のパソコンは安物のノートでもXGA表示が出来る。ハードのほうには問題はない。それでもたぶんデスクトップの設定を変えることが出来ず、XGA表示が出来るのに、購入した当時のままで使っている人はけっこういるのではないかと思う。インターネットの普及で、ぼくのようにたいしてハードに詳しくないものでもあきれるほどなにも知らない人がパソコンをいじる時代になった。ぼくのサイトはXGAにしてくれるとうんと読みやすくなるはずなのだが。(附記・後日その友人のところに行き、ノートの画面表示設定を変えようとしたら800*600がマックスだった。数年前の製品でも安物にはまだこんなのがあるらしい。意外だった。)

 チェンマイのインターネットカフェのハードはお粗末である。流行りものだから儲かるのではないかとコンピュータに知識のない人が中古品を掻き集めて始めたところが多いのだから仕方がない。自分の最新型と比べることのほうが間違いだ。それでも中にはそれなりの知識を持っている店主もいる。ぼくや立崎さんが出入りするところは当然そういう店になる。CPUはなにをつかっているんだと質問したら、「先日デュロンの800に全台替えたんだ」と自慢げに話してきて仲良くなった店主なんてのもいた。

 本体はだいぶよくなってきたがまだまだディスプレイがどこもかしこもひどい。チェンマイのインターネットカフェのメインディスプレイは、旧式の湾曲した14インチである。これだとやはり800×600表示が中心のようだ。ぼくは自分のホームページが見づらいし、その他、たとえばスポーツ紙のホームページなども読みにくいから、自分のさわるパソコンをXGA表示にしてしまう。14インチとはいえこのほうがぼくには読みやすい。
 先日、いつものインターネットカフェで、白人が「このディスプレイは字が小さくて読みづらいから直してくれ」と店の人間に抗議している現場に出くわした。ぼくがXGAに変えた台である(笑)。湾曲14インチ画面でHot mailを送るためだけの用途には、XGAは字が小さくなってしまい評判が悪いようだ。
02/2/23 ひさしぶりのネット

 今日はひさしぶりにインターネットをやった。
 先ほど2ちゃんねるの「中学生が作っているホームページでうんぬん」という項目にあったURLから、初めて中学生が作っているホームページを覗いてみた。テクニックは抜群で、むずかしいことがいっぱい仕掛けられている。そりゃまあ頭が柔らかいから飲み込みも早いし、そういう凝ったことをいちばんやってみたい年頃でもあるだろうしね。やりすぎるとくどくなるけど。

 生意気にも「プロフィール」なんて項目がある。13歳にゃたいしたプロフィールはねえだろうよと笑ってしまう。「職業 学生」って、こら「生徒」と言いなさい「生徒」とね、中学生は。13歳でサラリーマンとかだったらかっこいいのにな。好きな女のタイプだとか自分の性格とかけっこうまじに書き込んでいる。「尊敬する人 父親」「愛車 自転車」ってのはかわいかった(笑)。いいこだ。BBSには中学一年の女が「はじめまして」なんて書き込んでた。夜更かしせずに寝なさいよ。

 そうこうしているうちに、いったいおれはなにをやっているんだと真剣に考え込んでしまった。そういうところを覗いていたからではないよ。ホームページってなんなんでしょ、ってことについて。ぼくがいま必死に学んでいるテクニックは13歳のガキンチョが軽々とこなしていることなんだよね、身軽さのような運動能力を除けば、これだけ年輩者が無惨な思いをする分野ってのもそうはない。13歳と張り合ってもしょうがないんだけど(笑)、いやはやこれは勉強になりました。2ちゃんねるはすばらしいや。今のところパソコン関係と政治関係しか見ていないけれど。そういえば絶対見ないところに2ちゃんねるの競馬関係がある。しみじみくだらないと嗤ってしまう。これはどんなにこどもが知ったかぶりをしてもそれが通じない世界だからだろう。

 そうして、ひさしぶりに旅行関係のサイトをいくつか覗いた。ラフー今永さんのホームページにたどりつく。ラフーさんのサイトはブロードバンド専用になったらしくアナログ回線のぼくにはついて行けなくなってしまった。残念である。まああまり映像には興味がないからいいんだけど。昨年の夏、チェンライのメーコックビラに行くと、数日前までラフーさんが来ていたと常連が言っていた。

 BBSに、中上健次の娘がどこかのサイトに雲南省の旅行記を書いているとラフーさんが紹介していたのでそこを訪ねてみる。実に素直な「西双版納賛歌」だった。ほめてある。みんな素朴でいい人らしい。きらめく太陽、活気のある市場、色彩豊かな民族服……。なるほどね、そういうふうに書くのがまともなのか。オレのは異常か。それはまあそうだ。でもなあ、初めて行った地のことを、絶賛して「みんないい人」みたいに書くことほど恥ずかしいことはないと思うよ、オレは。中でも「子供達の目がきらきらしてる」なんて書くヤツは心底バカだと思う。そりゃ見たことのない異国人が来ればガキの目は輝く。日本の子供だって宇宙人でも来ればお目目きらきらになるよ。発展途上国をそういうふうに美化することが、テメーの立場を勘違いしたのぼせあがりだって気づかないヤツは鈍い。

 假にそう感じたとしても、書かない、書けないけどね。なんだかなあ。この中上健次の娘は高校からアメリカ暮らしとからしいけど、ぼくがアメリカをそんな感じですべて絶賛するような旅行記を書いたらどう感じるのだろう。「アメリカはすでに病んでいるけど、ここはまだ純朴な心が残る雲南だから」なんてはまさか言わないと思うけど。でも知らなかったな。中上の娘がそんな人生を送ってたなんて。結局こういうのも学校を出ていず差別に苦しんだ育ちの悪い親が、子供には自分の出来なかった理想の人生を夢見るパターンなのだろう。
02/2/25 UPアップ

 一ヶ月以上もアップしていないので、見切り発車でアップすることにした。ネットにアップしてあるファイルを全部削除して、あらためてもういちどアップする方法(=ミラーリング・アップ)をやるので、これから二時間ぐらいかかる。このまま上書きアップしたほうが楽だが、それだとせっかくこつこつと時間を掛けて32メガから半分の16メガに減量したのに、その成果が出ないことになる。削除した余分なものも使われないままネット上に残ってしまうのだ。それでは苦労してスリムにした意味がない。

 なにはともあれリニューアルしたものをアップできるのはうれしい。そのかわり明日からのミスチェックが今までの自分だけの世界と違うのでよりシビアになりそうだ。ひとりだけだと誤植も苦笑ですむが、アップしてしまうと赤面と身もだえがついてくる。赤面するようなことをひたすら嫌うタイプなのでたいへんだ。「あぁ、一生ネットにアップしなくてもいいホームページを作りたい」って、こんなことを思ってるやつはほかにいないか。

 いや、いるぞいるぞ。思い出した。三十路になって必要に迫られ、合宿免許をやっていたときのことだ。東京からもう半年がかりで何度も来ていて、それでいて未だに仮免すらとれないおばちゃん連中がいた。来るたびに菓子折を教官連中に届けたり、そりゃあ涙ぐましい努力をしていた。でもへたなんだよなあ、ほんとに。

 坂道発進が出来ず×をもらってきたおばちゃん達が、憤懣やるかたない口調で言っていた。「ほんとにもう頭にきちゃう。アタシ、免許取ったら二度とクルマには乗らない!」って。
 時に実話は想像を超え取りますな。このおばちゃんにとって自動車免許とはなんだったのだろう。運転なんかぜったいしないけど、とりあえず免許は欲しいのだ。きっとそれは退屈な毎日のおける刺激であり目標なのだろう。

 と考えて、ぼくもまた「あぁ、アップしなくてもいいホームページを作りたい」と思っているなら同じ穴のムジナか、と気づいた。だよな。なお餘談ながら子供の頃からクルマ大好きだった二輪乗りのぼくは、この合宿免許で最短日数で取っております。いちおう誇りのために書いときます(笑)。

 明け方から始めたが、いくつかの障碍があり、朝までにアップできなかった。今夜またやってみよう。
 いやそれよりも、SXGA表示のデスクトップで作り--なぜかそちらはモデムが不調なので--XGA表示のThinkPadにコピーしてそこからアップする二重手間でやっているのだが、ThinkPadで確かめたら、新しく作ったいくつかのペイジが、XGA表示だとハミだしてしまうことに気づいた。これはまずい。手直しである。
 ぼくのホームページはXGA基準で作っているので、が800×600ではかなりはみ出してしまうことは確認している。迷惑を掛けている人もいるだろうが、それはがまんしてもらうしかない。でもさすがにXGAではみ出すのはまずいだろう。手直しにかなり時間を取られた。それからのアップだったので朝六時過ぎの話である。途中で打ちきった。

 夜になった。うまくアップできるかな。リトライである。
 
 この後こたつでぐっすり寝てしまい(笑)夜更けに始める。『ホームページビルダー』から転送しようとすると転送先フォルダミスが出てしまう。フリーソフトウェアの「FFFTP」で送る。今度は転送は出来たが送り先が悪いらしくインターネットで閲覧できない。三度目の正直として『ホームページビルダー』附属のFTPで送る。うまくいった。でももう朝の八時だわ。一晩中こんなことをやっていたことになる。アップも速いADSLならあっという間なのだろうが。とはいえ、本を読んだりプレステをやったりしている内にかってにやっていてくれたのだが。
 今日のはいわば大掃除で、これからは手直ししたファイルのアップだけになるから毎日数分、一ファイルなら数十秒ですむ。リニューアルの生みの苦しさと思えばたいした問題ではない。
02/3/19 奇妙な投稿──ししまる君?(02/3/19)

 ということで朝の六時。久しぶりに掲示板を見たら、わけのわからない書き込みがある。とりあえずコピーして保存し、削除した。なんでこういうものが来るのかわからない。どこかでなにかが起こっていて、そこからの流れなのであろうが、ぼくはそれを知らないし、知ろうともしないし、知りたくもないこちらとしては、意味不明な不快なものでしかない。

 想像で語るなら--想像とはいえ、さんざんネットでイヤな目に遭っての経験をふまえているから、あながち見当はずれでもないだろう--ぼくは2ちゃんねる等でイヤな目に遭い、その種のものとは一切縁を切った。そのことによって今、極めて平穏な楽しい日々を送っている。ネットというのは怖い世界だが、近寄らなければ問題はない。なにもしない人間にことさら恐怖を送ってくるような媒体でもない。極端な話、どんなに迷惑メイルを送ろうと、受け手がそれを開けなければ問題は発生しないのだ。それどころかチェックさえしなかったら、送り手側が、毎日迷惑メイルを送る努力すら滑稽で惨めなものになる。

 ぼくにとって今インターネットとは、自分のホームページの更新、友人や仕事先とのメイルチェック、自作パソコンを作る際のパーツ値段等の情報集め、最新のドライバーやバイオスのダウンロード、とそれだけに限られている。インターネットを始めたころ熱心に集めたタイ関係のホームページアドレスなども全部消した。ひとつもない。こういうのもヘンに残っていると、酔ったときに繋いでみたくなったりするから完全に削除した方がいい。ぼくはすべて消し去った。

 同じような意味で、競馬関係のホームページも消した。これは一応ぼくもセミリタイアしたとはいえ競馬物書きであるから、他者のやっているそういうものを読むと、「それは違うだろ、なんでこんな間違った情報を流すんだ!」と反応してしまうのである。これが競馬物書きバリバリの時ならそれさえもエネルギーになったりするのだが、そうでない今は「あいかわらずレヴェルの低い業界だ……」と落ち込むことになり、精神衛生上とても悪い。よってこれも極力触れないようにしている。

 そういうことを踏まえて推測するに、掲示板に書き込んできた「ししまる君」が本物であるかどうか知らないけれど、本物と假定して、彼の書き込みから話を進めると、彼は未だに以前と同じ事をネット上でやり、以前と同じような報復を受けているのだろう。2ちゃんねるのような場所や、人の集まる掲示板に出かけては、よけいなことを書き込み、誰かに反論され、逆上してさらに過激なことを書き込み、おっバカが現れた、こりゃおもしろいと複数の人間にたたかれ、というかつて2ちゃんねるでやったことを、未だに繰り返しているのであろう。愚かである。人間は経験から学ぶ。学べず同じ失敗をしている人は救いがたい愚者だ。と書いて馬券の自分を思いだした。おおオレも救いがたい愚者だった。

 今回の書き込みから推測できるのはそういうことだ。追いつめられるような行動を自分でしておいて、追いつめられ苦しくなったら誰かに責任を転嫁する。その相手としてぼくの名を思い浮かべたらしい。他にいなかったのだろう。が、ぼくは彼と違って(事このことに限っては)経験から学んだ。そのようなメディアには一切関知していない。

 彼を見ていると、ポンキッキだったかで大竹しのぶが歌いヒットした「かまって音頭」を思い出す。かまってかまってと自分から出しゃばってくる。かまわれるといじける。みんなでぼくをいじめると反発する。それでいてだれもがシランフリすると、またもかまってかまってと出てくるのだ。2ちゃんねるだかどこだか知らないけど、相変わらずそういう性格で、そんな問題を起こしているのだろう。

 彼が今すべきことは、ぼくと同じように、そういうメディアとの関わりをいっさい断つことだ。たったそれだけで全ての問題は簡単に解決される。彼自身が進んでそういうものに関わり、問題を起こし、解決しないように、より複雑になるようにと行動しているのだ。断つことが出来ず、あの幼児性の強い性格で今後も掲示板のようなものに関わるなら、永遠に彼はネズミをいたぶって喜ぶネコのような性格の人たちによってからかわれ続けるだろう。

 今回の書き込みによると、彼は自分をいじめる人間をぼくの「取り巻き」と規定している。幻想であり被害妄想だ。ぼくには取り巻きなどいない。それ以前にネット中毒の知人すらいない。ただ今後も彼が今のような行動を続ける限り、そういうものは数限りなく登場してくるだろう。なぜなら、そういうものを生み出しているのは彼自身だからだ。それこそぼくが死んだ十年後、二十年後でも、そういう連中が数限りなく現れ、原因が自分にあると認められない彼は、ぼくの亡霊がいじめているなどとそれでもぼくのせいにするのだろう。問題は彼自身にあるのだ。早くそのことを悟り、正気の人間にもどって欲しいと願う。

 ただしぼくのホームページにおいて彼について書いた文章は既に存在価値を失くしているので削除することにやぶさかではない。未だにあるのは、スポットライトの写真を撮るのに苦労したので、なんとなくもったいないからだ。文章自体は古いものでも、前々からの願いだった文章と写真が一体化したもの、という意味ではまだ新作なのである。それで掲載したままになっていた。だから本物の彼から削除要請が来たらすぐにでも対応する。

 そのこととは関係なく、彼が間違って安心しないようにもういちど書いておく。今の彼にどんな問題が起きているのか知らないが、それは誰も知らないようなぼくのホームページにおける彼に関する文章などとは関係なく、彼自身の性格が巻き起こしているものだ。彼が「かまって音頭」的な幼児性で生きてゆく限り、同種の問題は際限なく起きるだろう。むしろぼくがホームページから彼に関する文章を削除した後も同様の問題が頻発し、「もうあの文章はないのになぜ?」と悩むはずである。自身の缺陥を正面から見つめず責任転嫁する限り、彼は永遠にもてあそばれ続けるだろう。
03/8/17 ウイルス感染初体験(03/8/17)

 どうにもDualCpuパソコンの調子が悪い。しかしそれは以前のものとは違い、なんかヘンなのである。インターネットの接続からしておかしい。接続設定が消えてしまっていたりする。今まで普通に繋げていたサイトがいきなり「Brocked」になってしまったりする。写真用ソフトから写真をコピーして『ホームページビルダー』に貼りつけようとすると、右クリックに「貼りつけ」が出ていなかったりする。なんかあちこちが異常なのだ。もしかしてウイスル感染か!? 

 それで、なんとかまだ正常に動いている動いているThinkPadからネットに繋ぎ、最新ウイルスの話を読んだ。「ブラスターワーム」というWindows2000とXPを狙ったものらしい。被害と駆除方法をMSのホームページで学ぶ。タスクトレイを起動して、プロセスのところにmsblast.exeというのがあったらやられているらしい。さいわいにもThinkPadはなかった。
 調子の悪いDualCpuを起動する。見た。見事にあった。ウイルス感染初体験である。刻々と動いている。気味の悪いものだ。いったいいつ忍び込んだのか……。正に獅子身中の虫である。こうして動きつつパソコンを狂わせて行く。

 まずはMSの指示により、ネットと切り、これを削除する。次に接続し、修正ファイルをダウンロードする。これを解凍実行して再起動。
 これでとりあえずパソコン内で動いているその「虫」は駆除した。
 次は感染しているファイルの発見と修正である。それは各ウイルス駆除メイカに頼ってくれとMSは言っている。私はノートンもマキャフィももっているからいいけれど、持っていない人はここでこのソフトの購入が強制されることになる。今の時代、それをもっていなければだめということか。
 ノートンからダウンロード。実行すると全ファイルをチェックする。チェックにかなりの時間がかかる。いくつかがやられていた。

 なによりおどろいたのは、このウイルスの発生が8月11日だったという事。私は13日ぐらいにはもう感染していたことになる。今日はまだ16日だ。そして、以前のあやうくウイルス感染しそうになったような、怪しいメイルを開いたりはしていない。どこかのサイトにつないだ瞬間、感染したらしい。しかし感染するようなところへは繋いでいないのだ。いったいこの「虫」はどこから侵入してくるのか。




2ちゃんねるよりコピー
WindowsNT Server と2000とXPとMicrosoft Windows Server 2003に感染するワームが大増殖中。
症状:勝手に再起動する 、LANがやたら重く、ホームページが見れない(タイムアウトする) など。
◆無防備なままネットに繋ぐと即感染します。

対策:マイクロソフト社の イラスト入り対策ページで防御駆除する。

Blaster ワームへの対策 - Windows XP 編
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/virus/blasterE_xp.asp

Blaster ワームへの対策 - Windows 2000/Windows NT 4.0 編
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/virus/blasterE_nt4w2k.asp




 しかもノートンが頻繁に自動アップデートしつつ稼働していた。「無防備なままネットに繋ぐと即感染します」と言われても……。
 ここ数日、このDualCpuから私がやったのは、自分のファイルを書くこと(これは長時間やっているが接続していないのだから関係ない)と、メイルチェック(こんなのは数分)、ファイルアップの合間に覗いたのは、いつものスポーツ紙、サンケイ、ヨミウリ、2ちゃんねるの「マスコミ」「議員選挙」「PC-ソフトウェア」だけである。あと、「あのねスーパーリンク」からMさんのサイトに行って挨拶した。あとは、え~と、あ、佐竹さんの「チェンマイ通信に」にも一回行っているか。それだけだ。一日一時間もつないでいない。メイルチェックしかしなかったThinkPadは感染していなかったのだから、それらの接続の中で感染したのは間違いない。目新しいことではあたらしく掲示板を作っているが、あれは関係ないだろう……。

 被害が軽かったし、早めに気づいたし、初体験で学んだこともあるし、これはこれで勉強になったととることにしよう。
 それにしてもこわい世界である。

 いろいろ書きたいことがあったのだが、初感染のショックでいますこしばかりへこんでいる。ここだけアップして今日はお休みしよう。

 みなさんも気をつけてください。感染していると確実にパソコンがおかしくなります。Ctrl+Alt+Delでタスクトレイを起動し、そこのプロセス欄にmsblast.exeってのが動いていたら感染しています。チェックしてみてください。

 また、今回の発見から駆除への流れも、2ちゃんねるの「PC-ニュース板」が役立ってくれた。定期的に何カ所かから送られてくるメイルの「PCニュース」よりも、2ちゃんねるのほうが「パソコンがこんなふうに具合が悪いのだが」との書き込みにダイレクトに返事が書き込まれて行くから、ずっと親切で解りやすい。私の場合は、

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| _    システムはシャットダウンされます。進行中の作業をすべ  |
| |×|   て保存し、ログオフしてください。保存されていない情報    |
|  ̄    は失われます。シャットダウンは、NT             |
|      AUTHORITY \SYSTEM によって開始されました     |
|                                         |
|          シャットダウンまで : 00:00:59                  |
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|    -メッセージ-------------------------------------     |
|    | Remote Procedure Call (
RPC) サービスが異状終  |    |
|    |  了したため Windows を再起動する必要がありま   |    |
|    | す.                               |    |
|    |                                  |    |
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 という相談の、「PRC」が同じ状況だったので気づくことが出来た。上手に利用すると便利な場所である。
03/11/23 ホームページのデザイン

先日書いた文に谷沢永一さんの本と月刊プレイボーイの写真を入れようとネットで探す。谷沢さんのはAmazonですぐ見つかったが雑誌プレイボーイの写真で意外に苦労する。
 プレイボーイのホームページはすぐに見つかった。しゃれたデザインのとても凝ったものだ。写真を使って詳しく今号の内容を紹介している。がぼくの欲しいクラプトンが写っている赤い表紙の写真がない。なんとか集英社のホームページに行き、「集英社発刊物の一冊」として手に入れた。ごく普通の表紙写真をホームページで手に入れられないというのも奇妙な話だ。クラプトンのアルバム「レイラ」の写真まであるというのに。それだけ常道を行かず凝っているということか。

 以前、あれはなんでだったろう、本家PlayBoyのホームページに行ったことがあった。なんでだろうな、ほんとわからん。とにかく一度だけ行ったことがあった。そのおしゃれなデザインに感動した。ぼくのような素人の作るものとは根本からして違っている。優雅な曲線を多用した作りに、どうやったらこう出来るのだろうとため息が出たものだった。AdobeのIllustratorとかPhotoshopとか、使っているものの想像はついたが……。

 それらのソフトウェアをぼくはもっている。つかいこなせないのだが(笑)。
 といって、じゃあそういうのが作りたいのかというとまた違ってくる。そのときぼくが思ったのは、「コンピュータとは英語のもの」ということだった。コーラ、ジーンズ、ハリウッド映画でほぼ文化的世界制覇を成し遂げたアメリカの、最後の仕上げが個人向けコンピュータの普及だったといわれる。コンピュータは米語で出来ている。命令文はもちろんデザインも米語向けなのだ。

 本家PlayBoyのおしゃれなデザインのホームページを見ながら、ぼくは「これがかっこいいのは英語だからだ」と思っていた。同じようなデザインをぼくのホームページに用いたとしても決して見栄えはよくならないだろう。いや見栄えだけはよくなるが、こういう文章を掲載しているホームページとして、プラスに作用することはないだろう。それはたとえば、人の良さそうな顔をした、実直さを売り物にした営業成績抜群のサラリーマンが、高級な外国製ブランドスーツを着たからより成績がよくなるわけではないのと同じだ。むしろ彼の場合、実直そうな顔とよれよれの安物スーツの組み合わせがプラスに作用していたから、成績は落ちるかも知れない。それと同じようなものである。

 本家PlayBoyのサイトを見たときはうっとりするぐらいかっこいいと思ったのに、今回の日本版PlayBoyのサイトを見てもそう思わなかったのも同じ理由になる。本家のデザインと同じなのだ。そこに日本語をはめ込んで日本版にしている。すると「日本語とは似合わない」のがもろに出ている。これはここに限らずその他の有名サイトでもよく感じることである。つまり発注者が「あれみたいなかっこいいデザインを」と頼み、受ける方も「わかりました、あれですね」と高級ソフトウェアを駆使して外国の有名サイトみたいなデザインをする。それで発注者もデザイナも満足しているのかも知れない。

 でもぼくからすると、胴長短足の田舎親父がフランス人向けのスーツを着ているみたいなちぐはぐさしか感じないのだ。一例として新日本プロレスのサイトがある。おしゃれで凝っているかも知れないが、プロレスの熱さがまったく伝わってこない。K-1も同じようなデザインだが、これはこれでいい。なぜならK-1はこういうイメージで成り上がったものだからだ。最近ではさすがに影を潜めてきたが、初期のK-1が芸能人をリングサイドに並ばせ、流行りのファッションとして売り出したのは有名だ。だがプロレスは違う。もっと泥臭い熱心なファンが支えてきた。こういうデザインにも新日の迷走ぶりが現れている。

 ま、評論はどうでもいい。問題は自分のことだ。BGM等凝りに凝っていた留守番電話が、結果として応答メッセージだけのシンプルなものになったように、流れとしてそちらに向かうのだろうか。ぼく自身、興味のあるのは内容であり、凝った表紙などはすっとばすようになっている。たとえばRolandのホームページは、最初にかっこいい動画がある。ぼくの回線では重くて大変だ。むこうもそれをわかっているのかその絵の隣には、Skipというボタンがある。いつも愛用させてもらっている(笑)。それは最新の製品が輝きながら回転して出てくるかっこいいものなのだが、一度見れば充分で二度目からはSkipなのである。これは素人のホームページでも誰でも感じることだろう。どんな凝った扉でも毎日行けば倦きる。

 ただし回線は速くなっているし、ホームページの容量も大きなものを安価で使用できるようになりつつあるから、今まではタブーとされてきた重いデザインがこれからも消えることはないだろう。

 文章がメインだからとおそろしくシンプルなホームページがある。それでは物足りない。かといって自己満足な凝りかたもしたくない。いやなにをやろうと個人のホームページなんて所詮自己満足なのだが。割り切りが難しい。
03/12/10
 PC診断士
 パソコン雑誌で「PC診断士」なるこらちのパソコンのクリーン度(ハードディスクの整理具合)を診断してくれるサイトの存在を知る。
 帰宅後、早速やってみた。左がそれ。まあまあだ。これを主催者に申告できるらしく、90何パーセントなんていうナンバーワンの人がランキングしている。笑ってしまったのはこうなると当然ワーストを自慢する人も出てくるわけで、トップは30何パーセントだった。

 当然のごとく主催者は趣味でやっているのではない。「DiskX tool」なるソフトウェアを売るためなのだ。なつかしいな。むかしよく買っていた。当時はこれがないと不安になるぐらい便利なソフトだった。ノートンユーティリティを使うようになってから次第に縁遠くなったのか。PC98のころである。

 その後もなんとかうまく生き延びて、今も改良版を発売しているらしい。数字好きはこのサイトでチェックしたら80パーセント台にしたくなってしまうだろう。典型的なそういうヒトなのだが今回はまったく思わなかった。というのは、このクリーン度とは、重複ファイルがあったりすることで異なってくる。当然それが多いと数字は落ちる。私は自分の作ったものが命だから、文章も写真も万が一のクラッシュを考えて意図的に重複させている。だからもっと数字が悪いと思っていた。これは御の字である。それらをなくしたらすぐに70%ゆくだろうし、もちろんそんなことをする気はない。
 興味のある人はやってみてください。
://pc.ai2you.com/PCshindanshi/main.asp


 2ちゃんねるに書き込まれた文。
 友人が教えてくれたが、ある人のホームページに、「セキュリティが抜けていると教えてやったのだから感謝してほしいぐらいだ」とあったそうである。その人がこの文を書き込んだのだろう。自分からバラしてる。

「漏れは書かれてないからいいが、書かれた奴らはお気の毒」ってのも笑える。泥棒が疑われる前に自分から「おれじゃねえ、おれじゃねえ」って言ってるみたい。
 こういうお粗末な文は書きたくないものである。いい年なのに2チャネラーぶってるのがなんともかなしい。

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