サイト下書き日記

2016年6月
6/3(金)
●民進党、山井というバカ──諷刺画批判を捏造

http://www.sankei.com/smp/politics/news/160531/plt1605310037-s1.html

 民進党が主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に関して30日に国会内で開いた「検証チーム」の会合で、山井和則国対委員長代理が英有力紙「タイム」に掲載されたEU(欧州連合)関連の風刺画を安倍晋三首相への批判だとして取り上げたことが分かった。

 風刺画は、葛飾北斎の富嶽三十六景(神奈川沖浪裏)の大きな波を、英保守党の次期首相候補とされるボリス・ジョンソン前ロンドン市長に模した絵だった。乱れた髪が特徴的なジョンソン氏と波頭を重ねあわせ、同氏が大きな口を開けた様子を描き、近くで船に乗ったキャメロン英首相とみられる人物が「あの“愚か者”から逃げた方がいい」という趣旨の発言をしていることを表現した。

 英国では6月23日にEU離脱か残留かを問う国民投票が実施される予定。キャメロン首相は残留を訴え、ジョンソン氏は離脱支持を表明している。キャメロン首相の船には安倍首相やオランド仏大統領、メルケル独首相、オバマ米大統領ら先進7カ国(G7)の首脳とみられる人物も描かれていた。

 ところが、山井氏は30日の会合で、風刺画を掲げて「ここにも描いてあるように、安倍さんの顔で日本の津波からG7の首脳の方々が『あの大馬鹿野郎から逃げようぜ、逃げたほうがいいよ』と。つまり、安倍首相が国内で国民に言っていることは『捏造(ねつぞう)なんじゃないの?』ということだ」と決めつけて発言した。

 山井氏は、安倍首相が伊勢志摩サミットで世界経済はリーマン・ショック前に似た状況だと語ったことを批判したかったようだ。会合に出席していた柿沢未途衆院議員もフェイスブックに風刺画を掲載し、「こんなのが英国を代表する高級紙に掲載されたのだとしたら国辱ものだ」と記し、安倍首相への批判という前提で紹介した。

 だが、風刺画で描かれたジョンソン氏は安倍首相とは似ても似つかない上、安倍首相自身らしき人物が船の上に乗っていることを見れば、安倍首相批判の風刺画ではないことは一目瞭然。「捏造」したのは山井氏や柿沢氏ら民進党の方だったようだ。


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 このG7首脳を呑みこもうとしている大波を安倍首相にしたわけだが、安倍首相は船の上にいる。無茶苦茶なこじつけである。

 

「こんなのが英国を代表する高級紙に掲載されたのだとしたら国辱ものだ」と記し、安倍首相への批判という前提で紹介した。

 国辱はこんなのが国会議員をやっていることだ。日本の真の敵は日本の中に居る。

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▼責任転嫁

 民進党の山井和則国対委員長代理は1日午前の記者会見で、5月30日の党会合で英紙「タイムズ」掲載の風刺画の人物を安倍晋三首相と決め付けて批判した件について、自身の認識の誤りを認めた。首相を批判する意図の風刺画だと思った根拠については、「(会合に出席した)外務省の方が否定しなかった」と述べた。山井氏の説明は以下の通り。



 --現時点での認識は

 「『こういう風刺画が出てますよ』ということで、外務省の方にお話をさせてもらったら、外務省の方は『安倍総理が批判されている』という趣旨を否定はされませんでした。ですから私は『そういう風刺画なのかな』というふうに理解をしました」

 「ただ、後になって、外務省の方が『違う解釈もあるんではないか?』ということをおっしゃったので、『そうかな』というふうに思いました」

 --現時点では安倍首相を批判する意図のものではないという認識か

 「はい。そう思います」

 「まあ、外務省の方がそうおっしゃってましたからね。最初に聞いたときには外務省の方は、そういう意図であることを否定はされませんでしたので。はい」

 http://www.sankei.com/politics/news/160601/plt1606010013-n1.html

 自身の誤りは一応認めたようだが、責任は外務省に転嫁している。

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▼始まりは2ちゃんねるスレか?

民進党の山井和則(やまのい かずのり)衆議院議員が現在炎上中である。

5月30日に国会内で行われた“伊勢志摩サミット”検証チームの会合で、イギリス『TIMES』紙の風刺画を取り上げた山井議員。葛飾北斎の富嶽三十六景を模した風刺画、口を開けた人物風の大波から各国首脳が舟に乗り逃れるという状況、山井議員は大波を安倍総理ととらえたが実際はイギリスの次期首相候補だったというもの。

とある『Twitter』ユーザーが

伊勢志摩サミットの風刺画。
G7首脳陣が「あんな破滅的な愚か者(=安倍総理)から逃げれて本当に良かった」と言っている。元ネタは葛飾北斎の浮世絵『富嶽三十六景』の一枚。実物と並べてみると細かいところまで似せてあるのがよくわかる。
とツイート(現在は削除されている)、


『2ちゃんねる』には
【悲報】安倍ぴょん、海外の風刺画でG7での醜態を思いっきりバカにされる
といったスレッドがたつなどしていた
のだが、山井議員の発言もそれと同じような主旨のものだった。

山井議員の発言を受け、今度は「ネットの“安倍風刺画デマ”に釣られた山井議員」ということで、まとめサイト等にも取り上げられ、議員の『Twitter』アカウント(@yamanoikazunori)には批判が殺到。

31日には『産経ニュース』も
民進・山井和則国対委員長代理、英風刺画を捏造? 英首相候補の絵を安倍首相と決めつけ「大馬鹿」と批判 
http://www.sankei.com/smp/politics/news/160531/plt1605310037-s1.html[リンク]
という記事を掲載する。

その後、6月1日には
民進・山井和則国対委員長代理 英紙風刺画“捏造”問題で誤りを認める 「外務省が否定しなかったので…」
http://www.sankei.com/politics/news/160601/plt1606010013-n1.html[リンク]
という記事も掲載されたが、『Wikipedia』には「ネットではデマノイと呼ばれている」と記載されてしまうなど、未だ大炎上状態となってしまっている次第である。


http://getnews.jp/archives/1470100

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 こういうお粗末な事件も、独自ネタだったらまだ救いはあるが──ないか(笑)──他者のTwitterや2ちゃんねるスレからの引用ではただのバカである。「永田ニセメール事件」を思い出す。功名心ばかりが先走るとこうなる。なぜこんなにも軽薄なのだろう。

 いや「なぜ」ってことはない。理由は明白だ。政治を正面から批判批評することよりも、政権与党を攻撃する、ケチをつけることが主目的になっているからだ。揚足取りをしようとやっきになっているからこんな勘違いのみっともないミスをする。京都大学を出て松下政経塾で学んでもこんなものなのか。なんとも、なさけなくて溜め息すら出ない。
6/3 ●愚痴、心境
 6時に起きて、上の「山井というバカ」をここに書き、それからFC2ブログにUPするかと編集を仕直していたら、スタイルシートの書きかえやリンクの煩わしさなどもあり、あっと言う間に1時間10分が経過していた。目の疲れがあるので「朝の作業時間」はそれで終了である。それをもったいないと感じた。民進党のバカがどうであろうと関係ない。それに貴重な時間を割いてそんなことを書いていることに……。

 かつてはそれを自然にやっていた。ブログに、毎日のように書いてはUPしていた。今回も「だいぶ更新していないからたまに書こう」と思って実行した。そこそこの満足感があってもいいのだが、ない。どうやらそういう形のSNSへの参加にはもう興味をなくしつつあるようだ。距離を置くことはそれはそれでいい。「継続の意義」は大切だが無理してまでやることではない。
 6/4
●北海道で保護された少年の不思議

 夕方、『東スポ』を買う。安田記念が確定した。するとあの「北海道の山中に、躾のために置き去りにされた7歳の少年」が無事保護されたとあった。ネットで何度か記事を読み、気の毒だがもう無理だろうと思っていたので意外だった。「虐待だ」「絶対に許せない」「いや、こういう躾もありうる」とかまびすしかった。私はこういう社会的な事件には興味がないので醒めた目でながめていただけだったが、さすがにこれには不思議と思う点がある。2ちゃんねるのスレにそれがまとめられていた。

・たった5分~10分で親父を煙に巻き、姿を隠す
・7日間のうち、3日間は大雨&雷雨
・気温7度のなかTシャツ一丁で駒ケ岳山麓を横断
・その間、警察、消防、自衛隊の捜索をもかいくぐる
・置き去り場所から自衛隊駐屯地まで橋のない川が3つ
・臭いすら消し警察犬を欺く
・峠を越し、真逆の自衛隊駐屯地に侵入
・自衛隊員にも全く気付かれず6日間敷地内に潜伏
・その間食事は一切せず水だけで過ごす
・自衛隊による捜索を縮小した瞬間に意気揚々と現れる
・捜索隊はもとより日本中のネット民全ての予想を外す
・おにぎりを食いながら関係者に自らサバイバルを堂々と語る
・ヘリコプターで病院まで空の旅を満喫
・BBC,CNNなど海外マスコミが速報で伝える
・1週間の過酷なサバイバルを過ごすも軽い脱水症状と擦過傷のみ


 すぐに明らかになるだろうが、警察権を投入した大捜索で見つからなかったこと、やつれていないことはなんとも不思議だ。

 午後9時過ぎ、テレビ番組の予約をしようとしたら、ちょうどこの問題を取りあげているニュースに遭遇した。遭遇とは大袈裟だが、私がリアルタイムでテレビのニュースを見ることなどまずない。
 こどもの写真も公開され(これは捜索のために当然としても)、置き去りにした父親がテレビに出て、説明と謝罪をしていた。

 これからの親子関係の心配をした。これからまた学校にもどるこの子はふつうに暮らして行けるだろうか。「なんというひどい父親だ、絶対に許せない」という教育評論家を始めとする世間の声も届くだろう。父子関係がぎくしゃくするのはまちがいない。まともな関係にもどってくれるといいが……。

 私はこの事件が起きたときなんの興味もなかった。大捜索でも見つからないと話題になり、父親批難の声が満ちているときも、醒めていた。ただ今回無事保護されたとの報道を見て、これからの父子関係、そしてこの少年がふつうの少年としてこれからの道を歩めるだろうかと、初めて心配という興味を持った。
 少年が他者に石を投げるなどの行為をした。父母はそれに怒って、「おきざり」という躾をした。5分後にはもどった。もういなかった。
 今回保護されて、父は「もうしわけなかった」と少年に謝っている。こどもは反抗期に入ったとき、この事件を持ちだすだろう。彼の記憶はたいしたことはなくても資料は山とある。父にあらがい批難するのは容易だ。この少年は「ふつうの子」として育つだろうか、心配である。
6/5   
●つくば市が電柱化義務化条例案

つくば市は、防災面の強化や景観の保全を進めるため電線を地中に埋めて電柱をなくすいわゆる「無電柱化」を推進しようと、市内の一部の地域について義務づける条例案をまとめました。
9月の定例市議会に提案することにしています。

つくば市は、中心市街地を中心に、地震や台風などで電柱が倒れる恐れがあることや景観の保全に向け電線を地中に埋める、いわゆる「無電柱化」を進めています。
しかし、今も新たに電柱を設置する開発が行われている地域も目立つということです。
そのため、つくばエクスプレスのつくば駅や研究学園駅など4つの駅の周辺あわせておよそ380ヘクタールについて、新たに電線を敷設する際には、「無電柱化」を義務づける条例案をまとめました。
違反した場合、市長は是正するように勧告でき、勧告に従わない場合には、名前や住所、それに勧告の内容を公表できるとしています。
つくば市は、この条例案をホームページなどで公開し、来月2日まで市民の意見を募集した上で、9月の定例市議会に提案することにしています。
市によりますと、「無電柱化」を義務づける条例の制定は、全国で初めてだということです。

06月04日 07時09分 http://www.nhk.or.jp/lnews/mito/1075866371.html?t=1465076569000

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 これはひどいね、なにがひどいってタイトルにいちばん肝腎の「無」が入ってない。最初タイトルを読んだとき、「電柱化義務化条例案」ってなんだろうと思った。中身を読んで、「もしかして」と推測した「無電柱化」の話なので、ますますタイトルに「無」がないことに腹立った。

 私がこれを読んだのは2ちゃんねるの「ニュース速報」だったので、スレを立てた人のミスかと思った。同じくそれを指摘した人もいた。が、本来のNHKニュースが「無」を入れわすれていたのだった。いやはやお粗末である。

 それはともかく、電柱がどれほど美観を損ない、災害に対して危ないことか。こういう政策が進むことを願う。電柱によって儲けている業界もあるわけで、いろいろ利権が絡んでたいへんなことは知っているが。
   団塊サヨクの巣窟

朝日新聞、テレビ朝日
NHK
毎日新聞、TBS
東京新聞(中日新聞)
ゲンダイ
時事通信
共同通信
講談社
地方紙のほとんど

若い時に左翼思想に感化された団塊サヨクが幹部となっており、頭がお花畑な理論や日本の国益を損ねるような言説を平気で撒き散らす報道機関となっている


上記メディアの不視聴・不買運動を盛り上げよう

特に朝日新聞の不買運動を全国的に盛り上げて廃刊に追い込もう!!



↓かなり効いてきました。皆で朝日新聞不買運動を盛り上げて行きましょう!!


月刊FACTA2月号によると、昨年11月の朝日新聞販売部数は663万部で前年同月比40万部減。全国の日刊紙の販売部数減少分75万部のうち
朝日だけで半分以上を占めている。特に東京本社管内だけで27万部減。江東区、江戸川区、中央区などで販売店の廃業が続出とのこと。


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 上記のものだけじゃなく「競馬マスコミ」もそうなんだよね、そのうちまとめようと十年も前から思いつつまだやっていない。目の調子がわるいのでまた延びそうだ。
6/13(月)
●音声附きネットCM──いやな時代になった

 ネットで興味あるニュースを見かけてクリックし、そのサイトに行くと、いきなりわけのわからん音声が流れてきた。私はいつもPCから自分の好きな音楽を流しているので、それに重なってCM特有の大騒ぎのセリフが乱発されると聞き苦しい醜態となる。ニュースを読むどころではない。どこから何が流れているのか、わからない。ブラウザを閉じてみた。消えた。するとやはり先ほどのニュースを読みに行ったサイトが原因らしい。ということを何度か経験し原因を探した。ページの下部のほうの右サイドでCM映像が流れており、その音声だと知る。私はそういう音の押しつけが大嫌いだ。音声マークがあり、消音にはできるようだ。それで消したがもう興醒めしてしまい、もともとどうでもいいような芸能ニュースだったから読まずに離れた。



 これを何度か体験したのだが、それがみな楽天のサイトだったから、楽天嫌いの私は「やはりそうか」と納得したのだった。楽天嫌いなので通販も利用しない。なぜ嫌いなのかを書き始めると長くなるのでやめるが、ひとつだけ言うとデザインセンスが悪い。楽天の通販サイトなど見ただけで買う気が失せる。Amazonとはおおちがいだ。ま、Amazon嫌いの楽天好きは逆のことを言うのかもしれない。
 そう言いつつ楽天カードをもっている。外国に送金するのに、いまのところ、私の知っている方法では、一番便利で手数料が安いからだ。ちがう方法を見つけたらすぐにやめる。こんなものに年3000円以上の会費を払っているのも腹立たしい。



 と、実はこのテーマ、サイトの音声附きCM批判を楽天嫌いで書こうと思ったのだが、いま産經新聞のサイトに行ったら、そこでも同じだった。どうやら世の中、みなそうなっているらしい。阿比留瑠比(ATOKでは出ないのでいまGoogle日本語入力に切り替えた)さんの文を読もうと思ったのだが、下部のその広告動画まで行き消音したときには、もう読む気が失せていた。ネットでのそれがみなそうなるのなら、これは私には大きな障害になる。
 私は『そこまで言って委員会NP』等数本のテレビ番組を「動画倉庫」で見ているのだが、そこももう広告の連発で、広告を非標示にしたかったら有料会員になれと強要してくる。わずらわしい。



 といって私は自分を正しいなどと言う気は毛頭ない。
 まず「動画倉庫」で言えば、著作権を無視した違法サイトなのであり、そういう冒険?を侵しているあちら(だいたいがシナであり、朝鮮だ)が、その代償をこちらに求めるのは当然である。

 楽天サイトも産經新聞も無料でニュースを読ませてやっているのだから広告を入れるのは理に適っている。
 他の新聞サイトはどうなのだろうと朝日と読売のサイトに出かけてみた。広告だらけだが、まだ産經のような音声附きのはなかった。といって朝日の記事など読むはずもないが。



 読書量が落ちていた。なにもかもネットで済ませていた。『週刊文春』『週刊新潮』までデジタル版で読むようになっていた。
「朝、起きたらまずテレビ、夕方、帰宅したらまずテレビ」という生活を否定し、脱却したつもりだったが、「朝、起きたらまずPC、夕方、帰宅したらすぐにPC」で、PC起動と同時にブラウザも立ち上がるから、テレビがネットになっただけでなにも変っていないと言える。まあすこしだけ我を通せば、テレビはニュースを押しつけるが、ネットはニュースを撰べる、この差は大きい、と思っている。逆に言えば、テレビは興味のないニュースを知ったりするが、ネットにそれはない。世間から遅れないようにアンテナを張っていたいならテレビのほうがいいことになる。ひとと世間話をしたくなく、アンテナ無用の私にはどうでもいいことだが、とはいえ私は、テレビは一切見ないけどネットのお蔭で、十分に世間的話題にも詳しくはある。それがいいことかどうか……。

 ネット中毒気味の自分に気づいていたから、この「音声附き広告」にうんざりしたのを機会に、紙の読書量を増やそうと思う。
6/18(土)
●コルトレーンの「The Cats」



 Coltraneの「The Cats」。確たるリーダー不在のままのアルバムなので、コンセプトうんぬんになるとあやふやだが、逆にまたそれが気楽でいい。曲提供はほとんどがピアノのトミー・フラナガンだから実質的には彼がリーダーか。ケニー・バレルはこのころまだ新人で初々しい。
 猫好きにはうれしいジャケット。

6/21(火)  靖国神社の徳川宮司「明治維新という過ち」発言の波紋

 靖国神社が揺らいでいる。来る2019年に迎える創立150周年に向けて徳川康久宮司が語ったインタビュー記事の発言が、波紋を呼んでいるのだ。

 記事は共同通信社から配信され、加盟する一部の地方紙(静岡新聞6月9日付、中国新聞6月10日付)に掲載されたのみだった。ところが、地方でしか読まれないはずの記事が各界の識者の注目を集め、にわかに論争へと発展している。

 徳川宮司は靖国神社が抱える課題や、神社の将来像について語った後、「明治維新を巡る歴史認識について発言していますね」という質問を受けて、自らの「明治維新史観」を開陳した。以下が宮司の発言だ。

〈文明開化という言葉があるが、明治維新前は文明がない遅れた国だったという認識は間違いだということを言っている。江戸時代はハイテクで、エコでもあった〉

〈私は賊軍、官軍ではなく、東軍、西軍と言っている。幕府軍や会津軍も日本のことを考えていた。ただ、価値観が違って戦争になってしまった。向こう(明治政府軍)が錦の御旗を掲げたことで、こちら(幕府軍)が賊軍になった〉

 一連の発言が波紋を呼んだのは、靖国神社創建の「原点」に関わるからだ。靖国神社のルーツは明治2年(1869年)に建てられた東京招魂社に遡る。

 明治維新に際して、薩摩藩・長州藩中心の後の「明治政府軍」と徳川家や会津藩が中心の「幕府軍」が争う「戊辰戦争」が勃発。勝利を収めた明治政府軍が“官軍”、敗北した幕府軍は“賊軍”とされた。

 この時、明治維新を偉業として後世に伝え、近代国家建設のために命を捧げた官軍側犠牲者を慰霊顕彰するため、明治天皇が創建したのが東京招魂社だ。明治12年に社号が「靖国神社」と改められて現在に至る。

 それゆえに、「賊軍vs官軍ではなく、東軍vs西軍」とする発言は、靖国神社の歴史観を揺るがしかねないと受け止められたのだ。

 靖国神社にある遊就館に展示されている「錦の御旗」には、「戊辰戦争で官軍の象徴として使用された」との解説があるように、靖国神社の見解はあくまで、「明治政府軍=官軍」だ。

 発言の背景には、徳川宮司の出自が関係している。徳川宮司は徳川家の末裔であり、“賊軍”の長であった15代将軍・徳川慶喜を曾祖父に持つ。徳川家康を祀った芝東照宮に奉職した後、靖国神社の宮司になった。「賊軍の末裔」が「官軍を祀る神社のトップ」に立ったわけである。

◆「大村益次郎像を撤去せよ」

「明治維新史観」の見直しは最近のムーブメントだった。昨年1月に発売された原田伊織氏の『明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト』(毎日ワンズ刊)がベストセラーになったことを皮切りに、半藤一利氏と保阪正康氏の共著『賊軍の昭和史』(東洋経済新報社刊)など、明治維新の勝者の立場に立った歴史観を見直す論考が相次いで発表されている。

 その流れで徳川宮司の発言が飛び出したことで、騒動が拡大しているのだ。著書で「薩長史観」を鋭く否定した原田氏は徳川宮司に同調するかと思いきや、意外にも「発言は中途半端」と手厳しい。

「明治維新当時、東軍・西軍という言葉はほぼ使われていません。徳川家や会津藩に賊軍というレッテルを張ったのは明らかに薩長ですが、その責任や是非を問わず、当時ありもしなかった言葉に置き換えて流布するのはおかしい。また、靖国の持つ歴史観を見直さないのは欺瞞です。“官も賊もない”と言うならば、まず靖国神社の境内にある大村益次郎(官軍側の司令官)の銅像を撤去すべきです」

 そんな意見が飛び出すほど、今回の発言は衝撃だった。波紋が広がる徳川宮司の発言について靖国神社は、「創建の由緒から鑑みて『幕府側に対する表現や認識を修正すること』を神社として行なう考えはなく、今後も同様の考えが変わることはないとの発言と理解しております」と回答した。

 宮司は150年間封印されていたパンドラの箱を開けてしまったのか。


※週刊ポスト2016年7月1日号

http://www.news-postseven.com/archives/20160620_422520.html?PAGE=1#container

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「世界に誇る無血革命」ということになっているが、私は明治維新をちっともすばらしいと思っていない。そりゃフランス革命なんて下衆なものと比べたらそういう部分もあるが、それは「官軍」がすぐれていたからではない。
 基本幕府側支持者なので、福島のひとと同じく私も「薩長土肥」大嫌いである。安倍首相を支持しているが、あのへんのあれ以来世に君臨する山口の流れは極めて不快だ。

 私淑している高島俊男先生も同じような考えをお書きになっていて嬉しく思っていた。どんな碩学のかたでもこの辺の感覚が一致しないと好きにはなれない。そう、その知識と教養を尊敬したり感嘆することはあっても、それと好き嫌いは別のものだ。
 でもそれをごくマイナーな反骨心と思い縮こまっていたので、恥ずかしながら、

「明治維新史観」の見直しは最近のムーブメントだった。昨年1月に発売された原田伊織氏の『明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト』(毎日ワンズ刊)がベストセラーになった
 という世の流れを知らなかった。そうか、そんな時代になっていたのか。

 私はTwitter等のプロフィールで「尊敬するひと、吉田松陰先生」なんてのを読むと不快になり、絶対にフォロー返しをしなかったぐらいだから、吉田松陰批判の本がベストセラーになっているというのは衝撃だった。早速読まねばならない。
6/23(木)
●ネット広告がまぎらわしい(笑)



 実際のネットの記事のコピー。このままである。
 田中直紀を見守る田中真紀子というキャプションの下にこんな写真があったら、下の色っぽい女が田中真紀子かと思ってしまう。なんの関係もない広告だ。ま、勘違いは一瞬にして解けるが、なんでこんな形で広告を入れるのか理解に苦しむ。



 石原慎太郎の書いた「天才」という田中角栄の独り語り形式の本がベストセラーになっている。出版元はあのれいによってあの幻冬舎だ(笑)。先日本屋で立ち読み読破してきた。大きな活字のバラっとした本なので立ち読み読破できる程度の本。つまらん中身だった。ここのところ石原さん、テレビに出まくってはこの本の宣伝ばかりしている。

 田沼意次の賄賂政治が後世の世になって見直されたことを思い出す。田中角栄というひとが政治家としてどの程度の器だったのか私にはわからない。ただ日本中が浮かれていた時代から私は決して好きではなかった。でも石原さんも書いているように、ひとたらしであったことはわかる。単純な私など一度接したなら大ファンになってしまったろう。

 しかし私腹を肥やしたのは事実であり、娘は、政治家以前に、ひととして最低である。それは周囲にいる人間、使用人の証言もあれば、なによりこどもたちに見放されていることが如実に語っている。小沢一郎とそっくりだ。このふたりを角栄は結婚させたかった。どんなおぞましい夫婦になったことか。
 私は石原さんのように田中角栄を讃美する気にはなれない。もちろん今時の相手の揚足取りばかりしようとしている政治屋よりは魅力的だったかも知れないが、こんな本がベストセラーになり、角栄が人気者になっていることこそが日本の政治の貧しさだろう。

6/24(金)
●イギリス、EU離脱か!?

 欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国民投票で、英大手世論調査会社「ユーガブ」が投票当日に約4700人の有権者を対象に実施した調査で、残留が52%で、離脱の48%を4ポイント上回った。

 ロイター通信などによると、英領ジブラルタルでは投票率が83・65%となり、昨年の英総選挙時の投票率約70%を大きく上回っている。

 英国の各地で23日朝から行われた国民投票は同日午後10時(日本時間24日午前6時)に締め切られ、開票作業が始まった。結果は24日朝(同午後)にも大勢が判明する見通し。(共同)


http://www.sankei.com/world/news/160624/wor1606240006-n1.html

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 こういう調査はまず当たるから、どうやら残留のようだ。
 スコットランド独立投票のときも、スコティッシュ好きのイングリッシュ嫌いの私は、独立しろと応援したが残念な結果となった。

 今回は、イギリスが居ようが抜けようが、個人的にはどうでもいいことだった。離脱によって日本にも経済的マイナス影響が大きいなら、そうも言ってられないが……。
 そもそもEUという一見理想的な合体(私はこの計画を知ったとか、即座に「そんなの無理だ」と思った)がいつまでも続くとも思えない。実際ドイツの一人勝ちという結果になっている。以前より貧富の差が増した国が多い。

 いつも思うのは、こういうことができるイギリスはいいな、ということ。日本なんて70年以上前に戦勝国に押しつけられた憲法もどきをいまだに崇めたてまつる勢力がいて、作った連中ですら「えっ! あんなものをまだ使っているの!?」と驚いているのに、その是否を問うことすらできないでいる。しみじみとへんな国である。

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【追記】──なんと離脱に!
 開票前の読みでは残留だったのだが、結果はなんと微差で離脱に。
「投票をやり直せ」「ロンドンは独立せよ」「スコットランド独立も再投票を」とイギリスは揺れている。
 分析によると「高学歴、都市部、若者」は残留、「低学歴、地方、年寄り」が離脱だったとか。

 これによって「国民投票は危険」の声が高まっている。たしかにそれはそれで危ないし、日本は18歳なんてガキにまで投票権を与えるようになったから民愚主義の暴走はこわい。しかしそれでも、それができるイギリスはいいな、と思う部分はある。

   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160624-00000004-kobenext-l28

兵庫県警西宮署は23日、傷害と暴行の疑いで、大阪市に住む会社員の男(62)を逮捕した。

逮捕容疑は、22日午後4時50分ごろ、西宮市石在(いしざい)町の公園で、同市の小学6年の男児2人にビニール傘で殴りかかり、男児(11)の顔に軽傷を負わせるなどした疑い。「やっていません」などと容疑を否認しているという。

同署によると、男が飲み終えた缶ビールを公園のベンチの下に捨てたのを見ていた男児ら数人のグループが「ポイ捨てだめですよ」と注意したところ、男が突然2人に殴りかかったという。


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 こういうバカはどこにでもいる。いま外に出る機会が多いので、よく見かける。こいつ「会社員」て、どんな会社でなにをやっているのやら。
6/30(木)
●帝王賞参加断念

 ひさしぶりのナイター参戦にだいぶ悩んだが、観戦のみとした。MXテレビで生中継。
 ノンコノユメとサウンドツゥルーの2頭軸3連単予定だったので69倍は簡単にとれていた。が、悔いはない。こういう低配当を「確実に取りに行く」という姿勢で負け続けてきた。もしも買っていると、2万円が6万9千円になり、浮いた4万9千円で音楽関係の小物を買えたなあ、と考える。だが、へたにこれを当て、そういうことをしていると、これからの夏競馬も、こんな形の配当を取りに行くむかしの癖がまた出てしまう。なんとしても当てたくてこういう本命系の馬券を買い、30万だ50万だという高配当を目の当たりにして臍をかむことになる。小銭でしか買えない貧乏人は、ひたすら高配当だけを狙う。それしかない。勝敗はどうでもいいのだ。7勝3敗のちょい浮きより、1勝9敗の大儲けを狙わねばならない。これは43年馬券をやってやっと気づいた結論だ。

 たまたま69倍という買い目の中では「高配当」になっただけで、ノンコノユメとサウンドツゥルー軸の馬券はみな右のような低配当だった。2万円買って、当たって、4500円の儲けという可能性もあった。

 こういう馬券を買うのなら、もう「こういう競馬にしか参加しない」ぐらいの覚悟を持ったほうがいい。こういう馬券を確実に当て、そして一方では大穴を狙うという二刀流は現実には無理だ。フォームがめちゃくちゃになる。

 参加しなくて正解だった、といまも思う。
 福島競馬の条件戦で大穴馬券を買おう。


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