心から感謝を込めて
(愛用フリーソフトへの御礼)

MMname2


●MMname2
 私もやっと常時接続のADSLになったので、P2Pソフトを手に入れヴィデオや音楽のDownloadに挑戦してみた。
 まずはP2PソフトであるがWinnyしか知らない。もうそんな時代ではないようだ。momoさんに相談するとmomoさんの愛用ソフトは「カボス」というらしい。先輩の意見を聞いてDownloadする。

 この時点でまず自分の恥を書いておこう。ぼくはカボスというP2PソフトをCabosとでも書く外国製だと思っていた。日本語にもゆずの仲間で柑橘類のかぼすがあるが。
 Downloadしてしばらく使っていた。けっこうジャズの曲を集めさせてもらって重宝した。それでもまだぼくはCabosという外国製ソフトだと思っていたのである。呆れた話だ。ついさっきそれが日本製であり名前はゆずの仲間の「かぼす」なのだと知った。まことにお恥ずかしい。

 ソフトウェアオタクであるから一度知ったらすぐに凝る。KazaaやAzureusも入手していじってみた。というかぼくはP2Pをなにも知らないのだから気に入るもなにもないのだが、一応ソフトオタクであるから見た目や使い勝手等、あれこれこだわるのである。
 やっと先日入手したで満足した。そういう相性というのはあるもので、今までなにを使ってもそこはかとなく感じてきた不満をこれには感じないのである。単なる好みであり好き嫌いでしかないだろうが、ぼくはこれを愛用することにした。
 いつものよう絵を描く前に筆選びにたっぷり凝ったので、気に入った筆は手にしたがまだ一枚も描いていない状態である(笑)。毎度のことだ。

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 「Cabos」で初体験したP2Pは音楽だったから1曲4メガ程度であり、オスカー・ピーターソンで探して持っていない10曲ほどをもらった。Downloadはすぐに終った。ADSLだからしてそういうものだと思っていた。
 ところが今回音楽映画を見つけたのでもらおうと思ったら、これがもうアナログ時代にもどったかのようにとんでもなく遅いのである。冗談かと思った。どこか壊れたのかと。
 検索で調べ、Torrent Fileとはそういうものなのだと知る。これをまともにやろうしたら光にせねばならないようだ。その光でも人気作品に一気にDownloadが殺到すると遅くなるらしい。一本の映画をDownloadするのに一晩がかりなんてのはざらのようだ。
 これは困った。私はこまめにパソコンの電源を切る方だ。まあこまめと言っても一度向かうと3時間ぐらいは最低でも作業する。それから気分転換に30分ほど本屋に行ったりするが、そんなときはしっかり火を落とす。電話線はもちろん抜く。そういう私に寝ているあいだもパソコンの電源を入れっぱなしにしろはかなりキツい。不安でいられない。まして自作四号は非力なマシンであり、そんなことをさせるのは気の毒だ。爆音マシンでうるさくもある。
 というわけで、一日に3時間ほど、一週間ぐらいかかってやっと一本の音楽映画を入手した。



 どうも私は物事を始まりから書きたがる癖があって良くない。まあこの場合はここを書かないとフリーソフトを得た喜びに繋がらないからしかたないか。書きたいのはP2Pのことではない。これに関しては電話線恐怖症だからきっとこれからもたいして関わらない。一度やってみたかっただけだ。ということでやっと本題。毎度ながら前置きが長い。



 やっと手に入れた音楽映画は、再生してみると、映像はきれいだが音が出なかったのである。愛用している再生ソフトMPC(メディアプレイヤークラシック)は、ファイル再生のときにそれを見抜き、インストールされていないコーデックをネットに探しに行くと言う。頼もしいヤツである。「行け!」と命令する。でもすぐに「すんません、見つかりませんでした」とギブアップした。そりゃないでしょう。
 いくら映像が綺麗でも音がないとつまらないと知った。当たり前だ。この場合はまだ逆の方がいい。音楽映画であるから音だけでもあればBGMとして使える。

 音声再生に必要なコーデーックがインストールされていないとはわかった。だが必要なそれがどれかはわからない。コーデックなんて山ほどある。それを判断し見つける能力は私にはない。よほどその音無し映画を削除してしまおうかと思った。かなり腹立ってもいた。そのときの私は、私のパソコンに必要なコーデックがなくて音を再生できないというより、その映画ファイルの方を缺陥品と考えていた。ネットでただでもらえるものなんてこんなものなのだろうと。

 それでもさすがに一週間もかけてDownloadしたファイルだからいきなり削除するには未練があり、「コーデック」で検索をかけてみたのだった。すると「足りないコーデックがなにかを指摘してくれるフリーソフトがある」というのだ。しかしすでにMPCがそれをやろうとして挫折している。おそらくファイルそのものが缺陥品であり結果は同じだろうと思った。それでもDownloadして導入してみる。名前はMMname2である。



 写真は開発者の人が使用法を説明するために載せていたものをカットしてきた。

 音のでないAVIファイルをエクスプローラから上の枠(赤字のあるところ)にドラッグしてドロップする。するとたちどころにファイルを分析し、下欄の映像や音声情報のところに必要なコーデックの名が出るのである。さらには、それはこのURLで手にはいるとまで指示してくれるのだ。なんという便利さであろう。身震いするほど感激したが、それでもまだ半信半疑。このURLが存在しない可能性だってある。しかししっかり存在した。そこから2メガほどの指定された番号のコーデックをDownloadし解凍する。インストールした。

 まだ疑う。インストールしたコーデックが正しくてもファイルが壊れていたらなんの役にも立たない。それでも一週間かかってDownloadしたファイルが作品として成立するかゴミファイルとして削除するかの瀬戸際だ。音が出ますように、と祈りつつ、MPCを起動してファイルを再生する。
 するとさっきまでうんともすんとも言わなかったのが、見事に出たのである。感動した!(小泉風)

 というわけで、肝腎のP2Pのことより、音のでないファイルを直してくれたフリーソフト・MMname2のありがたさの方が心に残るP2P初体験だった。

 私は今のパソコン環境でP2Pをやる気はない。どこかの公務員がパソコンに入れておいた彼女とのセックス映像が流れ出してしまい、さらにはその映像から勤め先まで探し出されて大騒ぎになったことは記憶に新しい。あれは彼のミスであり、めったにそんなことはないのだろうが、それでも自分の文章や写真が入っているパソコンを電話線で繋ぎっぱなしにする度胸は私にはない。
 ただこれに関してはパソコンは非力でもいいようだから、多くの人がやっているように、省電力のこれ専用のパソコン&HDDが用意できたらチャレンジしてみたいとも思っている。となるとPentiumMでの自作か。でもAthlon64X2がいいけど。(テキストエディターで書いた文。05/9/13)







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