心から感謝を込めて
(愛用フリーソフトへの御礼)

ffftp ファイルアップロードソフト


 ファイルをアップロードするフリーソフトの雄である。ホームページ作成ソフトを使わず自分でタグを書いて作る人には不可欠のソフトウェアだろう。
 私の使っている『ホームページビルダー』は、同類の他ソフトと比べて「ホームページアップ機能はよく出来ている」と評価されている。私もそう思う。本体ソフトからアップできるが、その他にftpソフトも別にあり、これもとても使いやすい。
 それでも私は専門のソフトを探し回り、この作品を知った。三年ぐらい前だろうか、当時もうすぐれものとして最高に有名だった。

 起動させ、ネットに接続すると以下のようなファイル対象形になる。右がネット上のファイル、左がローカルサーバー(パソコン)内のファイルである。
 便利な機能として、それぞれのファイル上で右クリックすると「ファイル総量」を計算してくれる。



 便利で速く圧巻なのは、なんといっても「ミラーリング機能」であろう。他のソフトウェアでも、特にこのffftp以後のソフトでは完備されているものが多いが、断然これが使いやすい。下は、ミラーリングアップロードを選択し、「処理内容を表示」させたもの。これも見やすくわかりやすい。
 この場合は削除がほとんどないが、私の場合は毎回「250個のファイルを削除します。320個のファイルを転送します」ぐらいの数字が出ている。すこしでも書き換えのあったファイルは削除対象になり、書き換えられたものがアップ対象になる。私の場合はLogoを作ったり、その名を替えたりすることが多いから、毎度そんなことばかりしている。この「古くなった、もう使用しないものを削除してくれる」という機能は、サーバーにゴミファイルを溜めたくない身としてはありがたい。




 上は『窓の杜』でのffftp紹介文。
 下は作者の曽田さんのホームページ。ffftpに関するF&Qのコーナーも懇切丁寧でわかりやすい。このホームページのデザインや文章からも、曽田さんの誠実なお人柄が伝わってくるようで、実にいい感じに仕上がっている。こんなすばらしいソフトをフリーで提供してくださる曽田さんに心から感謝する。ありがとうございます。(03/4/18)


作者のページへhttp://www2.biglobe.ne.jp/~sota/ttpage.html



 私的な話。

 03年4月21日、今まで素朴な疑問だったことがやっと理解できた。あまりにお粗末な話で書くのも恥ずかしいが、解決した記念に書いておこう。
 『ホームページビルダー』で亀造建説のサイト容量を表示させると32メガである。が、ffftpで全ファイルを送信し、前記右クリックでサーバーの使用容量を調べると40メガあるのだ。リミットの50メガが目前に近づいてきた今、この8メガの差は大きい。なぜなんだろうと思っていた。もちろんffftpはbakファイル等は送っていない。そういう設定はしっかりしている。
 それで、せっかくffftpで全ファイルを送り、なんの問題もなく動いているホームページを、あえてまた全削除し、『ホームページビルダー』から送り直すことにした。まったくもって無意味なことなのだが、こんなことが好きなのだからしょうがない。

 簡単に出来そうだが、なにしろアナログ回線であるから40メガ送るのに5,6時間はかかる。さらにはなにが問題なのか私の自作三号は最近よくオチルのである。特に通信時が問題で(通信しているということはそんなにパソコンに負担をかけるのであろうか?)、接続したまま『ホームページビルダー』や写真閲覧ソフトの『デジカメの達人』等を複数起動させて仕事していると、二時間に1回ぐらいフッと真っ暗けになり、自動で再起動を始めるのだ。

 そのこと自体は二時間に一度の気分転換と割り切ればいい。再起動の間にお茶を入れたりする。しかたがないとあきらめている。
 ところが困ったことに、『ホームページビルダー』で送ったファイルは、そのオチタ時点で「まだひとつも送っていない」にもどってしまうのである。「続き」にならない。2000以上のファイルを1000送ったところでオチルと、もういちど最初から送り直さねばならないのである。一度全部送りきれば、次回からは「前回の送信以降、更新されたファイル」として、ほんのいくつかになるし、ページ送信もある。とにかく一度送りきってしまえばいいのだが。

 こんな事故があるから必要なファイルだけを送信できるffftpを使うようになったともいえる。今回はその二つの送信方法により、なぜファイル容量に差が出るのかを確かめるのが目的だから、なんとしても『ホームページビルダー』で全ファイルを送らねばならない。同時作業をしなければなんとかなるだろうと『ホームページビルダー』に全ファイルを送れと命令し、寝てしまった。

 起きると無事送られていた。するとオチルのはやはり、同時作業過多による電源の問題なのだろう。
 すぐにffftpを起動し、「ミラーリングアップロード」にして内容を参照する。すると上掲写真のように「転送するファイル」がずらっと出た。それをじっと見ていて、鈍い私もやっとわかったのである。

 ffftpは「私のフォルダにあるファイルを全部送る」のに対し、『ホームページビルダー』は「その中から実際に使っているファイルのみ」を送るのだった。それが8メガの容量の差になっていたのである。私はたとえばLineなんかもいろいろな素材集から集めて100本ぐらいフォルダの中に入れてある。作り始めた頃はファイルごとにそれを替えていたりした。やがて統一感というものに気づき、気に入ったものだけを数本使うようになる。それでも使わないものもまだフォルダの中に残っている。その他、完成していないからサイト内でリンクを張っていないやりかけのファイルが多々ある。それを『ホームページビルダー』は送らない。ffftpは送る、という差だった。使っていないものはなるべく削除して、実際のファイル容量とサーバーに送る容量が近くなるようにしてゆくつもりだが、使っていないLine等がまったくの無駄なわけでもない。素材集を旅先にもってゆくわけには行かないから、気に入ったものを素材として入れていた面もあるのだ。
 この件に関しては、『ホームページビルダー』のほうが親切といえる。

 『ホームページビルダー』とffftpの両方で送るという実験をやってみてハッキリとわかったことがある。ffftpのほうがずっと正確である。『ホームページビルダー』で送り終った後、ffftpで追加送信するファイルをチェックしたら、当然送っていなければならないLogoや写真が送られていない。『ホームページビルダー』の送信ミスなのであろうか。だとしたらネット上では空白になってしまっているはずである。たしかめたらそうなっていた。あの×のついている空白があちこちにあったのである。ffftpで追加送信して元の環境にもどった。

 その他にも思うところはいくつもあった。こんな言いかたが出来る。
『ホームページビルダー』は、『ホームページビルダー』で作ったファイルに対してやさしいのである。我が子に対する母のように、こちらのミスをカヴァーしてくれる。それがこのソフトウェアが初心者にやさしいとベストセラーになった要因だろう。
 対してffftpはよけいな感情抜きに事務的に勧める。冷静であり時に融通が利かない。 

 が、転んだときこちらにわからないようにすぐに起こしてくれる『ホームページビルダー』でやっていると、転ばないようにする智慧が身に付かないと言えるのである。溺愛は我が子を育てない。
 昨年チェンマイから送信して、ファイルはサーバーにアップされているのに表示されない原因もそこにあった。『ホームページビルダー』は、『ホームページビルダー』でやるという我が子に対してはやさしい。その代わりffftpのような他人の子がやることには冷たいのである。ffftpが英数小文字で送ったものを、「それは英数大文字のはずざんす。認められないざんす」と認識しないことが昨年の事故の原因だった。我が子が送ると「小文字でも大文字でもいいざんす」と認めるのにだ。我が子にだけやさしい母親は現実社会でもたちがわるいものだが、ソフトウェアに関してもそう思った次第である。
 真の意味で融通が利き、私自身が技術を覚えるよう、『ホームページビルダー』という母からは獨立し、今後はffftp一本にしぼりたい。




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