サイト下書き日記

2017年4月+5月+6月
 4/22(土)
●遅れ馳せながらの4月の《サイト下書き日記》

 もう4月下旬だというのに4月の《サイト下書き日記》を作らないままだった。やっと今ごろ書く。
 ま、ご迷惑を掛けている方々に、「生きています」と連絡するコーナーだから、後れ馳せながらではあるが目的は達成できる。それでいいか。

 2月の「速度制限」以来、すっかり筆不精になった。いや筆不精は目の調子が悪くなってからだからもっと前からか。2月からは、速度制限にうんざりしてインターネットと縁遠くなった、になる。 
 FC2ブログを1月末から、つまりインターネットが順調だったころから更新していない。2月はつかいものにならず腹立つ毎日だった。図書館から連絡するという方法を思いたち、別会社にして繋がったのが3月10日。ならそれから以前のペースにもどったかというと、2月の腹立ちで、インターネットへの関心がうすらいだ。相変わらずテレビラジオには接することなく情報はみなネットから得ているのだけれど……。



 この程度の量を書いただけで目が疲れてくるのだから私の目玉は重症だ。さいわい斜位と原因がわかり、それを補整するプリズムレンズなるメガネを掛けているので、以前のように文字が滲み「おれの目に何が起きているのか!?」という恐怖心からは解放された。しかし以前のようではない。

 ひさしぶりにブログを書こう、あれがいいかこれがいいかとネタを思うのだけど、知人のくだらんブログを読み、「おれのやってることもこれと同じなんだろうなあ」と思うとやる気が萎んでしまう。
 その知人、JT氏の書いているのも競馬と将棋だ。なにひとつ共通するもの、感じるものがなく「ひどいセンスだな」と思うのだが、かといって「この件に関してはこう書くんだよ!」と自分を出す気持ちにもなれない。このひとよりは私のほうが文章がうまく、読みやすくわかりやすく、意見も正鵠を射ているという自信はあるのだが、かといってそれがなんなのだ、とまたやる気は萎んで行く。

 なんとかこの土日でブログをアップしたいのだが、はてどうなるか。いまは土曜の午前7時40分、これから朝風呂に入って考えよう。
5/6(土)
●5連休大掃除

 と言っているうちに5月になってしまった。4月は1回しか書いてないので《サイト下書き日記》も4月5月合体とする。
 1日2日は頼まれて<ブルカラ>バイトをした。3日から5連休と楽しみにしていたら、早くもなにもしないうちにもう6日。いま6日の朝の6時04分。

 いつごろからだったか、部屋が今時のことばでいう「汚部屋」になってしまった。もう長い。確実に一年以上。もしかしたら二年か、もっとか。汚いというのは慣れてしまうと気にならなくなり、それどころか妙に居心地がよかったりする。着古したジャージーが肌に馴染むように。部屋を汚くしてしまうひとの気持ちが分かる。だがその分、蓄積した汚物からの脱出はたいへんだ。



 「汚部屋」とはいえ、いわゆるゴミ屋敷ではない。ゴミはきちんとルールに則って捨てている。あえて「ルールに則って」と書いたのは、最近越してきたやつにそれを守らないのがいて腹立たしいからだ。ふつうゴミの日にビンを出したりする。収集車はもちろんそれを持ってゆかず、そのゴミに注意書きを貼ってゆく。ここまでは不慣れだからしかたないとも言えるが、こいつはそのゴミを引っこめず置きっぱなしにするのだ。それが私の自転車置き場の目の前なので、毎日その「ルールを守らずに出し、さらにはそれを引っこめないゴミ」を目にしなければならない。なんとも不快だ。いままでこの集合住宅でそれは一切なかったのだから、当然犯人はあたらしく越してきたやつになる。
 好意的?に解釈すると、いままで都内に住んでいたのだろう、都内はゴミ捨てに関する決まり事がゆるい。高温の焼却炉があるかららしい。都下は分別が細かくうるさい。有料ゴミ袋の種類も多く、まちがえると蒐集してくれない。私も戸惑ったほうだからコイツの気持ちは多少判るが、まちがえたら引っこめるのはひととしての礼儀だろう。不快な出来事だ。



 汚部屋だがゴミ屋敷ではない。ただひたすら乱雑な部屋だ。ゴミをこまめに捨てることと洗濯は頻繁にしているから不衛生ではない。が、どうしようもなく乱雑である。掃除機もかけていないから、ホコリはかなり溜まっているはずだ。なんとかせねばと焦っていた。理由はただひとつ、「部屋が汚いとクリエイティブなことをする気になれない」からだ。それ以外は部屋が汚くてもどうでもいいのだが、肝腎のそのひとつが、私が生きている唯一の理由だから、やはりきれいにせねばならない。

 いま最優先の課題はDAWによる音楽制作だ。やろうと思ってもめげてしまう。部屋が汚いからだ。やる気になってもすぐに萎んでしまう。まさにこの「萎む」であり、スッくと立ち上がっても、部屋の汚さで、すぐにふにゃふにゃと座りこんでしまうような感じだ。その悪循環はわかっていて、ここのところずっと「なんとかせねば」と思っていた。といって、汚れが100あるとして、それを1日3ぐらいずつ片付けてゆくようなことはできない。それができるやつならそもそも「汚部屋」にならない。こういうズボラなやつは一念発起して33×3ぐらいの、死にものぐるいの3日でなんとかせねばならないのだ。33とは丸々一日それに費やすことになる。それの三日連続、体力も気力も要る。

 ということで、4月末から「5月の5連休で部屋を綺麗にする」と決めていた。やるときは徹底してやるので本格的な大掃除になる。しかし3.4.5のうち、朝から汗をかいてがんばったのは3日のみ。2DKのDは、これによって見違えるほどきれいになった。だが4と5をちんたらしたため2KのPC部屋と居室は相変わらずのままだ。本来は3.4.5で完成させ、6.7はきれいな部屋でのんびりと爽やかに競馬観戦をする予定だったが、6.7を費やしても終らない感じになってきた。困る。焦る。それでも木曜の「燃やさないゴミ、有害ゴミ、ビン」の日にはオレンジ色の袋を3袋、金曜のふつうゴミの日には緑色の大袋を5袋だしているのだから、それなりに健闘はしている。掃除機をかけ床を拭いたので、見た目は今までと同じく乱雑なのだが、みょうにスッキリしているのはたしか。いわば「湯上がりのホームレス」みたいなもの。ブルーシートの家に住んでいるホームレスで、汚いのだが、みょうにコザッパリしている。そりゃそうだ、湯上がりなのだから。いま私の部屋はそんな感じになっている。

 さて6:27。「好きな音楽を聴きつつ〝自炊〟したマンガを読んで、朝酌をやりたい誘惑」に耐え、掃除に向かう。このまま昼まで突き進めばだいぶ進行するはずだ。



 いま12:13。はあ~疲れた。PC部屋は片づいたというか、いまごちゃごちゃの状態。本棚をぜんぶ整理し直した。いらない本を捨て、いま重要なものを楽に手に取れるようにする。海外旅行に凝っているころは前面にでていた多国の語学本が引っこみ、そのころは引っこんでいた音楽関係の本がむかしのように前面にでてきた。いいことだ。これが私の本文だ。本体だ。



 このあとも15時までがんばった。汗びっしょり。途中シャワーを浴びた。今日は真夏日か。さわやかないい天気だった。大掃除なんてことをせずにのんびりしていたのならば、だ。

 15時から競馬観戦。さすがにその後、16時半からは動く気になれずダウン。
 けっきょく5連休で完遂を目論んだ大掃除は6日の土曜終了時点で半分も行かず。いかに汚れをためていたかと自分にうんざりする。棚の後ろやベッドの下から出てきた綿ぼこりはひどかった。それこそ掃除機が吸い込んだ綿ぼこりはレジ袋一杯あったのではないか。何年かかってためたのやら。PC部屋のいらない本や資料、各種ケーブル、PC小物を台所に放りだしたので、せっかくきれいになった台所がまた足の踏み場もないほど雑然となってしまったが、同じそれでも、大掃除前とは確実にちがう。薄汚れて足の踏み場もないほど雑然としているのとちがって、あれこれちらかって雑然としているが、床はぴかぴかだし、ゴミはゴミとして捨てられる態勢に整っている。「捨てられる態勢に整っている」ってのも相当へんな表現だが。

 明日日曜は、畳部屋の掃除、掃除機と拭き掃除で精一杯だろう。押しいれの中の衣類と本を束ねて捨ててゆくのだが、衣類の捨てられる日や本の捨てられる日は決まっている。それまでにはまだ日がある。とにかく明日日曜は、畳部屋を「雑然とはしているがホコリはない、畳は拭き掃除で清潔にする」を目標としよう。そうすれば七割は終わったことになる。



 とうとう1月末からブログをアップしていない=2.3.4月に一度もアップしていない──という、この二十年で最悪の事態となってしまった。しかしそれでも「大掃除優先」。部屋を綺麗にして、PC類も整理して、心機一転の形を作ってから、だ。汚い部屋で、半端な気持ちで、そこそこのネタをアップしても意味はない。

 今回の大掃除はそういう意味があるので、たとえば「もう何年も着ていない新品同様のスーツ」なんてのもごみ袋に入れている。私は物持ちがいいので、そんなものも見事に新品同様なのだ。しかしそれは体重58キロぐらいのときに作ったものなのでいまの65キロの体型ではきついし、これからまた58キロまで落ちることはないだろう。というかもうスーツなど着たくない。たぶん着ることもないだろう。北京で買ったダウンジャケットなんてのも日本の冬では無用の長物だし、ファスナーが壊れているだけのなかなかの品だが(made in China衣類の最悪の缺陥はファスナーだ)、それを直して着る気もない。なら捨てるのだ。と、今回の大掃除は精神的なものも絡んでいるので、そっち方面でもたいへんなのである。傷んでいない衣類を捨てるのは貧乏性の身にはつらい。宮本輝とか浅田次郎の美麗な単行本を捨てるのにはなんの痛痒もないが。なぜあんなつまらないものを読んでいたのか我ながらわからん。
 ひたすら掃除だけをしていた5連休。せめてもうすこしだけ見た目もスッキリして月曜を迎えたい。
5/20(土)
●大掃除のその後


 部屋の大掃除は5月初めの連休だけでは終らず、その後も気づくたびにちまちまとやり続け、やっと納得出来るだけの状態になってきた。長かった、たいへんだった。二十日がかりか。

 きれいになってくると覿面に神経質になる(笑)。ここのところ何年ぶりかにこまめにクルクルを押したりしている。細かな汚れが気になってならない。汚部屋の住人だったくせに。
 クルクルの替えテープがいくつも出てきた。清潔だったころ、切れたら困ると買ってきて補充したらしい。何年も使わないまま今になった。これから消費しよう。



 風呂をきれいにしたら蛇口の錆が気になったりして、そんなところの掃除も始めた。いま発売中止になってしまったが自宅の風呂が硫黄泉になる六一○ハップが大好きだった(とうとう買い置きもなくなってしまった)ので、私の風呂の蛇口は独特の汚れになっている。六一○ハップは瞬時にしてあの独特の臭気の硫黄泉を味あわせてくれる独自の商品だが、金属への悪影響も半端ではない。そこいら中がまだらな醜い汚れになっている。クリームクレンザーを買ってきて金タワシで磨いてピカピカにした。となると台所も、洗濯機も、となり、あちこち磨いた。

 硫黄泉のちかくに住むひとから、電気製品やクルマがすぐにダメになると聞いたことがある。海辺も塩にやられるらしい。温泉に恵まれること、すぐちかくに海があること、いいことばかりではないようだ。



 今夏は勝負なので?扇風機を買った。これまた何年ぶりだろう。いやいや十年以上か? DC電源の静かなヤツである。扇風機も今どきは安くてもいい品があるが、なにしろ勝負なので、日立のすこしいいやつを買った。扇風機が古く、見た目も悪く、音がしたりすると、これまた創作意欲は萎んでしまうものなのだ。
 夏は部屋に籠もってDAWに専念する。とんでもない猛暑の夏(室温40度!)も水風呂読書で過ごしクーラーを使わなかった話は以前に書いたが、今夏はクーラー三昧になる。電気代がいまから心配だ。DAWをやるのに汗はまずいのでクーラーを掛けっぱなしになる。

 ネットネタで「クーラーは掛けっぱなしのほうが電気代が安い!?」というのがあった。本当なのか? 実験をしたひとがいて、事実そうらしい。いややはりすこし高かったのだったか。いずれにせよクーラーがいちばん力が入り電気代が掛かるのは初期の冷やすときであり、冷えてからの持続冷却はそれほど電気代は喰わないらしい。だから2時間ぐらい掛けて冷やし、冷えたからと一度切って、暑くなったらまた電源を入れるよりは入れっぱなしのほうが安あがりなのは確かなようだ。なにしろ水風呂派(笑)なのでその辺に疎い。さて電気代はどうなることか。大震災以降節電を心懸け1万円以上だったのを4千円台まで下げた。いまもって当時の無駄が恨めしい。だらしなかった。私の生活で1万円以上は異常である。今夏はクーラー代金でひさしぶりに1万円を超えそうだ。24時間廻しっぱなしだと月にどれぐらいになるものか。なんとか3万円程度ですんで慾しいが果たして……。

 ともあれきれいな部屋で夏を迎えられるのはありがたい。汚部屋のままだったらなにも始まらなかった。今夏の大勝負前に、部屋掃除は始めの一歩でありこれをしなかったらなにも始まらないのだから大掃除遂行完遂は当然なのだが、とにかくきれいになってうれしい、ありがたい。何年後かにまた同じ事を書いてないことを願う。汚部屋脱出大掃除は今回を最後にしたい。
5/27(土)
●ダービー前日

 内枠だったら抜けた人気になると思われた青葉賞馬アドミラブルが不利な大外18番枠に。対して対抗馬はみな内のいい枠に。さらには、今回も3着があるのではないか──軸にできる──と穴人気になっていた武豊騎乗の1勝馬ダンビュライトが、なんと強運の1枠1番を引いた。ダンビュライト──パワーストンの名である。さてどうなるか、なかなか興味深い枠順となった。

 なんとしても当てたいダービーだ。
 毎度の事だが自分なりにテーマをあげて挑みたい。



★青葉賞優勝馬のダービー初勝利を見たい

 これはもう青葉賞がオープンとして設置された時からずっと狙っている。毎年同じ狙いで馬券を買っているが、まだ(青葉賞優勝馬からは)シンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、フェノーメノの2着が最高で優勝馬はいない。「青葉賞優勝馬からは」とことわったのは、「青葉賞出走組」からは馬券圏内に入っている馬はもっといるからだ。ワンアンドオンリー優勝のときに世話になったマイネルフロストは青葉賞6着からだった。キズナ優勝のときに馬券を外す原因となったのは、青葉賞2着からダービー3着に来たアポロソニックだった。勝ち馬のヒラボクディープは買ったが2着のこの馬は無視してハズした。

 思えば、1994年の第1回青葉賞優勝馬のエアダブリンの時から追い掛けているのだから長い。エアダブリンはナリタブライアンにちぎられての2着だったが皐月賞組に先着している。この時から「皐月賞惨敗組よりはあらたな路線を走ってきた青葉賞馬のほうがいいのではないか!?」と思った。
 あれから23年、まだ勝ち馬は出ていない。4戦4勝で青葉賞を制したペルーサのときは、父ゼンノロブロイが好きだったこともあり、藤沢師初のダービー制覇かと力が入ったものだった。

 なお、エアダブリンの勝った第1回青葉賞で3着に敗れたのがサクラローレルだった。後のナリタブライアン、マヤノトップガンとの戦い、大成を思うと感慨深い。あの頃から小島太は「自分の乗った馬で1番強い、スケールがちがう」とまで言いきっていた。



 1994年から始まった「ダービートライアル青葉賞」が未だに優勝馬を出してないのに対し、2000年に秋の菊花賞トライアルから、春の重賞(ダービートライアルではない。優勝馬に優先出走権もない)に衣更えした京都新聞杯(あまりに長く菊花賞トライアルとして接してきたのでいまだに馴染めない)は、いきなり勝ち馬のアグネスフライトが優勝し、その後もハーツクライ、インティライミが2着、トーセンホマレボシが3着、キズナが優勝、サトノラーゼンが2着と活躍馬が連続している。
 1994年開始の青葉賞優勝馬が、2着4頭優勝なしなのに対し、2000年に引っ越してきた京都新聞杯優勝馬は、ダービー馬2頭、2着馬3頭、3着馬1頭だからずっと優秀なことになる。ダービーまで、青葉賞が中3週、京都新聞杯が中2週で、青葉賞のほうが有利のはずなのだが……。とにかく2着馬3着馬が何頭出ようとも意味がない、優勝馬がでないことには。
 昨年は三強で決まると思いつつ、いつもの願いから青葉賞馬ヴァンキッシュランアタマの馬券も買った。この馬、冠号トーセンの馬である。冠号を外してきた高額馬だ。ならトーセンは嫌いだけど応援しようと思った。が、残念な結果になった。低配当三強馬券は当たったけどトリガミだった。

 ということで、今年も青葉賞馬アドミラブル1着の馬券は買う。勝つとミルコ三度目のダービー制覇、となる。馬主は近藤英子さん。私は亭主の冠号アドマイヤよりも奥さんの馬のほうが好きだ。カンパニー、リンカーン、ヴィクトリー等。アドミラブルが勝つと「夫婦でダービー勝利」となるが、そんなひとは今までいたのか?



★藤沢師、初のダービー制覇か!?

 藤沢師は、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイと2着は経験しているがまだ優勝経験はない。尾形藤吉に続く史上二人目の重賞100勝を達成した名伯楽には不思議なデータだ。ダービー以前に「牡馬クラシック勝利」がない。菊花賞を無視して秋天に行ったり、皐月賞を無理強いするのは酷だからと無理をしない仕上げでダービーに向かったりと、独自の路線を行く調教師だから筋の通った話ではある。藤沢師が初めて勝つダービーの馬券は当てたい。レイデオロ1着の馬券は買う。父はキングカメハメハ、母はラドラーダ、母父はシンボリクリスエス。母の母がレディブロンド、ディープインパクトの姉だ。レディブロンド、ラドラーダ、その父シンボリクリスエスと、みな藤沢厩舎。思い入れのある血統だろう。機は熟したか!?
 鞍上ルメールはソウルスターリングでオークスを制して絶好調、3週連続GⅠ制覇を狙う。休み明け1戦目の皐月賞を負けたことがいい方向に作用している。



★ハービンジャー産駒初のG1馬券を取りたい!

 これも大好きな種牡馬ハービンジャーの仔がデビュウしてからずっと追っ掛けている。ベルーフ1着固定の馬券をよく買ったものだった。
 今回は皐月賞2着馬ペルシアンナイトがいる。ここまで全戦3着以内。応援する。キングジョージをぶっちぎったハービンジャーの仔だ、距離は問題なし。ミルコはアドミラブルを撰んだが(皐月賞2着馬を切った!)、乗り替わった鞍上は戸崎。これまた戸崎の中央初クラシック制覇を狙える。

 ただし私の願いは「ハービンジャー産駒のダービー優勝馬券を取りたい」ではない。「初GⅠ制覇の馬券を取りたい」だからダービーでなくてもかまわない。その辺、「青葉賞馬」「藤沢師」よりモチベーションは落ちる。



★福永のダービー制覇馬券は取りたい!

 やはりこれはねえ、天才洋一の時代の競馬ファンとして、父が勝てなかったダービーを息子に、という思いは強い。今年はカデナ。弥生賞の直線は「さすがディープの仔」という切れ味だった。
 なぜかむかしから「中山の弥生賞勝ちが東京のダービーに繋がる」のである。三冠馬を除けば「弥生賞を勝って、皐月賞に負けた馬」がより狙い目になる。古くは武父のロングエース、息子のスペシャルウィーク。ラッキールーラ(いまは冠号エアの前身)もそうだった。サクラチヨノオー、ウイニングチケット、ロジユニヴァース、マカヒキ。今年は福永がダービーを勝つ舞台となるのか。ワンアンドオンリー、キズナに続くノースヒルズダービー3勝目となるが、それは勝ちすぎのような気がする。



★武豊、ダービー6勝目!
 皐月賞3着馬もまたダービーに強い。しかも近年ダービー制覇最強の1枠を引いた。なんという武豊の強運だろう。それはもうキタサンブラックでさんざん見てきたが。
 武豊ファンとして6勝でも7勝でもして欲しいし、本人の願う第100回ダービーまで乗って慾しいと願っている。63歳だっけ? できる!
 でもなあ1勝馬だ。ルーラーシップのファーストクロップ。豊マジックでどこまで来るのか。応援はするけどアタマにした馬券は買えない。
 音無厩舎は3頭出し。アドミラブルとダンビュライトの音無ドンブリは十分にあるだろう。



★その他
「川田サトノアーサーが勝つと、武、四位に続く史上三人目のダービー連覇!」──興味ない。でもいまのところ全馬の中で「連対率100%」はサトノアーサーだけ。皐月賞馬アルアインよりも期待されていた2億円馬だ。池江厩舎のエースはこれだろう。

「四位スワーヴリチャードが勝つと、ダービー3勝目!──四位のダービー3勝目は興味ない。でもこの馬は東京得意。さらにはスワーヴリチャードはバンドワゴンの弟で高額馬だ。3番人気も肯ける。私の馬券がハズれるとしたらこの馬が勝ったときだ。2着には入れるが。

「アルアイン二冠制覇、松山ダービージョッキーに!」
 ほんわかした好青年で好感をもっているけど、アルアインの二冠はないと読む。この馬、ロゴタイプのような気がする。

「池江厩舎3頭出し、皐月賞に続いて上位独占か!?」──十分に有り得ると思うが興味はない。

「宮本厩舎も2頭出し」──2頭の父がディープスカイとリーチザクラウンというのがチープでいいなあ。大好きだったリーチザクラウン(父スペシャルウィーク)は、オーナーが臼田さんから西山さんに替わり、勝てないままそれでもなんとかアロースタッドで種牡馬になれた。そこからキョウヘイが出て、その他も勝ちあがるものだから、なんと出身地の社台スタリオンに凱旋帰国。ひさびさにうれしくなったいい話だった。皐月賞4着馬のクリンチャーではなくキョウヘイを3着候補に入れる。シンザン記念を勝っているのだ、3着に飛びこんでこい。



 という私の今年のダービー、さてどうなるか。

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《結果》





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 3連単をこれでもかというぐらい買いまくり、11870円を当てたがほとんど儲からず。レイデオロ、アドミラブル、ペルシアンナイトをアタマに人気薄を絡めた。勝ち馬レイデオロ絡みでも10万馬券はもちろん、100万馬券まであった。なにが突っこんでくるかとわくわくした。が結果は2.3.1番人気という固い決着。

 桜花賞、皐月賞と大荒れになり、オークス、ダービーは固く決着した。
「桜花賞、皐月賞と荒れた。オークス、ダービーも!」と思うか、「桜花賞、皐月賞は荒れたが、オークス、ダービーは落ちつくだろう」と読むかふたつにひとつ。前者に走った私は典型的な負け組。
 でもまあたのしい夢を見られたダービーだった。
6/24(土)
●6月の報告──云南に行って来た

 6月もなにも書かないままに下旬になってしまった。急いで生きていることだけでも記入。

 二週間ほど云南に行って来た。時節柄あまりにビザ取りがむずかしくなっていて、やればできないことはなかったが、面倒なのでやめた。「ヴィザなしで15日間滞在可能」で14日間行ってきた。

 書くことはなにもない。ほんとにイヤな国だ。ひどい民族だ。行った瞬間から帰国を夢見ていた。帰国してほっとした。不快なことを書きつらねる気もないのでここまでにする。どうせ書くなら愉しいことを書きたい。

  
   
6/25(日)
●宝塚記念──ミッキーロケットと心中、悔いなし

 テイエムオペラオー以来となる和田のGⅠ制覇馬券を取りたいと願っている。大阪杯では1番枠に入ったミッキーロケットを狙った。

 今回は「春天でのキタサンブラックはあまりの激走。疲れが残っているのではないか。負けるとしたらここ」と思っていた。

 するとミッキーロケットが大阪杯に続いて1番枠をゲット。これは行くしかない。

 1着固定の3連単流し42点。



 狙いはシャケトラとゴールドアクター。1-6-2の2500倍、125万を手にするつもりでいた。が……。








 毎度こんなことをやっていると思われがちだが、これは馬券歴45年にして近年やっとできるようになったこと。私は好き嫌いとはべつに、すなおに強い馬を強いと認めるので、こんなひねくれ馬券が買えなかった。わたし的には進歩である。還暦過ぎても進歩はある。今回キタサン中心の馬券を組み、ハズれたなら、「負け時と読んでいたのに」と悔いたろう。本命の狙い馬6着で明後日方面の馬券となったが意気軒昂。こういう馬券が買えるようになった自分に希望を感じる(笑)。

 入線上位馬の人気順は3.5.4.2。つまり断然人気のキタサンブラックが消えただけであとは人気馬だ。波瀾ではあるが「今回はキタサンがあぶない」と読めば簡単に取れた馬券でもあったろう。勝ったサトノクラウンは直前まで2番人気だったし。上位人気馬5頭ボックス60点で取れた7万馬券だったことになる。ただしここには20点ぐらいキタサン絡みのトリガミがある。こんな馬券は買いたくない。負けて清々しい敗戦だった。いつの日かこういう読みが見事に当たる日を夢見たい。一昨年の有馬記念がそうだった。でもあれは3-3-7のフォーメーションだったからな、今回みたいな1着固定とはまたちがう。こういう「8番人気1着固定」みたいな馬券をアツク当てたいものだ。

 来週からはローカル夏競馬。またちびちびとたのしむか。競馬はたのしい。足を洗うひとの気が知れない。
6/27  
●藤井聡太四段、新記録29連勝!

 昨日は丸一日、藤井聡太四段の新記録達成の瞬間を見守った一日だった。
 とはいえ私は、Abema TVでの生中継に思いが到らなかった。竜王戦を始めとするタイトル戦はいま棋譜を生中継で見られる。唯一名人戦をアサヒとマイニチが有料でやっているのが時代錯誤で嗤える。それほど価値のあるものだと思っているのだろうか。もとより私はアサヒマイニチに金を払ってまで観るつもりもないが、特に今年の名人戦などなんの興味もなかった。これほど興味の湧かない名人戦も珍しい。一方、藤井四段の無敗の快進撃は毎局、わくわくしつつ観戦した。

 いま思えば、それら平場の一局もニコニコやAbema TVが中継していたのだから、今回の大記録のかかる一戦を中継しないはずがない。



▼炎の七番勝負
 なによりAbema TVは藤井四段の売りだしにひと役買っている。あの「藤井聡太 炎の七番勝負」が藤井ブームに火を点けたのだ。史上最年少棋士をいきなり一流どころに当てる。企劃段階ではかなりの冒険だったろう。2勝もできれば御の字だったはずだ。全敗でもしたら目も当てられない。なのに藤井は6勝1敗の成績を残した。後半の深浦、佐藤康、羽生というA級棋士を総なめしたのも圧巻だったが、それ以前に私は、前半の増田から始まる精鋭を相手にする四番で「ひとつ勝てるだろうか」と案じていた。増田、永瀬、斉籐慎太郎、中村太地という錚々たる顔触れである。ここを藤井は永瀬に完敗しただけで3勝1敗で乗りきる。
 永瀬は、藤井が対振り飛車が苦手であることを掴んで対応した。研究熱心な永瀬らしい。この敗戦がよかった。この「非公式戦」で永瀬に負けたことが藤井をリラックスさせた。このあと映画「3月のライオン」の特別企劃・獅子王戦(マンガに登場する架空のタイトル戦)で羽生に負ける。岡崎でのアトラクションでも豊島に負ける。この三つの敗戦こそが今の藤井の連勝に貢献している。負けた三つがみな「非公式戦」というのがまた藤井の「強運」を顕している。デビュー以来無敗の28連勝で昭和52年に神谷の作った記録に並び、いよいよ新記録に挑むわけだが、対局すべてが公式戦だったなら、ここまでの藤井の成績は、37戦34勝3敗である。これだけでもとんでもない記録だが、その3敗がみな非公式戦であり、公式記録は28戦全勝である。ここに藤井の「強運」がある。そしてその28連勝の源にはこの「3敗」がある。これが肩の力が抜けている。となるとAbema TVテレビの貢献は「ひと役」ではなく三役も四役も買っているか。



 タイトル戦でなくても話題の局はニコニコTVが中継しているのは知っていた。なにしろ叡王戦という新タイトル戦まで始めたおひざ元だ。有料だったり無料だったり、無料だが混んでくると無料視聴者は追いだされたり、それなりに関わっているので知ってはいる。だが私はあのニコニコの画面に流れてくる書きこみ文字が嫌いで(それが好きというひともいるわけだから人それぞれだ)体質的に受けつけない。私にはあれはとても醜いものだ。その他も、まあなんつうか、ニコニコは好きではない。
 こういう平場の一局は、2ちゃんねるの将棋板で棋譜中継してくれるひとがいる。自身のパソコンの将棋ソフトで手順を示してくれるのだ。私にはそれで十分なので、昨日はそれで愉しもうと思った。そこでAbema TVが生中継していると知る。そうだよなあ、Abema TVも「藤井人気に火を点けたのは自分達だ!」という誇りがあろう。ならこの世紀の一戦を中継しないはずがない。どうにもこの辺、ニブい。



▼藤井の強運
 藤井が三段リーグに参加し、一期抜けをすれば加藤一二三の最年少記録を抜くという時、『将棋世界』の特集で鈴木宏彦さんが地元メディアに質問されたときに応えたことを書いていた。鈴木さんも静岡出身で藤井と地元は同じである。(続く)






01 ○ 2016年12月24日 加藤一二三 第30期 竜王戦ランキング戦6組1回戦
02 ○ 2017年01月26日 豊川孝弘  第43期 棋王戦予選2回戦
03 ○ 2017年02月09日 浦野真彦  第30期 竜王戦ランキング戦6組2回戦
04 ○ 2017年02月23日 浦野真彦  第67回 NHK杯将棋トーナメント予選1回戦
05 ○ 2017年02月23日 北浜健介  第67回 NHK杯将棋トーナメント予選2回戦

06 ○ 2017年02月23日 竹内雄悟  第67回 NHK杯将棋トーナメント予選3回戦
07 ○ 2017年03月01日 有森浩三  第67期 王将戦一次予選1回戦
08 ○ 2017年03月10日 大橋貴洸  第48期 新人王戦2回戦
09 ○ 2017年03月16日 所司和晴  第30期 竜王戦ランキング戦6組3回戦
10 ○ 2017年03月23日 大橋貴洸  第43期 棋王戦予選3回戦

11 ○ 2017年04月04日 小林裕士  第67期 王将戦一次予選2回戦
12 ○ 2017年04月13日 星野良生  第30期 竜王戦ランキング戦6組4回戦
13 ○ 2017年04月17日 千田翔太  第67回 NHK杯将棋トーナメント1回戦
14 ○ 2017年04月26日 平藤眞吾  第43期 棋王戦予選4回戦
15 ○ 2017年05月01日 金井恒太  第30期 竜王戦ランキング戦6組5回戦

16 ○ 2017年05月04日 横山大樹  第48期 新人王戦3回戦
17 ○ 2017年05月12日 西川和宏  第67期 王将戦一次予選3回戦
18 ○ 2017年05月18日 竹内雄悟  第07期 加古川青流戦2回戦
19 ○ 2017年05月25日 近藤誠也  第30期 竜王戦ランキング戦6組決勝
20 ○ 2017年06月02日 澤田真吾  第43期 棋王戦予選決勝

21 ○ 2017年06月07日 都成龍馬  第02回 上州YAMADAチャレンジ杯1回戦
22 ○ 2017年06月07日 阪口悟    第02回 上州YAMADAチャレンジ杯2回戦
23 ○ 2017年06月07日 宮本広志  第02回 上州YAMADAチャレンジ杯3回戦
24 ○ 2017年06月10日 梶浦宏孝  第03期 叡王戦四段戦予選2回戦
25 ○ 2017年06月10日 都成龍馬  第03期 叡王戦四段戦予選3回戦
26 ○ 2017年06月15日 瀬川晶司  第76期 順位戦C級2組1回戦
27 ○ 2017年06月17日 藤岡隼太  第11回 朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦
28 ○ 2017年06月21日 澤田真吾  第67期 王将戦一次予選4回戦
29 ○ 2017年06月26日 増田康宏  第30期 竜王戦決勝トーナメント1回戦
30 ● 2017年07月02日 佐々木勇気 第30期 竜王戦決勝トーナメント2回戦

























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