云南移住計画

そもそもをもそもそと
 云南に移住するなんてことを書き始めたら、いったいどこまで本気なのかと親しい人から問い合わせがきた。思えば今までそんなことを口にしたことは一度もなかったから当然である。だれもが妻が日本に永住しやがては帰化してゆくものと思っていたのだろう。それ以前に私の外国嫌いを知っているから、そんなことなど思っても見なかったのだろう。ということで、なぜそんなことになっていったのか考えてみることにした。(といまだに他人風)。


   


 日本に対する失望をまず書かねばならない。その前に「住」に関する私の感覚からか。
 先日東京を走っていたら「白金台 7800万 3LDK 格安」とのビラを見かけた。白金はプラチナのことではない。地名である(笑)。高級住宅地だから、それは格安になるらしい。引っ越しのために毎日長時間ドライヴしているときでもあり、ぼんやりとそこから考えてみた。「もしもそれが手に入ったら」である。もとよりそんな金はない。貧乏人の妄想による暇つぶしになる。
 簡単に結論は出た。高級マンションで暮らす自分にまったく興味がないのである。そうだろうとはわかっていたが、假定したらたちまちのうちに否定したのには自分でも愕いた。私にはもう都会のマンションで暮らす気持ちは毛頭ない。住むのは土のある家、風光明媚な田舎と決まった。


    

 

   


                                     

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